【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました 作:SUN'S
僕は星野アクア、高校一年生だ。
「アクア、飯にいこうぜぇ」
「星野くん、今日こそ一緒に食べようよ」
「すまん。今日も僕はかなと食べる!」
いつものように誘ってしてくるクラスメートにお断りの返事を返して直ぐに三年生の教室に向かおうとするがルビーと友達になってくれた不知火フリルと寿みなみに行く手を阻まれる。
二人にジリジリと間合いを詰められる。
くっ、さすがに女の子に手荒い事を出来ない。クラスメートも「さっさと諦めろよ」と言いたげな視線を僕に向けてくる。ふと後ろに気配を感じて振り返ろうとしたその時だ、僕は荒縄で拘束されルビーにガッチリと捕まっていた。
「お兄ちゃん、つかまえた!!」
よく窓の外を見れば芸能科と普通科を繋ぐ渡り廊下の横にトランポリンや縄梯子が設置されていた。こいつ、僕がかなとお昼ご飯を一緒に食べるのを阻止するために普通科の二階まで飛んだのか!
「いや、すごいなルビー!?」
「えっへん!」
「堪忍してなぁアクアさん」
「私は面白いければOKだよ」
不知火と寿は正反対の反応だ。
クソ、このままじゃあかなとお弁当を食べることができない。そんなことを思いながら「スゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ♥♥♥」と僕の首筋に思いっきり顔を埋めて深呼吸の『吸』のみを続けているルビーをどうにかする方法を考える。
「アンタ、なにやってるのよ」
「かな、助けてくれ」
「………」
「かな、なにか言ってくれ。あとルビーもなんとかしてくれると助かる」
僕の頼みを無視してかなはスマホを取り出す。カシャカシャカシャッ……というシャッター音が聞こえる。そして、天使なんじゃないかと納得してしまうほど可憐な笑みを浮かべるかながいた。
「ルビー、こ「いる!!!!!」そ、そう…」
「ワフゥーッ、お兄ちゃんとのツーショット写真だぁ~~~っ♥ありがとね、かなちゃん先輩!あとでお兄ちゃんの寝顔の写真やお風呂上がりにアイス食べてる写真もあげるね!!!!!」
「あら、ありがっ………今のなし!!」
「いや、むりだな。かなが僕の写真を持ってるのには驚いたけど。そういうことなら好きなだけ写真を取ってくれていいよ」
「じゃあ、遠慮なく」
そう言って僕と腕を組んで写真を取った。
しかし、それは有馬かなじゃなくて不知火フリルだ。僕が一緒に写真を取りたいのはかななんだけどなあ……。まあ、ルビーも喜んでるし、これくらい問題ないのかな?
〈不知火フリル〉
現代最強の天才女優。
陽東高校二年生の女の子。有馬かなと星野兄妹のユニークすぎる日常に友人の寿みなみを連れて突撃してきた。なにを考えているのか全く掴めておらず、基本的に「面白ければOKかな」というスタンスでいる。ルビーとみなみとはマブダチ(死語?)だそうだ。
〈寿みなみ〉
規格外系グラビアアイドル。
陽東高校二年生の女の子。星野ルビーと出会ったことで友人の不知火フリルとドタバタラブコメディーみたいな日常に巻き込まれているが、それなりに今の状況を楽しんでいる。エセ関西弁、巨乳、ほわほわ、バブみ、その他の属性も持っている。