フラスコの世界を駆け抜ける   作:影後

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それは運命の分岐点、俺達が世界に大々的に知らしめる時間。
誰にも負けられない、死ぬことも赦されない。
全ては……此の星のために。


ディバイン・クルセイダーズ part3目的

アイドワネス島。

ここにディバイン・クルセイダーズの総司令部が位置している。

 

「第8機甲師団、バーレーン基地の制圧に成功」

 

一般兵の報告は静かに聞き入れられ、通信に何人もの人物が現れる。

 

「北米地区での作戦、見事だった。バン大佐」

 

「いえ、作戦支援を行ったウィングダイバーの功績です。……それに、北米全土を手中に収めた訳ではありません。労いの言葉は全てが終わった後に…それに我等の副司令官殿にも前線から退くようにと」

 

「前者は理解した、後者は諦めて欲しい。彼は前線があっている」

 

バン大佐はにこやかな敬礼をした後、通信を切った。

ビアンはそれぞれからの報告を聞いた後、ロレンツォ中佐とアードラーの台詞からブロンドの青年に話しかける。

 

「エルザム、お前には新型のアーマードモジュール、『ガーリオン』を授ける。直ちに極東に赴き、伊豆を叩け」

 

「は!」

 

「存分に戦場を駆け巡ると良い“黒き竜巻“よ」

 

 

 

 

伊豆基地では激しい戦闘が行われていた。

エルザムによる降伏勧告を受け入れず、続く戦闘。

リョウマはTERAの中で静かに戦況を見守るつまりだ。

 

「ミサイル……総帥、エルザムさん、貴方方も必要な犠牲だと言うのか」

 

「隊長………大丈夫です」

 

「……ミランダ」

 

「隊長は私が御守りします、今は……今はお休みください」

 

 

リョウマの指揮するTERAはDC内でも遊撃隊として各地で戦闘をしている部隊である。

 

「アジア方面はくそ…レンジャーか」

 

「はい、数多のDC部隊が撤退を……彼等がハガネと合流するという話まで出ています」

 

「だが、俺達は動けない。支援要請を優先する必要がある、彼等は必ず俺達が倒すんだ」

 

 

そして、太平洋南鳥島近海。ここで、ストームチームの運命が重なった。

 

「此方、特殊部隊ストーム!ハガネか!援護する!!」

 

男の声、その声と同時に4機のゲシュペンストMk2が空から投下された。

戦況は変わる、優勢へとしかしそれをリョウマは許さない。

 

「ストームチーム、ハガネを討て」

 

「曹長!ハガネの背部に敵影!!」

 

ストーム2達からの精密射撃が行われ、飛行していたダイバーが回避する。

 

「まさか……隊長がくるとはな」

 

「……地球連邦軍、ハガネ以下乗組員の諸君。私はノーマッド。君達の勝利はない、降伏しろ」

 

「巫山戯るな!そんなのやってみなくちゃ」

 

「我々は降伏しない、ノーマッド。いや、リョウマ・ラウ少佐」

 

オープンチャンネルで笑い声が響く。

 

「……ダイテツ艦長、軍人が皆貴方の様な人なら俺は諦めなかった。だが、愚か者しか居ない、政治家も、軍人も、俺は父と母に誇れる軍人だ。それに過去も今もない」

 

「なぁ、なんでなんで佐世保の時」

 

「……軍人はなぁ、如何なる時も民間人を傷付けてはならんのだよ、それだけだ」

 

「隊長、俺達の準備は終わったぞ」

 

「えぇ、後は正面戦闘のみ」

 

この時、リョウマはストームチーム達に秘匿メッセージを送った。

内容は

 

〘彼等を見定めたい、これからの地球のために〙

 

ストームチームは笑う、手心を与えながら攻撃だ。

慣れている、そして改めて自分たちの隊長に視線を向けた。

 

「ストームチーム!ゴーー!!!」

 

「「ウーラー!」」

 

フェンサーがブーストをふかし、ハガネの懐に入り込もうとするがそれをストーム2のレンジャーが防いだ。

 

「懐かしいな、大尉」

 

「グリムリーパー……各機散会!ダイバーも来るぞ!」

 

ゲシュペンストMk4が高速機動を行いながら、地上を爆撃する。

ヴァイスリッターのように動き回りながら、フォトンセイバーをハガネのPT達に向けた。

 

「我等はウィングダイバー、空の王者だ」 

 

事実、ウィングダイバー程空の戦闘に長けた者達は居ないだろう。

しかも相手は基本的に戦闘機、PTと戦闘機では差がありすぎる。

 

「ちぃ…お前等!」

 

「バニシングトルーパー!お前の相手は俺だ!!」

 

「まじかよ!レジェンドにモテる訳ね!」

 

レヴリアスとヒュッケバイン009が向かい合う。

 

「お前達バニシングトルーパーを俺は許さん、心友を倒す手向けだ!」

 

「リョウマ!!」

 

しかし、ヒュッケバイン009と共にシュッツバルトが立ち塞がる。

 

「ライ、君はその機体を護るのか!君の右腕を」

 

「お前は……馬鹿野郎、そんな事をお前が悔やむ必要が何処にある!」

 

ライディースはシュッツバルトのキャノンをレヴリアスに撃つ。

しかし、どうしてもコックピットが狙えない。

 

「………今からでも遅くない!ライ!共にこい!エルザムさんも」

 

「何故だ!お前も、兄さんも!!」

 

「お前の相手は俺もだ!!」

 

「邪魔だ!!バニシングトルーパーッ!!!!!!」

 

リョウマは心友を撃つと言いながらも、討つまではいかない。

本来は確かめる程度のハズだったが、やはりヒュッケバインの存在は許せないのだ。

 

「隊長!」

 

「ここで止める!」

 

それはイングラム・プリスケンのビルトシュバインだった。

ビームソードを振り遅すが、レヴリアスのステアードシステムに防がれる。

 

「お前は……ぐっ……ぐぁぁぁぁ……頭が……頭が割れる……痛い……痛い痛い痛い」

 

「貴様!」

 

「ちぃ、隊長の発作だ!ミランダ、連れて行かれ」

 

「カレル、死ぬなよ!」

 

「因果の……番………」

 

リョウマはイングラムを見た瞬間、頭を抱え、目から血を流す。

まるで何かを思い出すように、頭の中に激しい痛みが襲いかかる。

 

「お前達に隊長をやらせはしない!」

 

ミランダはダイバーでレヴリアスを抱えると上昇する。

それを援護するように3機のダイバーが一斉射を行う。

 

「潮時か……フェンサーチーム!」

 

フェンサーはシールドバッシュを行い、自分たちに迫ったレンジャーを吹き飛ばし、スラスターを最大にし撤退を行った。

 

「……ミランダ、カレル、隊長」

 

ストーム2、大尉は彼等が去った方向を最後まで見ていた。

 

TERAに帰還したリョウマは即座に医務室に連れられた。

レヴリアスのコックピットは血に染まり、リョウマの瞳は金色に輝いている。

 

「これは...」

 

「隊長を早く医務室へ!」

 

リョウマは医務室に送られた後、あり得ない行動を起こした。

金色の瞳は黒く戻れば溢れていた血が即座に皮膚に吸収される。

その場にいた誰もが口を紡いだ、だが思ってることは一つだ。

 

(人間じゃない)

 

死んでもおかしくない、なのに死なない。

だが彼らにとってリョウマの存在は『柱』なのだ。たとえ人間でなくともその思いは変わらない。

 

「これは他言無用だ、隊長本人にもな」

 

「わかっている」

 

後日、完全に回復をしたリョウマに変化があった。髪は純白の白に変化し左目は金色に。

それ以来、リョウマは左目に眼帯をつけている、自分の知らない身体に恐怖したからだ。

仲間にも悟られないように黒のウィッグをつけ、変わらない日々を過ごしたいを考えていた。

 

TERAが変わらず巡航を行っている時、救難信号を受診した。場所はウェーク島。DCの基地が有るはずであった。

だが防御装備は破壊され、AMが編隊を組んで撤退していく。それなのにDCのメンバーが撤退する様子がない。

 

「指揮官が見捨てたか...」

 

「リョウマ艦長...許可を。仲間を見捨てるなどできません」

 

『TERA』の艦長はリョウマが兼任している、PT隊の指揮官でも有るが巡航中は艦長として活動していた。

 

「TERA浮上、仲間を救出する」

 

その言葉にTERAのメンバーが雄叫びをあげた。

 

「ダイテツ艦長!何かが浮上してきます!!!」

 

ハガネのメンバーが驚くほどの巨大なスペースノア級万能戦闘母艦。

このひ『TERA』は初めて日の目を見たのだ。

 

「地球連邦軍に告ぐ、我々はハガネに照準を向けている。我々の目的は仲間の救出である」

 

「巫山戯るな‼そんなの」

 

「残念だ」

 

リョウマは艦で話していたわけではない、海中からハガネのエンジン部を打ち抜きストームチームは即座にハガネの部隊を鎮圧した。

わずか10分にも満たない電撃作戦、練度の差があからさまだった。

 

「リョウマ‼」

 

「ライ、俺達に戦う意志はないさ。救助部隊を出せ、兵士を回収する」

 

その言葉通り、リョウマは救出だけを行うと撤退を開始する。

 

「まて!お前、シュウの居場所は」

 

「我々DCの本拠地にいる、グランゾンと共にな。さらばだ風の魔装機神。それを駆るマサキ・アンドーとファミリアよ。そしてハガネの諸君。次は容赦せん」

 

レヴルアスはハガネに敬礼をしたのち、海へ消えた。TERAもその場に痕跡すらない。

ハガネのメンバーたちは改めて、DC『リョウマ指揮下のストームチーム』の恐ろしさを知った。

 

 

 

 

 




よう。今回はぱぱっと進みすぎたよな?
まあ気にするな。次回はレイラの物語だ。

という訳で私が行くよ、ついに?どうなる?
次回ディバイン・クルセイダーズpart4宇宙から
楽しんでね

踊れ、セリウス‼
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