鉄 壁 メ ス ガ キ 系 ヒ ー ロ ー   作:守られる偽物

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これからよろしくね?

5mくらいの扉の前で、私は相澤に呼ばれるまでここで待てと言われた。

私はいつも付けていたボディアーマーを外して、今は雄英から支給された制服を着ている。盾に関しては絶対に譲れないから持ち出させてもらったけどね。

ちょっとゴネて鎧と盾に塗装させてもらったんだ。色は白とピンクに、アクセントとしてほんのちょっぴりの真鍮色。我ながらいい配色をしたものだね。

雄英はどこも扉が大きい上に自動ドア機能付きと、やたらハイテクなんだよね。上手くいけば、私の盾の強化にも協力してもらえるかな?

 

「───はい静かに。これから新しい生徒を紹介する。ノア、入ってこい」

 

「はいはーい」

 

「「「はぁぁぁぁ!!!???」」」

 

そんな事を考えてたら、相澤に呼ばれた。私はドアを開けて堂々と入る。

相澤が話していた時はあれだけ静かだったのに、子供達のうち3人が私を見た途端叫んだ。盾に防音機能はないけど、これなら追加した方がいいかな?

 

「最強の盾、ノア様だよ。一応よろしくね?」

 

「「「……」」」

 

私が軽い自己紹介をするけど、みんな微妙な顔をしている。

……そりゃそうなるよね。私はこの子達にとって侵入者でもあるんだし、これは正しい反応……なんだけど、ちょっとヘコむなぁ。

……って、いけないいけない。この程度の反応に対してメンタル面でやられてちゃ、最強の盾の称号はとてもじゃないけど名乗れないよね。

 

「……色々思う所はあるだろうが、身寄りのないこいつを保護するなら俺のクラスが最も合理的と判断されたんでな…これからずっと居るんだから、いつかは受け入れろ」

 

相澤は仲良くしろと言うけど、まだ何人かは厳しい顔をしている。言っちゃいけないから言わないけど、命の恩人に失礼だなぁ。

……ま、複雑だろうね。客観的に見てしまえば、私は侵入者なのにこいつらを助けてもいるんだから。

……まぁ? ちゃんと感謝してくれれば、私の寛大な心で許してあげるけどね? その為にはあっちから歩み寄ってもらわないと。

 

「ま、とりあえず転入生の件もこれで終わり。各自、次の授業に備えろよ。そんじゃノア、お前の席はそこだ。……一応言っておくが、騒ぎは起こすなよ?」

 

「向こうから来なければ起こさないよ〜」

 

相澤は手を叩くことで話を切り上げて、私の席を指差して教室を出る。

教壇から見て1番右前にある私の席は、特注の鋼鉄製。

塗装で誤魔化してるけど他の椅子や机とは細部が違う。

特別製……いい響きだよねぇ。

 


 

結局、午前中は誰も話しかけてこなかったけど、授業はちゃんと受けてる。

相澤達は強いし、怒らせたら面倒だもの。

もちろん、最強の盾である私が相澤達に後れを取るなんてありえないけどね?

 

「おい、盾女。……おい!」

 

「ふんふん、ふふーん……」

 

なんだか後ろでしきりに名前を呼んでる奴がいる。

それにしても、盾女って変な名前だね。名付け親の顔を見てみたいよ。

 

「無視すんな盾女ァ! その耳は飾りかぁ!?」

 

そんなくだらない事を思ってたら、いきなり肩を掴まれた。びっくりするなぁもう。

私が振り返ると、そこにはウニみたいな頭の子がいた。顔に血管が浮き出ていて怒ってる。確か名前はバクゴーだったかな? 赤髪の男の子がそう呼んでた気がする。ていうか、その赤髪の男の子が隣にいるね。

 

「私は盾女なんて名前じゃないよ? あ! もしかして私の名前も忘れちゃったの? じゃあもう一度教えてあげる。私の事は偉大なるノア様と呼びなさい!」

 

「誰が呼ぶかクソが! テメェみたいなクソガキが偉大な訳ねぇだろバーーカ!! テメェこそ頭悪いんじゃねぇのか?」

 

「落ち着け爆豪! ごめんな。爆豪の奴、口悪いけど根はいいんだ」

 

あれれ? 私は格下相手にするべき説明をしたはずなのに、すっごい怒ってる。赤髪くんが止めてるけど、手から爆発起こしてる。好戦的なのはいいけど、力の差くらいは見極めてほしいよね。

あ、もしかして実力差を知らないから私に噛み付いてるのかな? だったらどっちが上か教えてあげないといけないかな。

 

「あはは! ずっと怒ってると、高血圧で早死にしちゃうって知らないの? あ、バクゴーくんは知らないよね!」

 

「んなこた7歳の時から知っとるわ! 放課後ツラ貸せ盾女! 最強の盾だぁ? 調子乗んなよ盾女! 完膚なきまでにぶっ殺してどっちが上か分からせてやらぁ!」

 

赤髪くんの羽交い締めを振り払って、バクゴーくんは私の目の前へ指を突きつけるようにして宣戦布告をしてきた。

 

「そういうのは私の盾を貫いてから言ってほしいけどねぇ〜。ま、どうせ暇だしいいよ? 絶対に私が勝つけどね。いひひ!」

 

赤髪くんがなんでか頭抱えてるけど、面白そうだしバクゴーくんの相手をしてあげよう。勿論、私が負けるなんて万に1つもありえないけどね!

お話の文字数は……

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