ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
よう実のアプリ(ようマジ)にハマってしまい……
あ、ストーリーを進めて龍園、伊吹、愛里は無事GETしました!(ノルマ達成
―――龍園のAクラス攻撃宣言と同時刻。
矛先である1年Aクラスの教室は、一触即発の雰囲気に包まれていた。
「では、葛城くんは意見を変える気は無いということでしょうか?」
神室や橋本といった生徒を連れ椅子に腰掛けている坂柳が俺―――葛城康平を見据える。
「あぁ。今回の特別試験でもクラスを指揮する立場を任された身として、テスト作成について坂柳達には任せられない」
「無人島試験での橋本くんの行動については、独断とはいえ行き過ぎた行動であったと謝罪し和解した筈です。そんな中、ようやくまわってきたクラスへ貢献する機会すら葛城くんは奪うと?」
俺の言葉に坂柳は残念そうに肩を竦めてみせた。夏休みの特別試験の後、坂柳は無人島試験での橋本の行動について皆を集め謝罪している。―――橋本の独断行動であるとして。
(あの裏切りが橋本の独断である筈がない。だが、それを示す物的証拠がない以上、受け入れるしかないのも事実……)
結果的に坂柳派は勢いを弱め、今回のような特別試験でクラス指揮を任せられる程の支持は持たないものの、派閥としては十分機能していた。
本来の敵は他クラスであるというのに、クラス内部への警戒もしなければならないことに頭を抱える。
「そうは言っていない。俺は役割を分担しようと言っているだけだ。ペーパーシャッフルは学力重視の特別試験であり、俺達Aクラスにとってはほぼ勝てる試験と俺は考えている。ただ1つ―――試験問題が横流しされなければ、だ」
「なるほど。つまり葛城くんは、再び私の派閥の誰かが独断で動くことを懸念しているのですね?」
「1度起こった事柄に対策するのは必然だろう」
こちらの思考を読みつつも、あくまで自分の指示ではないことを明確にし返事をする坂柳に臆せず言葉を返す。
「わかりました。では、今回はクラスの皆さんの学力向上に努め、テスト作成に私達は一切関わらないとお約束します」
「……あぁ。よろしく頼む」
独断行動の件を蒸し返されるのを避けるためか、あっさり承諾する坂柳を見て少し引っ掛かりを覚えるが、今は不安材料の1つが減ったことに安堵した。
◆
坂上先生からペーパーシャッフルの説明がされてからの1週間は
「いいな、てめぇら。計画通りの点数を取れ」
龍園の言葉にクラスメイト全員が頷く。この小テストの順位でペーパーシャッフルでのペアを決めることは情報収集で把握済みであるため、原作Dクラスと同じく点数調整を行い成績上位者と下位者がペアとなるように計画している。
(俺も愛里も成績上位者だから、ペアにならないのは少し残念だな)
入学後も愛里は成績を順調に伸ばし続けており、それに負けられないと俺自身も勉強に力を入れたお陰で自分の成績も順調に向上していた。
「皆さん。準備は出来ているようですね」
教室に入ってきた坂上先生が俺達を見て満足気に呟き、言葉をかける。
「これから小テストを実施しますが、その前に1つ連絡事項があります。君達が希望していた期末試験でのAクラスの指名ですが―――他クラスと被りませんでしたので、承認されました」
「クク、だろうな」
今回の特別試験―――ペーパーシャッフルにおいて、学力が他クラスより秀でているAクラスはほぼ勝ちが確定しているようなものであり、そのAクラスに好んで勝負を仕掛けにいくのは自殺行為と言える。
―――尤も、何も策がなければ、であるが。
「それと、Bクラスに問題を出すクラスですが―――Aクラスで確定しました。こちらも指名が被らず承認されました」
坂上先生の言葉と龍園の表情から
「連絡事項は済みましたので、小テストを開始します。問題無いとは思いますが、成績に関係なくともカンニング等の不正行為はしないように」
そんな坂上先生の言葉と共に、小テストが開始された。
◆
小テストが終了した日の放課後。学内にあるCafe【パレット】にて、堀北と平田主催のペーパーシャッフルについての対策会議が開かれており、オレ―――綾小路清隆もDクラスの生徒として参加していた。
「なぁ、鈴音。なんでBクラスを指名しなかったんだ?流石に俺でもBクラス以外じゃ勝てねぇと思うんだが……」
「確かにそうだよね。なんで?」
体育祭で学年別最優秀生徒に選ばれ、堀北を名前で呼ぶことを許可された須藤と、平田の彼女である軽井沢が疑問を投げ掛けた。
「確かに須藤くんの言う通り、
「理由?」
「須藤くん。体育祭で貴方と対戦したBクラスの生徒は憶えている?」
「あ?……確か名前も知らない奴で、あんまし速くない奴だったな」
堀北の言葉に須藤は頭に手を当てながら、体育祭当時の記憶を引き出し口にする。
「その通りよ。そして、須藤くんの個人競技でのBクラスの対戦相手は全て同じ生徒だったわ」
その言葉の真意に軽井沢は気付いたようだが、須藤は気付けていないようで頭に疑問符が浮かんでいる。
「極めつけは、私と平田くんが対戦したBクラスの生徒も須藤くんと同じ運動が苦手な生徒だったことね」
続く堀北の言葉で須藤もその真意に辿り着いたようで、その事実に戸惑いを隠せないでいた。
「ちょ、ちょっと待てよ鈴音。それってまさか、BクラスはDクラスの誰が何番目に走るのか知ってたって言うのか!?」
「……Dクラスの参加表が、Bクラスに渡ったと考えて間違いないわ。そして、それが出来るのはDクラスの生徒しかいない。
―――つまり、Dクラス内にBクラスと繋がっている生徒がいるということよ」
自分達のクラスに裏切り者がいると言う事実に、須藤と軽井沢は驚く。平田は体育祭中に気付いていただろうが、裏切り者の存在を受け入れ難いためか苦悶の表情を浮かべていた。
「だからこそ、僕と堀北さんで話し合ってBクラスを指名候補から最初に外したんだ。試験問題が横流しされたら、試験に勝つのは不可能だからね」
「これが、Bクラスを指名しなかった理由よ。分かってもらえたかしら、須藤くん?」
「お、おぉ……」
平田と堀北から告げられた真実に、いつもの勢いを何処かに落としてしまったかのように須藤はただ頷いた。
「っていうか、それってヤバくない?あたし達の情報全部筒抜けじゃん!」
「えぇ、早急に対処しなければいけない案件よ。ただ、誰が裏切り者か分かっていない以上、すぐに解消出来る問題ではないわ」
「……出来れば、年内には内通者を見つけたい所だな。でないと、次の特別試験も今回のように後手にまわる事になる」
オレの言葉に堀北と平田が頷き同意を示す。
「この件に関しては今後も調査するとして、期末試験までの計画も立てないとね」
裏切り者について放置は出来ないが、今回の特別試験―――ペーパーシャッフルは期日までに試験問題作成やクラスの学力向上など、やることは山積みである。勉強会や試験問題作成の大まかな計画を話し合い、詳細は明日ペアが確定してから決定することにし、その日は解散となった。
(……面白い位にバレないもんだな)
部屋に戻ったオレはベッドに腰掛け、龍園からメールで指示された内容を思い出す。
(―――Dクラスの攻撃先をCクラスに誘導すること。正直、体育祭の件で堀北達は内通者の存在に気付いていたお陰でスムーズに実行出来た)
Bクラスと繋がっている生徒がいる状態で今回のペーパーシャッフルの指名先にBクラスを選ぶのは愚策であると堀北達も分かっていたため、その考えに同調すれば自ずと思い通りに事は進んだ。
(AクラスとBクラスの直接対決。普通にやればBクラスに勝ち目は無いが、龍園ならば恐らく―――)
そこまで思考を巡らせた所で、携帯が音と共に振動する。画面には【K】の表示―――虎城からだ。
「もしもし」
『もしもし、綾小路?今大丈夫か?』
毎回律儀に確認してくる虎城の気遣いに感心しつつ、問題ないと返答し会話する。内容は龍園からの指示を実行してくれた事への感謝から始まり、堀北達の今後の方針等様々だ。
『そうだ、綾小路。近々直接会って話をしたいんだけど、明後日の夜って空いてるか?』
会話も終盤になった辺りで虎城からそう尋ねられた。
「あぁ。特に予定はないな」
『了解。なら、明後日の20時に俺の部屋に来てくれるか?』
「わかった」
そうして予定を立てた後、通話を終了しベッドに横になる。
―――傍に置かれた携帯が、今日の日付である10月18日と現在時刻を表示していた。
読んで頂きありがとうございます!
【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――
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葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
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一之瀬クラス(初期Bクラス)
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不良品クラス(Dクラス)
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龍園クラス以外認めない!