ようこそグラドル幼馴染みがいる教室へ 作:nightマンサー
いよいよ、よう実史上最大規模の特別試験が動き出します。過去1考えることが多いので投稿間隔が開きそうですが、頑張ろうと思います!
※100万UA達成しました!読者の皆様、改めてありがとうございます!
いつも感想・評価、誤字報告ありがとうございます!
それでは、どうぞ!
Episode 64 特別試験前哨戦
1・2年生パートナー試験の結果が発表された翌日からゴールデンウィークに突入したが、俺───虎城優斗は愛里とのデートは勿論、清隆や石崎達と遊んだり生徒会の仕事をしている間にあっという間に過ぎ去ってしまった。そうして再び学校生活が始まった中、俺は愛里と清隆、椎名の4人で食堂で昼食を取っているのだが、俺達───正確には清隆が周りからの視線を集めていた。
「綾小路くん、まだ注目の的だね」
「仕方ない部分もあるけど、この分だと食堂はまだ早かったか」
「オレのせいで迷惑かけてすまないな」
チーズグラタンを食べながらそう口にすると、清隆が俺達に謝罪してくるので気にしなくていいと伝える。
「清隆くんのせいじゃありませんよ。それに、私としては清隆くんのことを1つまた知れて嬉しいくらいです」
「……ありがとう、ひより」
(俺と愛里も、端から見るとああやってイチャついて見えてるのかな……)
お互い見つめ合う清隆達を見ながらそんなことを考えていると、隣に座る愛里から視線を感じ振り向く。
「愛里?どうかした?」
「ぁ、な、何でもないよ!?」
そう言って愛里は顔を赤くしながら慌てて食事を再開する。
「……愛里。今日は生徒会の仕事が休みだから、よかったら放課後2人でケヤキモールに行かないか?」
「っ!うんっ!」
俺の提案を聞いて嬉しそうにする愛里を見て、俺まで嬉しい気持ちが溢れてくる。その後は周りからの視線に嫉妬も多く含むことになったが、特にトラブル無く昼食時間を過ごすことが出来た。
◆
生徒会に1年生の八神と波田野が新たに加入し、1年生が2度目の特別試験を受けたこと以外は
「皆さん、揃っていますね」
朝のホームルームが始まり出欠を確認した坂上先生がタブレットを操作し出したのを見て、全員がこの後の展開を察してクラスの雰囲気が切り替わる。
「皆さん察している通り、これから特別試験の説明を行います。
───今回の特別試験は『無人島サバイバル』です」
坂上先生の言葉にクラスメイト達は去年の夏休み行われた無人島特別試験を思い出していることだろう。あの時は龍園の策で殆どのクラスメイトにとってはバカンスだったが、今回の特別試験はそう簡単にいかないことは原作知識と生徒会での情報から把握している。
「無人島での特別試験と聞いて、皆さんは去年行った特別試験を連想していると思います。ですが、今回の特別試験はこれまでの特別試験とは一線を画す、大規模且つ過酷なものとなります」
そう前置きした坂上先生がタブレットを操作すると、モニターに日程が表示される。
7月19日
グラウンドに集合し、バスで出発 港より客船に乗り込み移動
7月20日
特別試験開始 試験の説明、及び物資の受け渡しなど
8月3日
特別試験終了 順位の発表を船内で行い、それに合わせて報酬を支給
※8月のプライベートポイントは無人島特別試験の結果を適用後支給する
8月4日
船上クルージングで終日自由行動
8月11日
港に到着 学校へと戻り解散
「これが今回の特別試験の日程になります」
表示された日程からは試験期間が去年の特別試験の倍の2週間であることしか分からないが、単純に2週間も無人島でサバイバルをするというだけで大変であることが予想出来るため、クラスメイト達の表情が険しくなる。
「それでは、これから無人島サバイバルについて現時点で開示出来る情報を説明します」
【特別試験:無人島サバイバル】
【ルール】(現時点で開示出来る情報のみ)
○全学年で競い合う2週間の無人島サバイバルを行う。
○7月16日までに最大3人の小グループを作成することが出来る。なお、小グループは1人のままでも成立する。
※以下、小グループ作成時の注意点
・1年生のみ小グループの最大人数を4人とする。
・小グループは同学年の生徒としか作成出来ない。
・男女混合の場合3分の2以上を女子が占める必要があり、可能なグループの組み合わせは以下の7パターンとなる。
『男子1人』『男子2人』『男子3人』
『女子1人』『女子2人』『女子3人』
『男子1人、女子2人』
○1度グループが確定した後は、如何なる理由があろうとも他のグループへと移動することは出来ない。
○試験開始後、小グループが集まり最大6人の大グループを作成することが条件を満たすことで可能となる。
※以下、大グループ作成時の注意点
・大グループも小グループと同じく同学年の生徒としか作成出来ない。
・男女混合の場合、2分の1以上を女子が占める必要がある。
【ルール:カードについて】
○明日の朝、全生徒に8種類のカードからランダムに1枚配布される。特殊カード3種は学年毎に1枚ずつでランダム配布のため、偏る場合がある。
○カードは同学年且つ他クラスの生徒とのみ譲渡やトレードが可能。1度所有者を変更させると再トレードは不可。
○同じカードを複数使っても効果は倍増しない。
【カード一覧:基本カード】
○先行:試験開始時に使えるポイントが1.5倍される
○追加:所有者の得るプライベートポイント報酬を2倍にする
○半減:このカードの所持者のみペナルティ時に支払うプライベートポイントを半減させる
○便乗:試験開始時に指定したグループのプライベートポイント報酬の半分を追加で得る
指定したグループと自身が合流した場合効果は消滅する
○保険:試験中に体調不良で失格した際、所有者は1日だけ回復の猶予を得る
不正による失格などは無効とする
【カード一覧:特殊カード】
○増員:このカードを所有する生徒は7人目としてグループに存在出来る
本試験開始後から効力が発揮され、男女の割合にも左右されない
○無効:このカードを所持する生徒のみペナルティ時に支払うプライベートポイントを0にする
○試練:特別試験のクラスポイント報酬を1.5倍にする権利を得る
ただし上位30%に入れなかった場合グループはペナルティを受ける
また追加分の報酬は学校側が補填するものとする
【報酬】
○1位のグループ
300クラスポイント
100万プライベートポイント
1プロテクトポイント
○2位のグループ
200クラスポイント
50万プライベートポイント
○3位のグループ
100クラスポイント
25万プライベートポイント
○上位50%(1位~3位含む)に入賞したグループ
5万プライベートポイント
○上位70%(1位~3位含む)に入賞したグループ
1万プライベートポイント
※上位3グループが得るクラスポイントは下位3グループの学年から移動される
クラスポイントに関しては人数に関係なくクラス数で均等に分配される(四捨五入)
【ペナルティ】
○下位5グループ
退学処分を受ける。ただし、600万プライベートポイントを支払うことで救済される。
※ペナルティのポイントはグループの人数で均等に割られる
※試験が始まってからのプライベートポイントの貸し借りは禁止
【特記事項】
○今回の無人島サバイバルでは多種多様な能力が求められるため、どんな生徒にも活躍の機会が与えられると考えて良い。
○大グループは試験開始後にしか作ることが出来ないことに加え、希望の大グループを作成する難易度は非常に高い。
「───以上が、現時点で説明出来る特別試験の内容になります。なお、昼休みまでに先程説明した内容を含む特別試験マニュアルがタブレットに配布されますので、後でゆっくり確認することも可能です」
まだ全ての情報が出ていないが最初に坂上先生が言った通り、今回の特別試験がこれまでの特別試験と違うことをクラスメイト達は十分感じ取っていた。
「どういった方針を取り、誰と小グループを組むかしっかりと考えることが重要になるでしょう。
───皆さんの健闘を期待しています」
◆
───無人島サバイバル特別試験が通知された翌日。
学校へ行く準備を整えてから携帯を確認する。俺が引き当てたのはプライベートポイント報酬が2倍になる『追加』のカード。
(愛里のカードは『先行』か。個人的に『半減』や『保険』のカードが良かったけど、仕方ないな)
自分と愛里のカードを確認した後、特殊カードである3枚の行方も確認する。『増員』はBクラスの戸塚弥彦、『無効』はDクラスの王美雨、『試練』はCクラスの一之瀬帆波に渡っていた。偏ることなく綺麗にバラけたが、原作と同じく
「龍園がどういう方針を取るかによるけど、出来れば愛里とグループを組みたい所だな」
そんな願望を口にした時、携帯から連絡を告げる通知音が響いた。
◆
全生徒にカードが配られ、グループ作りが本格化し始めた日の放課後。ケヤキモールに存在するカラオケの1室にて、俺を含む3人の生徒が集まっていた。
「まさか、てめぇからアプローチしてくるとは驚いたぜ」
足を組んで寛ぐ龍園の視線は、目の前に座る
「わざわざ虎城を通して俺と話がしたいとは、相当切羽詰まってるじゃねぇか。
───なぁ、
「───違うな、龍園。切羽詰まってるのは俺ではなく、お前の方ではないか?」
龍園の言葉を受けた葛城は、物怖じすることなく真っ直ぐ言い返してみせた。
次回予告
桐山生叶「全生徒が参加する嘗てない大規模な特別試験が通知され、早速グループ作りに動き出す生徒達。そんな中、2年Aクラスのリーダーである龍園と2年Bクラスのリーダーである葛城は密会を行っていた。一方、学校のシステムに慣れてきた1年生や南雲が居なくなり群雄割拠状態の3年生にも動きが見られ、事態はより複雑化していく」
桐山生叶「次回『Episode 65 激戦の予感』」
?????「さて、そろそろ直接この目で見に行くとしようか」