【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました   作:SUN'S

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私の最後の中学生活と手紙とにんじゃ

私は星野アイ、恋愛漫画より格闘漫画派だ。

 

私の熱烈な追っかけのクズキカスル。もういいや、神木ヒカルのプレゼントしてくれたイヤリングやネックレス、ブレスレットなど沢山の小物で置き場のない机を整理していると見知らぬ手紙を見つけた。

 

これは神木の字じゃないから別の人かな?と考えながら封を切って手紙を取り出す。………あっ、これリョースケくんの手紙だ!

 

いっつも私のライブを見に来てくれるし、手紙や邪魔にならない小物もくれる古参勢?っていう人だってシャチョーとミヤコさんが言ってたな。

 

「ウ~ン、そういえばリョースケくんも見なくなったなぁ………」

 

この前の握手会で大学生って言ってたから就職活動してるのだろうか。私もアイドルは続けたいけど、二十歳を越えてもアイドルって名乗れるのかな?そんなことを思っていると着信音と見たくもない神木の電話番号が見えた。

 

「……もしもし?」

 

『アイさん、僕とデートし』

 

あっ、キモいから切っちゃった。

 

「………神木だったし、別にいいか」

 

そう思ってリョースケくんの手紙を読み直す。コンコンコンッ…と窓をノックする音が聞こえて後ろに振り返るとロープを身体に巻き付けた忍者っぽい服装の神木が窓の外にいた。

 

「やあ、アイさ「ていっ!」あぁぁぁぁっ!!」

 

私は窓を開けて神木のお腹を蹴った。

 

すると、神木はロープを巻き付けていたおかげで転落することはなかったけど、三十階建てのマンションの真ん中ぐらいで宙ぶらりんになっている。どうやって屋上に登ったのかは知らないし、とくに知りたくもないものの忍者っぽいのは良かった。

 

「アイ~っ、なにか物音が聞こえたけど?」

 

「ううん、なんでもないよ。ちょっとキモい虫がいたからビックリしただけ、ほんとにどこから入ってくるんだろうね?」

 

「確かに虫はいやねぇ…」

 

そう言って私の部屋を通り過ぎていくママにホッとして窓の方を見ると窓枠に手があったので窓とカーテンを素早く閉めると「開けてください、アイさん!」だとか「僕とデートしましょう!」だとか聞こえる途中に「これが放置プレイなのか?」という言葉も聞こえてきた。

 

………放置プレイってなに?

 

とりあえず、ママに聞いてみようかな。

 

「ママ、ちょっといい?」

 

「なぁに?」

 

「放置プレイってなに?」

 

「………………すぅーーーっ。まずアイにそれを教えた人の事を教えてもらえる?ちょっとだけママも問いつめ………じゃなくて、んんっ、えっと、お話ししなくちゃいけないから」

 

「神木だけど」

 

そう言うとママの顔がスンッとなった。

 

翌日、凄く幸せそうな神木に菓子折りを貰った。

 

 




〈忍者グッズ〉

神木ヒカルの所持品。

鉤縄や縄梯子、超吸着手袋など忍者っぽいことの出来るグッズ。星野アイの住んでいる三十階建てマンションの屋上を利用して室内に侵入せず、ひたすら窓の外でデートに誘っていた。現在は星野ママに怒られて忍者グッズは没収されている。

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