ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
【挿絵表示】
龍園クラスの主要メンバー勢揃いの豪華さ、且つそれぞれのキャラの特徴が捉えられていて凄いです!
※綾小路とひよりの吹き出しが重なって表現しているのとか、石崎がアルベルトに襟引っ張られてるのとか(笑)
改めて【ざったなっつ】様、素敵な挿絵をありがとうございます!
※感想で種目の人数について教えて頂いたので、投稿時点から少し参加人数を弄りました。
いつも感想・評価、誤字報告ありがとうございます!
それでは、どうぞ!
「中央の大型モニターに抽選の結果による対戦種目が表示されるため、見るように」
真嶋先生の言葉を受けてモニターに俺───虎城優斗と一之瀬がそれぞれ視線を向けると、抽選中の文字が表示される。そして映し出された1種目は───
『古典テスト』 必要人数7人 時間50分
ルール・1年度における学習範囲内の問題集を解き、合計点で競う
司令塔・1問だけ代わりに答えることが出来る
(最初はCクラスの種目。しかも古典か……)
一応公平を唱っている学校の意向を考えれば、7つの対戦種目のうち3種目ずつ互いのクラスから選出され最後の1種目のみランダムで選ばれることは予想出来る。
(ここは予定通りに行くか)
パソコンを操作し参加する生徒を選択し終えると、一之瀬は既に選択が終わっていたようで参加生徒が表示される。俺達のクラスからは西野武子含む学力が平均か低めの生徒7名、一之瀬クラスからは白波千尋含むベストメンバーとは言えないが手堅い生徒7名が選出されていた。
「最初のテストは椎名さん達を温存したんだね」
「まるで椎名達が居ないと勝てないみたいな言葉だけど、あんまり舐めてると痛い目にあうかもよ?」
「まさか。虎城くん達を相手に油断なんて一切しないよ」
一之瀬と舌戦を繰り広げる間に、テストが開始される。司令塔ルールで1問だけ答えられるが、それは一之瀬も同じだ。程なくして時間となり採点が行われ、結果がモニターに表示される。
「集計の結果、Cクラス608点。Aクラス473点。1戦目はCクラスの勝ちとする」
西野達の学力を考えれば上出来な点数だが、流石にCクラスには勝てず初戦を落とす結果となった。
「130点以上も差がつくなんて、流石の学力だな」
「皆、今日まで頑張ってるからね」
俺の言葉に一之瀬は笑顔で答えるが、その後何か考えるように結果が表示されているモニターを見つめていた。
◆
2戦目の種目が抽選される。選ばれた種目は───
『裁縫』 必要人数4人 時間60分
ルール・学校側が指定した裁縫本の課題をこなす
司令塔・任意のタイミングで5分休憩を入れることが出来る
今度は俺達Aクラスの種目が選ばれ、俺は迷うことなく諸藤と真鍋、藪と山下の4人を選択する。一之瀬は井口真白と山形ひな、大貫なぎさと石丸ゆり子という生徒を選出し、対戦が開始された。
「まさか、虎城くん達が裁縫を種目で出してくるとは思わなかったなぁ」
「諸藤さんは裁縫が上手くてね。悪いけど、追いつかせてもらうよ?」
俺の言葉に呼応するかのように、諸藤さんのスピードが上がる。以前、愛里のウエディングドレスを手直しした技量は本物であり素早く、且つ確実に課題をこなしていく。
───結果は、火を見るより明らかだった。
「集計の結果、1位は8点を獲得したAクラス諸藤リカ。2戦目はAクラスの勝ちとする」
◆
1勝1敗で迎えた3戦目。抽選で導かれた種目は───
『柔道』 必要人数2人 試合時間4分(最大3試合12分)
ルール・通常の柔道に準ずる
司令塔・試合結果を無効とし、対戦を1度だけやり直すことが出来る
「悪いな、一之瀬。どうやら、3戦目の運はこっちにあったみたいだ」
「あはは。この種目だけは選ばれて欲しくなかったなぁ」
アルベルトがいる以上、柔道がCクラスでは確実に勝てない種目というのは誰が見ても明らかだ。俺は裁縫の時と同じく迷うことなく1人はアルベルトを選び、もう1人は運動が苦手な野村雄二を選択。一之瀬は墨田誠と米津春斗という生徒を選び対戦が始まったが、墨田と米津共に開始5秒でアルベルトが1本を決めて3戦目は俺達の勝利となった。すぐさま4戦目の種目抽選が行われる。
『数学テスト』 必要人数8人 時間50分
ルール・1年度における学習範囲内の問題集を解き、合計点で競う
司令塔・1問だけ代わりに答えることが出来る
2つ目のCクラスの提出種目。少し迷ったが、ここでクラスの学力全てを投入することに決める。椎名を筆頭に金田と愛里、龍園に伊吹を含む8人を選択。対する一之瀬も神崎や浜口といったCクラスの学力上位のベストメンバーを選択していた。
「やっぱり、椎名さん達を出すならここだと思ったよ」
「そんなに余裕でいいのか?このメンバーなら、俺達が勝つ可能性は十分にあるぞ?」
「勿論、虎城くん達の学力が伸びてるのは分かってるよ?でも、それは私達も同じだから」
試験が終わり先生達が採点を行う。ここで勝利出来れば、特別試験の勝利に王手をかけられるチャンスだ。
「それでは、数学テストの結果を発表する。
───Cクラス、738点」
各生徒平均92点以上と高得点を叩き出すCクラス。一之瀬が自信を持つのも納得の結果だ。
「続いてAクラス……706点。よって、4戦目はCクラスの勝ちとする」
結果は32点差で俺達の敗北。しかし、この結果に俺はむしろ確かな手応えを感じていた。勝利した一之瀬が浮かない顔をしているのがいい証拠だろう。
「どうかしたか、一之瀬?椎名達を使って勝てなかった以上、このあと選ばれる一之瀬達の種目は勝ちが確定したんだから安心していいんじゃないか?」
「……虎城くん、前より少し意地悪になった気がするなぁ。一緒にいる龍園くんの影響かな?」
「それは……まぁ、龍園と同じで自分なりに勝つために全力を出すって所は影響受けてるかもね」
「にゃはは。やっぱり手強いなぁ、Aクラスは」
4戦目はCクラスが勝ったにも関わらず、俺と一之瀬の反応がまるで真逆なこと以外は何もなく5戦目の抽選に入った。
『サッカー』 必要人数11人 時間40分(20分2回)
ルール・通常のサッカーに準ずる
司令塔・任意のタイミングでメンバーを1人まで入れ換えても良い
再びCクラスの種目であり、唯一の運動系種目。俺はサッカー部である園田正志を筆頭に、後にバスケが選ばれた時のためにバスケ部の近藤や小宮以外の石崎等動けるメンバー11人を選出。対する一之瀬はサッカー部の柴田颯を含めた身体能力の高いベストメンバーを選んでいた。結果、石崎達の奮闘虚しく敗北し、Cクラスが特別試験の勝利に王手をかけた。
◆
2勝3敗で迎えた6戦目。負ければ特別試験の敗北が確定する大事な一戦の種目は───
『ピアノ』 必要人数1人 時間指定曲+1分
ルール・学校側が指定した曲を演奏し、教職員が採点を行う
司令塔・演奏を1度だけやり直すことが出来る(使用した場合、やり直した演奏を採点する)
Aクラスの種目の中で俺が一番楽しみにしていた種目が選ばれたことに思わず笑みが溢れる。裁縫、柔道に続いてこれも迷わずに清隆を選択。一之瀬は津辺仁美という生徒を選出し、津辺さんから演奏を始める。
(……普通に上手いな)
選ばれるからには経験者であることは予想していたが、素人目からしても中々の腕前な気がする。
「綾小路くんが自己紹介で書道とピアノを習ってたって言ってたのを覚えてたから、ピアノは本命だと予想して練習してもらってたんだ」
「なるほど。がっつり読まれてたわけだ」
去年の夏休み終わり且つ自己紹介の途中で椎名が食い付いて中断した話を覚えており、しっかり対策してくる一之瀬の対人関係の強さを改めて認識している間に津辺さんの演奏が終わる。審査員の教職員の様子からして、高得点なのは間違いなさそうだ。
「どうかな、虎城くん。綾小路くんは仁美ちゃんに勝てそう?」
◆
Cクラスの生徒の演奏が終わったため、ピアノに向かうオレ───綾小路清隆はこの一年を振り返っていた。
(入学当初は、今思い出しても本当に酷かったな)
隣の席の堀北と茶柱からはクラスをAクラスに上げるためにそれぞれコンパスの針や退学処分で脅され、更にクラスの人気者の櫛田からは本性をバラさない様にと冤罪で脅される。オレの望んだ普通の学校生活は途絶えたかに思えたが、無人島試験での優斗との出会いがそれを一変させた。
(優斗との繋がりは、オレに様々な経験をさせてくれた)
オレの能力を買ってクラスへ移籍させてくれた龍園、友人として接してくれる石崎達。そして、オレを好きになってくれた恋人のひより。そんな皆とプールで遊んだり誕生日パーティーをしてくれたりしたことは、オレにとっては新鮮だった。
(全てが、オレにとって色鮮やかな思い出だ)
───
◆
4戦目の際の意趣返しなのか少し棘のある言葉で聞いてくる一之瀬に、ピアノの前に座る清隆を見ながら俺───虎城優斗は確固たる自信をもって答える。
「俺の中で、ピアノは柔道と同じ勝ち確の種目だと思ってるよ。それに、今の清隆はやる気に満ち溢れてるからね」
───瞬間、美しいピアノの旋律が響き渡る。
清隆の完成度の高い演奏にその場にいる対戦相手の津辺さんと審査員の教職員は勿論、映像越しに聞いている真嶋先生と茶柱先生に一之瀬も表情が変わる程に驚いていた。
(清隆の演奏を聞けば、そういう反応になるよな。取り敢えずイーブンには持っていけたか)
一之瀬達のその様子を十分堪能した後、俺も清隆の演奏に集中しているとあっという間に曲が終了する。
───結果、審査員の満場一致で清隆はAクラスに勝利をもたらした。
「これで3勝3敗のイーブンだな、一之瀬」
「そうだね。勝負は、次の抽選種目次第……」
両クラスともそれぞれ提出した種目を取れている現状、この7戦目に選ばれる種目が特別試験の勝敗を分けるといっていいだろう。
「では、7戦目の対戦種目を発表する」
真嶋先生の言葉と共に、俺と一之瀬はモニターへと視線を向ける。
選ばれた種目は───
◆
「私達は座ってただけだけど、これだけ長時間だと流石に疲れちゃうね」
「だな。身体が少し固まってるよ」
特別試験が終わり、今は試験会場となった部屋を出てすぐの廊下で私───一之瀬帆波と虎城くんは会話していた。
「それにしても、最後の最後で
虎城くんの言う通り、最後の7戦目は私達Cクラスの化学テストが選ばれたことで私達は特別試験に勝利することが出来た。
「確かに特別試験には勝てたけど、虎城くん達のクラスの学力が相当上がってたことは誤魔化せないよ?」
4戦目の数学テストの結果、勝利したものの私達はほぼベストメンバーだったにも関わらず結果は32点差。1人辺り4点───1、2問の回答による僅差であることは明らかだ。2戦目の古典テストの結果も合わせて考えると、Aクラスの全員の学力が予想以上に上がっていたことは考えるまでもない。それでも勝つことが出来たのは、提出種目に学力テストを8種目も含めAクラスの勉強範囲を広げたからだ。
「皆がこれまで勉強を頑張った成果だよ。それでも、一之瀬達には勝てなかったけどね」
「本当?龍園くんや虎城くんのことだから、まだ切ってない
「あはは。それはどうかな?」
私の言葉に苦笑いしつつ曖昧な返しをする虎城くんを見て、やっぱり前より意地悪になったと確信する。
(今回の特別試験は勝てたけど、課題はたくさん見つかった。虎城くん達はきっとこれからも強くなっていく……)
「真嶋先生の話だと、B対Dの試験はもう終わってるらしいから葛城に結果を聞きに行こうと思うけど、一之瀬も一緒に来るか?」
「いいの?なら、私も交ぜてもらおうかな」
(私達は、それ以上に強くなっていかないと…!)
勝つことは出来たものの対戦内容から、むしろ気持ちを強く引き締めた私は虎城くんと一緒に特別棟を後にした。
───選抜種目試験
───
───Cクラスの勝利
次回予告
橋本正義「一之瀬達が龍園達に勝ってくれたお陰で、クラスポイントがだいぶ縮まったな。これなら、割りとすぐにAクラスに返り咲けるんじゃねぇか?」
葛城康平「ポイント差が巻き返せる所まで縮まったことは事実だが、相手は龍園と虎城だ。そう簡単には行かないだろう。それに、一之瀬のクラスも追い上げてきている」
橋本正義「確かに一之瀬達も油断出来ないな。現状Dクラス以外はほぼ横並び状態だ。誰が抜け出しても可笑しくはないか」
葛城康平「あぁ。だからこそ、足枷となっている俺が結んだあの契約への対処を急がねばならん」
橋本正義「次回『Episode 59 卒業と総括と密会と』」
葛城康平「これからも忙しくなりそうだ」
【参考】石崎のヒロインを考えてるのですが、読者様のご意見を聞きたいと思いアンケートさせて頂きます。※個人名で出しているのは、作者の中での候補者になります。
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龍園クラス:真鍋志保
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龍園クラス:諸藤リカ
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葛城クラス:神室真澄
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葛城クラス:山村美紀
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葛城クラス:森下藍
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一之瀬クラス:姫野ユキ
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平田クラス:佐藤麻耶
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平田クラス:松下千秋
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平田クラス:長谷部波瑠加
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先輩、もしくは後輩の女子生徒
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龍園クラスの他の女子生徒
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葛城クラスの他の女子生徒
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一之瀬クラスの他の女子生徒
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平田クラスの他の女子生徒
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石崎にヒロインなど不要!