イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方   作:O•Nホール

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色々書きたかったけど冗長すぎて差し込めなかった話。
補足蛇足。

感想評価報告あざっす。
うぇーい羂索くん見てるー(詠唱略)とか脳みそしかない奴はどうなるんだ……わからん。何もわからん。




こぼれ話1

 カムイ全国呪物巡り旅中のシヅカと乙骨里香

 

 高専の依頼を五条悟経由で受けた憂太と里香は一仕事を終えて、シヅカを誘って源泉掛け流しの銭湯に訪れた。カムイさんだけ温泉宿に泊まってずるいと駄々をこねた里香の発案である。

「いやー温泉きもちいーねー」

「気持ちいいけど……里香ちゃん、乙骨くんと離れられるんだね」

「ちょっと弱くなっちゃうけどね。あんまり意味ないから普段離れる必要感じないんだけど」

「あ、へ、へぇ……」

 ベッタリなのは知ってるが、お風呂はともかくトイレもなんじゃとシヅカは邪推する。

「まあ今裸の私見て温泉で大きくされたら困るでしょ? それにシヅカちゃんとお風呂にも入ってみたかったし。裸の付き合いってやつ!」

「うん……ちょっとなんか恥ずかしいけど、そういうことなら私も」

 バシャバシャと2人以外の客がいない浴槽で足をバタつかせる里香。

「んー! シヅカちゃん女子トークしよ、女子トーク! 憂太ねえ、カムイさんほどじゃないけど凄くて〜」

「いやそれ女子トークじゃないから! 惚気だから! あとそんな生々しい話聞きたくないから!」

 シヅカが思わず立ち上がって、ぶるんと震わせた豊満な二つに里香は吐息を漏らす。

「嘘だぁ〜! シヅカはむっつりだってお市ちゃん言ってたよ」

「何言ってるのお市ちゃんっ……!」

 幽体と実体に切り替えられる。生きている人と変わりなくさらに言えば排泄も思うがままでむしろ便利。しかも反転術式が使える。そんな呪霊とは言えなくなった里香だが、シヅカにはやはり惹かれるものを感じる。ずっと側に、もっと近くに、美味しそうなのに食欲を凌駕して感じる勿体無いなさ。もっと親密になりたい感覚。生あるものへの執着。

 野菜なら瑞々しい。お肉で言うなら肉肉しい。人間で最も近い表現をするならエロティック。理性のある自分でこうなのだから並の呪霊には、それはもう親愛通り越してドスケベに見えるんだろうなあ。と里香はシヅカの背後から胸を揉む算段をしながらそう思った。

 

「……里香のやつ、シヅカさんに何かやってるな」

 憂太は女風呂から聞こえてきた嬌声に髪を洗いながら心の中で謝罪する。

 

「どう?」

「……よかったです」

 反撃のつもりで自分のだって大きい癖にと言いつつ触らせてもらい、他人のだとまた別の感触でイイと知ったシヅカだった。

 風呂上がりに見るちょっと色っぽい里香。カムイの術式を使える憂太の彼女。つまり……と気づいてはならない事実に思い至って飲んでいた牛乳でむせた。胸に滴るのがえっちだと里香は思った。

 

 余談だが男風呂にいたおっさんの一部が一体誰の声だと出待ちしていたらいつまで経っても1人以上出てこなかったので肝まで湯冷めした。

 

 

 

 万の日常

 

 1000年前の生前から現代に至るまで。平安以前の古代はさておき、生前から構築術式の扱いと拡張性に並ぶ者はいない万。現代日本で得られた文化や環境。非術師によって発展し解明された科学化学物理学。そして呪力の底上げをするカムイの影響もあって構築術式で出来ることの幅は大きく広がった。具体的には呪力さえ足りれば何でもできるようになった。

 今や万の扱う構築術式はリソースを必要とする願望機。それは本人はできないと思っていた特殊な効果を付与した呪具の作成を可能にする。

 生前作り上げた液体金属の無限の圧力を生む真球は、その実そうであれと概念を構築したことによる産物で、今の拡張された術式の先触れでもあった。愛用する蟲の鎧も前ほど重厚ではなく少しスマートな女性らしさを獲得した。

 またベッドの上で死ぬ思いをしたからか。呪力の核心を得て、反転術式を覚えたことで術式反転ができるようになった。順転で呪力から構築物へ、反転で構築物から自身の呪力への還元が自在にできる。また呪力で編む構築物の弱点である反転術式のエネルギーも克服出来た。

 あらかじめ作っておけば攻撃手段である呪具自体が外付けのタンクの役割を果たす。呪具のストックも自分で作った収納の呪具に仕舞えるようになったので、万は呪力の枯渇とは無縁になった。

 

 それも。これも。ここまで構築術式の使い手としての極致に至れたのはカムイから与えられる愛故に。その愛に応えようとする愛故に。

 生前宿儺に向けた愛情は確かに忘れず覚えている。だが追いかける愛は……振り向いてもらえない愛は、満たされ溢れるほどの膨大な与えられる愛に屈した。

 

 ──……そんな万。家主であるカムイ。彼の側が自分の居場所と言って憚らない玉藻をして許され、家に部屋をもらっている。

 術式の応用拡張のため、情報を得るためにと与えられたインターネットは1000年前の人にとってまさに劇物。端的に万はどハマりした。

 生得術式が構築術式である以上、絵心はあるし脳内イメージをアウトプットする才能も勿論ある。いや、ない人もいるかもだが万にはあった。

 始めはちょっと魅入ったアニメのファンアート。次は商業レベルのイラスト。漫画に、ちょっと頑張って短めのアニメーション。

 アップした投稿の悉くがそれぞれ10万20万以上の反応を得る。

 顔が見えない、術師非術師の判別がつかない。だからこそ純粋に受け入れられる評価。そんなどこの誰からもわからない相手からの賞賛は1000年前に生まれた承認欲求モンスターを現代に羽化させた。

 そして趣向を変えて一般芸術の方面にも手を広げ、何気なくネットに公開した絵画や彫像作品は美術界隈から声が掛かるほどになった。

 そうして気まぐれで得た報酬は全額カムイの口座に振り込まれた。その額がとんでもなかったので一晩中怒られた。冗談だと思ったと泣いて謝ったが許してもらえなかった。

 

 そんなこんなで万は現代に慣れた。暖房冷房もなくて夏は裸で過ごさなきゃいけなかった平安には戻りたくないと思うくらいに。

 最近家にやって来た宿儺がスクナちゃんになって生前は違和感のなかった言動に嗜虐心が煽られる。そんな彼否、彼女を何かに活かせないかと思いつつ、今日は冬の祭典のための原稿に線入れをする。

 内容はオールカムイ本。

 怒られて以来使っていない、名前そのままの有名になりすぎたクリエイター名義の万……そこから取ってつけたペンネームのダヴィンチちゃん。なんかその名前のキャラがいるとのことで構築術式でコスプレまでして3日全日ともに出展の予定。

 

 ……なお、日別に作った3種類の本は薄い本のくせに分厚く、調子に乗って刷りすぎて部屋にて大在庫を抱えることになる。

 オールカムイ本。相手は宿儺かスクナで本の内容含め身内には割とウケた。スクナはキレた。

 

 

 

 あの呪物は今

 

 羂索が1000年間コツコツ集めて、次の企みのため配っていった呪物は津美紀と万の一件からその所業が明るみになってカムイに全て回収された。

 回収された呪物は2種類に分けられる。ほとんどは羂索と契約を交わし、自らそうなった者たち。碌でもない現世を諦め来世にワンチャン。そう思って契約した者。宿儺関連で生じた恨みつらみや愛につけ込まれたとしても、後世の他人の体を害してまですることではないとカムイに判断された呪物たちは、万のような例外を除いて文字通り物扱いされている。

 同情の余地がある者も居るには居たが反省の色がなかったので術式を取り上げられ、毎夜反省を促されている。それでも反省しないのでキリがない。

 そのほとんどに含まれない呪物。没後未練によって自然に呪物になり羂索に回収されて利用されてしまった刀キチや相撲狂い、堕天を何とかしなきゃの一心で呪物になっていた天使などのある意味巻き込まれた者たち。

 刀キチの大道鋼は姿を与えられてすぐ、あまりにも刀刀とうるさいのでカムイによって女の子に変えられ大太刀の鞘に変えられた。思考も大太刀に染められた。

 相撲狂いの三代六十四は同じく、あまりにも相撲相撲とうるさいので一戦し負けた後、姿を河童の女の子に変えられ相撲を取らされ、組み伏せられた。形式の違う相撲で頭の中もお腹もいっぱいになった。

 天使は堕天がスクナに堕ちたことを知り、際限なく堕ちていく姿を見て愉悦の味を知った。混ざるかと言われて混ざり、その日天使は堕天した。

 他にも利用されただけの者はいるが概ね快楽に屈している。

 

 結論。する方も大概だが呪物にも大概碌な奴が居なかった。

 

X指定版は

  • いる(真顔)
  • 書いて♡ 書け(豹変)
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