ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
追記
投票ありがとうございました!
次回は1番多かった須藤暴力事件に進みます!
図書室にて、偶然にもAクラスを除く1年生の各クラスの有力者が集結していた。
Bクラスの王である龍園の右腕、虎城優斗。
Cクラスのリーダー、一之瀬帆波。
Dクラスの女子生徒のまとめ役、櫛田桔梗。
有力者達が一同に会し何をしているのか、周りの生徒は勝手に想像を膨らませるのだった。
◆
(……まさか、このタイミングで主要メンバーと対峙することになるとは。取り敢えず、早くこの場から退散するか)
周りの生徒から、Bクラスの有力者に数えられた男――虎城優斗は、現在どうやってこの場を去ろうかという1点だけを考えていた。
「……煩くして済まなかった。話は終わったし、帰るとするよ」
最初に騒いでたのはそっちだろうという嫌味は口にはせず、軽く謝罪した後、鞄を持ち図書室の出口へ向かう。
「待ちなさい」
出口へ向って数歩進んだ所で、今度はDクラスの孤高(笑)女子――堀北鈴音から呼び止められた。
(初対面の相手に、上から目線の命令口調とは。やっぱり好きになれんな)
原作知識で
「何かな?」
「貴方、Bクラスの人よね。元Cクラスの貴方達は、何故あれだけ多くのクラスポイントを残せたのかしら?」
これはつまり、元々Cクラス配属の俺達はもっとクラスポイントが低い筈だ、と言いたいのだろう。
「……真面目に授業を受けてただけだよ。でも、そんな当たり前の事も、Dクラスは出来なかったみたいだけど」
「なんだと、てめぇ!!」
「ちょっと、暴力は駄目だよ!」
「止めなさい、須藤君」
「……ちっ!!」
一之瀬と
「……Dクラスは手が出るのも早いんだな。気を付けよう」
「っ!!」
「須藤、止めろ」
俺の言葉に再び須藤が迫ろうとするが、いつの間にか須藤の横に躍り出てきた
「すまない。須藤は勉強に水を差されて、虫の居所が悪かったんだ」
「ごめんね、虎城くん!許してくれると、嬉しいんだけど……」
そう言って
「いや。こちらも大人気なくてすまない。用は終わったみたいだし、失礼する」
早口に言葉を紡ぎ、俺はその場を後にした。
(精神的に疲れた……早く愛里に会いたい)
◆
「ちっ、イラつくぜ、あの野郎」
図書室から去って行く男子生徒の背に、言葉をぶつける須藤の様子を見てオレ―――綾小路清隆は大事にならなかったことに内心安堵していた。
「でも、暴力は駄目だよ、須藤君」
「そうよ。ここは図書室で、監視カメラも人の目も沢山ある。こんな所で暴力を振るえば、ペナルティは免れないわ」
「うっ!……す、すまねぇ」
櫛田と堀北が須藤を叱りつける。
「ごめんね、元はと言えば私が大声出しちゃったからだし……」
「ううん!こっちこそ、ごめんね?一之瀬さん」
申し訳無さそうに謝ってきた女子生徒は、櫛田と知り合いの様で、一之瀬という名前らしい。
「あ、折角だから紹介するね。Cクラスの一之瀬帆波さん!一之瀬さんも色んな人と仲が良くて、Cクラスのリーダー的な人だよ!」
「一之瀬帆波です。さっきは大声出してごめんね?ようやく悩みが解決出来そうだったから、つい……」
「悩み?」
一之瀬の言葉が気になり、聞き返す。
「うん。少し前からBクラスの人に、クラスの子達がいちゃもんをつけられたりしてて。それを虎城くんに止めてもらうよう頼んだ所だったの」
「そうだったんだ。確かに、虎城くんなら大丈夫そうだね」
「凄い奴なのか?」
「結構有名人だよ?Bクラスを纏めたのが龍園くんと虎城くんだって話だからね」
櫛田の言葉を聞いて納得する。
現Bクラスは入学時Cクラスであり、クラスポイント発表時にクラス昇格した異例のクラスだ。
その纏め役ともなれば、優秀なのは確実だろう。
(虎城、か)
―――その後、須藤達が勉強していた箇所を見た一之瀬が、範囲が違うことを教えてくれたことは、不幸中の幸いだと考えよう。
◆
龍園に交渉窓口の件について話すと、意外とあっさり許可が取れた。
「いいのか?俺から持ち掛けた話だけど、龍園は交渉よりか断然暴力だろ?」
「はっ、否定はしねぇ。が、まだ早い。卒業まで先は長いのに、1年の段階で他クラスから交渉でそっぽ向かれると面倒だ。それに、お前が交渉の矢面に立てば、俺は好きに動けるって利点も大きい。良い策だ、褒めてやるよ虎城」
そんな感じで龍園からの評価も貰えつつ、Cクラスへの嫌がらせも止めさせたりと時間が過ぎ―――
―――中間テスト3日前。
「お前ら、席につけ」
放課後になったタイミングで、龍園が声を掛け教壇の前に立った。龍園のこの行動にクラスメイトも馴れたようで、皆大人しく龍園の言葉を聞く体制になっている。
「伊吹」
龍園が名前を呼ぶと、伊吹は龍園の下まで行き紙束を受け取ると、クラスメイトに配り出した。
「今配ってるのは、それぞれ3年と2年の生徒からポイントで買った1年生最初の中間テストの問題用紙と解答用紙だ」
龍園の言葉に用紙を見ていたクラスメイトは疑問を覚える。何故なら、渡された問題用紙と解答用紙は
「3年と2年が受けた、1年最初の中間テストはどちらも全く同じ内容。極めつけは、月末の抜き打ちの小テストも実施されてた。最後の3問が高難易度の、な」
その言葉にクラスメイトも全員が確信する。
「お前らも理解出来たようだな?つまり、この学校の最初の中間テストは、変わること無く全く同じ問題が出るってこった」
「すげぇっす、龍園さん!これなら高得点間違いなしですよ!」
石崎の言葉を皮切りに、クラスメイトもはしゃぎだす。
それを龍園は満足気に見ていた。
「はしゃぎ過ぎだ、雑魚共。言っとくが、この方法は今回の中間テストだけだ。期末以降も手に入れて確認したが、問題が違ったからな。他の過去問は金田に渡す。今回の中間テスト以降の勉強会で精々活用しろ」
「了解です、龍園氏」
そうして伊吹が配っていたものと別で持っていた紙束を、金田に渡す龍園。期末以降の問題も確認して、勉強会に流用までさせてくれるのは非常に助かる。
「それと、今から全員2万ポイントを虎城に送れ。これからのポイント支給日にもだ」
続く龍園の言葉に、クラスメイト達は少し戸惑っているようだ。
「さっき龍園が言ったけど、その過去問は先輩からポイントで買ってる。今後もクラスが有利に動くためにポイントは必ず使うことになるから、先んじてクラス貯金をしておくってことだよ。勿論、預かったポイントの残高は何時でも教えるし、使った際は必ず連絡する」
龍園が痺れを切らす前に俺が皆に呼び掛ける。
理由を聞いて納得してくれたようで、俺の端末に続々とポイントが送られてくる。金額から、全員が送金したのを確認し龍園に向って頷いて見せる。
「毎月の送金も忘れるな。後は中間テストに向けて準備しろ。話は以上だ」
勉強会に、龍園からの過去問配布。俺達Bクラスは、中間テストをこれ以上無い程、万全の状態で迎えれることが出来た。
◆
「皆さん、おはようございます。今日は朝のホームルーム前に、連絡事項があります」
中間テストから数日後、今日はその結果発表日である。
「先日行った中間テストの結果を発表します」
そう言って坂上先生は持っていた厚紙を黒板に貼る。
―――クラス全員含めての最低点が石崎の80点という、見たことのないような成績表が記載されていた。
「おめでとう。今回の中間テストにおいて、我がBクラスがAクラスを抑えて成績トップです」
クラスポイント(中間テスト終了)
Aクラス(坂柳・葛城クラス):1004cp
Bクラス(龍園クラス) :870cp
Cクラス(一之瀬クラス) :660cp
Dクラス(不良品クラス) : 87cp
龍園クラス貯金:170万ポイント
【参考】もし虎城と佐倉の2人が龍園クラス以外だったら――
-
葛城・坂柳クラス(初期Aクラス)
-
一之瀬クラス(初期Bクラス)
-
不良品クラス(Dクラス)
-
龍園クラス以外認めない!