フラスコの世界を駆け抜ける   作:影後

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偽造IDで連邦軍に復帰したリョウマ。
敵対していた為に最初は睨まれていたが、
得意の話術と人間関係の構築技術で直ぐ様
仲間として受け入れられたのだ。


L5戦役 Part2新たな力

「どうした!アルトアイゼンならばもっと突っ込め!

貴様は危険を顧みるな!俺を殺す気で来い!

キョウスケ・ナンブ!」

 

「ちぃ……」

 

キョウスケ・ナンブは改めてリョウマ・ラウの恐ろしさを

アルトアイゼンの中で体感していた。

ゼロ距離戦闘であるにも関わらず、

リョウマ・ラウの駆るレヴリアス・パッチワークは

そのスラスターと人体に限りなく近い内部構造を利用した

パイロットを護る気のない機動により苦戦を強いられ、

模擬戦では中々勝利を掴めずにいた。

 

「ブリット!何度言えばわかる!

弱いんだから人を生かそうなんて思うな!

俺やゼンガー少佐クラスになってから言え!

チェストォォォォォ!!!!」

 

「無理です!てか、何で斬機刀が?!」

 

「問答無用!」 

 

「うそ~ん、何で避けられるの?!」

 

「エクセレン少尉それは耐Gの違いだな。

だが回避をさせる初弾と本命弾の使い方。

教えた通りにできているな、安心しろ。これを出来るやつは

俺以外知らん。次は3-1だ!ATXチーム、全力で俺を落としに

来い!キョウスケ・ナンブ、貴様は今日からアサルト1だ」

 

「了解」

 

ATXチームはなれた手付きでレヴリアス・パッチワークに

攻撃を仕掛けてくる。だが、その動きとコンビネーション。

その基礎を作っているのは誰か、教導隊だ。

そして、その教導隊の中でモーションパターンの構築を

最も得意としていたのはリョウマだ。 

 

「やはり、良いな。お前達は個々では俺に敵う事がないが!

やはりチームでの戦闘はすばらしいな!

キョウスケ!良いぞ、お前は自身を囮にしつつ、

決定打にもなるつもりでいる!

エクセレンも撃ち抜こうとし、キョウスケが避けられると

信じているな!

ブリット!お前もだ!昔に比べれば成長している!

射撃よりも接近戦か……専用機のカスタムを必要だな!」

 

「何で話しながら対応できる!?」

 

「チーフは強すぎるのよ!!」

 

「くっ!…胸をお借りします!!」

 

ATXチームが一気に攻め上がる。

それをコックピットの中でリョウマは笑いながら見ている。

 

「あぁ、良いぞ。お前達!俺もこの斬機刀『ムラマサ』で

お前達を迎え討とう」

 

それは昔、リシュウ・トウゴウ氏と共に作り上げた刀の

モーションパターン。斬機刀を鞘に収め、ATXチームを

待ち受ける。

 

「………てやぁぁ」

 

斬機刀の峰がアルトアイゼンのコックピットにぶつかり、

激しく吹き飛ばす。

そのままブリットの駆るゲシュペンストMk-2改へ投擲され、

コックピット横に突き刺さる。

 

「ちょっ…これ実弾演習で」

 

「戦場だ!常在戦場、その意思を忘れるなと……」

 

そこでリョウマは気付いた。

足りないと。エクセレンのヴァイスリッターは何処だと。

その時だ、空が陰った。雲かとも思ったが、リョウマの勘が

違うと叫んでいる。

 

「…トドメ刺さないのが悪いんですよ!」

 

「やってくれたな…ブリット」

 

それは笑い声の様に明るいもの。

脚部パーツを撃ち抜かれ、機動力は下がった。

だが、レヴリアス・パッチワークは飛べるのだ。

 

「残念だったな、テスラ・ドライブ搭載機だ」

 

「…そんなぁ」

 

弱々しいブリットに笑い、空を飛ぶ。

 

「エクセレン!」

 

「チーフ、ごめんなさいね!」

 

「あぁ…俺達の勝ちだ」「まさか……キョウスケ?!」

 

「喰らえ、クレイモア!」

 

「行くわよーん!」

 

完全に誘い込まれた形になり、

リョウマのレヴリアス・パッチワークはATXチームによって

撃破されたのだった。

 

「……おいおい、俺を落としたのに浮かない顔だな。

ブリット、なんだ。息抜きでしたいのか?」

 

「いえ…その、10回やって10回目で落とせたと言っても、

チーフに同じ手は通用しないじゃないですか。

少し……いえ、かなり理不尽だなと」

 

「だから作戦を考えるんだ。

同じ作戦が通用するなんて考えるな。

奇策というのも苦しい、不意打ちなんてバレたら終わりだ。

だから、お前達にはどんな罠も、どんな敵も殺す力を

手にしてもらいたいんだよ」

 

「チーフ、過激すぎないかしら?」

 

「当たり前だ、俺相手にお前らは生き残ってんだ。

過激で厳しくさせてもらうぞ。此方はゼンガーさんの

捜索もあるんだからな」

 

「ボスの?」

 

「機体が爆発した程度でゼンガーさんは死なんさ。

キョウスケ、ブリット、エクセレン、好きな料理、酒、

何でもいいぞ。売店で好きなだけ奢ってやる」

 

「マジですか?!」

 

「太っ腹ね!チーフ!!」

 

「俺は」

 

「キョウスケ、お前は俺を落とした。

アサルト1、そのコールサインに相応しい活躍だったんだ。

どうせ、この戦争が終わればATXチームを離れるしな」

 

「…それは」

 

「戦争が終わればエルザムさんの家族を

コロニーから連れ出して、色々と飛び回ることになる。

まったく……貴様が以降のATXチームのリーダーなのだ。

その心構えは先にしておけ!

仲間を、部下を生かすも殺すも、指揮官次第だ」

 

そして売店に立つATXチームだったが、

リョウマは懐疑的な顔をしている。

 

「なんだ、好きなだけと言ったろう。

その程度で良いのか?」

 

「いや、既に売店で20万は使ってますよ?

しかも、一人頭です!」

 

「まったく、嗜好品買っておくに限るぞ?

無論、使い切れるかは腕次第だがな」

 

「ブルジョワジーね…チーフは」

 

「…」

 

各々が戦力強化に務める期間、

そして

 

「これがセリウスの強化プランだ」

 

「これが…セリウス?」

 

「レヴリアス、セリウス、ゲシュペンスト、

俺が携わった機体の全データを融合させ、

セリウスを1から再設計した機体だ。

セリウスΑ(アルファ)

レイラ、お前は接近戦を得意としているな。

近接射撃だ、ライフルの適正はハッキリ言ってない。

狙撃はセンスのかけらもない。」

 

「ちょっと言い過ぎだよ!」

 

「だが、マドラーシステムの《ライフルモード》。

使っているのか?まぁ、使われない仕様なんて、

当たり前な話だが」

 

「使ってない…てか、知らない」

 

「説明書読め。ついでに火器管制のレスポンスも上げた。

自動迎撃システムを搭載、フレア及びカウンターシステムだ。

お前は機動射撃しながらの回避という離れ業が出来る。

だから、機体装甲を削り、シールド装甲を上げ更に

新技術マグネット・コーティングを採用。

このマグネット・コーティングとはフレーム駆動部の

可動摩擦面に特殊な磁気コーティングを施すことで

摩擦抵抗を減らし、機体駆動時の可動速度を向上させる事を

目的としたもので、このセリウスAには試験的に採用した!

コレでお前が無茶な機動をしてもセリウスは答えてくれる!

そして、更に一人乗りに再設計だ!」

 

「まて、なら俺は」

 

「だからテンペストさんにもっと面倒な立場になってもらう」

 

「君何いってんだ」

 

「テンペストさんにはこれに乗ってもらう」

 

「……マジ?」

 

「セリウスΒ(ベータ)

セリウスの通信索敵機能を強化し指揮官仕様とした機体です。

ゲシュペンストを元にしている為、

彼奴が出来ること以上が出来る。

モーションパターンは無論入ってます!

マドラーシステムを搭載し、更に我らノイエDCの科学力で

クリスタル・ハートを解析、量産試作品1号を搭載。

感情の高ぶりによって機体出力が変化する機能も再現!

そしてセリウスA、セリウスB、レヴリアスによる

コンビネーションを想定した機体!

テンペストさんが指揮官として現場に出ながらも」

 

「わかった…わかった!つまり、

俺達3人でのコンビネーションも可能と?」

 

「えぇ、基本的にセリウスAとセリウスBでの

コンビネーションが想定されています。

それに…忘れましたか?俺はどんな相手にも完璧に

合わせることかできますよ!」

 

「そうだったな…ありがとう」

 

「いやぁ…ノイエDCになってから、

俺も博士も自由時間が増えて……

資金練も元からプールしてたのもあるしで……

楽しくて、楽しくて!!だから、頑張りましょう。

世界の為、仲間の為、そして僕のレヴリアスを完璧に

治すために」

 

「……最後の言葉で締まらんよ、まったく」

 

 





というわけで、新しい機体とパワーアップを果たした
レイラとテンペストさん!
無論、他の奴等にも強化プランはあるぞ!
出ないけど!

お兄ちゃん……もう!

兎に角、平和の為にも戦わないと!
次回L5戦役Part3 襲来!
新たな敵を撃ち抜け!セリウス!

私のセリフッ!
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