イケメン霊媒師によるたった一つの冴えたやり方   作:O•Nホール

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カムイさんとこから2人(?)め。出せるなら出すスタンス。

報告感想感謝感謝。
またいっぱいもらいたいな!デリシャ!(詠唱開始)
エッチヘンタイは念の為は流石にいらんよな……いる?



特級呪物1

「へえ、これが呪いの人形。実物初めて見ました」

「綺麗過ぎるからかちょっと不気味だよね。日本人形って」

 土曜日の昼。出勤してきた2人が繁々と市松人形を見て言う。

 依頼で呪いの人形を引き取った。夜、髪が伸びている、涙を流すというあれだ。今回のはそれに加えて捨てても捨てても帰ってくるという代物。

 この世界、付喪神も呪術に類するもので主に自我もない低級の呪霊が憑いていることが多い。そういうのは問答無用でひっぺがして祓ってきた。

 ただ、今回のような捨てられたり大事にされず、ヒトガタとも読む人形は、中でも手作業で作られると想念を集めやすくそのものが呪霊になる。

 しかも普段は人形そのものだから隠蔽が上手いときた。様子見も兼ねて事務所に置いていたら、シヅカがいつの間にか伸びていた見えにくい髪の毛に引っ掛かりラッキースケベめいた目にあった。

「なんで2人とも普通にしてるんですか!」

「え?」

 人形を見ていた2人にシヅカが叫ぶ。

 ……急いで呪霊をもちもち素肌に変えて、勝手に髪の毛も伸ばせないよう縛りをつけて、着ていた服も縄に変えて物理的に縛り上げた。それがつい一時間ほど前のこと。

「これ緊縛プレイされてる人形ですよ!? 2人ともカムイさんに毒されすぎです!」

「むむむー!」

 シヅカの指さす先には涙目で俺を見上げる、縛られて皿の上で音を立てている市松人形。

「いや、触れたらダメかなって思って」

「というか触れたくなかった」

「それは、そうですけど……」

 そう2人に言われ、返す言葉もないのか語気を失うシヅカ。

「ちわーミカワヤでー……え、なにこの状況超ウケるんですけど」

「むうぅうううう!?」

 いつもの神出鬼没ぶりで入ってきた五条がスマホのカメラで机の上を連写で撮影して。縛られた呪霊は今日一番の悲鳴をあげた。

 

「もう、幾ら何でも酷すぎますよ!」

「もうお嫁に行けない……」

「ほらぁ! お市ちゃん泣いちゃったじゃないですか。よしよし……カムイさん容赦なさすぎです!」

「……シヅカぁ」

 縛っている縄を服に戻した後、自らお市と名乗る呪霊はシヅカの胸元で慰められていた。

「シヅカも物好きですよね。自分が被害に遭ったというのに」

「……だって、大切にされなくなったから呪霊になって、邪魔だから捨てられるなんて。……そんなの可哀想じゃないですか」

「……左様ですか」

 シヅカの思いに玉藻含めてほんわかする相談所内だが、処遇をそろそろ決めなければならない。

「祓いませんからね! と言うかカムイさんには祓わせません! 祓う時は私が責任持って祓います!」

「そう言うと思った。したいようにすると良い。ただそばに置くならしっかり縛りを結べ。……玉藻、憂太。立ち会いを」

「はい」「わかりました」

 縛りの重要性は玉藻が再三説いているのでシヅカからも文句は出ない。

「しっかりしてるね」

「ああ。……それで、何か用があってきたんだろう」

 この間は茶をしばきに来ただけだった。差し入れで赤福を持ってきたがほとんど1人で食べていた。この最強、喫茶がわりにしてる節がある。

「今日はね。ちょっと相談所へ依頼があるんだ」

「……聞こうか」

 もしなんとかできるならってだけだから。そう前置きして、五条は高専が匙を投げた件について話し始めた。

 

 

 

 ここ数年日本全国で密かに増えている原因不明の意識不明者。そのほとんどが呪いとの関係が目されている。高専の上層部はこれを取り立てて問題視はしてなかったが被害者には共通点があり、額には呪印が刻まれているのだとか。

 実際目にすると確かに眠っている患者の彼女の額にはド派手な呪印が広がっていて、タトゥーのようだった。

 なんだろうかと思いつつ触れると体からポンと何かが出てくる。

「あ、呪物ですね。特級ほどでしょうか」

「……どうして体の中からこんなものが出てくる」

「わかりませんよ。誰かが入れたんでは?」

「自分で飲んだわけでもないだろうしな。だが、きな臭いな」

 出てきた呪物をポケットに入れた。寝たきりでは体力も落ちているだろうと手を当て、反転術式の生のエネルギーを送りつつ玉藻とそんな会話をする。

 意識が目覚めそうなぐらい回復したので病室の外に出た。呪物を見せ、持ち帰って祓うと心配そうに外で待っていた少年と五条に告げて2人と入れ違いで病室を後にした。

 

 目元を赤くした少年が五条に問う。

「彼らは、なんだったんですか」

「詳細は省くけど、今、僕から言えるのは出鱈目って事ぐらい。恵、目指すなら彼のような呪術師を……。いや。やっぱ目指さなくて良いよ。あんなの到底無理だから。真似できないから」

 ぷは、と吹き出し、五条は思い出し笑いで腹を抱える。

 目を覚ました姉の津美紀に思わず泣き出してしまった伏黒恵は、冷ややかな目でそれを見て。去っていった後ろ姿を思い出し、呪術師になるのなら自分はあんな風になりたいと思う。

 

 その男の正体を知る者が知れば全力で止める事を、彼はまだ知らない。

X指定版は

  • いる(真顔)
  • 書いて♡ 書け(豹変)
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