イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方   作:O•Nホール

3 / 45
好評だったので書けた。

あとカムイさんとこのヒロインちゃん登場。相談所に加入する経緯は原作と異なる。生得術式とか体質とか諸々妄想したら、腹違いの虎杖の弟妹が生まれそう。



準一級〜特級

 依頼なんて来ないだろうな、とたかを括っていた俺に依頼が舞い込んだ。下の喫茶店のお姉さんから此処のことを聞いたらしい。

「で、なんとかしてほしいと」

「はい……もう限界なんです……」

 正式なお仕事としての第一号は女子高生だった。入学してから不可解な症状に襲われているという。肩の重み、体のむくみ、疲れ。どの医療機関に行ってもどうのしようもないと言われたらしい。歳の所為にするにも若すぎる。

 神社仏閣教会にすら駆け込んだが、無理だと言われ。霊験あらたかな有名どころは莫大な金をふっかけられる。この世界そういう職業を生業にしてる奴が結構多い。あとエロい目で見られるのだそう。

 諸々人生嫌になりながらたどり着いたのがこんな怪しい相談所というわけだ。

「その胸が原因の一つじゃないか? 重いと聞くが」

「やめてください! セクハラです! 私本気でどうしようもなくて──!」

「冗談だ。確かに憑いてる。医療機関で見てもわからないだろう。神社仏閣も匙を投げるも頷ける」

 実際蠅頭が身体中で跳ねたり、豊満な胸を殴ったり、ケツを叩いたりしている。そっちの方が余程セクハラだ。引き寄せる体質の子なようだ。尋ねてきた時は顔面にくっついていて驚いた。

「…………なんとか、できませんか」

「出来るぞ。とりあえずはな」

「本当ですかッ!? あ、でもとりあえずって……」

「引き寄せる体質だろう。その改善まではできない」

「そ、そんな……」

 目を瞑ってもらい、摘んでポケットにしまっていく。

「見たところ学生のようだが、毎日客として通えるわけじゃないだろう。少なくない金も貰う」

「……はい」

「ひとり暮らしと言っていたな。住み込みで働いてみるか?」

「はい……はいぃ!?」

 顔を赤らめた耳塚シヅカは逡巡の末に意を決したように承諾した。

 

 この時シヅカはこの無駄に顔の良い男に体で払えと言われるんじゃと、むっつりスケベな妄想を巡らせた。

 が、1週間後。税理士資格の勉強テキストを与えられ、3年で資格を取れと指示されて安堵する。

 

 ──カムイが異形(呪霊)相手にしか出来ない体と知るまであとひと月。

 

「焚ッ!!」

「いいやああッッッ──!!」

(でっか……!)

 手の隙間からバッチリ見てた。

 

 

 

 シヅカはやはりというかあの異形らを引き寄せる体質らしい。俺の影響か、ソレとも元々才能があったのか、俺の除霊を見てから見えるようになったようだ。蠅頭みたいな弱そうな奴は見えなくて、それ以上の奴らからはっきりクッキリ見えるらしい。蠅頭も妙なモヤがかったものが纏わりついてきてるな、程度には見えるようだ。

 学校に行って帰ってくると、げんなりした表情で蠅頭を10匹ほど引き連れて帰ってくる。

 除霊を目撃した際に、難儀な体のことを包み隠さず説明した。ドン引きされたが、出た量と消える前に転がっていた妖精を見て納得した様子。

「わかりました! わかりましたからち○こ隠してくださいッ!」

 すまない。

 

 ある日のこと。

「やばいやばいやばい助けてくださいカムイさん!!」

 扉を開閉する凄まじい音で昼寝を中断させられ、シヅカは制服から地肌を晒しながら慌てた様子で帰ってきた。年頃の娘がはしたない。

 その直後揺れるビル。震える窓ガラス。

 窓の外を見るととんでもないサイズの触手を生やした化物が体当たりしてきていた。

 

「性ッ!」

 妙齢のボッきゅボンのイカ娘に変わったソレを突っつき回し、射出。文字通りイカ腹に変えると、行為を終えて除霊が終わる。……なんだか空間も変なことになってたが。固有結界か無限月詠でも喰らってたのだろうか。

「なんであんなモンスター娘みたいになるんですか。あんな怖かった怪物が見る影なかったじゃないですか」

 なんでだろうね。なんか見覚えあったし昨日やったエロゲの影響だろう。

「質問責めは止してくれ。俺もわからないことが多い──が、こんな力でも誰かの役に立てるのなら、使わないわけにはいかないだろう」

「……カッコつけるなら服着てくださいっ」

 見られて恥ずかしいものなど何もないからな。

 

 

 

 心霊相談の仕事は月曜水曜は定休で、あとは不定休だ。意外と依頼が舞い込んできた。性欲解消と労働を一緒にできる良い考えだと思ったがその通りだったな。これ以上忙しくされては敵わんが、先生と最近呼ばれて気分が大変良い。

 シヅカが毎日蠅頭を10匹ほど引き連れて帰り、俺が回収する。

 あの蠅頭も100匹ほど集めて変化させると中高生ぐらいのサイズにはなるので最近は纏めて使っている。家に連れて帰ると家から出たくとも出られなくなるようなので部屋の隅で怯えていた。事案のようだが美少女体になったからと見えなかった人に見えるわけではないのでセーフ。

 不思議なことに、俺が除霊をしたところでは、異形が新しく発生しない。外ではポップするのを目撃するが、性欲の発散に使い始めてから事務所や家では見たことがない。

 初めて見たとき。ベランダの戸の外にいたあれ以来居住スペースでは一切現れなかった。

 俺の体液は異形と一緒に消える。俺の特定の体液が噴出したところではもしや新しく発生しなくなるのではないか。

 1人暮らしを元々していたとはいえ、若い娘を事務所で生活させているのは忍びない。そんな理由をつけて事務所で性活をするようにし、実験も兼ねてしばらく家での除霊をやめてみると、家でもポップし好き勝手に出入りしている。逆に事務所では発生せず、俺の許可なく出入りができなくなっていた。

 

 検証の結果。俺のあの体液に異形を消す、忌避させる効果があった。その効果も鮮度によって変わる。この体、出したい時に出せる量をコントロールできるのでラベルを取ったペットボトルに入れて家の冷凍庫に入れておいた。もう転生初日のようなことにはならない。あの女性には悪いことをした。

 外出先で祓うことも多くなったし、万が一にも逃げ出されると困るからな。

 

事務所にて。

「カムイさん、カル○ス凍らしてる……」

「飲むなよ」

カ○ピスじゃないから。

 

 




カルピ○(意味深)にはさまざまな効能があり、呪術界隈が知れば一滴で億は動く代物に。呪物だろこれ。

X指定版は

  • いる(真顔)
  • 書いて♡ 書け(豹変)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。