イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方 作:O•Nホール
どうやらこの世界は若干のファンタジー要素があるらしい。
魔羅から引き抜かれた美少女の形をしたナニカを放り捨て観察する。時間経過で徐々に消えていった手足のついたゴム毬のようなソレは都合10体目。
1体では飽き足らず、際限なく起立の前兆を感じた俺は何匹か抱えて家に帰ってきて実験を重ねた。
①俺が触れると蠅頭は妖精のようなものに変わり抵抗する力を失う
②挿入含めしたいと思ったことは大体できる
③吐出した体液に触れると行為の後、体液もろとも消失する
④行為が終わるまでは消えない
なんて都合のいい生TE○GAなんだ。全部程度はあるが好みの見た目に変わる。
美少女の形をしたものに罪悪感の有無を自問したが、元があの蠅頭だ。皆無だった。
俺は11体目に吐き出しながらコロンビアのポーズで大勝利の勝鬨を上げた。
一旦の改善を見せた性生活だが、人間際限なく欲が生まれるもの。
妖精相手なら薄い本、大人の絵本みたく、個人的に好かないグロも含めてなんでもできる万能感に三日ほど酔いしれ──満足できなくなってきた。
見るからに醜悪な蠅頭。だがこれは俺にしか見えていないらしい。触っても変化しない。もし見えたとしても美少女に変わることをあの時知らなければ今もこうして手に取って見ることもなかった。
蠅頭以外の何か異形のようなものを目にするが、あえて触れてこなかった。この生オ○ホにする能力が通用するのか不安だったからだ。
勇気を出さねばならぬ時が来た。
「問題なかった、な!」
疲れた顔をした人に憑いてるものが結構居た。流石にそれを捕まえるのは無茶だったが路地裏、廃ビルなど。人が忌避する場所には結構いる。幽霊的な何か、なのだろう。
連れて帰ったそのうちの1体。小○生ほどの大きさになった胸部のでかい何かに吐き出すと、人型からでかいカエルみたくなったソレは恍惚の鳴き声を上げながら魔羅の先で震えている。
タイプは違えど嗜虐心を煽るのは蠅頭と一緒。端的にいうとメ○餓鬼だった。蠅頭は妖精で、少しでかいのが餓鬼……犯罪的だが、元が醜悪な妖怪めいたものなら悪気も起きず罪悪感の欠片も湧かない。
そんな相手に猛る分身と己の正気を疑うが、無闇矢鱈にぶちまけるよりか、何故か一緒に消えてくれるこいつらを相手にしていた方が余程いい。掃除の手間がない。
怯え、恐怖。足をすくませ、部屋の隅で震えるソレらに元から同族意識があったのか無かったのか。知る由もないが、連れて帰った残り2体にも同じように吐き出した。
街を出歩き物色していると統一感のない、変化前の奴らの生態が見えてくる。生態、といっても霊的な感じで人に憑いていたり、壁をすり抜けていたり。自縛霊のようにただ佇んでいたり。そういうのは少し強そうで、実際変化した際には雰囲気のわかりやすい美少女美女に変わる。
少なくとも美少女に変化するのは奴らの生態じゃないってことは確かだ。
確信する。醜悪な異形を美少女に変えるのは俺の能力というわけだ。この世界、能力ものならもっと他のかめはめ波とか螺旋丸とか使ってみたかったが。隣の芝が青く見えるって奴だ。エロ特化の能力も嫌いじゃない。
そんなことを思いながら、異形に触れ、ポケットに入れる。
こんな生活を続けて4ヶ月もすると、俺のこの能力への理解もだいぶ深まったのか、ソレとも順応したのか。触れた時に変える変えないを意識するとその通りになる。サイズも思いのままで、小指大に変えて10匹ほど連れて帰るのが散歩ついでの日課となった。性欲発散だけでは健康に悪いので。
滅茶苦茶強そうで悪そうな奴がすれ違った人にひっ憑いていたので、触れてポケットにしまう……するとどうだろうか。その人は途端に背筋を伸ばし違和感の無くなった様子で肩を回しながら元気な様子で駅の改札から出ていった。
なるほどね。やっぱこいつら悪さしてるのか。
ポケットの中で弄びながらスマホを開いた。
繁華街のとあるビル。
【KAMUI心霊相談】
2階にそう銘打った事務所ができた。単純に今の俺の名前に心霊相談と付けただけだが。
この場所に事務所を設けるまでに、一階の喫茶店に憑いてた異形を祓ったりなんやかやあったが、割愛。少しアウトローな秘密基地って感じで気分は小五郎のおっちゃんだ。個人的に税理士を雇い、ゆくゆくは確定申告なんかを任せたい。家にそういった書類があるのがちょっと嫌。
実際問題確定申告の最中俺の暴れん棒は駄々を捏ねた。下半身裸スタイルで終えて、強そうなやつからできた美少女を丸2日ほど抱いてようやっと治った。我ながら絶倫すぎる。
原作『うしろの正面カムイさん』の登場キャラクターを登場させるかどうか
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いる
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別にいい
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作者の自由裁量