ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
何とか2月中に投稿出来ました!
それでは、本編どうぞ!
―――時は、掲示板への書き込みの翌日まで遡る。
「急な連絡にも関わらず本日は集まって頂きありがとうございます、
去年のクリスマスイヴ前、堀北先輩との密談に使用した飲食店で俺―――虎城優斗は集まってくれた先輩達にお礼を述べた。
「礼は不要だ、虎城。大体の事情は把握している。今回の件、全面的に協力するつもりだ」
対面に座る前生徒会長―――堀北学から頼もしい言葉を貰った後、堀北先輩は隣に座る生徒に視線を向ける。
「彼は2年Bクラスの桐山生叶。電話で話した俺が1番信頼している2年生で、現生徒会の副会長だ」
「お前が
鋭い目付きの真面目そうな生徒―――桐山生叶の言葉に俺は苦笑いしつつ返答する。
「はじめまして、桐山先輩。先輩達の間でどんな噂になっているかは少々気になりますが、
堀北先輩と桐山先輩が頷いたのを確認し、掲示板の件について現時点で分かっている事と坂柳への対策内容を話した。
「状況は把握した。それで虎城、俺達に何を求める?」
「……自分達が坂柳を仕留めるまで南雲先輩の足止めを。そしてもし、可能であるならば―――
―――桐山先輩に、生徒会長になって頂きたいです」
俺の言葉に桐山先輩は目を見開き驚愕する中、堀北先輩はその答えを口にした。
「……今回の件、南雲が坂柳に協力していたということか」
「協力とまではいかなくとも、情報提供はしていたと思います。でなければ、ここまで的確な言葉選びを坂柳がするのは不可能でしょうから」
坂柳の掲示板への書き込み内容は
「……生徒会にはそれなりの権限がある。直近では、特別試験のルールに対して意見を通したりが身に覚えがあるだろう。
―――そして、生徒の入学時までの経歴もある程度であれば閲覧が可能だ」
「……やはり、そうですか」
堀北先輩の言葉に俺の推測は当たっていると確信する。これで心置きなく南雲も地獄に送ってやれると思いながら、生徒会不信任案の紙を2人に見せる。
「今回の件について、生徒会長である南雲先輩が坂柳に対して生徒の個人情報を話した事に加えて、生徒会として対処せずに傍観していることに対する不信任案を、副会長である桐山先輩から提出して欲しいんです」
南雲が坂柳を助けるように動くかは正直微妙ではあるが、介入されては面倒であるため堀北先輩と桐山先輩には南雲を抑える役割をして欲しいというのがメインである。結果的に南雲が追い落とされて桐山先輩が生徒会長に就くなら、それはそれで安心出来るため願ったりである。
「……確かに生徒会でもない一般生徒に情報漏洩したことは許されないし、それで被害者も出ているから南雲を責めることは出来るだろう。だが、言ってしまえばそれだけだ。足止めとしては充分だろうが、自分の学年だけでなく他の学年や先生の一部すら手中にしてる奴を会長の座から引きずり降ろすには、少し材料が弱いかもしれん」
「桐山の言う通り、南雲のコネクションの広さは相当なものだ。虎城の心情として遺憾なのは重々承知しているが、南雲を生徒会長から引きずり下ろすのは厳しいだろう」
桐山先輩の言葉に堀北先輩も同意を示す。
「確かに、南雲先輩を追い落とすことは現時点での可能性は低いです。ですが、南雲先輩に手痛いダメージを与えることは確実です。それだけでも、先輩方が乗っていただける価値があると思います」
「……今すぐ追い落とすまではいかなくとも、あれだけ隙を見せなかった南雲を追い詰めるには、またとない機会なのも確かだな」
俺の言葉に桐山先輩はそう呟き、堀北先輩に視線を向ける。その視線を受けた堀北先輩は1つ頷いて見せた。
「南雲を止めたい俺達にとってもメリットのある提案だ。俺個人としては、混合合宿での恩を返すには不十分と思ってしまう位にはな。
―――時間との勝負だな。署名を急いで集めよう」
◆
―――堀北先輩と桐山先輩から協力を取り付けた1時間後。特別棟の踊り場にて、俺はとある人物と対峙していた。
「お待たせしてすみません、
混合合宿にて南雲と共謀し橘先輩を嵌めようとして惨敗した3年Bクラスの猪狩先輩は、少し驚いた表情で俺に視線を向ける。
「1年生で有名な虎城よね。貴方がメールの送り主ってわけ?」
「はい。猪狩先輩に提案したいことがありまして、メールさせて頂きました」
櫛田の人脈を借りて猪狩先輩のメールアドレスを取得し、匿名で貴女にとって有益な話があるという文面で呼び出したのである。
「話をする前に1つ。この話を聞いた結果、乗らない場合は聞いたことを1週間誰にも話さないことを約束頂けますか?仮に話した場合は、退学して頂くことにも了承して頂きたい」
録音中のボイスレコーダーを見せながら、猪狩先輩に確認する。
「……良いわよ、約束する」
「ありがとうございます。では、本題を。
―――南雲生徒会長に一泡吹かせることに、協力しませんか?」
「っ!……その話、詳しく聞かせてもらえる?」
◆
―――猪狩先輩との密会後。
自室に戻った俺は電話で綾小路に
『南雲の黒い噂、か』
「あぁ。証拠も何もないから何とも言えないが、混合合宿でのやり方を考えると他でもやっていて可笑しくないと思ってな」
現状、堀北先輩達の言う通り南雲を失脚させるには恐らく愛里の件だけでは足りない。
(なら、単純に
南雲が他にも色々と行っていたことは
「見つかれば儲け物ってレベルだと思うが、此処で押さえることが出来れば南雲を確実に落とせる。
―――頼んでもいいか、綾小路?」
『―――あぁ。やってみよう』
◆
―――そして現在。
俺―――虎城優斗は坂柳から苛立ちの籠もった視線を受け流せる程の達成感に浸っていた。現時点での俺が持っている手札全てを使った作戦は、想定以上の成果を上げることに成功した。
(結果的に南雲の不信任案は全校生徒の3分の2をギリギリ超える程に集まり、南雲が自身の配下の男子生徒に女子生徒を宛てがっていたことを状況証拠ではあるが掴んだ)
今頃は生徒会室でも似たような構図になっていることだろうと思っていると、月城理事長代理が口を開いた。
「坂柳さん。ここまで事が大きくなってしまった以上、学校としては重い処分をしなくてはなりません。
―――ですが、その処分は
月城の言葉に坂柳は勿論、俺も一瞬驚くが
「月城理事長代理。それはどういうことですか?」
「すみませんね、虎城くん。ですが、これは決定事項なのです。南雲生徒会長と同じで少し処分への猶予が延びるだけですので、ここは辛抱して下さい」
「……分かりました」
腑に落ちないという表情をしつつ、月城の言葉に肯定を返し頷いて見せる。
「さて、現時点での話は以上になります。次の特別試験は学年末試験の後になるので、今は勉学に励んで下さいね」
坂柳と南雲の処分が延びることにはなったが、今回の件は虎城側の完全勝利と言って差し支えない形で幕を閉じることとなった。
次回予告
堀北学「概ね、虎城の完全勝利と言って問題ないだろう」
橘茜「はい。後は佐倉さんが立ち直れば全て解決ですね」
堀北学「あぁ。……叶うことなら、これから成長していく後輩達の様子をもっと見ていたかった」
橘茜「そうですね。私も堀北くんと同じ気持ちです」
堀北学「次回『Episode 46 愛してる』」
橘茜「佐倉さん。あの時私を励ましてくれた言葉を思い出して。きっと、貴女と虎城くんなら大丈夫です」
【参考】今回よう実3期風の次回予告をやってみたのですが、どうでしょうか?
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今後も是非やって欲しい!
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別に要らないかな…
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そんな事より愛里可愛いっ!!