公開も反省もしていない(キリッ
とりあえずプロローグをどうぞ!
ブンッという風切り音が頭上を通りすぎた。
それは目の前にいる牛と人を足したようなモンスター……所謂ミノタウルスが持つ緑のライトエフェクトを纏った石斧が通過した音だ。
「ハッ!」
石斧を空振りし隙だらけになったミノタウルスの喉元に青緑のライトエフェクトを纏わせた槍を二連続で突き立てる。
するとミノタウルスの頭上にあったバーが黄色から赤に変わり、そのまま0になり、ミノタウルスは青ガラスみたくなり砕け散った。
「ひーふーみー……うん、依頼の数は確保できたッスね。」
アイテムストレージを開き先程倒したミノタウルスのドロップを確認し帰路につく。
ふと、思い出したようにメニューウィンドを開くとそこにはフレンドからメッセージが来ていた。
戦闘中は集中力を削がないように設定を消音にしていたのだ。
辺りに警戒しながらメッセージを確認する。
メッセージは全部で10件……
しかも差出人は全て同じであり最初の一通は2時間前、その次は30分後、次は20分後と段々と感覚は短くなっていく……
と言うか、この確認してる間にも一通来てる。
「……あー」
ダンジョンに籠り過ぎて時間をすっかり忘れていた。
いや、別段約束をしているとかそういうわけでは無いのだ。
ただ、この世界で路頭に迷いそうな時に導いてくれた人が……その、なんというか、かなり過保護なのだ。
どれくらい過保護かと言うと、ソロでダンジョンに潜ることどころか町を移動することさえ許してくれない。
今日だって本当は町で待っているように言われたのだが………
道端で困っている《職人》がいたので、その人の依頼を受けてしまったのだ。
うん、我ながらお人好し過ぎる。
「とりあえず走ろう、でもって土下座しよう。」
自分が出せる最高の速度でダンジョンを駆ける。
幸い出口は近く直ぐに出ることができた。
薄暗いダンジョンから飛び出すと壮大な風景が広がる。
吹き抜ける風、太陽の光を浴び輝く草原。
……しかしこれら全ては紛い物だ。
ここ、"アインクラッド"は全てがデータでできた世界。
ナーブギアという新世代デバイスが可能にした完全ダイブ型のオンラインゲームだ。
難しい原理は解らないが、多重電磁波とやらで直接脳に情報を送りそれが今までにない完全ダイブを可能にしているらしい。
初期発売数は一万本と限定されていてゲームショップには長蛇の列ができたほどだった。
何を隠そう自分もその長蛇の列に混じっていたのだ。
こう言うときに一人暮らしは楽である。
学校を休んでまで並んだのだがかなりぎりぎりだった。
さぁ、そこまで注目されたSAOだが……
開始されたその日……その本性を表すことになった。
町までまだ距離がある、暫しあの日のことを思い出してみよう。
この世界がデス・ゲームになった日のことを……
はい!プロローグでしたー
一話は早めに投稿するつもりです!