魔法少女世界のとあるあぜ道   作:エンダー・ニル

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危険畦道

 

 

 

 

 

 ネェ、知ってる?

 

 

 

 どこまでも続く畦道の噂。

 

 

 

 田舎にあるとある畦道は見た目からは想像も出来ないぐらい遠くまで延びているらしいわ。

 

 

 

 しかも・・・出るんですって。

 

 

 

 道を歩いていると、後ろから【ビシャ・・・ビシャ・・・】って音がするのよ。

 

 

 

 その時に後ろを向いてはいけないらしいわ。

 

 

 

 向いてしまったら・・・

 

 

 

 

 

 うふふ。

 

 

 いつからだったか、

 

 ある日から、突然人々の精神が狂い、異形の存在となる『怪化事件』が起こるようになった。

 

 それと同時期に、普通の人には真似出来ないほど身体能力が上がったり魔法が使えるようになる少女が現れ始めた。

 

 国はそうなった少女達を『魔法少女』と呼び、全国からその少女を集め、怪化事件に対抗するため『国設魔法少女連合』、縮めて『魔連』を作り上げた。

 

 

 

 それから数十年前たった今。

 

 『怪化事件』の被害も魔法少女の数も徐々に減少・安定化していき、今や日常の一コマとなった。

 

 今では、特殊な力を持った少女は『魔連』に入ることが義務づけられている。

 

 

 そんな中、役割を失いつつある魔法少女達は警察のお手伝いとしてパトロールや警備、能力の強い者は警察と共に事件の解決に走っていた。中には配信者として名をあげるものもいた。

 

 

 

 

     ~とある駅~

 

 私の名前は奇述(きじゅつ)(ねん)、色々あって今は魔法少女をやっている。

 

 今日は田舎のパトロールで[たぞの駅]というところに来ている。

 

 見渡す限り田んぼが広がっていて、のどかなところだと思った。

 

「こんにちはー」

 

「はい、こんにちは〜」

 

とりあえず、何か困ったことがないか聞いてみよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

「困り事?ふむ……ああ、あるぞ」

 

 おじいさんは踏み切りの方を向いて言った。

 

「あの踏み切りを過ぎて右に曲がったところに、見覚えのない畦道が出来ていてね。しかも、不気味な看板まで着けてあるんだよ。入ろうにも、見ただけでかなり遠くまで続いてるから儂らにゃ重荷でね、頼むから何があるのか見てきてくれないか?」

 

 こっちじゃ、といっておじいさんは歩き出した。

 

 

 

 

 

「ここじゃよ」

 

 そこには『えんえんあぜ道』と書かれた看板があった。

 

 と、急におじいさんが顔が青くなっていった。

 

「ど、どうしたんですか!?」

 

 

 

「す、すまんのぅ、そろそろぎっくり腰になっちまう。家に帰るわい、頑張ってくださいね」

 

 そう言うと、おじいさんはそこらにあった木の枝を杖代わりにして帰っていった。

 

 

 

 

 おじいさんを見送ったあと、あの看板の前に立ってみる。不気味な絵と注意書きがあった。

 

 

 私は思いきって、畦道に突入した。直後、

 

エーンエーンエーンエーンエーン

「っ!?」

 

 突如子供の泣く声が響いた。

 

 そして入った瞬間から寒気が襲ってきた。すぐに引き返そうとしたが、

 

 ゴンッ

「いった!」

 

 壁のようなものにぶつかってしまった。

 

 痛さに悶えているうちに、看板に書いてあったことを思い出した。

 

[あぜ道をひきかえすことはできません]

 

 あれらは脅し文句でも何でもなく、本当のことだったと直感した。

 

「て、『テレパシー』!」

 

 すぐに自身の持つ『エスパー』の能力を使いテレパシーで応援を呼ぼうとしたが、

「・・・っ、使えない・・・」

 

ピョンッピョンッ「…駄目だわ、翔べない」

 

 テレパシーも、さらにテレポートもできなかった。

 

「・・・進むしかない、か…」

 

とにかく、今できることを確認しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 もうどのぐらい歩いただろうか。

 

 1km?

 10km?

 それともまだ100m?

 

 魔法少女として身体能力は上がっているはずなのに、ずっと同じ風景て、進んでいる気がしない。

 

 ただ歩くだけだから誰ともお話できないし。

 

 

 すると、

 

 【グラグラグラ】

 

「おわああぁ!?」

 

 突然地面が揺れた、けどすぐに収まった。

 

 

「もう!本当になんな・・の・・・よ・・・・」

 

 私は怒っていたが、どんどん勢いが無くなっていった。

 

 それは後ろから感じる膨大な魔力、いや魔力に似た何かに肝を冷やしたからだ。

 

 恐る恐る振り替えると、

 

 

 

 

 

 

 何も居なかった。

 

「ゼェ、ハァ。き、気のせい?」

 

 少しほっとして前を向いた。

 

 

 

 

 【ドンッ】

 瞬間、後ろに何かが落ちたような音がした。

 

「っっっ!?!?!?」

 

 それから放たれている魔力に似た何かが肌に触れるたび、鳥肌が全身を駆け巡る。

 

 何とか相手を確認しようと、首を、錆びた、機械の、ように、動かして、、、見る、、、、、、

 

 

 

 はっきり言えば、私はこのときの選択を間違えていたと思う。

 こんなことせず、直ぐに脇目もふらずに逃げていればよかったかもしれない。

 

 

 確認したそれは、黒くて丸く、赤い1つの目玉と大きな口を持ち、身体中から小さな緑色の触手がたくさん生えた、まさしく異形としか言えなかった。

 

「ビシャアアアアアア!!!」

 

 そいつを認識した瞬間、私は駆け出した。

 立ち向かおうなんて気はさらさらなく、直ぐにあの異形から逃げたしたいと本能が訴えていた。

 

 魔法少女としてのプライドも、この後私に向かうであろう批判も、今だけは道端に落ちている石ころと同じくらいにどうでもよかった。

 

 【ビシャ····ビシャ···ビシャ··ビシャ·ビシャビシャ】

 後ろからやつがどんどん近づいて来ているのが分かってしまう。

 

 「ヒッ」

 おもわず情けない声が出てしまう。

 

 周りも見ずに全速力で駆けた。

 

 

 

 

 

 

 【ガッ】

「あっ、」

 

 足に小さな衝撃が走り、世界が回る。

 転んだ、と考える前に直ぐに起き上がろうとするが、足が痛み、ふらついてまた倒れてしまう。

 

 やつの方を見てみると、横向きに転がって迫っていた。もう距離は数mもないだろう。

 

 (終わった、死ぬ)

 

 それで頭が埋め尽くされた。

 

 ごめんなさい、お母さん、お父さん、みんな。

 

 

私はギュッと目をつぶった。

 

 

 

 

 

 

 【ガンッ】

「えっ?」

「ビシャア!?」

 

 何かがぶつかった音がした方を見てみると、ヤツがギリギリ通れない幅の柵があった。

 

「···」

「···」

 私はヤツに少しの間にらまれていたが、こっちにこれないと思ったのか来た道を転がって戻っていった。

 

 

 

 助かった。

 そうわかった瞬間、足の疲労と共に安心感が駆け巡った。

 が、まだまだ道は続いている。もう体力切れで歩ききる気力もない。

 

 ふと、道の先を見てみたら、カカシが立っていた。何処にでもあるような、何の変哲もないただのカカシだ。

 しかし、そこから横に道が伸びていた。

 

 私はすがるような思いでカカシのところまで行き、横道を進んだ。

 

 そこからはあまり覚えていない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「··お·······か··」

 誰かの声がする。

「··おぉ···だ···うぶ···」

 少し前に聞いたような声だ。

「··おぉい·大丈··か?」

 意識が浮上していく、目の前が明るくなっていく。

 

 

 

 ハッと目が覚めた。

 

「おお、起きたか、お前さん大丈夫だったか?」

 目の前には、ここを教えてくれたおじいさんがいた。

 

「あっ、ええ、まあ」

「よかったわい、どんなもんかと調子を見に行ったら、お前さんがここに倒れとったから心配してのう。

 そうじゃ、差し入れを作ってきたんだったわい、ほれ。」

 おじいさんは私におにぎりを渡してくれた。

 

「あっ、ありがとうございます」

「で、どうじゃった?ここに何かいたのか?」

 はっとして伝える

 

「…あっ、そうだ!おじいさん、ここに近づかないで下さい。それと、ここの近くに住んでいるみんなに伝えてください。あの道には『怪魔』が出ます!」

「む、なんと!?わかった、近所の婆さんたちに伝えておこう」

 おじいさんは急いで(腰を痛めないようにゆっくりと)民家の方へ向かっていった。

 

 

「私も『魔連』に連絡しておかないと。」

 私は一度振り替えってあぜ道を確認した。あぜ道の入り口は大量の植物で覆われていて、入れるような状態ではなかった。それを確認した後、テレポートで『魔連』へと向かった。

 





 頑張って続けようと思います。

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