イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方 作:O•Nホール
貝殻と卵と儀式剣美味しかったです。
知ったな、高評価の味を! サンキューマイベストフレンド!
いやあのリンクつけただけで評価者多くない? いや多くないな(強欲)
ありがとうございます。これからもどうぞよしなに。
恵の一件から天元の作ってくれた修練場に学生4人を連れてきた。
高専生を焚き付けてくれた五条。都合よく使われているようで腹立つが、夏油の相手をするより若者の相手をする方が気が楽でいい。
それに本来なら自習とはいえ授業中の筈。こんなもので授業代わりになれば夏油を落とした件も含めて罪悪感が薄れる。
「本当にいいんだな? 私ら全員一度に相手するって言ってたが」
「舐められたもんだぜ……悟とは相性が良かっただけってこと教えてやるよ!」
「明太子!」
3人はやる気十分。
なんだが俺は突っ立ってるだけのつもりなので少し申し訳ない。
──サンドバッグの気分を味わいつつ攻撃を受け続けたがそれも終わりが来る。
諸々のフラストレーションから苛立つ分身。それを暗器と勘違いしたのか本気出せや、武器使えと真希が下半身を執拗に攻撃してきて案の定、呪力の壁を抜けられず。狙われているのが急所でも痛くも痒くもなく。むしろ擽ったいぐらいだったが、生粋の男性2人と雄らしきパンダは股座を押さえ攻撃の手を止める。俺も精神衛生上よろしくなく拳骨(黒閃)一つ頭に落として真希をダウン。
一瞬で落ちた真希の様子を見た棘は慌てて呪言を使い、眠れと言われたが跳ね返ったのか逆に眠りに落ちてダウン。
一瞬で1人になってしまったパンダはパンダっぽい姿からゴリラに。それでもなす術なく術式の開示。3種の呪核を入れ替えてフォルムチェンジすることを教えてくれた。
一か八かパンダは最後の呪核にコンバートしたが、ゴリラの時に俺に触られたのが良くなかったのか。トリケラトプス核と言っていたが、白黒のゴスロリ服の人間の女の子の姿に変わる。
「う、嘘!? なんでこんな姿に!? 私の核が──私!?」
ツンとして高い鼻。鬼のように上向きに生えた角。ウェーブのかかった頭頂部から白、先にかけて黒のツートーンの髪。オロオロとする涙目の可愛らしい姿で正直唆る。流石に俺のものじゃない以上控えるが、是非一度別の場所でお相手願いたいものだ。好色の視線に気がついたのか、怯えた様子でパンダ? は目を回して倒れ、そのまま動くそぶりを見せないのでダウン。戦闘終了。
手を出すつもりはなかったんだが、つい真希のことを殴ってしまった。弱かったとはいえ黒閃も出た。反省反省。
「は、はははっ……滅茶苦茶じゃないですか、何すかこれ? 天与呪縛のフィジカルギフテッドに黒閃決めて? 加減とか普通できませんよ……呪言もあのパンダの術式も無事じゃいられませんって」
「ついでに恵もやるか? 見学だけだと消化不良だろう。高専生の目もないから遠慮せず来い」
今この場に張ってある結界のおかげで、気絶と同時に対象者は結界の外に排出される。既に追い出された高専生に術式を知られることもない。
「……。確かに良い機会、ですね。じゃあ、お願いします──! 来い魔虚羅」
八握剣の手印を結び、現れる人型の魔虚羅。今の恵の実力だと異形のままでは出せないか。
「初手からそれでいいのか」
「いや、今の見て勝てるイメージ浮かびませんって」
人型でもそれぞれの持つ能力は据え置き。さらに手持ちの式神全て召喚しても平気なほど燃費が良く、身体強化に回す呪力を残せる。破壊されても完全破壊には決して至らず損耗を気にしなくていい……といい事尽くしの人型を与えて恵が新しく得た拡張術式。
だというのに普段使いしないのが解せない。
──抜剣し走り寄ってくる敵意と戦意。刀から迸る反転術式のエネルギーはそれだけで並の呪霊は逃げの一手を取るだろう。
人型の顕現。魔虚羅に限らずこれを切り札にするのは誤りだ。最強の式神だからと頼りたくなる気持ちはわかるが駆け引きは少し覚えておいた方がいいだろう。
……なくなりそうなオープンスクールの体験授業代わりに高校生扱いしてやろうか。
「あ……」
おろしたチャック。全開の社会の窓の奥。隠されてなお主張し、暗器と間違えられた槍が魔虚羅の剣を受ける。ダンマリを決め込んでいた魔虚羅が声を上げた。
剣を手放し、力無くへたり込み、見せられた槍に目を奪われる魔虚羅。触れようとしてきたので、お前のは別にあるだろと頭にチョップする。
舌を出していたのか。噛んで痛そうにする魔虚羅の頭を掴み向けた視線の先を彼女は見る。
剣を置き去りにして一転、恵に飛びかかった。
ギリギリで術式を解いて魔虚羅を消した恵は履き直し、ベルトを締め直す。恵のもう1つの大蛇、あるいは万象が食われる直前で術式を解いて本番には至らなかった。本当にギリギリだったな。
「マジで恨みますからねカムイさん……!」
「さっさと術式を解かないからだ。大体それ以前にお前が相手してなかったからこういうことになる」
「相手……相手だあ!? アレは術式で式神じゃないですか! そんなの」
「そうだな。自慰行為みたいなものだ。……だがそれの何が悪い。この際はっきり言っておこう。世の男がするように、俺だって呪霊や呪物で自分を慰めている……焚ッ!」
俺が聖人君子とでも思ったか? 大間違いだ。
蠅頭1匹分を取り出して妖精化。即挿入即排出。この間0.0000001秒。黒閃より早い一瞬で出た黒い火花と同時に喘ぎ声をあげて膨らんだ妖精をポイ。
「!? 何やってんだあんた!?」
「信じられないだろうが俺はこうして呪物や呪霊にしか興奮できない天与呪縛らしい」
そうこうしていると呪霊が溶けて体液と一緒に霧散する。
「ちょ、ちょっと待ってくれ! 待ってください! 理解が追いつきません……! じゃあ事務所がたまに生臭いのって……!?」
「待て。事務所でしたことはあるが万がきてから殆どないぞ。……もしかしなくても多分それはシヅカのおやつだ」
「それマジで言ってます……? 誤魔化してません?」
「嘘だと思うなら給湯室の戸棚の奥を見ろ。俺もたまにつまむが、酒のオトモになりそうな干物類がしまってある」
相談所を始めた最初こそ、実験と称してやってたが今はほとんどない。やるとしてもみんなが集まるような場所ではしてない。溢れたら掃除も大変だからな。家の方も空気清浄機やアロマ使ったりで臭いには気を遣っているから臭ったことはないはずだ。玉藻も呪物たちも躾けた甲斐があって洗濯掃除が得意なやつは多い。
実際天元とゲームをするため理子が家に来るが気づいた様子もないし、臭いの原因といえばそれしか思い当たらない。
「まあ本当ならいいんですけど……そうならシヅカさん、女子高生の嗜好とは思えませんね」
「好きなんだからそう言ってやるな」
呪霊避けに色々試した結果好きになったようだが……人前では流石にシヅカも自重してるので許してやってほしい。俺の前でも自重しろとは思う。
バラしたのがバレて怒られた。
カムイが学生を連れていったKAMUI心霊相談の事務所。
──事務所の奥。カムイが憑いてる呪霊を回収する一瞬の仕事ぶりに納得しない依頼人のため作られた、お祓いの儀式を執り行う雰囲気のためだけの部屋がある。
「!? 理子ちゃん──」
「夢の中で妾を呼んだか? さっきぶりじゃのぅ夏油」
「おひさ、傑。よく寝れたかい?」
覚醒して目にする、死んだはずの少女と袂を分けた親友。
「…………やあ悟。まだ夢でも見てるみたいだ。触ったら消えないかなこれ」
「これ呼ばわりとはなんじゃ! 失礼なやつめ! さっきも人のこと猿呼ばわりするし! やっぱり思いっきり殴って正解だった!」
「……本物っぽいね」
「だろー? だって本物の天内理子だもん」
──カムイの家から追い出され目を覚ました夏油は目の前の理子と五条に相対する。
「私の顔何か変かい? 何かついてる?」
「い、いや何でもないよ……っ」
「ついてもないよ、うん」
寸前まで玉藻前に亀甲縛りで縛られていた夏油の顔を2人が直視するのはまだ少し難しかった。よくわからなくても恥ずかしい格好だったのは理子も理解できた。
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