ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ   作:nightマンサー

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作品のためによう実のアニメを見返してますが、
やはり初期Dクラス酷すぎる(笑)


Episode 3 5月1日

 

 

 

 

 

「皆さん、おはようございます。これより朝のホームルームを始めます。」

 

「坂上、連絡事項があるんじゃないのか?」

 

坂上先生がホームルームを始めようとしたタイミングで、龍園が声を上げた。

 

「龍園君、敬語を使いなさい。ですが、龍園君の言う通りです。先ずはこちらを見てもらったほうが良いですね」

 

そう言って坂上先生は持ってきていた2つの厚紙のうち1つを黒板に貼り付ける。

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

Aクラス:940cp

 

Bクラス:650cp

 

Cクラス:740cp

 

Dクラス: 0cp

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「おめでとう。君達は入学時の評価を覆し、今日からBクラスへ昇格しました」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そこから坂上先生は【Sシステム】について説明を行ったが、その様子は上機嫌だ。自分が担当するクラスが入学1ヶ月でのクラス昇格という歴代類を見ない偉業を達成したのだから当然といえば当然だろう。

 

「さて、それからもう1つ連絡があります」

 

そう言って坂上先生はもう1つの厚紙を黒板に貼り付けた。そこには月末行った小テストの結果が記載されている。

 

「これは以前行った小テストの結果になります。赤点は平均点÷2で算出され、今回の点数だと赤点はいませんでしたが、今後中間、期末試験において赤点を1度でも取ったものは退学となります。しっかりと勉学に励むように」

 

そう締めくくり、坂上先生は教室を後にし、それと入れ違うように、龍園が教壇に立った。

 

「さて、これでもまだ俺に従うことに異論のある奴はいるか?」

 

不敵な笑みを浮かべる龍園に、誰も口を出したりしない―――いや、出せないが正しい表現だろう。

 

「安心しろ。俺の命令に従うなら、おまえらをAクラスまで連れてってやる」

 

自分の勝ちを信じて疑わない、傲慢な台詞であるが大きな戦果を出した今であれば説得力も大きい。

 

「それから、今から呼ぶメンバーは放課後、俺の部屋に集合しろ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さて、全員集まったな」

 

時間は既に放課後となっており、現在俺含め呼ばれたメンバーが龍園の部屋に集合している。

 

「で?呼び出して何の用?」

 

青く綺麗な短髪に整った顔立ち、クラス内では学力、運動能力共に上位に入るクール女子―――伊吹澪が龍園に苛立ちを隠さず問いかける。

 

「恐らく、今後のクラス方針を決める会議でしょう。龍園氏の性格的にどのクラスを狙うかとその方法の提示、でしょうか?」

 

おかっぱに眼鏡と一昔前のヲタク感満載なクラスの参謀―――金田悟が自身の考えを述べる。

 

「……」

 

俺の後ろにはアルベルトが仁王立ちしており、部屋の外では石崎が見張りをしている。この4人に俺を含めた5人が龍園に呼ばれたメンバーである。

 

「クク、あぁ。狙いはCクラスだ。ガンを飛ばすだとかの軽い嫌がらせをして、ストレスを与える」

 

「なるほど、追い打ちをかけるんだな」

 

「追い打ち?」

 

龍園の策に気付いて言葉を紡ぐと、伊吹が疑問の声を上げた。

 

「Cクラスは元Bクラス―――つまり入学時点で俺等より有能と評価されていた人達だ。それがAクラスでないと希望進路にいけないことに加えて、たった1ヶ月でのクラス降格。クラスが昇格して波に乗ってる俺達とは対照的に大きなストレスを感じてる筈だ」

 

「虎城の言う通りだ。更には赤点で一発退学のおまけ付き。そんな中に格下だった筈の俺等から嫌がらせを受ければ、精神的苦痛は相当だ」

 

俺が伊吹にCクラスの現状を解説すると、嬉々として龍園が補足を入れてくる。

 

「苦痛が溜まれば自然と雰囲気も悪くなり、クラス内で衝突が起きる。それで自滅するなら潰す価値はない」

 

「なるほど。龍園氏は今回の策でCクラスの実力を測るつもりなのですね」

 

龍園の言葉に金田が気付いたように言う。

 

「確かに僕達は龍園氏と虎城氏の策によってBクラスに昇格しました。ですが元々のポテンシャルは現Cクラスが上。龍園氏の策なら、Cクラスが本来の実力を発揮する前に潰せる可能性があり、仮に乗り越えられてもCクラスの実力者を炙り出せる」

 

「はっ。いいぜ金田、参謀として合格点をやる」

 

金田の説明に龍園は悪い笑みを浮かべる。

 

「Aクラスは坂柳と葛城って2人がリーダー格として台頭してる上に、Aクラスは優秀な生徒揃いだ。潰すのに時間がかかる。Dクラスは初回でクラスポイントを全て吐き出すような不良品共だ。仮に優秀な奴が1人か2人居たところで、1ヶ月経った今更不良品クラスを纏めるのはまず無理だ。俺の遊び相手は務まらない。それに、クラスポイント発表のこのタイミングが、Cクラス攻めの策を1番有効に使える期間だからな」

 

龍園は他クラスの情報収集も行っていたようで、それらを含めて現状はCクラス攻めが有効だと決めたようだ。

 

(まぁ、Dクラスに綾小路清隆(ラスボス)がいるから安心なんて出来ないけど、今はどうしようもないからな……)

 

実はDクラスに全生徒相手でも勝てるような奴がいるなんて言っても信じてもらえないだろう。そういう自分だって原作知識がなければ信じられないし。

 

「この策は明日の朝、話をしてクラスの雑魚共にやらせる。お前ら自身が嫌がらせをすることはないが、Cクラスの行動は監視しろ」

 

話は以上だ。と龍園は言って話を終えようとしたタイミングで、俺は声を上げる。

 

「少し待ってくれ。俺から1つ提案がある」

 

「なんだ、虎城。俺の策に異論があるのか?」

 

龍園は訝しげに俺を見るが、先程の策について異論はない。俺が提案するのは別の策だ。

 

「さっきの策について異論はないよ。俺はもう1つ別の策を講じたいだけだ」

 

「別の策?」

 

伊吹が不満気に俺に問う。多分龍園と同じような策を取るんじゃないかと思ってるんだろうが、俺は龍園みたいに攻撃的じゃない。

 

「正直に言うと、俺はクラスポイントはもう少し残せてると思ってた。俺達はクラスポイントの存在を知り、この1ヶ月授業を真面目に受け、プライベートでも模範的行動をしてきた。それでもAクラスとは200ポイントの差、Cクラスとは90ポイントしか引き離せていない。そうして考えた結果、予想出来るのは1つだ」

 

「……成績、ですね」

 

金田が眼鏡の位置を直しながら言葉を返した。

 

「そうだ。うちのクラスは体育会系―――所謂運動能力に長けた人が多い反面、勉強が得意な人が少ないと思う。実際に今日張り出された小テストの結果は、赤点こそいなかったけど、危ない点数の人はちらほらいたし、逆に高得点もあまりいなかった。小テスト前に坂上先生が言っていた成績には関係ない、という言葉はクラスポイントには関係あったという解釈が出来る。学力向上は必須案件だろう」

 

授業態度等、採点基準は様々だろうがその大部分が学力であることは明白である。今の状況では成績次第では再度Cクラスに出戻りもあり得なくない。

ちなみにクラス内での最下位は見張りをしてくれている石崎である。

 

「そんな訳で、今後クラス内の学力向上のため勉強会を実施したい。主導は俺と愛里で、金田にも手伝ってもらいたい。龍園には実施の許可と、石崎含め成績下位者に勉強会への参加を命令してほしい」

 

これが俺の策、と言っても唯の勉強会であるがこれは大切だ。

Aクラスへ上がる為にはクラスの地力を上げるに越したことはない。Aクラスに上がったとしても、それを維持する学力は必要だ。

 

「なるほどな。俺の駒が強くなるのに不満はねぇ。好きにやれ」

 

「了解。金田も、事後承諾になって悪いんだが頼めるか?」

 

「勿論です」

 

こうしてCクラス攻めと勉強会の策が実行されることが決定し、俺達は龍園の部屋を後にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍園の部屋から俺は真っ直ぐ自分の部屋に戻ってきた。それには理由があり、龍園の部屋に行く時に愛里が俺の部屋で待っていたいとお願いしてきたからだ。

 

「ただいま」

 

「お、おかえりなさい」

 

俺が扉を開け部屋に入ると、エプロンを着けた愛里がこちらに駆け寄ってくる。勿論扉はしっかりと閉めた。

部屋なので伊達眼鏡は付けておらず、髪も下ろしているためほぼグラビアアイドル雫としての愛里の姿だ。

 

「え、えっと……」

 

そんな愛里のエプロン姿に見惚れていると、愛里がもじもじしつつ意を決したように俺を見てくる。

 

 

 

 

「ご、ご飯にする?お風呂にする?そ、それとも……

 

 

 

 

わ・た・し?」

 

 

 

 

 

 

―――前世からの夢が叶った瞬間だった。

 

 

 

「俺、もう死んでもいい」

 

「えっ!?だ、駄目!ま、まだ優くんと一緒に居たいから、生きてほしい」

 

「死んでる場合じゃないわ」

 

推しの可愛さを前にしたヲタクのIQが著しく減少することを身を以て体感した所で、今日の会議内容を愛里に伝える。

 

「そういう訳で事前に話してた勉強会を開く件、龍園から許可が出たから明日から実施しようと思う」

 

「う、うん、わかった」

 

「……やっぱり、愛里はCクラスへの嫌がらせは反対だよな。勿論、暴力は振るわない。ガン飛ばしたりだけだ。こればっかりは作戦として割り切ってくれ」

 

俺がそう説明すると、愛里はじっと俺のことを見つめてくる。

 

「愛里?」

 

「優くん、また(・・)無理してない?」

 

「……してないよ。あの時、愛里と約束しただろ?」

 

そう、あの時―――

 

 

 

 

 

 

愛里のストーカーに刺された時に(・・・・・・・・・・・・・・・)





【OAA】

名前:虎城優斗(こじょう ゆうと)

学力:B+

身体能力:C+

機転思考力:C+

社会貢献性:C+

総合:B

●コメント
総合的に平均以上の能力があり、他者をサポートする際に才能を発揮する。
本来ならBクラス配属だが、1年前の当人が被害者の傷害事件のとある(・・・)内容から、Cクラスへの配属とする。








現在のクラスポイント

Aクラス(坂柳・葛城クラス):940cp

Bクラス(龍園クラス)   :740cp

Cクラス(一之瀬クラス)  :650cp

Dクラス(不良品クラス)  : 0cp

【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――

  • 葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
  • 一之瀬クラス(初期Bクラス)
  • 不良品クラス(Dクラス)
  • 龍園クラス以外認めない!
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