とりあえずSAOがデスゲームになったときの話だけ書こうと思い約3時間…
五千文字近くかかるとは……本職の凄さが改めて思い知らされる…
乾山 伊助こと俺はケイと言うプレイヤーネームでサービス開始とほぼ同時にSAOにログインした。
学校?ハハッ…オヤスミデスヨー
ってかすげぇなおい!
俺と同じような考えの同士諸君が沢山同時にログインしたのだろう。
最初の街『始まりの街』は沢山のプレイヤーで溢れていた。
だが、驚いたのはその数ではなくこの世界の現実感|<リアリティー>とその処理速度。
今までのオンラインゲームでは大量のプレイヤーが一ヶ所に集まれば処理速度が低下し画質が劣化したりラグが起きたりするのだが、このSAOではその片鱗すら見えない。
これがナーブギアによる最新のオンラインゲームなのか!
「すげぇ!思ったように手が動く!足も!声も!?アインクラッドマジパネェ!」
手足を動かして声を出して尚更テンションが上がる。
現実と同じように違和感無く動く自分自身のアバター
……回りから見れば俺のテンションは異常なんだろうなぁ
「ま、いっか!さて、武器やどこっすかね?」
辺りを見渡してもプレイヤーばかりで何処に何があるのかも分からない。
マップは無いのか?
確かこんな風に腕を振れば…あれ?
「あれ?こうだったかな?いや、こうか!?」
いくら腕を降ってもメニューウィンドが出てこない、やり方間違えてるのか?
と、悪戦苦闘していると後ろから降っている腕を捕まれぎょっとする。
「……力を抜いて、人差し指だけ軽く立てて後は軽くこうスライドするだけ。」
「へっ?あ、はいッス。」
後ろから聞こえた透き通るようなソプラノボイスに導かれるままに言われた行為を反復する。
すると鈴の音にも似た音と共にメニューウィンドが何もなかった空間に現れる。
この世界で初のこれがゲームであると思える現象だ。
「おぉ!」
何度も開けたり閉めたりを繰り返し感動を噛み締める。
「クスッ……」
「あっ!すみません教えてもらったのにお礼もなくて。
あざっす、渡せる物は無いッスけど……」
振り替えるとソプラノボイスが似合う美女のアバターが立っていた。
(よく作り込まれたアバターだな、パーツのバランスから体型どれをとっても高レベルだ。)
と言ってもこういったアバターは大抵男がやっているのが相場だが…
「別にいい、このくらい……SAO始めて?」
「そうッス、βテストには当選しなかったんスよ…
それを聞いてくるってことは貴方はβテスターって奴ッスか?」
限定一万本のSAOのβテストの当選者は一千人。
日本限定販売であってもこの人数はかなり少ない。
おまけにβテスターには優先してソフトが配布されるというおまけ付きだ。
「そう、じゃ少し案内しようか?」
「良いんスか?βテスターならさっさとレベリングして先に進みたいんじゃ?」
「……明日からでも間に合うし、問題ない。」
余り感情の起伏が見られないけどそういうプレイングなのか?
それはさておき、βテスター直々に案内してくれるなんて機会滅多にあるものじゃないだろうしここはお言葉に甘えるべきだろう。
「じゃよろしくお願いするッス。
俺はケイって言います。麗しきお嬢さんのお名前を伺っても?」
「クスッ…ん、私はアリウムよ、よろしく。」
互いに手を差し出し握手をする。
「うぉッスベスベ!触覚もしっかり再現されてるのか……」
「触覚だけでなく味覚や嗅覚もされてる、まだまだ新しい発見があると思うよ。」
「マジッスか……」
まるで此方が現実のコピーじゃないかと思えるような世界だ。
下手すれば此方で暮らすことも出来るんじゃないだろうか?
……流石に無理か、栄養を取り込まないと行けないしなぁ。
それからアリウムさんに安い宿や良い武器やちょっと便利な技等から初心者用クエストまで様々な事を教えて貰った。
そして今はフィールドに出て戦闘に挑戦中だ。
「ぬおっ……とりゃっ…うひぇっ!」
言っておくが今のは俺じゃないぞ?
フィールドに出てから一緒になったクラインってプレイヤーだ。
もう一人キリトっていうプレイヤーも居て、アリウムさんと同じβテスターらしくクラインに指導していたらしい。
「ははは…重要なのは初動モーションだよクライン。」
「モーションがしっかりできれば後は、システムが攻撃を当ててくれるわ 。」
モーションがしっかりできれば…か
「こんな感じっスかね!!」
初級二連突スキル《ツイン・スラスト》
青緑のライトエフェクトを纏ったが青色の猪[フレンジーボア]に直撃する。
すると[フレンジーボア]は青いガラスみたくなり粉々に砕け散った。
それと同時に取得経験値とコル…この世界でのお金が手に入ったことを知らせるウィンドが表示される。
「うっしゃぁ!!」
「フフッ、初勝利おめでとうケイ。」
「あざっス、アリウムさんの教えがいいから楽だったッス。」
振り抜いた槍を背中に背負い直し振り替えればアリウムさんが短剣を抜いた状態で立っていた。
後ろには微かにモンスターが砕けたポリゴン片が見える、いつの間に狩ったのだろうか?
「……これ?偶々近くにリポップしたから狩っといたの。」
俺の視線に気づいたのか軽く短剣をくるくる回しながら手慣れたように鞘に納めた。
その慣れた様子が様になってて思わず見とれてしまった。
いやまて自分!相手がいくら美女アバターだからといって見とれるな!
中身が男だったら色々とあれだぞ!
「なんだこりゃ……ログアウトボタンがねぇぞ。」
「そんなわけ無いだろ、よく見てみろよ。」
ん?何やらあっちは問題発生みたいだな。
「どうしたんスかクラっち?」
「クラっちって……まぁいいや、ログアウトボタンが見当たらねぇんだよ。」
「んなアホな…ログアウトボタンって何処にあるんでしたっけ?」
「……βテストの時はオプションの中にあったはずだけど?」
メニューウィンドを開いて、下らへんにあるオプションを開いて……
「……無いッスね、マジに。」
「こっちも無い、バグか?」
「いやいやキリット君、流石ログアウトボタンがバグって消えるってのは無いんじゃ無いッスか?
いくらβテストの約十倍の人数がログインしてたとしてもオプションのしかも一番チェックしている筈の部分が消えるのは不自然過ぎるッス。」
「キリット君って何だよ…」
「只のあだ名何で気にしないでほしいッス。
で、誰かログインしてから一度でもログアウトボタンを確認したッスか?」
「ん、サービス開始時は有った。」
「…サービス開始からおよそ3時間経過してるし、運営も気づいてないとは思えない。
たぶんそろそろアナウンスか何かがあるんじゃないッスか?」
突如ゴーンゴーンと聖堂などにありそうな鐘の音が響き渡った。
「ほら、いった矢先に……ってなんだこりゃ!?」
突然足元が……否、自分自身が光始めた。
突然のことに慌てふためくのは俺とクラインだけ、キリトとアリウムさんは平然としている。
混乱していると肩を捕まれた。
「大丈夫、これはテレポートのエフェクトだから。
全プレイヤーを一ヶ所に集めるんじゃないかと思う。」
その声を聞くと光は次第に強くなり、気づいたときにはログインしたときと同じ場所に立っていた。
周りには俺と同じように飛ばされたであろうプレイヤー達が俺と同じように周りを見回していた。
「…キリトやクラインとははぐれたみたい。」
「アリウムさん……」
肩に触れられていた為か、はたまた単に偶然か、俺の隣にはアリウムさんが立っている。
暫くあちこちであのテレポートエフェクトが現れプレイヤーが転移させられて来ていたが、それも既に収まった。
たぶんここにいるプレイヤーが今SAOにログインしている全てなのだろう。
「見て、何か始まるみたいよ。」
「うへぇ……なんスかあの演出は!?」
空間から血が垂れるような演出があり、その血の様なものは地面まで落ちずに空中で姿を変えた。
二十メートルを越えそうなほどの巨人……
遠くからでも見えるようにとの配慮だろうか?
いや、にしてもあれは無いだろ…
顔ねぇぞあれ……
『プレイヤーの諸君、私の世界へようこそ』
私の世界?
『私の名は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ』
「茅場……晶彦……!?」
恐らくこの場にいる全員が知っているだろう名だ。
ナーブギアとSAOの開発者である天才ゲームデザイナーにして量子物理学者。
そこから先は俺の学のない頭じゃ理解できる範囲を越えた話だった。
まず、俺達がログアウトできないのはSAO本来の使用である。
そして、この世界での死は現実での死に直結している。
この世界で死ねばナーブギアがマイクロ波を最大出力で脳に照射する。
後から聞いた話だと、これは電子レンジに頭を突っ込んでる状態らしい。
さらにプレイヤーを絶望に落とすように告げられたのは、外で誰かが無理やりナーブギアを外したりすると同じように脳を焼かれる……
最後に告げられたのはこの世界からの脱出方法。
これがまた、ふざけている内容で……
アインクラッド第百層の攻略。
俺がログイン前にネットで確認したβテストでの情報では十層くらいしか攻略できなかったらしい。
「…んなの、どうすればいんだよ……!?」
ナーブギアの三割ほどはバッテリーセルだったはず、マイクロ波にどれだけの電力が必要かは知らないが電池切れは期待できない。
『それでは、最後に私から諸君らにプレゼントを用意した。
各自アイテムストレージを確認してくれたまえ。』
頭が正常に機能してない状態で体は言われた通りにアイテムストレージを開き、中にあった1つのアイテムを取り出していた。
「て、手鏡?」
片手サイズの手鏡、それが茅場晶彦からのプレゼントだった。
鏡には自分自身が写っていた、まぁ、鏡なんだから当たり前だが……ってえ!?
突如自分の体が発光する、いや、自分だけではなく周りにいたプレイヤー全てが発光した。
「何なんだよ次から次に!?」
「ケイ大丈夫?」
「ん?あ、あぁ大丈夫ッスよアリウムさん…あれ?」
「どうしたのケイ?」
アリウムさんと思わしき人は先程より背が高くなり、少しばかり眼がきつくなっている気がする。
ふと、手鏡を見るとそこに写っていたのは現実世界の自分。
茶髪で糸目、体型は平均的な男子高校生の自分。
「どうして……何故俺が?」
辺りを見渡せば他のプレイヤーの姿が変わっている。
まさか、この手鏡はアバターを現実の自分に変えるもの?
茅場がまだなにか語っているが、既に俺の頭は考えることを放棄している。
『……以上でソードアート・オンライン正式サービスのチュートリアルを終了する。
プレイヤー諸君のーー健闘を祈る』
茅場晶彦が空に溶けるように消えていく……
そして辺りから阿鼻叫喚が沸き上がる。
そんなときに腕を捕まれる。
「こっち!!」
捕まれた腕になされるままに集団から離れた路地に連れていかれた。
腕を掴んだのはアリウムさんだった。
……この人現実とそんなに変わんないんだな。
男がやってるものだと思っていたってのは今は関係ないか…
「……よく聞いてケイ、私は今から他の村に向かう。
茅場の言葉が本当なら生きるためにはひたすら自分を鍛えるしかない。
この始まりの街周辺のモンスターは直ぐに枯渇するはず、何千人ものプレイヤーが狩るはずだから。
そうなる前に少しでも人の少ない村に拠点を移す。
私はβテスターで危険なポイントも頭に入ってる、でも、今の状態で安全に連れていけるのは一人が限界。」
一人が限界と言う言葉で要約察しがついた。
アリウムさんが言いたいのは俺に着いてくる意志が有るかということだろう。
「俺は……一緒に行きます!
俺はこんなとこで死ねない!」
「ん、改めてよろしくケイ。」
「よろしくお願いしますアリウムさん。」
こうして俺はこの不思議な美女βテスター、アリウムさんに着いて始まりの街を飛び出したのだった。
オリキャラが二人登場!
一人は主人公のケイ
もう一人はヒロイン?のアリウムさんです!
ヒロイン?なのはまだ決めかねているからですね…
アスナさんはキリト君の嫁なので候補に入ってませんが、他のヒロインは一応候補に入ってます。
でも、ハーレムは無いですねぇ、それはキリト君の担当なので!