イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方   作:O•Nホール

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裏梅

 今回の主目的は3人の憂さ晴らしだ。若かりし頃の悪感情ほど尾を引くものはない。学校が呪霊の溜まり場になる所以の一つでもある。

 正味、俺1人で出向いても済んだことだ。しかしこういう時は手助け、ケツ持ちをするにとどめるのが大人ってもんだろう。

「派手にやったな」

「はい……」

 ……建物壊した時に直してやるとか。

 いやそれにしたって壊しすぎ。えらく断面が鋭利だ。おっかねえ、お市の攻撃かこれ。玉藻がスクナの術式使って玉ねぎ微塵切りしたみたいじゃないか。シヅカが申し訳なさそうにしてるわけだ。居た堪れない様子で俯いている。

 ……もしや真人に二体が壊れないようにさせたせいで、ムキになったか。そうなら俺にも一因がある。……怒る気になれんな。

「いい。そのために万を連れてきた。直り次第帰るぞお前たち。玉藻が夜食を作ってくれてるそうだ」

 瓦礫に埋もれた箱状になった呪霊2体を手に取ると姿が変わる。

「はい。──ってなんで脱いでるんですか!」

「そりゃお前待ってる間新しい呪霊の味見を」

 

 性ぃ!

 

「言わせるな。恥ずかしい」

「言ってる傍からぁ! 着てないこと恥ずかしがって下さいよ!」

「憂太憂太。それシヅカにもダメージ入ってる」

「あ。ごめんそんなつもりじゃなくって!」

 髪の毛を服代わりにしてるシヅカが赤面して蹲った。

 

 のじゃロリ単眼スライム娘の漏瑚と長身どたぷんエロフの花御は大変美味しゅうございました。

 

 

 

 スクナを囮に裏梅を捕まえた際に俺は尻で遊んでいただけ。裏梅にしたことと言えば、呪物を抜き取り人間相応のスペックを与え、助けた女性に少なくない金銭と服を着させて最寄りの警察署の前に放置した。それだけだ。それ以外で裏梅には一切触れてない。

 穴……感覚遮断をし穴に嵌めて弄び改造したのは俺じゃない。万だ。俺の能力の再現と称して薬液を作り出し、感度を上げ、肥大化させ、穴を増やしたその一部始終。胸から下で裏梅に起きた一連の調整はスクナを膝の上に乗せて観ていた。

 

 事務所に帰り4人が食事を済ませ、解散した後。帰って万の部屋に入ると普段の作業部屋が肉質の赤く生々しい様相に変わっている。その構築物で出来た壁に手足を埋め込まれた裏梅が引き続き責苦を受けていた。

「は、話した! もう全部話しただろう! お願いだからもうやめ──ひっ、や、やだ! やめて! やめて下さい……! おねがい、します」

「って、言ってるけど。どうする?」

 触手を手にした万は呪力を垂れ流す裏梅の孕んでそうな胸から容赦なく引き抜く。

 仰け反る裏梅から散ってきた呪力をひと舐め。

「続けろ。嘘をついている味がする」

 心は折れかかってるがまだ堕ちてない。

「うーん! 容赦なぁい! じゃ、そうことだから裏梅くん? いやちゃん? ま、どっちでもいーけど。素直になるまで実験にもうちょっと付き合ってくれる? ……って聞こえてる? 聞こえてないの?」

「……(ピクピク)」

「はーん? ──聞けやごらぁ! 私が、ご褒美! 貰えねえだろおお!?」

「ンんんン!?」

 再び当てられた触手は呪力を注ぎ吸い出し。スライムは腹の中で蠢き裏梅に残った呪力を吸って膨れて増えて排出されて。呪力を啜る蟲が滴る呪力に集り、源泉へと辿る。

 1000年前の仕返しをしたいと名乗り出たので任せたが、この光景は少し可哀想にもなる。同情は一切しないが。

 この空間は全て俺の呪力を使ってできた万の構築物。本物じゃないのは重々承知だが少しエグい。特に蟲。あと顔芸やめろ。

 

 散々弄ばれた後。解放された裏梅が自分の作った水たまりに音を立てて落ちる。

「宿儺様……宿儺様ぁ……! 私が、必ず……救って見せますから……!」

 液状化した呪力に塗れながら肉質の床を這う裏梅は、重い体を引きづりスクナに手を伸ばす。

 健気だ。悲壮だ。その忠誠心いっそ感動的でもある。

「……ぷは。救う? 何を思い上がっているのか知らんが、出来ることならとうにやっている。……手遅れだ」

 だが無意味だ。されるぐらいなら自分から。文句を言いつつも自ら進んでする今のスクナには届かない。

 そう可哀想なことを言ってやるな、と思いつつ幽体を1体出して再開させるとすんなり飲み込む。

 変わり果てたかつての主人に青ざめる裏梅。うつ伏せで俯き、そのたわわに育った胸を潰す。

 美人の涙に弱いんだ俺は。マウントを取りボーリング作業を開始すると、喜悦を含んだ声が聞こえてくる。

 褒美がもらえると勘違いして腰を突き出していた万はスンとした顔で床から生やした触手を裏梅に食い付かせた。

 

 スクナが突き放す物言いをして険悪になりかけた2人の仲を俺の相棒が取り持ち。お手手繋いで仲直りし眠るかつての主従の2人。裏梅は黙ってれば儚い綺麗系の美人で、元の主従とは逆だがお嬢様とその付き人のようだ。……そういや呪物になんちゃってゲーミングお嬢様っぽいのがいたな。あっちよりも清楚そう。実態は得意料理が人肉料理という清楚さのカケラも無いが。

「良かったぞ。よくやった」

 波打つ肉を鷲掴むとヤバい顔になる万。早朝の室内に獣の啼き声が響く。だから顔。美人が台無しなんだよ。エロいけど。

 

 

 

 ──そんなこんなで特級呪霊によるシヅカ拉致未遂の件は片付いた。

 シヅカの体質。呪霊を誘引するその特異性の原因の解明という結果を伴って。

 その天与呪縛に似て非なる特異体質は術式ではない。だが魂に付随するものだ。故にシヅカの体質は真人を使い改善した。

 正確にはシヅカの希望により完全には取り除かず。呪霊を誘引、強化する体質が制御できるようになった。

 九十九ノ具足には必要な力。手放したくない、まだ俺やみんなに恩を返せてない。と恥を忍んで言ってくれるものだから、その心意気を買った形だ。

 俺としてもハイさよならとシヅカに別れを切り出すのは、思うところがあったので良かった。呪術に関わる以上、危険は皆無じゃないから遠ざけた方がいい筈……なんだけどな。体質が改善しても呪霊にスケベなことされそうな気がしてならない。

 こうしてシヅカを取り巻く問題は体質も含めひとまず解決。引き続きバイトとして雇うことになった。

 

 ただ今回シヅカを攫おうとした呪霊に接触していた呪詛師。裏梅はその手駒に過ぎない。正確には宿儺を復活させるという縛りに基づいた協力者。

 その裏梅に式神を作り、使わせた術師はやはりと言うべきか羂索。平安以前より脳だけで生き続ける人か呪物。あるいは呪霊もどき。大多数の人間にとって呪い以外の何ものでもない存在。

 つい最近までは呪術とはなんの関わりもない一般女性を演じる傍ら、自ら呪詛師としての活動もしていたそうだ。だがそれは俺が現れ、呪物を回収する以前のこと。

 今の姿、そして居場所は聞き出せなかった。裏梅は羂索が今どこで何をしているのかを知り得なかった。

 俺が呪物を回収し始めた頃から裏梅とは接触を避け、現代の文明の利器を使って連絡を取り合っていた。声は変わっていない。姿も変わっていないだろうとのことだが、実際会ってみるまではわからないだろう。寸前で入れ替わられている可能性はある。今の体の名前は頭の片隅にでも覚えておこう。玉藻が覚えてるだろうが。

 

 羂索の実態がなんであろうと構わない。

 あれこれやらかしている呪術的テロリストかもしれないが、俺は奴が嫌いじゃない。好きではないが、焦がれている。どんな奴なのだろうと考えては夢に見る程度に、懸想している。

 だがこれは愛には至らず、恋と呼ぶには程遠い感情。執着だ。

 奴を思うと苛立つのだ。他ならぬ分身が。

 そうなると他で慰めるには暇がかかる。負担もかける。ストックの呪霊を勢い余って消すこともしばしば。手足のついたバランスボールを作りたくて毎日何個も作ってるわけでは……コレはないとは言い切れないか。

 滾る血潮が、身体が羂索を欲する。俺が奴を追い求める理由はそれだけで十分だった。

 

 

X指定版は

  • いる(真顔)
  • 書いて♡ 書け(豹変)
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