【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました   作:SUN'S

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いつの間にか星野アクアは増えて「なにこれウケるね」と星野アイは楽しそうに笑う。私のお兄ちゃんは多次元世界でもスケコマシだったらしい

私は星野ルビー、アイドル見習いです。

 

いつものように朝早くに起きてお兄ちゃんと一緒にママとおばあちゃんの作ってくれたパンを食べたその時だった。リビングの中心にブラックホールみたいなのが現れたのだ。

 

「いや、もしかしたらサイバネティック生命体の可能性もある。ルビーは母さんたちとキッチンに居てくれ」

 

それってターミネーターだよね。

 

お兄ちゃんと話しながらブラックホールもどきを見ているとお兄ちゃんたちが出てきた。ウン、なんとなくわかった。これから私だけのお兄ちゃんハーレムが加速するゥ!!

 

そんなことを考えていると「お兄ちゃんたち」はビタンッ!!とリビングの床に落ちた。そういうところもかわいくて好きだよ♥

 

「お前達は星野アクア、でいいんだよな?」

 

「…ああ、そうだけど」

 

「またか、またなのか!」

 

ちょっと幼さの残っているお兄ちゃん(現地産)と違って、いきなり現れた二人の「お兄ちゃんたち」は少しだけ背丈と声の音程が違う。

 

しかし、片方のお兄ちゃん(異世界産?)はやさぐれてワイルドっぽい。もう片方のお兄ちゃん(こっちも異世界産?)はなんだか巻き込まれやすい感じなのかな?と交互に見比べてみる。

 

「うわあ、アクアがいっぱいいる!」

 

「…アイが……なんで、そんな!?」

 

「こっちの母さんもかわいいな」

 

「やばっ、めっちゃウケるねこれ」

 

そう言ってママは「お兄ちゃんたち」を見ながらケラケラと笑っている。ウ~ン、なんだか一人だけ辛そうにしているお兄ちゃん(異世界産?)が気になる。あっちだとわけあり?ってやつなのかな。

 

「とりあえず、座ってくれ」

 

お兄ちゃんの言葉にうなずき、ゆっくりとリビングの床に座り込んだ「お兄ちゃんたち」を見つめる。二人とも陽東学校の制服を着てるけど、巻き込まれたっぽいお兄ちゃん(異世界産?)はブレスレットをメカメカしいつけてるね。

 

「あーっ、なんて呼べばいい?」

 

「……俺は星野でいい」

 

うそ、お兄ちゃんが俺っ!?

 

お兄ちゃんが俺って言ってる。すっっごい新鮮だなあ、せんせのときはよく言ってるのは覚えてるけど。こうやって改めて聞くとやっぱりかっこいい。

 

「えっ。じゃあ、ルギロスで」

 

「………中二病なのか?」

 

「いや、違うぞ!?俺だって名乗りたくて名乗ってるわ『……アクア、いや…なの?………』ごめん、ほんとにやめて、今は静かに…!」

 

どうしよう、お兄ちゃん(異世界産?)のブレスレットが喋ってる。めっっっっちゃくちゃに気になるけど、今は我慢してあげよう。……まあ、あとでそれがなんなのかは聞くつもりだけどね!

 

それにしてもだ。

 

やさぐれお兄ちゃん、巻き込まれお兄ちゃん、そしていつものお兄ちゃん、もはや私のサンクチュリアはここなのではないだろうか。

 

「まずは状況を確認しよう。どうやってブラックホールに吸い込まれたのかは二人とも覚えてるか?できれば覚えててくれ」

 

「……俺はふらついてたら吸われた」

 

「あーっ、俺は投げ込まれた」

 

「なるほど。じゃあ、こっちとそっちの違いについて教えてくれるか?」

 

お兄ちゃんがそう言うと不快そうに視線を反らしたり、あるいは言いたくなさそうに顔を背けたりしている。うん、すごく気になるね!!

 

「ルギロスからどうぞ」

 

「えっ、俺から!?………あーっ、えと、どうやって話せば良いんだろ。まず母さんは宇宙人さえ虜にするスペースアイドルで、俺は宇宙警備隊の見習いしながら俳優をやってる…どうしたんだ?」

 

「「「「いきなりぶっ飛びすぎ!!」」」」

 

「そんなこと言われても……ああ、そうだ。このブレスレットを使えば見れるんだっけ。理子、たのめるか?『……ん…』」

 

リビングの真ん中に映画やアニメで見るようなスクリーンを展開される。いろんな姿の宇宙人に推されるママや魔法少女っぽい学校の私、なんか仮面ライダーに変身するかなちゃん先輩など頭の可笑しくなるような映像が流れていく。

 

ふと別の映像が流れた。

 

私、かなちゃん先輩、黒川あかね、MEMちょ、私が会ったことも見たこともない無表情の女の子、そのみんながウエディングドレスを着てお兄ちゃんに抱きついているのだ。

 

「「お前、マジかよ」」

 

「やめろ、そんな目で見るな!俺は、俺は悪くねえ!!気がついたらみんなに襲われてるし、なんか許嫁がいたり宇宙人とバトルしたり異世界に飛ばされたりしてるんだぞ!?」

 

「そ、そうか、がんばれよ」

 

「……俺も気を付けよ」

 

うちのサディスティック星からやって来たような王子さまとは打って代わってマジの巻き込まれっぽいね。そんなことを思いながらせんせと結婚している私を見れたのは、とっても運が良いね。

 

 




〈星野アクア/ルギロス〉

異世界産。

ウルトラマンやってる世界線の星野アクア。宇宙最高のハーレムを築き上げているのにトラブルに巻き込まれまくっている被害者だったりするが、しっかりと五人分の宝石のついた指輪を薬指に嵌めており、愛妻家なのは事実なのだろう。

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