月のまつえは刀を学ぶ 作:剣でしゅ
ー次の日ー
うーん。することなくなっちゃたな。
薬草とかは足りてるし、鍛錬見てこよ。
「チャクロー。行ってくるね」
「にゃー」
二人とも素振りをしてる。
うん?なんか、錆兎の剣の振り方が違う。
昨日より勢いが強いのかな。
「天祈。昨日なんであんな早く走れたんだ?」
「うん?もしかしたら、当てが違うかもしれないけど全集中の呼吸をずっとしていることに関係あるかな」
「あれをずっと」
「うん」
「寝てる時もか?」
「うん。もちろん。生きてる限りずーっとするの。」
「そうか。ありがとう。」
「そういえばさ、なんか今日刀の振り方が違うよね。なんか力強いというか」
「最終戦別の時に真菰をあんなんにした鬼の首を取らないといけないからな。男なら全部切り倒す」
「最終戦別の鬼を全部?」
「当たり前だ」
「けど、無茶したら錆兎君が死んじゃわない?」
「そうならないように鍛錬をするんだ。俺は仲間を守るために刀を振るんだ」
ズキン
なんだろう。この気持ち。
すごいなんか悲しいけど、嬉しい。
「そっか。じゃあ頑張ってね」
「ああ」
仲間を守る・・・。なんだろう。記憶と関係あるのかな・・・。
なんかまぶたが重い。
「なんでできないんだ!お前は次の後継なんだ。さっさと月の神を覚えなさい。」
ザザーザ
「お姉様!」
「そんな敬称は勿体無いよ。24号」
ザザーザー
「ー。お前は大丈夫だ。強い。強い」
「ほんと?」
「ああ。もちろんだとも。一緒に24号を守ろうな?」
「うん。お兄様」
ザッッザザー
「2ーー。私はーーにーー神だよ。お兄様。守れなかった。ー?なんでーーーーー。」
ザッッザザー
「ゆるさない。死ね」
カキン
「っ!・・。昼寝しちゃってた」
記憶のかけらだろう。でも、24号なんて知らない。私が一番年下。23までしかいないはず。
最後は途切れ途切れでわからない。お兄様と呼んでた人も誰かわからない。
カキン
真菰ちゃんと勝負してる。
「綺麗」
ポツリと溢れた。
守りたい。この綺麗な人を。
そうと決まれば、クルッと向きを変えて駆け降りる。
タッタ
「鱗滝先生!私も鬼殺隊に入りたいです」
「・・・。もし鬼殺隊に入るなら本当のことを話してくれるか?」
え?バレてた。
「はい。全てお伝えします」
「少し待て」
「これを持ってついてこい」
武器。少し家より長いけど、まあ使えるだろう。
そうすると、いつもとは違う山道を通り中腹についた。
「月が登る前に戻ってくれば弟子にしよう。刀は折らなければどう使ってもいい」
そう言って鱗滝先生は山道を少しそれた所に行った。
「試験ということね」
さしぶりに持った武器は重い。
神経を集中させる。
そして、一歩を踏み出す。
罠。
飛び越える。
だいぶ罠ある・・・。木を使う方がいいかな。
地面を蹴って、木の枝掴んで一気に飛ぶ。
え?空中に。
刀で切り裂き、着地しながら周りとの罠を切る。
タン
地面を歩けということだろう。
何かくる。
前傾姿勢をとり後ろへ飛ぶ。
クナイ。
弾いてもよかったな。
気をつけよう。罠なんて関係なしに攻撃はされるらしい。
地面を蹴って翻弄する動きをしながら進む。
罠は切る。
たまに当たるけど鱗滝先生は殺そうとしてるのだろうか。
落とし穴に針が刺さってるなんて聞いてない。
側面を蹴って上がったけど、上がった瞬間にクナイが飛んでくるなんて・・・
弾くのに無理な体制をとったせいで背中が痛い。
一気に飛ぶのが正解だったのだろうか?
もう夕焼けも終盤。あと、30分もせずに夜。
出口は5kmぐらいだろう。
駆け抜けよう。
罠がない所で構える。
「ホフフフィィィーーー」
タン
500mは進んだかな?
急がないと。
くる。
「ホフフフィイ」
そして、そのまま一回転。
やっぱ武器が違うと違う。
タッ カキン タッタ トン カキン タン タッッタ
真菰ちゃんと錆兎くんだもう近い。
間に合え。
「「天祈!」」
「つ。ついた〜!」
く。くる。
カキン
「鱗滝先生。もうつきましたよ」
「鬼相手に一番ダメなのは油断だ」
「わかりました。」
でも、到着して投げるのはだめじゃない?
「天祈ちゃん。ご飯できてるよ」
「うん。師範。話は食後でいいですか?」
「ああ」
そして、家に向かって歩き出した。
後ろでは昇り始めた月が辺りを照らしていた。
鱗滝先生は匂いで嘘を交えていたことを理解していたけど、何かあると思って聞いていなかったという感じです
炭治郎にいた時に「妹が人を喰った時 お前はどうする」と聞くんじゃないですか?
一様その代わりに、「もし鬼殺隊に入るなら本当のことを話してくれるか?」と聞いてるというふうにしました。
大正コソコソ話
鱗滝さん、最後に「師範」と呼ばれて結構嬉しかったらしいですよ