【完結】苺プロで働くしがない普通の事務員なのですが仕事に復帰したら某トップアイドルに「お母さんっ!!」と抱きつかれました 作:SUN'S
有馬かなが好きすぎて斜め上に突き抜けちゃってる黒川あかねは「ここで星野アクアと仲良くなれば…!」と呟きながら虎視眈々と機会を狙う。ちなみに星野アクアにはバレていたりする
私は黒川あかね、舞台俳優だ。
好きなものは「有馬かな」。
嫌いなものは「アクかなアンチ」。
最近の趣味は「有馬かなの画像検索」。
かなちゃんがとっても大好きな普通の女子高生だ。わりと充実した日々を送っているけど。まあ、ほんとの目的はべつだけど。
今回『今からガチ恋始めます』に出演しているのには理由がある。まず一つ目は「映像作品へ参加するため」です。
もう一つは「星野アクアと仲良くなって、あわよくばかなちゃんと仲良くなりたい」というファンとして当然の気持ちによるものだ。
そりゃあ同世代のエースだし、私と張り合えるくらい演技は上手いし、星野くんと幼馴染みカップリングで盛り上がってるし。なにかと注目しちゃうのは仕方ないと思うんだよね。
「黒川さん、なんか近いんだけど?」
「あっ、ごめんね。かなちゃんも同じ匂いしてるのかと思ったらいつの間にかスンスンしちゃってた………ごめん、今のはなしで」
「たぶん、無理なんじゃないか?」
そう言って星野くんはカメラマンを指差す。
うん、すっっごい良いものが撮れたって顔してるね。えぇ、どうしよう?ここままじゃ私はかなちゃんのことが好きすぎる変態ストーカーみたいに思われちゃう。……いやでもかなちゃんに認知してもらえるし、それはそれでいいのかな?
「ね、ねえ、星野くん」
「ん。なに?」
「かなちゃんとはチューしたの?」
私がそう言うと星野くんは走った。
それも全力で逃げるように走り、上履きも履かずに全速力で校内に逃げていく。えっ、なんで!?私は普通にかなちゃんとキスしたのかを聞きたかっただけなんだけどな!?
………………まさか!?
「待って、星野くん!ほんとにかなちゃんとチューしたの!?どこを、いやどこにチューしたのかな!?頬っぺた、頬っぺただよね!!もし、もしもマウストゥマウスなら私がいくよ!!?」
「ちょ、マジでッ、助けてえぇっ!!」
私が追いかけてきたことに驚きながら救いを求める星野くんの真後ろに辿り着き、そうになったところを森本くんたちに邪魔された。
「まあまあ落ち着け、黒川…!」
「あかねちゃん、ステイ!ステイだよ!」
「そこ退いてよ!私はかなちゃんとチューしちゃってる星野くんとチューして、間接的にかなちゃんとチューしたいんだから!?いや、もう星野くん経由でかなちゃんを感じたい!!」
「「いや、ほんとに怖いよ!!?」」
そんなことよりかなちゃんだよ!!
私の最推し!私の天使にして女神さま!もはや存在するだけで幸せにしてくれる私の生命せ維持装置といっても過言じゃない!!
〈あかねさんはガチ恋ぶっちぎり〉
黒川あかねの別名。
「今ガチ」において根本的にズレている。星野アクアVS黒川あかねによる有馬かな争奪戦は定番化されており、どちらが彼女の恋人に相応しいのかを張り合っている。だが、黒川あかねは「アクかなしか勝たん会」の会員のため、あっさり負ける事が多い。