自分も書いてて改悪したっけ?とか頭を捻ってましたし。
また考察回っぽいものです。掲示板ものって言って良いのか?この作品。
「ハハハ!君は退屈させないなぁ!……無茶振りしたのまだ怒ってたりする?」
『いや、そんなつもりは無いんだが……正直すまんかった』
声色から謝罪が本心からの物だと言う事は伝わってくる。曹操からしてもソーナの夢は理解し難い物だった。又聞きしただけでも2、3はツッコミたい事がある。いや、現実を知らないお嬢様が考える理想としてはそんな物だろうと納得は出来るのだが……そんな夢見がちな彼女に周りは何も言わなかったのだろうか?
「まあ今後馬車馬の如く働いてもらう事になるだろうし多めに見よう。……お願いだからもう一方のお嬢様は怒らせないでくれよ?」
『労働で返せというなら答えるけどさ……リアス先輩に関しては理性が持つ範囲で相手するがヤバくなったら逃げるからな?アカネと顔合わせた時は別の意味でこえーし。……まあ、なる様になるか』
ガチャリと通話が切れる、曹操は盛大にため息をついた。どうにも彼にはずっと振り回されている。気苦労は絶えないがどう低く見積もってももたらした利益の方が大きいので文句も言いにくい。
「魁斗君は何と?」
「シトリーのお嬢様の夢の欠陥を指摘したらしい。……あの魔王の耳に入らなければいいんだが」
外交担当でありながら珍妙な服装を貫く例の魔王を思い出し胃を痛める。あの手の何を考えているか分からないタイプは恐ろしい。賢者にしろ愚者にしろ行動が読めない手合いというのは対策しようのないものだ。
「……孔明、魁斗君に関して貴方の考えを教えて欲しい」
「……ふむ、魁斗君に関してですが講義の際知らないはずの知識に知ってる様な反応をしていた時がありましたね。また、魔王の妹達が堕天使に狙われないかという心配は彼の中に突如発生した様に感じました。明らかに彼に対して情報を送り込んでいる存在がいますね」
組織随一の頭脳を持つ男が言うのだ、ほぼ確定情報だろう。どれだけ信じがたい話でもその前提で考えるしか無い。
「想定はしていたが確定か、これで思考を完全に奪っているなら話は簡単なんだがね。……実際堕天使があのお嬢様達を襲う可能性は無い、最大でも現場の暴走で大した問題にはならないと考えていたがどう思う?」
「私も同意見ですよ、魔王に仲介させてまで守った姫島の娘が居ますからね。その姫島の娘を無視して魔王の妹を狙うなど普通はありえません。姫島の娘に個人的な恨みを晴らす事が目的にしても魔王の妹を巻き込むメリットもほぼ無く、分断してから実行すべきです。あらゆるリスクを無視して停戦すら不可能な悪魔との戦争を始める等愚かにも程がある」
「……逆に考えれば戦争の引き金を引く事だけを考えれば効果的というわけだ。そして魁斗君の裏にいる存在はそれを
かつて魁斗相手に冗談半分で言った脅し文句が現実味を帯びてきていた。かの魔王は推定神話の主神クラス、本気で暴れれば地図の書き換えが必要になるのは間違いない。ましてや家族を殺され憎悪に満ちた状態で発生する被害など想像したくもない。
「戦力の当てが出来たという事か?神器のストックが溜まって勝てると判断した可能性は?」
「神滅具がダース単位であるなら兎も角そうで無いなら皮算用にも程がありますね。魔獣創造や絶霧等の戦力差を覆すのに適した物はこちらの手にありますし、
事実を積み重ねていく程あり得ないとしか思えない。仮にそれを実行するだけの狂気や復讐心に満ちた存在がいたとしてとうの昔に何かやらかし排斥されている筈だ。アザゼルは
「現在の情報では推論を重ねる事しか出来ません。暫定の対策はどうしますか?」
「……各支部も暇なわけじゃ無いし戦力はいつだって不足している。未確定情報で戦力を引き抜くわけには行かないかな。一先ずジャンヌを向かわせる、アカネは……入れ替わりにアジトに引いてもらおう、魔獣創造は強力だがアカネは戦闘では足手纏いだしね。その間に堕天使の動向を探ろうか」
本来魔王級の襲撃があるのならMBで対処可能なのは戦闘力的には曹操のみ、撤退だけならばゲオルクならばアジト丸毎でも可能だろう。ジャンヌを含めた他の幹部が弱い訳では無いがどうしようも無く力不足だ。最悪の場合には魁斗と共に撤退する事に尽力してもらおう。
「それはそうとだ、兵藤一誠ひいては兵藤家の調査報告だがあれは本当かい?あれだけの魔法を使える人材を貼り付けるにしては分不相応じゃ無いか?」
「私も複数の手段を用いて裏を取りましたが……兵藤家にそれ程特別な血筋が入り込んだ形跡はありませんでした。大戦時のゴタゴタで特殊な血筋が入っていた可能性はありますが現状調査不足です。そして兵藤一誠が所持する神器は
仮に兵藤一誠の神器が赤龍帝の籠手だと仮定する。主神クラスのドラゴンが元となった神滅具ならばあらゆる勢力が狙う理由にはなる。倍加一つ取っても人間では持て余す能力だが神話の神々なら十全に使いこなせるだろう。だが神器目当てならば抜き取るだけで済む、主神級の権能があれば神器を抜き取る程度造作もない事だ。魁斗に態々近くにいる様に思考誘導する必要は無い。
「神器目当てなら私と出会った時点でターゲットが移らなかったのもおかしい。アカネに対しても同様だ。そもそも私達に思考誘導がされているという証拠を見せつけるなんて論外だろう。若しくは私達は脅威にならないと軽く見られているのかな?」
「眼中に無いという事ならそうなのでしょうね。それが余裕からくるものか焦りからくるものかは分かりませんが。あの魔法の特性上魁斗君の自由意志は兵藤一誠から離れない様にする事以外はほぼ制限されていないと考えられます。疑問点は多いですが何らかの理由で兵藤一誠の監視を行っているというのが妥当な所でしょうか?」
兵藤一誠の監視の為に思考誘導されていると考えればある程度辻褄は合う。それ以外がおざなりであるし、一時的に離れる事は問題なく許している理由は不明だが。そして何よりも理解不能な事象がある。
「いくらか奇行に走っている事を除けば兵藤一誠は何処にでもいる凡人だ。仮に赤龍帝の籠手に目覚めたとして白龍皇ヴァーリ・ルシファー相手には手も足もでまいよ。こんな凡人相手の監視にあれだけの魔法を教えた人材を使う理由は何だ?」
狂気を持った人間の方が神器の出力が上がり易い傾向にある、そういう意味では一誠は将来有望な神器使いと言えるだろう。だがそれを考慮に入れてもコストと成果が釣り合っていない。監視したいなら使い魔でも用意すれば十分だ。魁斗を使う理由は全く無い。護衛目的にしても攫ってしまった方が手軽だ。
「どうにも根本的な思考が異なるか情報面で抜けがある様に思えます。引き続き情報収集は行わせてみましょう」
「堕天使の動向優先で程々に頼むよ、一朝一夕で分かる様な事じゃ無さそうだしね。……何処の神かは知らないが随分とこちらを惑わせてくれるものだ」
魁斗が唯の無力な人間であれば目を逸らす事が出来た、強いだけの存在なら警戒するだけで良かった。だが人類を救う鍵を持っているとなれば話は別だ。悪魔の駒の摘出手段は多くの人々……いや異形ですら求めている。ただ闇雲に被害者を救うだけではいずれすり潰されるだろうが、上手く活かせば世界の情勢を塗り替え人類の未来を切り開く事も出来るだろう。
「……曹操、焦ってはいけませんよ。魁斗君の魔法はこれまで救えなかった多くの犠牲を無くす事が出来ます。それを実行する事は正しい事ですが……弱い者の正しさなんて物は人間同士ですら貫けるものではありません、悪魔相手などもっての外でしょう」
「分かっているとも、安全第一。周りを救うのなんてのは余裕が出来たらでいいのさ」
力無き正義が通った事など人類史上一度も無い、曹操も組織を作り戦力を整えてはいるが魔王級やそれ以上の相手に戦うには心許ない物でしかない。超越者と呼ばれる魔王が突貫してくれば一部のメンバーを引き連れ逃げるしか無いのだ。悪魔の駒の摘出は悪魔に喧嘩を売る様なもの、最低限超越者と戦える戦力を整えなければ道半ばに倒れる事は間違いない。
「悪魔の駒の摘出手段が確保出来た以上、戦力の確保を優先するべきです。良くも悪くも情勢は安定していますからね。10年単位で計画を建てて行きましょう」
「10年か……人間からすれば長い時間だが異形からすれば大した時間では無い。せいぜい奴らが油断している間に戦力を整えさせてもらおうか」
人間と異形の時間感覚は違う、人間は10年もあれば発展や衰退があってもおかしくは無いが異形は100年あっても変化が無い場合もある程だ。異形に力負けする人間だが歩みの速さは優っている点だろう。特にここ100年の人類の発展速度は目を見張る物がある。いずれ異形を打ち砕ける日も遠く無いかもしれない。
「私達はある意味つなぎだろうね。異形から妥協を引き出し人間を解放させる、奴らからしたら私達が衰え死ぬまで一時的に大人しくすれば良いと考えるかもしれない。……だがその頃には人類は異形ぐらい打ち倒せる様になってるだろうよ」
ケラケラと希望を持って曹操は笑う。かつて異形に縋らなくてはまともに生きていく事も出来なかった人類は、今日では星の外にまで手を伸ばす事が出来る程にまで発展した。同じだけの時間をかけようが異形ではそれ程の発展は出来ないだろう。曹操達が現在を守り未来を人類に託すという思考に至るのも間違いでは無い。
だが今この世界は
完璧な理論ですねぇ!常識が通じない事に目を瞑ればよぉ!
曹操達は常識的な範囲で考え対策を打ってます、前提が間違ってる事が多いから後手にまわる事になりますが。コカビエルとか掲示板とか異世界の存在とか推定通り越して妄想だからね、仕方ないね。