【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました   作:SUN'S

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僕の楽しい高校生活と前世の俺とロリ神様

僕は星野アクア、役者だ。

 

みんなの帰った後。僕だけ雨宮吾郎の家に残っているのは前世の俺としっかりと話し合うためだ。いつの間に結婚していたのか、なんでロリっ子が家に住み着いているのかを問い掛ける。

 

「恵の事は俺の子供だと認知してる。だが、このもののけ幼女は俺の子供じゃない。あの神社にお参りしてたらくっついてきたんだ」

 

なるほど、誘拐犯になったわけだな。と、そのまま思ったことを呟いたら拳骨を落とされた。母さんや父さんにも殴られたことはないんだが?などと考えながら雨宮吾郎を見上げる。

 

ものすごく憔悴している。

 

そりゃあそうだ。

 

医師として患者の心身のケアをやっているとはいえ実の娘と自分を愛していると言ってくる女の子に責め立てられれば誰だってそうなるだろう。現に僕もかなの「クズ過ぎる」という一言でお腹が痛くなっているし、父さんもなにか隠しているようだった。

 

ああ、なにも知りたくない。

 

「ゴローは心配性だね」

 

ふと気がつけば僕の背中に寄りかかっている幼女の楽しそうに呟く言葉で意識を取り戻す。ふう、危なかった。あのまま進んでいたら間違いなく確実に僕は気絶していた。

 

「もののけ幼女…!」

 

「もののけじゃないわよ。ゴローったら何度も言っているのに、いっこうに治そうとしないのね。まあ、それはいいけど。ゴロー、あなたはどうしたい?あのままだったら雨宮吾郎はロリコンのレッテルをはられたダメ医者になっちゃうよ?」

 

「いや、ロリコンなのは元々だ」

 

「おいこら、ミズタマリン」

 

「僕はアクアマリンだ」

 

そんな言い合いを自分自身としているとクスクスと楽しそうに笑う声が聴こえてきた。もののけ幼女が僕達のやり取りを楽しそうに、どこか嬉しそうに見つめているのだ。

 

しかし、雨宮吾郎はなんとも嫌そうな顔でもののけ幼女に抱きつかれている僕を見つめている。………もののけ幼女って言い方はなんだか違和感があるけど、まあそういうものなのだろう。

 

「ゴロー、どうしたの?」

 

「僕はアクアだよ」

 

「フーン。じゃあ、アクアは何が不満なの?あの角の女の子が自分の娘だったことに気がつけなかったのが悔しいの?それとも妹がゴローに恋しているのが許せないの?」

 

「いや、どっちでもないかな。僕はルビーを応援してるし、MEMちょのことは雨宮吾郎に任せてるって決めたから問題ないな」

 

「そうなんだ」

 

「そうなのか」

 

こいつら、意外と仲良しなのか?

 

そんなことを思ったりしながら「まだ、帰ってこないの?」とメールを送ってきたかなに「すぐ戻るよ」とメールを送り返す。僕も本気で有馬かなに君に好きだと伝えないとなあ……。

 

 

 




〈作戦決行前日〉

前世との別れ。

雨宮吾郎ではなく星野アクアとして本当の意味で自分の人生を歩む決意をした。ルビーもかなも愛しているが、自分の本心をはっきりと伝えたい。

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