会談の話は色々とやりたい話終わった後にやる予定です。
「体の調子はどうかな魁斗君?」
「快調とは言わないが少しは体を動かしたいな」
「そこは主治医の方に聞いてくれたまえ」
医者からは最低でも1週間は絶対安静だとは言われている。大人しくベッドにいる時点で分かっているだろうに曹操も意地が悪い。まあフルーツ片手に見舞いに来てくれてるんだから感謝しよう、知人がお見舞いに来るのはリア充と言ってもいいのでは?
「君が目を覚ますまでの1週間、そう長い時間ではないが色々とあったよ。何せ堕天使幹部の一角が人間に落とされたのだからね、君やジャンヌよりも強い人間はそこそこいるが実績持ちとなるとそうはいない」
「心臓失って1週間なら大分ましと思うべきか?いや普通は助からんか。しかし、情報隠蔽されると思ってたんだが広まってるのか?」
「悪魔の動向を見張らない理由は無いさ。特に魔王の親族が2人も暮らしている駒王町は目と耳だけは置いている組織は多い、情報を漏らさない事なんて不可能だ」
なるほどなと納得する、今回の一件は成功すれば三大勢力の戦争の引き金となっていた事だろう。そこまでの事を予想していたかは分からないが注意するに越した事のない土地なわけだ。
「世界的に注目されるとか勘弁して欲しいんだが。まあどうしようもないか、戦いが終わった後の話とか色々と聞かせてもらっても?」
そう言うと曹操は少し考えるそぶりを取る、何事かと思ったが話し始めた。
「戦闘後ジャンヌは即座に君を連れて撤退した、その後
「了解、それだけ分かれば十分だ。イリナ達はまあ色々と大変そうだが流石にすぐに行くのは無理か」
色々というのが気になるが皆無事なのなら一旦いいだろう。イリナ達も教会から離れるならその方が良い、原作の話聞いてる限り教会は色々と信用ならないからな。
「さてでは本題に入ろうか。今回の一件で君は注目を集めた、
そう言って曹操は本を差し出される、え?態々本にまとめる程の情報量あるの?サイズだってA4ぐらいあるし、辞書みたいな分厚さだぞ?怪訝な視線を曹操に向けるが半笑いか苦笑いか何とも言えない表情で返される。全部読めってか?
鬼が出るか蛇が出るか一呼吸置いて最初のページを開くと想像もしない物が載っていた。
「……………何これ???」
「何と言われると私も返答に詰まるな。端的に表す言葉あれど普通の物からは大きくかけ離れているからね」
最初に開いたページ左には白無垢を着た女性の写真、右にはプロフィールらしき情報が羅列されている。住所や氏名、趣味、得意料理、どんな家庭を築きたいか等常識的な内容もあればスリーサイズや許容出来る妾の人数、ピー音入りそうな内容まで幅広く記載されていた。ページをめくり続けてもそう書いてある傾向は変わらない、写真の女性や格好の過激さが変わっているだけだ。
「風俗のイメプレ本でも持ってきたの???」
「釣書なんだよなあ。ふざけている様に見えるかもしれないが皆ガチだぞ?」
お見合い写真にしては色々とおかしくないか?白無垢はまだ良いとして水着やバニー等の露出の激しい服を着ている女性もゴロゴロいる。
「娘1人売って君を取り込めるなら安いもんだからね。試しにやってみようという所ゴロゴロあるさ。これでも下品な物や下衆な物は省いてるんだぜ?」
「これで???」
検閲済みで発禁になりそうな写真や愛人希望やら側室OKなんて都合の良い事書かれてるのか?状況は分かっても過程が全く分からない。普通ここまでするか?
「嫌なモテ期だなあおい!何?俺ってばそんなに女好きに見られてんの?」
「経歴と今回の件を元に消去法で考えると君は(悪魔の公表通り)リアス嬢達に鼻の下伸ばして戦いに赴いた女好きか人死出したく無くて戦いに赴いた善良な人間だ。この界隈女好きなんて個性の一つに過ぎず欠点とは捉えない、一般的な異能者の様なリスクが無いんだ。それで娘送るのに躊躇する様な所も動き出した結果がその分厚い釣書というわけさ」
「えー」
理解は出来るけど納得出来ない、何処ぞの馬の骨とも分からぬ相手にそこまでするか?そういう欲求がない訳ではないがリアルでされると恐怖が勝るな。
「で?どうする色男?MBとしても他所との繋がりが出来るから全員娶ってハーレムだ!……なんて言わず厳選するなら止める理由も少ないが」
曹操がニヤニヤしながらこちらに確認してくる。大凡どんな返答が帰ってくるか分かっているのだろう。イラッとするが勝手に話を進められてもたまらない、自分の意思を話す事にした。
「いやーキツいっす。これで喜べる程能天気にはなれん、初対面でかつ色々背負った相手に言い寄られても辛くない?寧ろ曹操が貰えば?リーダーなんだし。……そもそもこれで喜ぶならアカネやジャンヌ、リアス先輩にも手を出してハーレム作っとるわ!」
「知ってた、君を信じていたよ(チキン的な意味で)。そもそもオススメはしないがね、こういうのは表立っては煌びやかなハーレムでも裏ではドロドロの駆け引きが起きているのが普通だ。誰と寝ただのプレゼントしただの一般人では調整は不可能、まあ大抵数年もあれば序列は確定するだろうが。その過程で心を病む人間も少なくないくらいだ。私も勘弁願いたい……当たり前の様に生やそうとするのは辞めて欲しいよねハハッ」
曹操は何処か遠くを見て乾いた笑顔を見せる。……何かしら似た様な経験あるんだろなあ。
「ゴホンッ、だがジャンヌやリアス嬢に言い寄られて手を出さないとか信じられんな、私が男なら初日に陥落してると思うの。……その、なんだ、◯起不全とかなら適切な治療をした方がいいと思うよ」
「張り倒すぞテメェ!!」
こちとら魔法でパンツの強度上げて反応してもバレない様にしてんだよ!さっさと手を出せ?いや、そういうのはもっとこう手順を踏むべきじゃん?
「因みに身も心も捧げるから復讐に手を貸して欲しいって復讐者をまとめた本もあるが目を通すかい?」
「そんな重いもん見たくねぇよ!!胃もたれするわ!!いや組織的に問題無い範囲なら協力してもいいとは思うけど!!」
曹操が思い出した様に取り出したもう一冊の釣書モドキは気持ち手元にある物よりも禍々しく感じた。……なんかより分厚くない?世界観的に可笑しくないけど怖いわあ。
「……しかしたった一度の行動で俺を善良扱いとか判断ガバくないか?それこそ女得る為に本性隠してたらどうすんだ」
「えっ?」
俺が疑問を口にすると曹操に凄く変な物を見る目で見られた。いやおかしい事は何も言ってないはずだが?
「……そういえば君はまだまだこの界隈に詳しく無かったね、では1つ問題を出そう。在野の異能者が最初に異能を使うパターンで多いのは異能を嗅ぎつけた堕天使の様な異形相手だがその次に多いパターンは何だと思う?」
勝手に納得されて問題を出された件、まあ無意味な事では無いんだろうから考えるけども。異形に襲われるパターン以外なら山とかで試し撃ち?いや元々堕天使は安全策として神器狩りをしてたんだったな。つまり危険性がある、暴発とかか?
「……身近な人間か?異能をコントロール出来ずに暴走させたとかで」
「残念、不正解。それもありふれているがもっと多い事がある」
俺の考えは否定される。何か重要な事を見落としているだろうか?考えても思い浮かぶ事は無く降参だと手を挙げると曹操が話し出した。
「何も難しい事じゃない、嫌いな奴憎い奴に力を向けるのさ。周囲の被害も馬鹿にならないし困ったものだよ。いつ爆発するか分からない人間なんて誰も味方にしたくない、そもそも傍迷惑な彼らの寿命は短いものだが」
曹操の答えに納得がいかない、確かにそんな人間はいるだろうが誰も彼もが命の取り合いに慣れている訳ではないのだから。善悪関係なく普通はそこまで行く前にどこかでブレーキがかかるはずだ。
「いやいや、そんな考えなしそういn「それ【お米の国】でも同じ事言えんの?」……あーうん」
実例を出されては黙る他ない、殺傷するのに十分強力な兵器が手元にあれば使う人間はいるのだ。そこに神器の様な他者には無い特別な力を持ったという優越感がプラスされれば強行に及ぶ者も少なくないだろう。
「特に神器なんて感情の昂りで発現する事も少なくない、追い詰められた虐められっ子やブラック企業の社畜なんかが逆襲を果たすのさ。抑圧されてた人間にとって暴力による快楽は得難いものだ、力は取り込みたいが暴走の危険ありなら余程追い詰められた所以外は手を出さない。その点君はそれだけの力を持ちながら不仲な家族や無理解な周囲へ復讐している痕跡が無い、有望で安牌な人間相手なら娘を送るハードルも下がるというものだ」
……単に手を汚したく無かっただけだが対外的には善良或いは安定している様に見える事は納得した。だからと言って押し付けてくるのはやめて欲しい、こちとら常識的な一般人でただ困るだけだ。
「うちも大変だったよ。MBにジャンヌが所属してる事は周知の事実、君が関係者なのも丸分かりだから質問が殺到したよ。何ならMB内部でも2号3号どんとこいなのが沢山いるしね」
「あー大分迷惑かけた感じ?」
そうならば申し訳無いと考えるが曹操は首を軽く振って話を続けた。
「まあ痛し痒しかな、繋がりが無かった所とパイプが出来たし、実力隠してた分MBを舐めてた所が掌返したりとメリットはあったさ。そもそも今回の件は誰も予想出来ない災害の様な物だ、それを切り抜けた相手に小言言う程薄情じゃ無い」
「散々イジられた気がするのは気のせいか?」
「君と僕の仲じゃ無いか!」
良い笑顔で曹操が答える。多分一緒にいた時間はジャンヌやアカネの十分の一にも満たないと思われるが……散々世話になっているのだから別に構わないのだけれど、いつかやり返したいと思うのが人間の性分だ。その機会が来るといいんだが。
「……所で君は今回の一件が起きるのではと危惧していたそうじゃないか。何処かに情報源を持っているのかな?そうなら是非とも共有して欲しい物だ」
そういえば孔明先生にそんな事言った気がする、実際あのタイミングでもっと強く説得出来ていればもっと戦力を呼べた未来もあったかもしれない。危うく死にかけたのだ、信頼されるか等考えず全部ぶちまけてしまおう!
「それに関してだけど、頭の中に掲示板的なのがあってそこで情報共有してる」
「そうか頭の中に掲示板が……えっ何だって???(1回目)」
「この世界はハイスクールDxDってラノベ世界で話の中でコカビエルの襲撃があったんだ。まああんなにやりたい放題してなかったけど」
「ラノ、えっ何だって???(2回目)」
「ああそうそう、俺も掲示板に書き込んでる人も転生者でこの世界の人間じゃ無いから」
「えっ何だって???(3回目)」
この後色々話したが曹操は「えっ何だって???(N回目)」と言い続けるbotと化していた。今回の一件で随分と苦労をかけたらしい、何処かで埋め合わせをしないとな。
魁斗「(情報共有した方が今後動きやすいから)ヨシッ!」
曹操「(ちょいちょい魁斗が知るはずのないヤバめの情報や不確定で調査中な情報があって頭を抱えている)」
この後曹操は書面に情報まとめる様に頼みました、アホみたいな量の情報を口頭伝えるのは常識無かったなと魁斗も反省。他に反省する点がある?せやろか?
主人公がモテモテ()な話を書いてみたかったんです。原作一誠は完全に悪魔の紐付きでしたけどそうじゃなかったら強い人間は誰でも身内に引き込みたいはず、で取り込むなら婚姻が手っ取り早いなと。
次回もお楽しみに。