ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ   作:nightマンサー

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また1ヶ月以上経ってしまいました。
混合合宿は動かさないといけないキャラが多くて頭使いますね……


Episode 37 小グループ作成

 

 

 

 

 

 

 

 

「つまらないとは、随分な物言いですね、龍園君。僕達の案に何か気に入らない点でもありましたか?」

 

龍園の言葉を受け、的場はその顔を少し不快そうに歪めつつも冷静に事を運ぶつもりのようで龍園へ問い掛けるが、対する龍園は愉快だとでも言わんばかりの笑みを浮かべていた。

 

 

 

「クク。そりゃ、Aクラス(自分達)は雑魚だと声高々に宣言する案を出されりゃ、つまらねぇと思って当然だろ?」

 

 

 

―――瞬間、その場の空気が張り詰めたのを肌で感じ取る。

 

 

「……どういう意味ですか」

 

龍園の発言にAクラスの生徒達は当然の如く怒りを露わにしており、それは的場も例外ではなく放つ言葉が先程よりも棘棘しい。

 

「言葉通り以外に意味があるか?あぁ、雑魚は丁寧に説明してやらねぇと理解出来ねぇか」

 

だが、そんなことで龍園が止まる筈もなく、むしろ調子を上げる有り様だ。そのせいで、龍園の隣に立っている俺まで一緒にAクラスの生徒達から睨まれる始末である。

 

「体育祭では自分達からDクラスを突き放したくせに、学年順位は最下位。圧倒的有利なペーパーシャッフルでも俺等に敗北、特別試験の戦績は悲惨そのものだ」

 

「それは去年までの話で、今このグループ分けには関係ない話です」

 

「そう焦るなよ。丁寧に説明してやるって言った筈だぜ?」

 

呆れたように肩を竦めてみせる龍園に、的場のフラストレーションが相当溜まっているのが傍目からでもよくわかった。

 

「そんなAクラスが真っ先に同じクラスの奴等で固まるグループの提案するなんざ、この場の主導権握って少しでも有利に事を運びたいって魂胆が見え見えなんだよ」

 

皮肉たっぷりな龍園の言葉に、的場はその視線を更に鋭くする。

 

「先程も言いましたが、全クラスが平等に報酬の最大効率を狙える案であって、Aクラスだけが得をする案ではありません」

 

「平等だの最大効率だのはてめぇらの言い分だ。契約もしてない俺達が、それに従う義理はねぇな」

 

「……理解出来ません。何故この提案を蹴るんですか」

 

「クク。俺とお前じゃ、見据えてる先が違い過ぎるってだけだ。それが解らねぇなら、とっとと舞台から降りたほうが身のためだぜ?」

 

何度目かになる龍園の挑発を受け、強く歯を食いしばる的場。

 

 

 

「―――だが、取引なら考えてもいいぜ?」

 

 

 

その反応を待っていたかのように、龍園は口を開いた。

 

「取引?」

 

「勝手に提案してきたんだ。なら、こっちの提案も受け入れてこその平等じゃねぇか?」

 

「……どういった内容ですか」

 

「お、おい的場」

 

同じAクラスの生徒の1人が的場に対し声を掛けるが、それを手で制して龍園に続きを促した。

 

 

「大グループ1つの作成決定権。お互いそれぞれグループ1つの作成権だ。至極真っ当な提案だろ?」

 

 

その提案に的場は息を呑んだ。それもその筈、この試験で最も重要なのは大グループの構成内容だ。仮に1年生で最も優れた小グループであっても、2年生と3年生の小グループが弱小では1位を取ることは不可能だ。それを的場も分かっているため、その表情は固い。

 

「すまない。話を遮って悪いが、俺達Cクラスも同じ提案をAクラスにしたい」

 

そんな的場に追い打ちをかけるように、Cクラスの神崎が龍園の提案に追従した。

 

「Aクラスは俺達3クラスに提案してきた。なら、俺達それぞれが提案することは何もおかしくない筈だ」

 

「それは―――」

 

「平田、Dクラスはどうする?」

 

神崎の言葉に反論しようとする的場だったが、それを遮る形で神崎が平田に声を掛ける。

 

「……そう、だね。出来るなら、僕達Dクラスも同じ提案をさせて欲しい」

 

「っ!」

 

少し躊躇いながらも平田も同意したことで瞬く間に龍園の提案にCクラスとDクラスが加わり、Aクラスの提案時とは状況が一変した。

 

「小グループと大グループの重要度は同じではないでしょう?こちらの提案と違い、そんな不利でしかない条件は飲めません」

 

「なら、こっちも提案は飲まねぇ。交渉決裂だな」

 

的場の当然とも言える拒否を、龍園は意外にもあっさり受け入れた。

 

(龍園にしては引き下がるのが早すぎる気がするけど……)

 

内心そう思っていると、的場に背を向けた龍園は神崎と平田を見据え―――

 

 

「神崎、平田。Aクラスがあれじゃグループも決まらねぇだろ。どうだ、俺達3クラスだけでグループ作成ってのは?」

 

 

―――悪魔のような発言を繰り出した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なっ……!?」

 

俺―――龍園翔の発した言葉に的場が驚愕した声を上げる。目の前にいる平田も的場と同じように驚いているが、神崎の表情が変わらないのを見るに此方はある程度予想していたらしいな。

 

「龍園君、何のつもりですかっ!」

 

「おいおい、そんなに騒ぐなよ。周りに迷惑だろ?」

 

怒声を上げる的場に至極真っ当な返しをしてやると、隣の虎城が苦笑しているのが視界に入った。

 

「そもそも、勝手に提案してきた挙げ句、俺達の提案を蹴ったお前が文句を言える立場か?」

 

「……Aクラス男子全員を退学にするつもりですか」

 

グループ分けのルールにおいて、2つ以上のクラスで構成することが必須条件にあるため1クラスだけではグループを作成出来ない。此処で俺達B・C・Dの3クラスで不足無くグループを作成した場合、Aクラスの男子生徒はグループを作れず全員退学となるのだから的場が喰い付いて当然だ。

 

「知らねぇな。俺達は今グループの話し合いで忙しい。関係ない奴は引っ込んでな」

 

俺の言葉に平田が何か言おうと口を開きかけるが、事前の指示通り(・・・・・・・)綾小路が肩に手を置いて制止させる。

 

 

―――後は、獲物が誘いに乗るのを待つだけだ。

 

 

 

 

「………分かりました。先程の提案を飲みます」

 

 

 

暫しの沈黙の後、苦悶の表情で的場は提案を受け入れる旨を口にした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それじゃ、Aクラスの小グループに入る面子と残り5つの小グループ構成を決めようか」

 

的場が提案を受け入れた後、俺―――虎城優斗と龍園、神崎と平田の4人で集まり小グループの構成を決める話し合いを始めた。

 

「BCDクラス連合で強グループを2つ作成する。文句はねぇだろ?」

 

「あぁ。Cクラスはそれで問題ない」

 

「……僕も異論はないよ。ただ、1つ質問してもいいかな」

 

龍園の言葉に神崎は即答し、平田は龍園に視線を向ける。

 

「もし的場くんがもう一度提案をしなかったら、本当にAクラスの生徒を退学にするつもりだったのかい?」

 

「はっ。タラレバなんざに意味はねぇ。さっさと強グループに入れる面子を考えるんだな」

 

質問を切って捨てる龍園に平田は苦い顔をするが、グループを作るのが先決と考えたのかそれ以上何か言う事なく口を閉じた。

 

「構成はBCクラスが5人、Dクラスが4人、Aクラスから1人の計15人。それで責任者はDクラスの生徒にするのが1番不満が少ないと思うけど、どうかな?」

 

俺が提案した小グループの構成に神崎と平田が頷く。この構成ならばAクラスは殆ど報酬を獲得出来ず、俺達3クラスが多く報酬を受け取れる。責任者をDクラスに指名したのは、俺達(Bクラス)神崎達(Cクラス)で責任者の取り合いになることを避けるための消去法である。そうして1位を獲るためのBCDクラス連合の小グループのメンバーが決定した。

 

 

Bクラスからは『龍園』『アルベルト』『金田』『石崎』そして俺の5人。

 

Cクラスからは『神崎』『柴田』『浜口』他2名の5人。

 

Dクラスからは『平田』『幸村』『三宅』『綾小路』の4人。

 

Aクラスからは『橋本』の1人。

 

 

(―――なんか、すげぇ小グループ出来たな……)

 

グループを構成する面子の凄さに肝を冷やしつつ残りの小グループの作成も進め、無事過不足なくグループを作成し終えることが出来た。

 

 




読んで頂きありがとうございます。
書いててこの小グループヤバすぎでは?と自分でも思った次第です(笑)

【参考】特別試験のルール改変は―――

  • 堀北、ちょっと黙れよ(改変NG)
  • クラスポイント報酬・損害の増減のみ
  • ルールの一部削除、又は追加
  • 俺は許すぜ、真鍋(改変OK)
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