ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
注意)新一年生のホワイトルーム生のネタバレが多少ありますので、ご注意下さい!
いつも感想・評価、誤字報告ありがとうございます!
それでは、どうぞ!
───3月30日。
私───堀北鈴音は
「……来たか」
何とか待ち合わせ時間の数分前に辿り着くと、呼び出した人物───私の兄である堀北学が既に待っており声をかけてくる。
「兄さん、その……卒業、おめでとうございます」
「あぁ。ありがとう」
兄妹であることを考えればぎこちない会話だろうが、ここ一月以上生徒会の仕事を教えて貰う形で会話をしていたお陰で、この学校で再会した時の会話に比べれば大きく進歩していた。
「それで、話とは……なんでしょうか?」
本音を言うなら、今の私は兄さんに合わせる顔がなかった。Dクラスを引っ張ろうとしたが、特別試験は混合合宿以外はどれも惨敗。クラス内投票では山内くんとこれまで手伝ってくれていた綾小路くんを糾弾した。
(最初の頃の私の態度を考えれば、彼が裏切るのも無理はないわね……)
いくつも間違いを犯してきた私が、憧れの兄さんに認められる筈もない。きっと失望したと告げられる筈だ───
「───鈴音。すまなかった」
「……え?」
───兄さんに失望されたと思っていた私に待っていたのは、謝罪だった。
「俺は、お前に可能性を感じていた。成長すれば俺を越える才能を持っていると、幼い頃から確信していた」
「私が、兄さんを?」
「そうだ。だが、途中からお前は成長ではなく俺の模倣を始めた。大切な妹の成長を兄である俺自身が止めてしまっていると気付いたからこそ、お前を突き放し外部との接触が制限されるこの学校に俺は入ったんだ」
兄さんから伝えられる言葉は全てが衝撃的で、私は頷くことすら忘れてしまっていた。
「……俺の言葉は信じられないか?」
「っ!いえ。ただ、驚いてしまって……」
「だろうな。俺も、昨日まで本心を言うつもりはなかった。だが、お前と話す内容に助言を貰おうと相談した者から、酷く叱責されてな」
『家族だとしても……いや、家族だからこそ伝えることを放棄しちゃ駄目ですよ。堀北先輩に必要なのは、堀北先輩が思っていることを余すことなく言葉で伝えることです。何も伝えず一方的に妹を突き放す兄とか、普通に考えて最低ですから』
「そんなことを……」
兄さんが相談相手に選ぶ且つ、そこまでの言葉をぶつけられる人物はそう居ない。先輩呼びから後輩であることからも、私の脳裏には越えるべき
「鈴音の失敗とクラスの現状は聞き及んでる。それでも、お前がこれから成長出来たなら十分挽回出来るだろう」
「兄さん……」
私を見る兄さんの瞳は澄んでいて、その言葉が嘘でないことを伝えてくる。
───そんな兄さんを見て、私は1つの決意をした。
「……兄さん。明日学校を出る前に、もう一度会ってくれませんか?
───新しい私を、見て欲しいんです」
───翌日。学校の正門前で堀北学と
◆
ケヤキモールに併設されているBARのカウンターにて私───茶柱佐枝は1人で酒を飲んでいた。
(私は、何処で間違えたのだろうな……)
坂柳理事長から綾小路清隆という存在を聞き、更に荒削りではあるが例年とは比べるまでもなく才能を持った生徒がDクラスに割り振られていた。
───間違いなく、Aクラスを狙える千載一遇のチャンスだった。
(それが、今は他の3クラスとは大差で離れているいつも通りのDクラスの立ち位置。更に綾小路は現Aクラスに移動した)
入学時Cクラスが異例のクラス昇格した事には驚いたが、1学期の中間試験までは上手く運んでいた筈だ。その後の須藤が起こした暴力事件辺りから、歯車が狂い始めた感覚がする。
(虎城が居なければ、Aクラスは無理だとしてもCクラスには上がれていたかもな……)
現Aクラスのナンバー2である虎城優斗。彼の幾つかの行動は、この学校に多大な影響を与えていた。
───船上試験、彼の策により学校側は各クラスに多額のプライベートポイントを配ることとなり大騒ぎとなった。
───虎城の恋人である佐倉を陥れようとした坂柳有栖は、彼の策によりその罪を学校全体に晒され
───坂柳有栖に情報を流した元生徒会長の南雲雅も、自身が行っていた犯罪行為を露呈され同じように
(綾小路とは別の意味で、とんでもない化け物が紛れていたものだ)
彼のもたらした結果により、高度育成高等学校はこれから大きな変革期を迎えることになる。
───しかし、未だ過去に囚われた茶柱佐枝には
◆
───4月を明日に控えた3月31日。
愛里と一緒に堀北先輩と橘先輩の見送りを済ませた俺───虎城優斗は教えて貰った堀北先輩と橘先輩の電話番号を忘れないようにしつつ、愛里と別れて自室で1人今後のことを考えていた。
(色々あったが、1年何とか乗り越えられたな……)
入学時Cクラス配属を知った時は肝を冷やしたが、龍園からはこれまでの実績から認められクラスメイト達との関係も良好、更にはAクラスへの昇格まで達成していることから順調そのものだ。
(ただ、プライベートポイントで言えば俺達が独走してるけど、クラスポイントは葛城達Bクラスとたった13ポイント差だ。次の特別試験でBクラスに出戻ってもおかしくない)
2年生での最初の特別試験───1・2年合同ペア筆記試験は学力とコミュニケーション能力が試される試験だ。南雲は退学になったが、既に話が進んでいたためover all ability───通称OAAがそのまま導入することとペア筆記試験の開催を俺は生徒会所属のため既に把握していた。そして同時に、月城による清隆を退学にさせるための試験も秘密裏に開始されるだろう。
(俺の特別試験の
自分で言うのも何だが、俺の原作知識はかなり片寄っている。元々よう実はアニメから入り原作は後追いだったが、愛里が退学した満場一致特別試験───2年生編の5巻までしか読んでいない。ただ、来月入学してくる予定のホワイトルーム生2人の情報は把握している。
───『崇拝』のホワイトルーム生、
───『憎悪』のホワイトルーム生、
(
今の清隆を見て天沢と八神がどう動くかが全く読めないのに加え、身体能力が高く喧嘩慣れしている宝泉や清隆に恨みのある七瀬といった他の1年生も俺達の学年並みに曲者揃いだ。
(正直ここからは相手の動き次第ではあるが、だからと言って後手に回るのは悪手だ)
暴力を振るうことに一切の躊躇がない宝泉に、無人島試験で小宮と木下を負傷させた八神。この2人相手には先に手を打たなければ、俺達に少なくない被害が及ぶことは間違いない。
(特に、清隆を退学させるために椎名が狙われる可能性は高い。何かしら対抗策を考えておかないと……)
坂柳と南雲が退学し俺達がAクラスになっているこの世界では、正直原作通り宝泉達が入学してくるかすら怪しい可能性はあるのだが、
(……1年生の時よりも、2年生の方が忙しくなりそうだな)
そんな当たってほしくない予想をしつつ、俺は今後起こるであろう事態に備える策を思案することにした。
次回は2年生編に入る前に、1年生終了時点の主要キャラのOAAをクラスごとに掲載する予定になります!
クラスポイント(1年生終了時点)
Aクラス(龍園クラス) :1246cp
・選抜種目試験結果:-30cp
Bクラス(葛城クラス) :1233cp
・選抜種目試験勝利:+100cp
・選抜種目試験結果:+90cp
Cクラス(一之瀬クラス) :1083cp
・選抜種目試験勝利:+100cp
・選抜種目試験結果:+30cp
Dクラス(平田クラス) :129cp
・選抜種目試験結果:-90cp
龍園クラス貯金:2060万ポイント
【参考】石崎のヒロインを考えてるのですが、読者様のご意見を聞きたいと思いアンケートさせて頂きます。※個人名で出しているのは、作者の中での候補者になります。
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龍園クラス:真鍋志保
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龍園クラス:諸藤リカ
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葛城クラス:神室真澄
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葛城クラス:山村美紀
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葛城クラス:森下藍
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一之瀬クラス:姫野ユキ
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平田クラス:佐藤麻耶
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平田クラス:松下千秋
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平田クラス:長谷部波瑠加
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先輩、もしくは後輩の女子生徒
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龍園クラスの他の女子生徒
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葛城クラスの他の女子生徒
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一之瀬クラスの他の女子生徒
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平田クラスの他の女子生徒
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石崎にヒロインなど不要!