艦娘達と金属の歯車   作:ビクトリー

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再びあの子が登場します。


忘れ物

 

 

「一人になるくらいなら提督と寝るー」

 

何を言ってるんだ、こいつは?

そんなこと俺が許可できるわけ...。

 

「島風さん、提督がそんなことをするはずがないでしょう」

 

優花、喋ってくれたのはうれしいが、ちょっと怖すぎじゃないか?

駆逐艦の子たちを見てみろよ、少し怯えてるぞ。

それと天龍がなんか憧れの眼差しで優花を見てるし、まさか怖いからか?

龍田の方はなんか異様に嬉しそうに、この状況を傍観している。

絶対この状況を見て楽しんでるな、このサディスト。

 

そんなことよりこんな状況を何とかしよう。

このままだと駆逐艦の子たちが泣きだしかねない。

 

「島風、もし一週間目立つような行動をしなければ、お前を誰かと同じ部屋にしてや  る。だから、それまでは一人部屋で我慢してくれ」

 

「...わかったよ。提督、約束だからね!」

 

一週間の間に島風と同室になれそうな艦娘を探さないとな...。

これでこの場は乗り切れたが、優花は相変わらず機嫌が悪い。

いや、さっきより悪くなったような気がする。

 

「では、今日は各自、自分の部屋で待機すること」

 

今日はもう特にやることもないし、部屋に戻らせてしまってもいいだろう。

...みんな帰ったら優花の機嫌を直さなくちゃな。

 

「はい!」

 

艦娘たちがそう言って外に出て行く。

さて、俺もやらなくちゃいけないな。

 

「提督、ずるいです...」

 

は?

ずるい?何が?

 

「あの艦娘には、『ご褒美』があって、私には無いなんて...」

 

あの艦娘って絶対、島風のことだよな。

やっぱり、優花はどこか子供っぽいところがあるよな。

それぐらい言ってくれれば何か用意してやったのに...。

 

「優花、なにか俺にしてもらいたいことはあるか?」

 

優花には世話になっているから断ることはできない。

勝手に起こした俺も悪いしな。

 

「...いいんですか?」

 

「ああ、お前には今までそうとう世話になったからな。俺にできることがあったら言ってみてくれ」

 

さて、一体どんな『ご褒美』が来るのか?

全く予想がつかない。変なのは勘弁してくれよ...。

 

「あ、頭を撫でてくれますか」

 

それぐらいでいいのか、俺はもっと別なものが来ると思ったが...。

だけど、優花の顔が真っ赤だな。

 

「わかった。頭撫でてやるからもうちょっと近くにこい」

 

「はい、や、優しくしてくださいね」

 

優花、そういう誤解を招きそうなこと言うな。

そう思っているうちに優花が俺の膝の上に座る。

 

「優花なんで「何も言わずに撫でてください」...」

 

なんか素気ないが明らかに照れ隠しなのが分かる。

だって、明らかに優花の声が震えているし、耳が真っ赤だし。

と、とにかく撫でるか...。

 

「んっ、あっ」

 

なんでだろう、頭を撫でているだけなのにやっちゃいけないことしているこの気分は...。

だけど優花の髪を撫でるたびに、優花のにおいが広がる。

 

「提督、ありがとうございました」

 

そう言うと優花が急に立ち上がる。

多分、恥ずかしさに耐えきれなくなったんだろうな。

まあ、俺もいろいろ限界だったんだけど...。

 

「わ、私、部屋に戻ります」

 

バタン

 

凄い速さで優花が部屋から出て行った。

...俺も少し外に出て、体を覚ましてきますかね。

 

 

青年移動中

 

 

「やっぱりこの時間になると風が涼しいな」

 

だけどここから見る星はきれいだな。

さすが海の上なだけはある。

 

「ヲ」

 

ん?

なんかとても懐かしい声が聞こえたような。

 

「こっちヲ向け」

 

...なんでこいつがここに居るんだ?

帰ったんじゃないのか!

 

「なんでお前がここに居る。ヲ級」

 

てか、よく気づかれずにここまで来れたな。

 

「忘れ物ヲ取りに来た」

 

てかこいつこんなに喋れたっけ?

確か『ヲ』しかしゃべれなかったはずだが...。

 

「なんでお前喋ってんだ?」

 

「忘れ物ヲしたことヲ伝えるするために、頑張って覚えた。あと、燃料と弾薬頂戴」

 

こいつばかだな。

忘れ物をしたことを伝えるために言葉を覚えるとか...。

もうちょっと別なことにその頑張りを向けろよ。

それとちゃっかり燃料と弾薬を貰おうとすんな。

 

「わかった、忘れ物を取ってきてやるよ。燃料も今回に限ってくれてやる」

 

本来ならここで戦闘してもいいのだが、なんかこいつを見てると戦う気すら起きない。

確か杖は俺の部屋に置きっぱなしになっていたはずだ。

誰かに見つかる前に取って来ますか。

 

 

 

「ほら、持ってきてやったぞ」

 

「ありがとう」

 

さて、こいつには早く行ってもらわないと...。

見つかったらめんどくさいからな。

 

「そういえば、お前の名前はなんていうの?」

 

名前か...。

まあ、教えても特に問題はないだろう。

 

 

「俺は龍輝優斗だ」

 

「ユウト...、覚えた」

 

覚えたからなんなんだ。

まあいい、これでこいつには会うことはないだろうからな。

 

「じゃあ、今度こそさよならだ」

 

「うん。また来る」

 

ちょっと待て、会話がかみ合っていないぞ!

てか、また来るって...。

 

「また来るってどういうことだ!」

 

俺がそう言ったときにはもうヲ級はいなかくなっていて、

俺の声が夜空に吸い込まれていくだけだった。

 

 

 




優花がどんどんヒロインになってきましたね。
これは、このままヒロインは優花で行った方がいいのでしょうか?
それともハーレムとかにした方がいいのでしょうか?
わかりません。
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