【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました   作:SUN'S

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本編の続き
私はおばあちゃんですので「ばぁば!」と呼ばれるのは嬉しいです。尚、双子の父親のヒカルくんは好かれていない


私はおばあちゃんです。

 

まさかアイのネーミングセンスの光り具合がスゴすぎるという現実にヒカルくんと驚きつつ、私は星野愛久愛海星野瑠美衣の二人の子守りならぬ孫守りをやっている。

 

二人ともちっちゃいのに名前を呼ぶと少しだけ反応してくれる。やっぱり、そういうところはアイに似てるのかしら?と考えながら学校に向かうアイとヒカルくんを見送る。

 

よし、まずは掃除だ。

 

私はベビーベッドに二人を寝かせて埃を出さないために掃除機じゃなくて吸着式のペーパーモップを使って床や廊下を掃除していく。なんだかアイと暮らし始めた頃を思い出すわね。

 

ふと視線を感じて振り返ると瑠美衣ちゃんがベビーベッドを脱走しようとしているのが見えた。あらあら、瑠美衣ちゃんは意外とやんちゃなのね。なんて考えながら抱っこして背中を擦ってあげる。

 

「…ふわあぁ………くぴぃ……」

 

すぐに眠ってしまった瑠美衣ちゃんを抱っこしながら十数分ほど部屋の中を歩き、完全に眠ったのかを確認してまたベビーベッドに寝かせる。愛久愛海くんは物静かで手のかからないお兄ちゃんだ。

 

二人とも元気に育ってね。と、ベビーベッドで気持ち良さそうに眠っている二人の近くにラジオを置き、いつだったかは忘れたけど。アイの歌ったギターソロを聞かせてあげる。

 

……いきなり踊り出したわね。

 

やっぱり、遺伝するのかしら?などと考えながらヒカルくんのオタ芸を思い出す。あれはほんとにビックリした。もしかしたら愛久愛海くんも好きになった女の子にオタ芸を披露するかもしれない。

 

なかなかアイとヒカルくんに会えなくて寂しいだろうけど。今はおばあちゃんで我慢してね。そんなことを静かに眠っている二人に告げ、お風呂の掃除をするためにゴム手袋を装着する。

 

泡まみれになりながら水垢や入浴剤の残りカスを掃除していると玄関のドアが開く音が聞こえた。斎藤社長でも来たのだろうか。

 

「「ただいまぁーっ!」」

 

えっ、もうそんな時間なの!?

 

私はお風呂をシャワーで洗いながら脱衣所の時計を見る。もう、とっくに午後6時だ。今日の収録と学校は完璧に終わっている。

 

どうしよう、私のミスだ。ガックリと項垂れながらアイとヒカルくんに謝り、今日の夕御飯は少しだけ遅くなると伝える。

 

「それくらい平気だよ、ママ」

 

「そうですよ、ママさん」

 

そう言ってくれる二人に感謝しながら手洗いとうがいをするように言う。………ほどなくして戻ってきた二人はベビーベッドにいる赤ちゃんに音を立てないように向かっていった。

 

「アクア、ルビー、ただいまぁ」

 

「ただいま、二人とも」

 

アイに続いてヒカルくんがそう言った瞬間、さっきまで眠っていた瑠美衣ちゃんのちっちゃい脚がヒカルくんの顔面に当たった。

 

「……うん、アイさんの子供だ!」

 

「ねえ、それで判断するのやめない?」

 

二人の他愛もない話を聞きながら作り終えたコーンポタージュをテーブルに運び、昨日の夜に用意しておいたアイやヒカルくんと作ったピストレというロールパンのパン生地をオーブンで加熱する。

 

なんか騒がしいわね。

 

ちらりと後ろに振り返るとヒカルくんは瑠美衣ちゃんだけじゃなくて愛久愛海くんにも顔を蹴られていた。ここまで来るとアイの蹴り癖の遺伝が強いのもすごく納得できる。

 

 




〈星野家の家庭内序列〉

家庭内の偉い人。

おばあちゃんとアイは偉い。愛久愛海と瑠美衣もまあまあ偉い。ヒカルは父親として頑張っているけど、いつも蹴られている。だが、それを怒るどころか喜んでいるのでアイには呆れられている。

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