ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ   作:nightマンサー

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お待たせしました!
感想にて温かいコメント多数頂きとても嬉しかったです。今後も無理せず執筆頑張っていきますので、応援頂けると幸いです。




Episode 33 結果発表

 

 

 

 

 

 

 

 

櫛田との密会から2週間が経過し、ついにペーパーシャッフル―――期末試験当日を迎えた。

教室内は程よい緊張感で満たされており、自分を含めたクラスメイト全員が真剣な表情でテスト前の最後の追い込みをしている中、ペアである真鍋に視線を向ける。真鍋含め愛里とペアの山脇、龍園とペアの諸藤等のクラスを纏めるメンバーとペアになった人達は他のペアよりもプレッシャーが大きいと思い、個別に話を聞いたりしたお陰で必要以上に緊張していないようで安心した。

 

「皆さん、揃っていますね」

 

予鈴が鳴り全員が勉強道具を片付け席に着いた所で坂上先生が教室内を見回し満足そうに頷く。

 

「では、これより期末試験を開始します」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

期末試験の1限目である現代文が終了し、2限目である英語のテスト開始までの間、俺―――葛城康平は確かな手応えを感じていた。

 

(……先程の現代文、想定よりも難易度は高いものだった。しかし、仮に他のテストも同じ難易度であっても問題はない)

 

純粋な学力テストでBクラスに負けることはないと確信しているが、龍園と虎城率いるBクラスがAクラスを指名した点は流せる内容ではないと考えていた。少なくとも何かしら勝算があると見ているため、気を抜くようなことは一切しない。そうして考えを巡らせていると2限目の予鈴が鳴り響いた。

 

「では、2限目の英語のテストを開始する」

 

真嶋先生の言葉に全員が問題用紙をひっくり返し―――驚愕した。

 

「……問題用紙にある通り、大問の3までリスニング(・・・・・)テスト(・・・)となっている。これから音声が流れるので、しっかり聞くように」

 

瞬間、大多数のクラスメイトが動揺するのを葛城は感じ取っていた。

 

(盲点だった。学校側が認める限りどのような問題でも出せるというのに、通常の問題に囚われていた…!)

 

スピーカーから男性の声―――恐らくはBクラスの山田アルベルトの声―――が流れる。内容も少し捻った文章であり慣れていない生徒にとっては厳しい内容だ。

 

(皆には切り替えて欲しいが、英語の点数については厳しいかもしれんな……)

 

少なくとも次の日本史までの休憩時間に立て直せれば問題は重くないと判断し、問題を解くことに意識を切り替えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ペーパーシャッフルから数日後の夜中。以前櫛田と密会した寮から少し離れたベンチにて俺はとある(・・・)生徒と密会していた。

 

「先ずは、Aクラスへの勝利おめでとさん。これでAクラスとBクラスの差はたったの22ポイントだ。何時ひっくり返ってもおかしくない」

 

飄々とした様子で賛辞を述べる男子生徒―――橋本(・・)正義(・・)を見据えながら思わず苦笑する。

 

「その原因がそれを言うと、流石に皮肉が凄いな」

 

学力で劣る俺達BクラスがAクラスに勝てたのは他でもない―――試験(・・)問題(・・)()把握し(・・・)ていた(・・・)からだ。

 

「俺はお嬢様が葛城派に潜り込ませてるスパイから入手したのを横流ししただけさ。お嬢様のシナリオ通り、ペーパーシャッフルの結果発表という最高の状況に乗じて無人島試験で龍園と結んだ契約を手始めにお嬢様が葛城を批難したことで、クラスメイトの連中は葛城を責めまくってるよ」

 

「……敵ながら、身内に足を引っ張られまくってる葛城には同情するよ」

 

今日に至るまで坂柳が足を引っ張らなければ、ここまで酷い状況にならなかったのは確かだろう。葛城の心労は察するに余りある。

 

「Aクラスの俺が言うのも何だが、未だに派閥争いしてる時点である意味Dクラスより酷いからなぁ」

 

「それで、龍園に引き抜きの打診をしたのか?」

 

「ありゃ、聞いてたか。ま、振られちまったけどな」

 

「先に言っとくけど、龍園の説得は無理だぞ」

 

残念だという表情で溜息をつく橋本を見つつ、先手を打って断りを入れる。

 

「俺、結構役に立つと思うんだがな?」

 

「確かに橋本は能力高いし、かなりの戦力になると思う。ただ、味方に引き入れ難い。橋本自身分かってるだろ?」

 

「はは、こりゃ手厳しい」

 

橋本は最終的にどのクラスが勝ち上がっても自分がAクラスに居ればいいという考えから、他クラスの有力な生徒と繋がりを持っている。そんな蝙蝠外交をする相手を味方に引き入れるのはかなりのリスクだ。

 

「今回は龍園とのコネを強めれただけで良しとしておくか。虎城も、何かして欲しいことがあれば連絡くれよな」

 

最後にそう言い残して橋本はベンチから立ち上がり、寮の方へ歩いていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(……ここまでは想定以上に順調だな)

 

橋本と別れた後、自分の部屋まで戻ってきた俺はペーパーシャッフル後の現在のクラス状況を纏めていた。

 

(先ずはAクラス。橋本の話だと今回の敗北で葛城は相当な痛手を負った。坂柳はこれでAクラスの実権を握ろうとする筈……)

 

坂柳がそのまま実権を握るか、それとも葛城が持ち直すかは今後の行動次第だろう。

 

(次に一之瀬率いるCクラス。ペーパーシャッフルでは危なげなくDクラスに勝利してクラスポイントを増やしている……)

 

クラスポイントは俺達Bクラスにまだ届かないが、総合能力では未だに一之瀬クラスが上であるため油断出来る相手ではない。

 

(……Dクラスは正直立て直すのはほぼ無理だな。まぁ、原作でも綾小路ってチートキャラがいてギリギリ成り立ってたから、当然と言えば当然だな)

 

原作と違い無人島試験やペーパーシャッフルでクラスポイントを稼げなかったDクラスは現時点でクラスポイント唯一の2桁台、更には綾小路はBクラス(俺達)側という悲惨な状況だ。

 

(そして俺達のBクラス。Aクラスに勝利してクラスポイントは1116ポイント。クラス貯金も5500万を超えたし、原作龍園クラスを知ってる身としては怖いくらいだな)

 

ベッドで横になりつつ、端末に表示されている1500万以上のプライベートポイントを見つめる。船上試験時の契約により他クラスから譲渡された合計3000万はリスクを分散するため俺、愛里、椎名の3人が1000万ずつ管理する形を提案したからだ。

 

(……ペーパーシャッフルまでの1ヶ月以上、俺は問題作成で愛里は勉強会と忙しかったからな。次の休みは愛里とデートに行こうか)

 

そう思い愛里に電話を掛け―――

 

 

 

―――ガチャリ。

 

 

 

それと同時に、鍵が開き玄関の扉が開く音が聞こえる。俺の部屋の合鍵を持っているのはたった1人しかいない。

 

「愛里?」

 

「ご、ごめんね、優くん。突然来ちゃって……」

 

玄関へ向かうと、そこには私服に身を包んだ愛里が立っており申し訳なさそうに謝ってきた。

 

「いや、全然いいよ。俺も愛里に話があって丁度電話した所だったしね」

 

電話を切り愛里を部屋に招き、夜中なのでホットミルクを淹れて愛里の前に置く。

 

「ありがとう、優くん」

 

「どういたしまして。それで、基本部屋に来る時はメッセージくれる愛里が急に来たってことは、何かあった?」

 

そう尋ねると愛里は少し顔を赤らめて―――

 

 

 

「えっと……期末試験までお互い忙しくて、一緒に居られなかったから、その……試験も終わってホッとしたら、優くんに逢いたくなって」

 

 

 

そんな可愛いことを笑顔で言ってくれる愛里を、俺は堪らず抱き締めた。

 

「ふぇ!?ゆ、優くん?」

 

「……愛里、好きだ」

 

「っっ!!??」

 

デートに誘うことも忘れ、想いを愛里にぶつけた俺は更に愛里を強く抱き締める。暫く硬直していた愛里も俺の腕に手を重ね、身を任せてくれた。

 

 

 

 

―――結局その日はお互い抱き合ったまま俺も愛里も寝落ちしてしまい、次の日学校に遅刻しそうになってしまうのだが、ここでは割愛させてもらう。

 

 

 




クラスポイント(ペーパーシャッフル終了時点)

Aクラス(葛城・坂柳クラス):1138cp

Bクラス(龍園クラス)   :1116cp

Cクラス(一之瀬クラス)  :750cp

Dクラス(堀北クラス)   :67cp


龍園クラス貯金:5580万ポイント



【参考】特別試験のルール改変は―――

  • 堀北、ちょっと黙れよ(改変NG)
  • クラスポイント報酬・損害の増減のみ
  • ルールの一部削除、又は追加
  • 俺は許すぜ、真鍋(改変OK)
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