月のまつえは刀を学ぶ 作:剣でしゅ
ー数時間ごー
やばい。頭の中がまとまらない。
腹を括る。
「スー」
「にゃん」
「大丈夫。明日からチャくろもしっかり運動しないといけないんだからおやすみ」
「にゃん」
チャクロが寝床にしている布団の隅に丸くなったのを確認して、子供部屋を出る
「無理はしなくていい」
「大丈夫です。まず、私の中には私じゃない人がいます」
「ほう」
「もう一方の私の記憶は夢を通して理解していますが、全てじゃないので今から話すことは抜けているところも沢山あります。なので、知っていることを全て話しますが、それが全てではないです。
私の家は私の故郷を治めていました。『月の神』と名乗り、信仰を集めて治めています。私の家は『月の加護』というのを習います。多分それが『全集中の呼吸』だと思います。試験の最後の方に出したような型にこの呼吸を乗せて村の違反者や、生贄の体の一部を切ったり、殺したりというのが行われていました。」
「生贄の体の一部はどうなってたんだ?」
「覚えてません」
「そうか。つまり、天祈の呼吸はその『月の加護』というものなんだな」
「違います。私の家族は母親以外『月の加護』を使えるのですが、なぜか私だけ使えないです。いや、使えないことはないんですけどいまいち使えないんです。なので、今私が行ってる呼吸や型はそれを真似したものです」
「うむ。追手に追われている理由は本当にわからないのか?」
「なんとなくしかわかりません。予想なんですけど十中八九家族の上の位の人を殺したか、それに近いことをしたのだと思います」
「うむ。天祈の中に罪悪感はあるのか?」
「ないです。おかしいというのはわかります。でも、私にとって悪い人を切ったり、殺したりすることは罪と認識してないというかな。」
「もし、生きる為にいい人を殺してこいと言えば従うか?」
「従わないです」
「わかった。詳しい判断はお館様に仰ぐ」
「わかりました。あの、一つ聞きたいことがあるんですが。錆兎君の呼吸は水の呼吸なんですか?」
「水の呼吸だな。まだ、未熟だが」
「じゃあ、師範の使ってる呼吸は水の呼吸なんですか?」
「そうだ。何が言いたい」
「師範と真菰ちゃんの呼吸は同じように感じるんですけど、錆兎君は何か違う気がするんです。」
「ほう」
「記憶が全部あれば解明できそうなんですけど」
「その家はどれぐらい古いんだ?」
「詳しいのは知らないんですけど、山が一個崩れて村が壊滅ギリギリになるほどの震災より前なのは確かです。」
「場所がわからないとなんとも言えないな。仮説に過ぎないが、天祈の家の先祖は鬼殺隊士で呼吸に精通してたのもかもしれない。今の鬼殺隊は人手不足で呼吸の研究は行われていない。」
「そうかもしれないですね。ありがとうございます。詳しく思い出せれば連絡します。おやすみなさい。師範。」
子供部屋に入って布団に潜り込む。
まあ、設定話ですね。
ちなみにここで意識して欲しいのが
『罪悪感』を感じてないということですね。