【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました   作:SUN'S

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私の最後の中学生活と指輪紛失物語・中

私は星野アイ、ちょっぴり失敗した。

 

まさか神木のやつがママじゃなくてほんとに私を好きだったなんて予想外すぎる。えぇ?マジでどうしようかな、めちゃくちゃ蹴っちゃったけど。………それはあいつがキモいから仕方ないか。

 

しかし、ずっと邪険にしても諦めずに告白してきてるのは愛を知ったからなのでは?と考えてすぐに否定する。ただ単純にあれはドエムーだから蹴られに来てるだけだ。

 

まあ、控えめに言っても私は美少女だ。神木のハートを射止めてしまったのも納得できるけど。あのドエムーは普通に無理なんだよね。

 

「ということで、なんとかちゃん!」

 

「な、なに?」

 

「ドエムー対策を教えてよ!」

 

「えっ、あ、うぅ…私が?」

 

私は一緒にお昼ご飯を食べているなんとかちゃんに話し掛け、ドエムーにどうやって立ち向かえば良いのかを教えてもらう。このまま蹴ったりするだけじゃ神木を喜ばせるだけだし、それはそれはとてもムカつくのでなんとかしたいというわけだ。

 

「……だめ?」

 

「いいよ!!……あっ、くそぉ…顔が良い」

 

「ふふん、ありがと!」

 

なんとかちゃんもなんとかちゃんでよく私の顔を凝視するし、なんなら授業中もたまに私の顔を見つめてうっとりとしている。

 

やっぱり私は美少女である。

 

それにしてもだ。

 

ドエムー対策とは言ったものの、まず私はドエムーというものをよく知らない。ママもなんとかちゃんもクラスメートも先生もサッと目を反らしたり、そそくさと逃げていく。

 

ウ~ン、ほんとにドエムーってなに?

 

「ね、ねえ、ほんとに教えないとだめ?」

 

「うん、おねがい!」

 

「ドエムーってね………………だよ」

 

そう言って私の耳に顔を近づけ、誰にも聞かれないように小さな声でなんとかちゃんは教えてくれた。けど、それは私の想像よりもすごかった。

 

「……えっ、あ、そ、そっか、ごめんね」

 

「う、うん、私もごめんね」

 

「「………えへへっ」」

 

ちょっと恥ずかしいね。

 

けど、そうなると神木は私に恋しているというよりもあれだな。やっぱり、変態なんだなって理解する…したくないけど。

 

これは、はじめての感情だ。変態に好かれるのはイヤだし、はっきりと言えば気持ち悪い。なんならおばけや幽霊のほうがましだ。いや、やっぱりおばけも幽霊もいやだな。 

 

そんなことを考えながらまた授業を飛び出して指輪を探しに向かっている神木を見下ろす。どうして、そこまでするんだろうか。

 

まあ、私が可愛いアイドルなのは事実だけど。私にあれほど固執している理由が分からない。彼とはララライで出会ったのは覚えてる。でも、やっぱり好かれるようなことをした覚えはない。

 

 




〈神木ヒカルの謎〉

神木ヒカルの生態。

いつも星野アイを追い掛けているが本気で嫌がっているときは素直に引き下がる。彼女にちょっかいを掛けようとする男子生徒と話し合い、相手に恐怖と諦めを与えるなど変な事を繰り返す。最近は紛失してしまった指輪を探して学校を駆け回っている。

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