ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ   作:nightマンサー

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よう実3期、4話見ました。
自分は愛里一筋ですが、軽井沢可愛いですね。
そして綾小路ぃ!愛里からバレンタインチョコ貰うだなんて羨まし過ぎるぞぉ!!


1年生 2学期:ペーパーシャッフル
Episode 30 ペーパーシャッフル


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

体育祭が終わり、肌寒くなってきた10月中旬。生徒会総選挙が実施され、本日はその交代式が行われた。生徒会長である堀北学が退任し、後任である新生徒会長の南雲雅が遠回しに前生徒会の功績を否定するような言葉と共に、学校に革命をもたらすと大々的に宣言すると2年生から歓声が上がる。

 

(原作通り、南雲が生徒会長に就任か……)

 

原作知識で分かっていたことではあったが、厄介事の種が目に見えて増えたことに俺は溜息をついた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新生徒会が発足して数日が経過した某日。俺達Bクラスの教室内は緊張感から静寂に包まれていた。その原因は、教卓に立つ坂上先生が持っている丸められた紙―――中間試験の結果に他ならない。

 

「皆さん、良い表情ですね。それでは、中間試験の結果を発表します」

 

坂上先生が全員に見えるように紙を黒板に張り出す。クラス全員分の全ての教科と点数、そして赤点のボーダーラインである赤線の下部分に名前は1つも記載されていない。

 

「見ての通り、今回の試験で赤点を取ったものはいませんでした。それと今回のテストには体育祭での結果が反映されています。中には100点を超えた人もいますが、等しく満点扱いです」

 

「おぉ!最下位脱出だっ!」

 

坂上先生の言葉にクラスメイト達は喜びを露わにする。特に今回体育祭の結果込みとはいえ平均60点と躍進し最下位から脱却していた石崎の喜びようは半端ない。

 

 

―――ガンッ!!

 

 

「うるせぇぞ、雑魚共。何のために虎城達が定期的に勉強会を開いてると思ってる?テストは乗り越えて当然だ」

 

龍園が机を強く蹴った大きな音で浮かれていたクラスメイト達は冷静になり、教室に静寂が戻って来る。

 

「……今のは静かにさせるためということで大目に見ますが、机は蹴らないようにしてください、龍園君」

 

「クク。あぁ、善処する」

 

全く反省する気のない龍園の返答に、坂上先生は1つ溜息を溢して眼鏡を整える。

 

「さて、今日は他にも連絡事項があります。以前から連絡していた通り、来週、2学期の期末テストに向けて8科目の問題が出題される小テストを実施します」

 

坂上先生の言葉にクラスメイト達に再び緊張が走る。期末試験もそう遠くないというのに、その前に小テストまで実施されるのだから気が気ではないというのが伝わってくる。

 

「安心してください。この小テストの内容は中学3年生レベルであり基礎の総復習が目的です。成績やクラスポイントには一切影響しないので、何点を取って頂いても構いません」

 

続く坂上先生の言葉にクラスメイト達の緊張が緩み―――

 

 

「ですが、この小テストが無意味という訳ではありません。何故なら、小テストの結果は次の期末試験に大きく影響を及ぼすからです」

 

 

―――再度、張り詰めた。

 

 

「この小テストの結果からクラス内で二人一組のペアを作り、そのペアで期末試験に挑むことになります」

 

「ペアで挑む、ですか?」

 

「はい。今回の期末試験はペアで2種類のボーダーラインである点数を越えなければいけません」

 

愛里の疑問に坂上先生が答え、指を1つ立てる。

 

「1つは、1教科でペアの合計点が60点以上であること。仮に石崎君と虎城君がペアになった場合、数学で石崎君が0点でも虎城君が60点以上であれば石崎君は退学になりません」

 

驚くクラスメイト達を見つつ、坂上先生はもう1つ指を立てる。

 

「2つ目は、ペアの総合点が後日学校側が提示するボーダーラインを上回ることです。現時点ではボーダーラインは決まっていませんが、例年通りであれば700点前後となりますね」

 

「……凡そ1教科辺り45点辺りは取らないといけない計算になりますね」

 

金田の言葉を聞いてクラスメイト達は少し安堵しているように感じる。確かに先程の中間試験の結果は体育祭での加算を抜きにしても全員50点以上は取れているため、いつも通りの実力を発揮出来れば十分乗り越えられるだろう。

 

(―――まぁ、勿論そう上手くはいかないんだけどな……)

 

原作知識から船上試験の時と同じことを思いながら、坂上先生の説明に引き続き耳を傾ける。

 

「この2つのボーダーラインを割る又は赤点を取った場合、ペア両方が退学処分となります。それと試験を欠席した際は正当性のある理由であれば過去の試験から概算された見込み点が与えられますが、ない場合は0点扱いとなりますので体調管理はしっかりするのが賢明でしょう」

 

ペナルティに少しざわついたクラスメイト達が収まるのを待ってから、坂上先生が再び口を開く。

 

「ペアについての説明は以上です。では、もう1つの課題についても説明します」

 

「もう1つ?」

 

坂上先生から出た言葉を伊吹が聞き返す。

 

「今回の期末試験は、各クラスが期末試験で出題される問題を作成してもらいます。そして作成した試験は、他のクラスの期末試験として解かれることになり、クラスの総合点を競い合うこととなります」

 

「クク、なるほどな。それが今回の特別試験ってことか」

 

納得するような龍園の言葉に坂上先生が頷く。

 

「龍園君の言う通りです。この試験―――通称ペーパーシャッフルは自分達が作成した試験で他クラスへの『攻撃』、ペアと共に他クラスの作成した試験を解く『防衛』。この2つによってクラスポイントを奪い合う特別試験になります」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

坂上先生からの説明が終わると、そのまま授業を終了し続けてホームルームが行われ放課後となったが、クラスメイト達は誰も席を立とうとはしない。

 

 

―――1人を除いて。

 

 

「クク。てめぇらもわかってきたな」

 

ただ一人、クラスメイトの様子を見て満足気に席を立った龍園はそのまま教壇の前まで移動し口を開く。

 

「今回の特別試験、『攻撃』と『防衛』の勝敗それぞれで50クラスポイント―――タイマンなら相手クラスから100クラスポイントもぶん取れる。唆るじゃねぇか、なぁ?」

 

「何笑ってんのよ。今回は体育祭と違って純粋な学力勝負なんだから、Dクラス相手ならともかく他のクラスと当たったら確実に負けるでしょ。どうするつもりなわけ?」

 

伊吹が笑みを浮かべ問い掛けてくる龍園に不満気に意見をぶつける。

 

「確かに伊吹の言う通り、入学時から比較すりゃクラスの成績は上がったが、AクラスとCクラスに学力で挑むには力不足だ」

 

「では龍園氏、やはり狙うのはDクラスということでしょうか?その場合、他のクラスと狙いが被ってクジ引きになるのが懸念点になるかと思いますが……」

 

「もし出来るなら、プライベートポイントでDクラスへの攻撃権利を買うってのも有りかな」

 

金田が言った通り、坂上先生の説明では攻撃を仕掛ける先が他のクラスと被った場合、クジ引きによって決まる。勝てばクラスポイントを大きく稼げる今回の特別試験で、他のクラスもDクラスを狙う可能性は高い筈だ。それを見越して先んじてプライベートポイントで攻撃権利を買うという保険を俺は提示してみるが―――

 

 

 

 

「その必要はねぇ。体育祭の準備期間からの俺の仕込みはこれからが本番だからなぁ?」

 

 

 

 

―――坂上先生が教壇に置いていった攻撃先のクラスを記入する紙を持った龍園の宣言に、俺達は驚愕することとなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

「俺達の攻撃先は―――

 

 

 

 

 

 

―――Aクラスだ」

 

 




読んで頂きありがとうございます!
ペーパーシャッフルも既に原作の影がほぼないですね(笑)

【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――

  • 葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
  • 一之瀬クラス(初期Bクラス)
  • 不良品クラス(Dクラス)
  • 龍園クラス以外認めない!
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