鉄 壁 メ ス ガ キ 系 ヒ ー ロ ー 作:守られる偽物
黒い霧から抜け出すと、噴水のある広場みたいな所に出た。
外なのかと思ったら、よく見るとドーム状の屋根がある室内だった。ワープなのか、黒い霧の中なのか……それは分からないけど、私は見た。
「子供……?」
私と歳が同じかそれ以上の子供達が、こっちを警戒するように見ている。
その瞬間、私は周りの奴らを見る。こいつらは、まるで怯えた子供達をこれから嬲ると言わんばかりにニヤニヤとしていた。
周りの奴らは汚そうな男に殺到して、そのままそいつに蹴散らされていったと思いきや、今度は筋肉ダルマがそいつを跳ね飛ばした。汚そうな男の腕は変な方向に曲がっている。見るだけでも分かる。あいつの腕は逝った。
「……なんだ、そういう事なんだ」
こいつらがしているのは弱いものいじめ。あの時を思い出してしまう、私がこの世で1番……大っ嫌いな事だ。
「ん? ほぐぅ!!!」
私は昔の嫌な事を思い出して、拳を握りしめ…そのまま隣の気色悪い笑みを浮かべてるでかい女を思いっきり殴ってぶっ飛ばす。
「なっ!?」
「……私、弱いものいじめを見るのが大っ嫌いなんだよね。だから…今からお前達を蹴散らしちゃうね?」
そのまま私は盾の迎撃機能をONにして、低出力に抑えたエネルギー弾を周りの奴らにばらまく。
周りの奴らは訳の分からないような顔をしたままぶっ飛んだけど、エネルギー弾を全部避けたのか、全身真っ黒な筋肉ダルマが私の方へすっ飛んできた。
でも、盾が勝手にそいつのパンチを防いでくれる。相変わらず頼れる硬さで、傷1つ入っていない。技術もへったくれもないそのへなちょこパンチなんかで、私の守りは絶対に崩せない。
お返しにもう片方の盾からエネルギー弾を飛ばして、無防備な筋肉ダルマの片腕を吹き飛ばす。出力を抑えていないとはいえ、筋肉だらけの硬そうな見た目に反して意外とあっさり吹き飛んだ。
「へぇ、弱っちいね? もしかしてその筋肉は飾りなのかな? ……あれ?」
私が軽く煽りながら筋肉ダルマに近づいていくと、そいつの吹き飛ばしたはずの腕がどんどん再生していく。
……もしかしたら、こいつはかなりめんどくさい相手かもしれない。
「なんだよお前。いきなり裏切りやがってよ……まぁいいや、殺せばいい」
「へぇ……私を殺せるの? 無理だと思うけど?」
私が追い討ちに筋肉ダルマにエネルギー弾をもう一度打ち込もうとすると、横から手だらけの男が訳の分からない事を抜かしながら、ぬうっと手を伸ばしてきた。
すぐに盾が動いて、バリアが勢いよくそいつを弾き飛ばす。
私の盾にはバリアフィールドの機能がある。さっきの筋肉ダルマは普通に突破してきたけど、普通の奴なら逆に跳ね返せるくらいには頑丈だ。
「! 危ない危ない……」
今度はワープするように黒い霧が私の足元に出てきた。
よく分からない所に飛ばされるのを嫌がった私は、盾に掴まって浮遊機能で空を飛ぶ。
初めてやってみたけど、ちゃんと私の意思通りに飛んでくれる。我ながら素晴らしい盾を作ったね。まぁ、まだまだ強くするつもりだけど。
「あぁもう! しつこいんじゃないの!?」
私はそのまま着地して、もう一度来た筋肉ダルマのパンチを盾で防ぐ。弱いのにかなりしつこいね!
今度は何度も盾を殴ってきたけど、私の盾にはその程度じゃ傷をつけられても、壊すことはできない。
そのままもう一度エネルギー弾を打ち込んで腕を吹き飛ばす。あんまり時間はかけていられない。あんまりエネルギー弾を打ち込みすぎると、盾がオーバーヒートして熱で装甲が柔らかくなってしまう。
弱点もちゃんと分かっているので、私は隙を見て盾に放熱をさせて、盾を交互に前へ出して上手くローテーションを組む。
「これこそまさしく無敵って奴じゃない? ヒヒッ!」
この無敵の陣形を落とせないのに攻め続ける筋肉ダルマを見て、思わず吹き出してしまう。
私が一方的に筋肉ダルマへ反撃していると、突然でっかい扉が吹き飛んだ。
口から白い煙を出しながら、金髪筋肉ダルマが喋った。
「もう大丈夫……私が来た」
うげ……今度は金髪筋肉ダルマまで相手しなきゃいけないの?
勝利の女神:NIKKEは……
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知ってる
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知らない