ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ   作:nightマンサー

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再び『塩おにぎり』様から絵を頂きました!

【挿絵表示】


今回はよう実の表紙風の本作の表紙!
膨れっ面の愛里可愛過ぎる!!そして虎城くんめっちゃイケメン!
改めて、『塩おにぎり』様、ありがとうございます!


1年生 2学期:体育祭
Episode 25 2学期開始


 

 

 

 

 

 

 

―――9月1日。

 

夏休みが終わり学校が始まる学生にとって最も憂鬱な日に挙げられるだろう2学期初日の午後は、2時間のホームルームが設けられていた。

 

「本日から2学期が始まりましたが、9月から10月初めの1ヶ月は体育祭のために体育の授業が多くなります。今からそれに対応した時間割と体育祭についての資料を配りますので先頭の人は後ろに回して下さい」

 

坂上先生の言葉にクラスメイトの殆どはやる気をみせていた。5月の作戦会議の時にも言ったが、この龍園クラスは基本運動が得意な者が多い。無人島試験や船上試験の頭脳戦とは違い、基本的には身体能力の勝負となる体育祭はこの龍園クラスにとっては得意分野であることがやる気に繋がっている。

 

「今回の体育祭は全学年を2つの組に分けて勝負する方式を採用しています。資料に記載されている通り、君達Bクラスは白組に配属となります。そしてCクラスが同様に白組配属ですので、この体育祭の間はCクラスが味方ということになりますね」

 

「クク。赤組はご愁傷さまとしか言えねぇな」

 

龍園の言葉を聞いたクラスメイト達から同意の雰囲気が漂った。BクラスとCクラスが白組と言うことは、残ったAクラスとDクラスが赤組ということである。綾小路も言っていたが、船上試験での『優待者』指名でAクラスとDクラスの仲は酷いもので連携なんてとてもじゃないが無理であろうことは想像に難くない。

 

(まぁ、指名については俺達が元凶だから何とも言い難いけどね)

 

俺がそう思っていると坂上先生は仕切り直すように1つ咳払いをし、説明を再開する。

 

「それでは、体育祭についてルールを説明します」

 

 

・体育祭におけるルール及び組分け

 

全学年を赤組と白組の2組に分け行われる対戦方式の体育祭。

 

内訳は赤組がAクラスとDクラス。白組がBクラスとCクラスで構成される。

 

 

・全員参加競技の点数配分

 

結果に応じて1位15点、2位12点、3位10点、4位8点が組に与えられ、5位以下はそこから更に1点ずつ下がっていく。

 

団体戦の場合は勝利した組に500点が与えられる。

 

 

・推薦参加競技の点数配分

 

結果に応じて1位50点、2位30点、3位15点、4位10点が組に与えられ、5位以下はそこから更に2点ずつ下がっていく。

 

最終競技のリレーのみ上記の3倍の点数が与えられる。

 

 

・赤組対白組の結果が与える影響

 

全学年の総合点で負けた組は全学年等しくクラスポイントが100引かれる。

 

 

・学年別順位が与える影響

 

各学年、総合点で1位を取ったクラスにはクラスポイントが50与えられる。

 

総合点で2位を取ったクラスのクラスポイントは変動しない。

 

総合点で3位を取ったクラスはクラスポイントが50引かれる。

 

総合点で4位を取ったクラスはクラスポイントが100引かれる。

 

 

「はっ、なるほどな。体育祭は学校がクラスポイントを搾取するってことか」

 

ルールを見た龍園が体育祭の目的を的確についた発言をする。

 

「確かに龍園君の言う通り、白組が勝利してもクラスポイントは変わらず仮に学年別で最下位になれば100クラスポイントのマイナスになります。ですが、個人的に成果を上げた生徒には個別に報酬が支払われる形となっています」

 

坂上先生の言葉に皆が資料の続きを確認する。

 

 

・個人競技報酬(次回中間試験にて使用可能)

 

各個人競技で1位を取った生徒には5000プライベートポイントの贈与もしくは筆記試験で3点に相当する点数を与える。

 

各個人競技で2位を取った生徒には3000プライベートポイントの贈与もしくは筆記試験で2点に相当する点数を与える。

 

各個人競技で3位を取った生徒には1000プライベートポイントの贈与もしくは筆記試験で1点に相当する点数を与える。

 

(いずれの場合も点数を選んだ場合、他人への付与は出来ない)

 

各個人競技で最下位を取った生徒にはマイナス1000プライベートポイントのペナルティが科せられる。

 

(所持するポイントが1000未満の場合は筆記試験でマイナス1点となる)

 

 

・反則事項について

 

各競技のルールを熟読の上遵守すること。違反した者は失格同様の扱いを受ける。

 

悪質な物については退学処分にする場合有り。それまでの獲得点数の剥奪も検討される。

 

 

・最優秀生徒報酬

 

全競技で最も高得点を得た生徒には10万プライベートポイントを贈与する。

 

 

・学年別最優秀生徒報酬

 

全競技で最も高得点を得た学年別生徒3名には各1万プライベートポイントを贈与する。

 

 

「これって、体育祭で活躍すればテストの点数貰えるってことっすか!?」

 

「石崎君の言う通りです。個別で活躍した生徒には筆記の点数もしくはプライベートポイントを獲得出来るチャンスになります。……尤も、プライベートポイントに関しては君達にとっては微々たる金額かもしれませんね」

 

坂上先生の言う通り、クラス全体という括りではあるが約5000万プライベートポイントを持っているのだからそう言われてある意味当然と言えた。

 

「坂上。一番下に書いてある下位10人に与えられるペナルティを教えろ」

 

龍園の言葉に全員が再び資料に目を落とす。

 

 

・全競技終了後、学年内で点数の集計をし下位10名にペナルティを科す。

 

ペナルティの内容は各学年ごとに異なる場合があるため担任教師に確認すること。

 

 

「龍園君、敬語を使いなさい。1年生のペナルティは次回筆記試験の10点減点になります。どのような方法で減点を適用するかは筆記試験が近づいた時に改めて説明しますので、この場では答えることは出来ません。下位10名の発表も同様です」

 

ペナルティを聞いて一部の運動が苦手なクラスメイトから小さな悲鳴が上がる。ちなみに愛里は悲鳴こそあげていないが、その表情は険しかった。

 

「体育祭で行われる種目の詳細は全てプリントに記載されている通りです。変更の予定は一切ありません」

 

「……いや、多くない?」

 

伊吹と同じく種目の欄に目を通していた生徒からも困惑の言葉が出ていた。

 

 

・全員参加種目

 

①100メートル走

 

②ハードル競走

 

③棒倒し(男子限定)

 

④玉入れ(女子限定)

 

⑤男女別綱引き

 

⑥障害物競走

 

⑦二人三脚

 

⑧騎馬戦

 

⑨200メートル走

 

 

・推薦参加種目

 

⑩借り物競争

 

⑪四方綱引き

 

⑫男女混合二人三脚

 

⑬3学年合同1200メートルリレー

 

 

「体育祭は体力、運動神経を競い合うものというのが学校側の意向になります。そのため応援合戦やダンス、組体操などの種目はなく全てが競技種目となっています」

 

坂上先生はそこまで説明すると、1枚の紙を取り出した。

 

「こちらの参加表に君達で話し合った全ての種目の出場者を記入し、担任である私に提出して下さい。このような方式は初めてでしょうから、間違えないように気を付けてください。提出期間は体育祭の1週間前から前日の午後5時までの間で、期日以降の変更は如何なる理由があろうと認められません。仮に提出されなかった場合はランダムに割り振られることになります」

 

「坂上先生、仮に何らかの理由で競技に出場出来ない生徒が出た場合はどうなりますでしょうか?」

 

「個人競技の場合は最下位として扱うことになります。団体競技――二人三脚や騎馬戦の場合はペア、グループの方も連帯責任として同様の処置となります。ですが、体育祭の花形である『推薦競技』のみ1人10万プライベートポイントで変更が可能となっています」

 

そうして一通り説明した坂上先生は教室を見渡して他に質問者がいない事を確認し、説明の締めに入る。

 

「他に質問者はいないようですので、これで説明は終了とします。残りの時間は好きに活用してください。次の時間は第1体育館に移動後、各クラス他学年との顔合わせを行う予定になっていますので遅れないようにお願いしますね」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坂上先生が教室を後にするのと同時に、龍園が俺に目配せして教壇に向かうので、俺もそれに続いて教壇の前に立つ龍園の隣に歩み寄る。龍園が教壇の前に立つこの流れもお決まりとなっており、クラスメイトも何も言わず龍園の言葉を聞く態勢を取っていた。

 

「さて、今回の体育祭だが虎城に指揮を取らせて俺は裏で動く。他クラスと結託するならてめぇが適任だ、上手くやれ」

 

「了解だ、龍園」

 

今回の体育祭はCクラスと結託する必要があるため、他クラスとの窓口である俺が指揮する方が良いとは思っていたので龍園の言葉は願ったり叶ったりだ。

 

「出場者の細かい部分はまだ決めねぇが、基本的に運動能力が高い奴を主軸にする。運動が出来ない奴は体育祭では甘んじて貧乏くじを引け。いいな?」

 

龍園の言葉に一部のクラスメイトが頷き返す。確かに全員に等しく機会を与える事も大切だと思うが、この実力至上主義の学校でそれは相性が悪い。それならば、不向きな行事で機会を得るよりも得意分野で多く機会を得るほうが当人にとっても実力を発揮しやすいだろう。

 

「言うべき事は言った。虎城、後はてめぇがやれ」

 

そう言い残し龍園は自分の席に戻って行くのを見ながら、俺は一呼吸置いて話を始める。

 

「先ずは、さっき龍園が言ったけど運動が苦手な人には今回貧乏くじを引かせて申し訳ない。それぞれの得意分野で多く機会を与える方がこの学校のシステムとあっているから、納得してほしい」

 

改めて今回貧乏くじを引く人達に対して断りを入れてから、本題に入る。

 

「今回の体育祭、俺達のクラスにとっては得意分野の勝負だ。更に一之瀬が纏めるCクラスが味方なのも心強い。対する赤組は未だ派閥争いをしているAクラスと纏まりのないDクラスに加えて、2つのクラスの仲は船上試験の件で最悪と言っていい」

 

俺の言葉に大きく頷くクラスメイト達の目は、やる気に満ち溢れていた。

 

 

「やってやろうじゃないか、皆。

 

 

―――俺達の力を魅せる良い機会だ」

 

 

瞬間、教室に短くも力強い声が響き渡った。

 

 




今回は体育祭の説明会だったのと休日でかなり早く書けました(汗

【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――

  • 葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
  • 一之瀬クラス(初期Bクラス)
  • 不良品クラス(Dクラス)
  • 龍園クラス以外認めない!
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