五等分の花嫁×WATCH DOGS(仮)   作:T s

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雑に書いた3話です


『THEY CAN'T HIDE』

「借金がどうにかなりそう?」

 

「ああ、家庭教師の仕事が見つかってな。相場の5倍の給料が出るんだ」

 

教室に戻りスマホを触っていると風太郎からそんな事を言われた。

 

「…闇バイトじゃないのか?」

 

「親父が見つけてきたらしくて疑ったんだが、こっちに引っ越してきた金持ちのお嬢様らしい…」

 

「へぇ……ん?」

 

「どうした?」

 

「いや…まさかな…」

 

瑛二にとっては金持ちのお嬢様という時点で思い当たる節があった。というか条件に完全に当てはまる人物がいた。さっき勉強を教えた転校生。このクラスでも噂になっている、見た事がない美少女5人がいると。

 

(仮に…そうだった場合…まずいかもしれん)

 

「瑛二?そろそろ授業はじまるぞ」

 

「ああ…自分の机に戻る」

 

戻ってからしばらくしていたら教室に担任が入ってきて、瑛二の隣に新しい席が置かれた。

 

「おい、このクラスに来るのか!?」

「瑛二マジかよ!!」

「クッソ…羨ましい…」

 

瑛二に男子からの羨望の視線が飛ぶが、瑛二はそれどころじゃなかった。

 

(5人……その内一人は彼女で確定だろう。傍目から見ても美人だったしな。なら他の4人は誰だ?少なくとも俺は見かけた事はない…誰が来る?)

 

そして担任が手招きをして、入ってきたのは昨日勉強を教えたばかりの転校生だった。

 

「中野五月です。どうぞよろしくお願いします」

 

男子は明らかに浮き足立って、女子は着ている制服にざわめきが走る。瑛二が風太郎の方を見ると…頭を抱えていた。

 

(まぁそうなるわな。ただ…これに関してはアイツが悪いからな…)

 

「どーも…」

 

「!?」プイ

 

風太郎が今までではあり得ない顔をしながら挨拶するも無視されていた。

 

(まだ怒ってるかぁ…どうしようもないんだが)

 

どうにか風太郎の為にも関係改善しようか考えていたら、五月は瑛二の隣に座ったのでとりあえず話しかけてみる。

 

「まさか同じクラスになるとはな…」

 

「そういえば彼と同じクラスだと言っていましたね。それにしても隣とは…縁があるのかもしれません。また勉強教えて下さいね!!」

 

「ああ(俺に教えてもらおうとするって事は家庭教師のとは違うか?)」

 

ちなみにそんな会話をしていた為に周りの男子から凄まじい敵対心を抱かれることになった。その上で授業が始まると教科書を見せたりしていたので更に男子からの敵対心が強くなることに頭を抱えながら残った授業を受けることとなった。

 

 

 

 

放課後…

 

「森川くん、今日も勉強教えて頂けませんか?」

 

「悪い、あんな事言ってアレだが今日はちょっと都合が悪いんだ。また埋め合わせはするから今日はすまん」

 

「そうですか…無理を言ってはダメですね。また今度お願いします」

 

五月からの誘いを断ったのには訳があった。数分前…

 

「さて…帰るか…(プルルルル)もしもし?」

 

『瑛二、依頼だ』

 

「はぁ…おっさん、また警察じゃ手に負えない問題か?」

 

『ああ、組織ってのは面倒でな。上が許可出さないと動けないのはやはりむず痒い』

 

「内容は?」

 

『会って話す。公園で待つから装備は整えて来いよ』ブチ!!

 

「…切りやがった」

 

という事があった為である。

 

せめて細かい所まで伝えろやと不満に思うと同時に、五月に申し訳なく思いながらも家に帰宅した。瑛二の家は外から見たら普通の一軒家である。だがビジランテという立場の都合上、普通でない部分も当然存在する。コートに着替え、帽子を被り、警棒をポケットに突っ込む。そのままスマホを片手に本棚へと近づいていくとスマホから電子音声が聞こえてきた。

 

『アクセスコードをどうぞ』

 

「アクセスコードは…フォックス」

 

『認証しました、ネットワークバイパスを接続。扉を開放します』

 

すると本棚が動き出し横にずれた。中は数々の銃器やグレネードなどの戦闘用装備が収納されている武器庫だった。

 

「何があるかわからないが…どっちも持っていくか」

 

非殺傷の電気ショックハンドガンとサプレッサー付きの1911という汎用性が高いセットを懐にしまい外に出て公園に向かった。

 

 

 

 

 

瑛二が公園に着くと、そこにいたのはスーツを着て無精髭を生やした中年の男だった。

 

「で?俺にやらせようとしてるのは?」

 

「おう、装備は持ってきたか?このまま向かってもらいたい」

 

「学生に装備持たせて犯罪現場に向かって欲しいってのは、警察官が言っていい台詞じゃないぞ?捜査四課長」

 

そう、瑛二を呼び出したこの男、実は警察。捜査四課長『山路玲』。所謂マル暴…暴力団に対応する警察組織、その警察署管轄内のトップである。

 

「アホか!!俺だって言いたかねぇよ…だが言わなきゃお前自分で突き止めて何も言わずに行くだろうが。こっちとしても出来れば学生らしい生活送ってほしいんだが?」

 

「警察は動くの遅いからな。絶対にクズどもを取り逃がす」

 

「はぁ…信頼ねぇのな…それとお前、まーた勝手に警察内のctOSサーバーから犯罪データ抜いたな?カツアゲ連中の一件もそこからの情報だろ…」

 

『ctOS』は海外の大手企業であるブルーム社が導入したOS。シカゴでの試験的運用を経て、今や全世界で使われているOSであり電子機器や機械製品は全てctOSによってシステム統制、管理されている。だが脆弱性に大きな問題を抱えている為、優秀なハッカーには簡単にハッキングされてしまう。瑛二もまたこの脆弱性を利用してサーバーをハッキングして情報を集めたり、はたまた街中の監視カメラをハッキングし索敵したりしている。

 

「ctOSは管理がガバガバだから簡単だよ。というかなんで日本政府はctOSを導入したんだ…シカゴでの爺さんの一件にマーカスのおっさんのサンフランシスコでの一件、ロンドンでのゼロデイ事件…どれもctOS関連だ。更に言えばプライバシーもクソもあったもんじゃない…」

 

「日本のトップが強引にブルーム社を引き込んだのは知ってるだろ。どんな取引があったかは知らんが…首は突っ込むなよ」

 

ctOSはこれまで導入された日から何度も大きな事件のきっかけになったり、犯罪の手段として使われてきており、その中には瑛二の知り合いも大きく関わっているものもある。更にctOSを導入した機器…スマホやパソコン、カメラを使いプライベートな映像や画像も多く収集されているのもハッカー達には有名な話である。

このような事があった為、日本でも導入するまでに大きな反発がありながらも当時の内閣が強引にctOSを採用したのだった。

 

「まぁ今はな…」

 

「いずれ突っ込むつもりかよ…まぁいい、とりあえず今回の依頼なんだが先に言っておく。戦闘は避けろ」

 

「??」

 

「ここんところ日本各地で銃が多く密輸されてる。ヤクザの仕業かそれとも外部の連中か…わかってねぇが近々また取引がされるって話で、その場所は近くの港の廃倉庫の何処かなんだが…上が確実性がないってんで動かないんだよ」

 

「それを潰せと?」

 

「いや、銃の取引の写真と電子取引のデータを取ってきてリアルタイムで警察に送ってほしい。そこからは俺たちで対処する。というか今日から捜索と取り押さえどっちも行う。ctOSスキャン(電波状況から範囲内の容疑者を追跡するシステム)したらバレかねんからな。」

 

「準備は重ねてきてるのか…わかった、引き受けよう」

 

「潜入の邪魔なら気絶程度なら構わないし、警戒だけはさせるなよ」

 

「了解。3時間以内には見つける」

 

 

 

 

廃倉庫群

 

「到着したが…多いな」

 

廃倉庫群に到着した瑛二だったが、想像以上の敵の多さに驚いた。予定では10人程度だと思っていたのだが、20人はいた。

 

(スーツ姿の奴もいれば…ガッツリボディアーマー着込んでる奴もいる。ボディアーマーにマークなんかもないから絞りきれん…とりあえずは何処で取引されるかはっきりさせないとな)

 

そう考え、スマホを取り出して周辺をスキャンし、使えそうなカメラを発見して、接続し索敵する。

 

「パソコン…もしくはタブレットはないか…?」

 

スマホをスキャンしても大抵は下っ端のものだったりする事が多い為最初からパソコン、タブレットのようなものにアタリをつけて探していく。カメラからカメラにハッキング先を切り替えながら捜索し、そして…

 

「ビンゴ…」

 

一つの倉庫の中に入って行った兵士のヘッドカメラにハッキングするとそこにパソコンと取引されるであろう銃器、明らかに敵幹部と思われる2人が写っていた。そのままデータを盗もうとするがパソコンはオフラインだったようで直接近づいて盗む必要が出てきた

 

「さて問題はここから…行くぞ」

 

スカーフを鼻まで覆い顔を隠し潜入を開始する。潜入する際に邪魔な敵はハッキングで携帯を鳴らし気を引いてその間に突破したり、どうしても排除しなければならない場合はバレる前に背後から警棒で殴ったり、締め落としたり、場合によっては電気銃を駆使して気絶させていき、一切敵に悟らせずに倉庫内に潜入に成功した。そしてパソコンに近づきデータをダウンロードする事にも成功、警察のデータベースにダウンロードして倉庫から撤退し、脱出に成功。あとは倉庫群から脱出だが…

 

「警備も増えてる…クソ…」

 

何処か焦ったように警備が動き回り始めた。瑛二は恐らく警察が近いのだろうと判断した。なら早く脱出しなければならない。周りを見回すと工事現場が近いことに気がついた。

 

「工事現場が近い…ならアレもあるはず…何処だ…?何処だ…?」

 

物陰に隠れ、急いで工事現場内を監視カメラで目的のものを捜索していく。そして…

 

「見つけた…!!頼んだぞ…」

 

見つけたものをハッキングし、操作して近くに呼び寄せた。呼び寄せたのは『貨物ドローン』だった。

文字通り大きな荷物を運ぶ為のドローンで普段は工事現場などでコンテナなどを運ぶ事に使われている。当然そんな大きな物を運ぶのであればサイズも必然的に大きくなりそれは人も乗れる程だ。

瑛二は呼び寄せた貨物ドローンの上に飛び乗りそのままスマホで操作を始めた。そしてある程度、高度に辿り着き移動も終えて下を見ると警察が取り押さえているのが見えた。

 

「ふぅ…とりあえずは安心だな。さっさと退散するか」

 

ドローンに乗ったまま倉庫群から少し外れたところに着地し、脱出に成功したのだった。

 

 

 

 

家に帰ってきたら山路から電話がかかってきた

 

『瑛二、よくやってくれた!!助かったぞ!!』

 

「今回はちゃんと収まったようで何より。取り調べで何かわかったら連絡くれ」

 

『わかってる、お前も帰ったらしっかり休め。学校は休むなよ?それじゃおやすみ』

 

「ああ、ありがとう。おやすみ」

 

ちなみに次の日の学校の登校が遅刻ギリギリになるのだがそれはまた別のお話。




こんな感じで日常パートとビジランテパートに分けて投稿したりとかするつもり。なお気分。

刑事の元ネタ、名前はTボーンの本名「レイモンド・ケニー」から、苗字はその吹き替え声優の山路さんから取りました。
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