イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方 作:O•Nホール
乙骨くんカムイさん化ルートは死んだ!もういない!
けど俺たちの心の中で生きている!里香ちゃんの目が死ぬからやっぱ無し!
誤字報告あざます。
櫻井の声リフレインしてセリフ作ってるから一人称がうずまきする。
祈本の字は辞書に入れとく。ぱっと見わからない。
口裂け女や学校の怪談。都市伝説の類。
あの坊さんに憑いていた異形達の3割はそんなどこか聞き覚え見覚えのある奴らで、2割が呪術師だー呪詛師だーと人間だーと主張する元幽霊達だった。
家事手伝い夜のお供の玉藻に吸収させたのは残り5割の元は人格もない蝿頭よりはマシな奴らばかり。
元が幽霊の彼らは1週間かけて夜の間に丁重に除霊し、その後明らかな都市伝説や見聞きの覚えがある奴らはじっくりゆっくり時間をかけて祓った。
その様子をずっと見ていた玉藻は横で青ざめた様子で震えている。
「これだけの強さでご主人様は呪術のことを何一つ知らぬのですね……あ、違う違うのじゃ主様を悪く言おうしたつもりは──お゛お゛」
ネットで調べた狐娘っぽい口調で煽ってきたので反省するまでお尻パンパンしてその後床に転がった玉藻に説明させる。異形は呪霊。能力は術式。大元のエネルギーを呪力。それを使うのが呪術師呪詛師。呪術師呪詛師呪霊には階級があり、己は枠にハマらない特級呪霊だと……調子に乗ったものだから、ムラついてもう一度お尻をパンパンした。
よく考えれば家には最近滅多に帰っていないので玉藻は家に常駐させる必要もない。小さくできるのだから必要な時は連れ回せばいいかと玉藻前を小さくして相談所に連れてきた。
「その美人さんは?」
従業員を集めて説明する。
「家事手伝いだ。普段は事務所に置いておく」
「いやいやカムイさん。女性にそんな……あ、もしかして」
「人の目にも見えるよう化けているが異形。呪霊の類だ。ここに俺や憂太と里香がいない時は防犯を兼ねる。呪霊はともかく不審者が入ってこないとも限らないからな」
「……ああー、はい」
己の正体を聞いた人間の子供2人に可哀想な目を向けられた玉藻は泣いた。
玉藻が相談所に馴染んでしばらくして。
「か、カムイさん! あ、その……」
「どうしたこんな朝早くに」
「憂太、カムイさんじゃないけどすごい量出た!」
「里香ぁ!? 何持ってきてんの!?」
「ブフゥゥゥ!」
他人の術式の模倣という能力に目覚めた乙骨少年は休み明け、学校が始まる前に相談所に駆け込んできて言い淀み。四次元ポケットのような力を使い始めた里香が何処からかパンパンに膨れた避妊具を取り出して見せてきた。
言うこと聞いて避妊してるのはいいが、人の術式使って遊ぶのはやめなさい。脚が速くなる術式持ちのシヅカは食後のお茶を吹いて溢した。
憂太の術式の模倣によって思わぬ収穫があった。薄々気がついていたが俺の術式は複数の能力で構成されている。
夕方、学生2人と幽霊1人を交えて改めて話をする。
「六眼の使い手であれば正しく判断できたのでしょうが……ご主人様は天与呪縛がかかっているようですね。模倣に限界があるとしても明らかに術式の強度に差があります。何か心当たりがありますか?」
「人間相手にイけないこと、か?」
俺の返答に顔を引くつかせる解説役の玉藻に曰く、呪霊操術に似た何かが一つ。呪霊に限り魂を操る術が一つ。呪力を精力に変えるのが一つ。他多数。応用を含めると出来ることの幅が広すぎて言語化するのが難しいらしい。憂太が使ってみたものだけなのでまだあるかもしれない。
だが確認出来てない性行為で祓うのと幽体離脱は、術式とは別ものか?
憂太の魔羅の大きさは変わらなかったらしいのでコレは自前なようだ。
「正直人間とは思えません」
「失礼な」
自分でも疑わしいがあとでケツ貸せ。
「問答無用で主従の縛りをつけられますし……気持ちいいし」
「何か言ったか?」
「い、言ってません!」
と言うが近くに座っていたシヅカには聞こえていたようで。
「うわあ……」
「シヅカ貴様そのような目で妾を見るんじゃない! 妾を誰だと思うておる! こ、こんな呪霊にしか興奮出来ぬ人間の雄なんか好きになったりするわけがなかろ!?」
人間の小娘相手に自称大怨霊の特級呪霊が慌てふためているが2人に隔意は無い。シヅカの体質か、情でも湧いたのか。周りと比べてパッとしないと泣いたシヅカを慰めるぐらいには仲が良かった。
「玉藻さん絶対好きだよね、カムイさんのこと」
隣に座る憂太にベッタリくっついている里香が囁いて、憂太が苦笑している。もしそうなら飼い主としては喜ばしい。呪霊は大体一緒に感じられるが、性格がポンコツでも過去一で体の具合は気に入っているからな。じゃなきゃ祓うのが惜しいとは思わなかった。
夜、相談所のシャワールームで躾はした。
「そろそろ返答を聞かせてもらいにきた」
忘れた頃に坊さん。やつれた様子の夏油が昼間に再び相談所に訪れてきた。
「……すまないが協力はできない。あなたの言う猿……非術師の社会に寄生して生きてる俺としては、自ら寄生先を殺すようなことに賛同はできない」
出来る秘書のような格好をしている玉藻からこの男が何者か。何を目的としているのかは既に聞いている。その呪霊使いの荒い元ご主人様は今日は強い呪霊を引き連れていないらしい。
「そうか……残念だ。そこの特級呪霊を飼い慣らせるような君にこそ、享受されるべき世界が待っていると思うんだが……まあいいさ。いつかわかる。計画は先延ばしになってしまったが邪魔だけはしてくれないことを祈っているよ。それにしても君、上手く隠しているね」
玉藻に話しかけるようで俺から視線を外さない。
「お褒めくださり有難うございますわ」
「よく躾けられている。君の手つきになっていなければ私のものにしたいくらいだ」
「死んでもお断りです」
「呪霊が死んでも、とはね。ははっ茶もうまいだけでなく冗談もうまい」
やさぐれて空元気を出しているように見えた。頑張って集めた呪霊とパンツスタイルの茶汲みをしている玉藻前を回収したのが俺だとは気づいていない。探りを入れてきたがシラを切り通した。良かれと思ってやったことで、損害賠償請求されたらたまったもんじゃない。落として消えてったが高そうな物持った奴もいたし。強そうな奴がいたらこっそりまた回収してたかもだが。
相談所を出た夏油は窓ガラスを見上げる。
「やはり感覚が狂うな、あの場所は。前此処へ来た事と呪霊が失われた事。因果関係が何かある筈だ……だが、何故。……もしや彼は呪霊操術で操る呪霊すら奪い、従える程の術式でも持っているとでも言うのか?」
もしそうなら。尚のこと計画遂行のためには仲間になってもらわないとならない。敵にまわせば厄介極まりなく、1人で計画を潰されかねない天敵になり得る。
イレギュラーにより振り出しに戻った計画。警戒と用心の為、仲間を連れずに1人でここへきた夏油は行き帰りにタクシーを使って何でこんなに高いんだと文句をつけながら、殺意を抑えつつもカードで支払いを済ませた。
X指定版は
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