転生先が悪逆非道の血みどろ騎士モンスターで詰んだ男、過酷な迷宮で救いを見つける 作:飛び回る蜂
来たる初めての護衛依頼。集合場所はダンジョン1階。
そこには既に7名の探索者が揃っている。定員は8名、出発までもう1人を待つのみだ。
しかしただの探索にしてはあまりに異様な光景が広がっていた。そもそも探索者の集合はダンジョン前、入場口受付周辺で行うのが当たり前。ダンジョン内で待ち合わせすること自体がほぼあり得ないことだ。
バラバラにダンジョンへ入場すれば位相のずれにより、余程運が良くない限り離れ離れになってしまう。それをある秘儀を用いてパーティを組むことを可能としているのが今のダンジョンの常識だ。
しかし今回ばかりはそうしなければならない事情があった。
「……」
能力的には4階から5階を稼ぎ場にしている探索者達。『エリート』こそ1人しかいないが、冒険をせず堅実に立ち回り生き残って来た者達。その上で緊急事態に対応する為に集まった、能力的にも精神的にも高いレベルの探索者と言える。
そんな優秀な探索者達が一言も発さない。気まずそうに眼を逸らし、一瞬目線を上げたかと思いきやまた逸らす。
一瞬の交錯の先にはもちろん彼『徘徊者』、改め探索者兼モンスターとなった『ハマヤ』が立っている。当然のことながら本人も気まずそうな気配だ。
顔見知りがいる探索者は伏せた視線で手早くアイコンタクトを取りながらどうするか考えていた。
「(誰か行けよ早く。未成年をほっとく気か)」
「(そう言うならお前が行けよ)」
「(無茶言うなどう取り繕ってもモンスターだろ……!!)」
「(遠巻きにされてるなぁ……)」
いや確かに初対面と仕事するなんて珍しくも無いけど。腕利きを集めてるとは聞いたけど。まさか本当にモンスターと仕事するの?関係者全員の気は確かか?言葉にこそしないがそんなやりとりが視線を介して空中で行われる。時折向けられる視線が『ハマヤ』の身体に突き刺さって痛い。いたたまれなくなる気持ちでいっぱいだ。
講習が終わってすぐに依頼の人員に目途がついたらしく、彼はミリアムとリナを見送ってから足早にダンジョンへと戻ってきたのだ。
ダンジョン入口の会談を恐る恐る降りてくる彼らを迎えようと緊張しながら待っていたのだが、それは彼らも同じようでおっかなびっくりという足取りで遭遇に備えていた。
しかし緊張の種類が違う人種もいる。聖職に連なる者達だ。今回『怨霊』の討伐依頼を聞きつけ馳せ参じた『教会』所属の探索者が2名いる。
彼らにとって『徘徊者』はただのモンスターではない。上司の上司、その上の上司までもが気に掛ける超有名人だ。変に振る舞って印象を悪くしたらそれだけで立場が終わる。
誰しもガロンのような大らかな振る舞いが、アルマのように毅然とした振る舞いができるわけではない。本当にモンスターなら次の瞬間には首を掻き切られ、そうでないにしても超重要人物だ。平穏を愛する身としてはおいそれと関わりを持ちたい相手ではない。
『教会』からは接触を推奨されているが怖い物は怖い。今も呼吸音を放ちながら不意に見つめて来てはまた違う方を見やる。失礼を働けばただでは済まないだろうが、何が失礼なのかも分からず言葉をかけることが出来ないといった有様だ。中身が子供と言われておりそれが対応の難しさに拍車をかけていた。
そうして誰もが二の足を踏む中、最後の一人が階段の上より現れた。
「申し訳ありません、遅くなりました」
「(クローカさん!)」
知った顔の登場に少年に安堵が満ちる。彼女は定期的にメンテナンスとして家の魔術式の調整に来てくれていた。家の建築設計の頃からずっとお世話になっている人だ。
もちろんそれ以前からリューベルを通して顔を知っていたのだが、初対面で武器を向けられたケインとは違い彼女との接点はあまり多くなかった。
ケインのお付きの魔法使いというのは知っているのだが、それ以外の事はあまりよく知らない。けど優しくいい人、非常に優れた技術者であることはここ最近の関わりで良く知っていた。
「ハマヤさん、今日は護衛よろしくお願いしますね。お名前で呼べて嬉しいです」
「(こんにちは!今日は皆さんと一緒じゃないんですね。ケインさんもいないし)」
「いつも一緒にいるわけではありませんよ。仕事にも相性がありますから。ケインさんもしばらく忙しそうですし、私も頑張ろうと思って」
「(そうですよね。ずっと同じチームでって訳にはいかないもんなぁ……)」
クローカを見て周りを見渡したり、顎に手を当て目を閉じしたり顔でうんうんと頷く。少年は幼いなりに職業探索者を理解しつつあった。
最終目標は人によって違うのだから、ずっと同じ4人で集まるという訳にはいかない。だから色んな人と組んだり、これからを見据えて違う道を模索する。
人生というのはそういうことの繰り返しなんだなぁと大人ぶって独り言ちていると、1人の探索者が意を決したように2人に話しかける。このパーティでリーダーを務める男だ。
「クローカさん、そいつの喋ってることが分かるのか?」
「いいえ。でもなんとなくは分かりますよ。彼はとても素直ですから」
「……そうか。まぁいい、メンバーは揃ったな。時間が惜しいから4階まで移動しながら配置を決めるぞ。『徘徊者』、今はハマヤか。先導して露払いをしてくれ。『怨霊』に向けて魔力を温存したい。後方にはもう1人つくから心配は不要だ、頼んだぞ」
「(分かりました)」
『ハマヤ』は一度頷くと前を歩き始めた。その背後で発言の先陣を切った探索者を仲間の一人が「やるじゃん」と肘でつつく。茶化された男は不満そうな顔を作り、気が抜けていると喝を入れ直す。
今回の依頼はあのモンスター探索者にとって、探索者として初の依頼となるらしい。初陣が出没したネームドモンスターの討伐と言うのは些か以上に厳しいのではないかと思う男だが、あの協会長がゴーサインを出したと言うことは期待していいということだろう。
意思疎通が出来ない点をどうするのか。この場にいる全員が、クローカでさえもどうするつもりなのか決まっていない。行き当たりばったりだ。
一先ずイエスかノーで答えられるよう言葉を選ぶ。その上で使えるかどうか判断する。今はそれでいいだろうと様子を見ることにした。
先方を『ハマヤ』ともう1人、ワンドと盾を構えた探索者が先んじて歩き残る6人がそれに続く。先導者の足元には血がポタポタと垂れる為そこを避けながら歩いている。
「メインは『奇跡』になるだろう。魔法使いと神職は道中できるだけ戦闘は控えてくれ。あとは前衛2人がどれだけ消耗を抑えられるかによるが……」
そう言って前を歩く2人の様子を伺う。『ハマヤ』の方は自分が巨体であることを理解しているのか歩幅を上手く調整している。想像していたよりも協調性が高いことが伺える。
最後方を歩くのは獣人と人のハーフの男。この中で唯一の『エリート』でありおそらく犬。逞しい外見と腕に幾つも走る傷痕から察するにかなりの手練れだ。自分が護衛を務める為リーダーを譲ったという経緯もある。
道中の半分も行かない頃だろうか。1つの曲がり角を前に『ハマヤ』の動きがピタリと止まる。後方のリーダーに視線を合わせてから『ハマヤ』は前方を指さしてから指を2つ立てる。そこの角を抜けて少し先に2体のモンスターがいることを示した。
それを見た獣人の男が(ほう)と感心する。危険な任務を任されるだけあって敵の殺気を感じ取るのにはそれなりに自信がある。そんな自分と同等の範囲で敵を察知して見せたからだ。
鼻が利いているようには見えない。聴覚か?あるいは気配そのものに敏感なのか。いずれにせよ頼りになりそうだと喜色を浮かべる。
「頼む」
「(行きます)」
巨大な騎士が動く。彼は前傾姿勢から足元の沼に手を突き込み、長刃の斧を勢いよく引き抜いた。新しく鍛造してもらうには時間が無く、間に合わせに店売りを買ってきてもらったものだ。本来の用途は両手斧だが、彼が軽々持って振り回すと大きめな手斧のように見えてしまう。使い心地がよく、少年のお気に入り武器の1つである。
それを肩に構えたまま突撃。壁にぶつからない様直前でブレーキ。地面を抉りながら敵の前に躍り出る。
姿を現したのは2体の『ジャイアントアント』。1階に多数生息する大型の甲虫で攻撃性が非常に高いモンスターだ。常に低い姿勢で探索者を足元から喰い千切る鋭利な顎を持つ。
そして目の前の1体を動き出す前に頭から両断。2体目が反応し反撃を行おうとするが対応、噛みつこうとした顎を真上に蹴り上げ腹を剥き出しにする。
横薙ぎに振るわれた斧は固い甲殻をものともせずモンスターの身体を真横に裂き砕く。その感触に居心地の悪さを覚えたが、それも以前ほどではないと少年は少し安心する。
「(うーん……足元への対処が難しい。蹴りだけで済むならその方が楽なんだけど……)」
「(武器を用いることを好み、それが野蛮であるほどいい。奇妙な体質だ。これもモンスターとしての本能かもしれん)」
この身体の抱えている欠点の一つ。武器を全く使わない戦闘、及び待ちの戦闘に強い違和感を感じることだ。かつてリューベルの感じた不都合の1つでもあり、長時間剣と盾の組み合わせを使えない理由がこれだ。
盾は殴りつけることで攻撃にも使えるが、基本は防御に使う武具だ。これを長時間身を護る為に持ち続けると途端に相手に叩きつけたくなったり、放り投げてぶつけたくなる衝動が体を襲うのだ。精神面も鍛えているリューベルでさえこの衝動に長く耐えることはできない本能のようなものだ。
手が弱い武器を持ちたがらない。こんなものは今すぐ捨てて剣1本で行けと身体が言っているかのような錯覚を覚える。なんとかそれを無視して戦いを終えても強烈な不完全燃焼の感覚に囚われてしまうのだ。
そして無手で戦おうとすると急に武器を扱いたくなる。戦うのなら全力で行けと身体が疼き始める。それにもムラがあるらしく、かつて少年が見せた格闘技のように極めて野蛮な技ならそれも軽度で済む。
つまるところ、この身体は武器を使い命を奪うような荒々しい戦闘を要求してくるのだ。人相手でなくてもいいのはせめてもの救いだと言えるが厄介な体質であった。
討伐を完了し速やかに元の隊列へと戻る。曲がり角からぬっと現れたからか、一瞬パーティの面々が驚く姿が見られた。味方と分かっていても角から7階のモンスターが現れれば身構えてしまうのが探索者の本能だ。
「やるな。もう俺の出番はないかもしれん」
「(褒めてもらえた……!)」
獣人の男がニカっと笑って近づき『ハマヤ』の背中をバシバシ叩く。がらんどうにしては妙に固い感触が手に伝わり、こりゃあ思ったより手強そうだぞと評価を改める。
依頼中に万が一が起きた時は自分が彼相手に時間を稼ぐ腹積もりだったが、ちょっと厳しいかもしれんと目算の甘さを反省する。そもそも階層を移動できるモンスターを相手に時間稼ぎなど意味はない。
どうせ全力で暴れ出したら誰にも止められない。それならむしろ全幅の信頼を置いて任せた方がいいんじゃないか。最初は怖いが喉元過ぎればそれが普通になるだろう。
現に背中を叩かれた側は(ビクともしなかったが)さっきよりも背筋が伸びている。噂には聞いていたが彼はまだ幼く真面目な性格らしい。ならばここは積極的に頼り、先輩として心の成長を促すべきだろう。
彼がそうしたのを見たせいか、緊張と困惑に満ちていた一同の中に安心と信頼の空気が漂う。
「善性とは聞いていたが、思っていたよりずっと温厚だな」
「家で過ごしてる時はもっと穏やかですよ。日がな日差しの当たる所でのんびりしていて、たまにお客さんが来ると嬉しそうにしてるんです」
「(大型犬……?)」
「この街の外を知らないので、彼の家で色々話すんですよ。私達にとっては普通の事でも彼にとって初めて聞くことばかりみたいで。通じてるかは分からないんですけど、ずっと傍で楽しそうに聞いてくれてるんです」
「(大型犬……?)」
話を聞いているパーティの面々にはどうしても日差しの下で寝っ転がっている大型犬しか想像できなかった。目の前にいるのはどう見ても怪物、化生、今から討伐する『悪霊』の親戚の類だというのに。
ヒヤヒヤしながら道中を難なく進めている探索者達だったが、ふと隊長の男は考える。幸い周囲にモンスターはいない。配置指示も出し終えた。今ならば大丈夫だ。
「(探索者など長くやるもんじゃないと思っていたが、これではやめるにやめられん)」
このパーティの面々は気づいているだろうか。今自分達は人類初、世界初の状況にあることにだ。モンスターが自分の意思で依頼を受け、探索者と共にダンジョンを攻略しているという世界の歴史に刻まれるべき一歩目を歩んでいるということにだ。
皆不安や緊張で足元がふわふわとしているが理解しているだろうか。今回の結果はダンジョン協会に持ち込まれた後仔細に至るまで情報化され、そしてこれから彼と行動を共にする全探索者達の模範となるのだと。
その点で言えば真っ先に信頼を置いた獣人の彼はファインプレーだった。これで成功すれば『ハマヤ』と我々の招来は安泰。失敗すれば共存は不可であるという決定的な情報になる。今日起きたことは彼の明確なスタンス、立場となり公的な情報として取り扱われることになるだろう。
逆に何もかもが曖昧なまま始まり、曖昧なまま終わるのが結果として一番良くない。よく分からないけど仲間のように振る舞っていて、特に問題も無かったけど交流も無かった。これは非常に良くない。誰も得をしない。何も誰も分からないままだ。
ダンジョン協会が公式に「彼は安全だ」と銘打ったとしてもだ。「やっぱり気が変わった全員殺します」と言われるのではないか?その可能性は捨てきれないのではないか?
この依頼はそういった疑念を振り払うための実績作りを兼ねている。だからこそ、この1回目の依頼は彼にとって、そして自分達にとっても非常に重要な案件となるのだ。
「(ここを出たら根掘り葉掘り聞かれるだろう。金にならん割に疲れる仕事になりそうだ。その日の飲みが奢りになれば儲けものくらいに思っておくか)」
皮算用ならぬ酒算用。依頼を達成する前から達成後の報酬について考えている。彼もまた浮足立っていることには無自覚であった。
油断に油断を重ねているが、一切消耗を出さないまま1階終端ボス部屋前まで辿り着く。
1階のボスは2体の『ミニゴーレム』。成人男性と同サイズの石像型モンスター。打撃が有効だ。剣を持ちたがる駆け出し探索者へ「敵を知り、有利状況を作れ」という探索に必要不可欠な訓示を得られるモンスターである。
1階と侮るなかれ、脚は遅いが人を殺すには十分すぎる程のパンチ力を持つ。それに人間と同じ大きさの石を砕くのは決して容易ではない。下手な剣を持って対峙すればあっという間に刃の方がダメになる。
攻略には重量のある打撃武器か、石を難なく砕ける程度の膂力、そして低い耐性を突いた魔法による撃破だ。
全員が部屋に入り、起動したゴーレムの前に獣人の男が一歩前に出た。
「さっきは任せたからな。ここは俺がやろう」
百戦錬磨たる『エリート』はその全てを持ち得る。背に背負われたハンマーなど出すまでも無く、打ち合わせた拳が鋼の如くガチンと鳴り響き、背後の仲間に頼らずとも自前で加護を用意できる。もっともこの程度のレベルではそれすら必要無いのが深層探索者と言うものだ。
正に鎧袖一触。ただ近づき、ただ拳で二度打つ。まったく無駄のない3手の動きで『ミニゴーレム』を粉砕した。
3、4階ならいざ知らず、この程度で自慢できるほどパーティ全体の練度は低くない。そんなことは男とて分かっている。
しかし『ハマヤ』の目には違って映る。素手で戦う勇ましくも荒々しい益荒男の姿に見えたのだ。
「(か~っこいい~!!凄いです!武術の達人みたいに一瞬で目の前にっ!)」
「とても喜んでいますね。身一つで戦う勇ましい姿というのは、子供の目にはかっこよく映るのかもしれませんね」
「そういうものか?言われてみればなんだ、視線が熱い気もする……悪くないな」
「(少年?私も同じことができるぞ?あれより早いぞ?もっと凄いぞッ!?)」
「(リューベルさんの剣技とはまた違う良さなんです!いいなぁ、拳で戦うってあんな感じなんだなぁ。僕もこの変な体質が無ければなぁー)」
パチパチと拍手をしながら(実際にはカンカンと籠手を鳴らして)興味津々といった様子で見つめる姿に、男も満更でないといった顔だ。
そんな顔をするのも無理はない。探索者はどんなに上手く仕事をこなしても褒められることが全くない職業だからだ。
探索者と言うのは基本的にダンジョンで戦う者達だ。それ以外の場所で戦うことはまずない。極稀に商隊の依頼で護衛に人手が必要な時駆り出されることもあるが、逆に言えばそれくらいのものだ。
その時ですら数合わせにしかならない。彼らの殆どは対人間の技術に乏しい。手加減できずやりすぎるか、完膚なきまでにやられるかのどちらかになることが大半で安定性に欠けるのだ。
そんな彼等にとって戦う姿を見せるのは組んでいる仲間、つまり自分と同じくらいの腕前を持つメンバーだ。当然褒められたり、持て囃されることなどない。彼らにとっての戦いは限界ぎりぎりを見極めて行う命懸けの労働だ。仲間内で賞賛し合う文化など当然存在しない。
だが『ハマヤ』もとい少年にとっては違う。彼にとって戦いとは常に非日常だ。創作物の中で戦いの中で研ぎ澄まされる雄姿に憧れを持ったことは一度や二度ではない。ましてや不自由な身体であったからこそ、その想いは殊更に強かった。
そして自由に動き回れる身体をもってしても、戦いとは上手く運ばないものだと少年は学んだ。ちゃんと剣を握るのに苦労、正しい姿勢で振るにも苦労、動く相手に当てるのも苦労。苦労尽くしだ。
だからこそ掛け値なしに彼等を称賛する。戦いを日常的にこなせることは凄いことなのだと嘘偽りなく誉め讃える。
ここにいる面々は彼の精神面がまだ幼いことを情報として知っている。その賛辞が決して嘘偽りの類でないことをこの場で理解した。誰しもあるのだ、ダンジョンでかっこよく活躍する先達に憧れ、同じように勇ましく戦いの中で研ぎ澄まされる自分を想像することは。なんら恥じ入ることではないのだ。そして現実を知るのだ。皆同じくらい苦労していて周りを褒める余裕などないのだと。
そしてそんな探索者に憧れた無鉄砲な子供が(モンスターの姿とは言え)目の前にいる。そしてその子供が目の前の探索者を持て囃している。そして持て囃された側も満更ではなさそうな顔をしている。
その風景は少しだけ、探索者達が持つ自尊心に火をつけてしまった!