それと、新キャラが出てきます。
「提督ー、起きてよー」
誰かに体を揺らされる。
「もう朝か...」
確か昨日は、夜更けまで妖精さんたちの質問に答えたり話をしたりしてたんだっけ。
だけど...。
「なんで俺の布団に妖精さんがいっぱい入ってんだ?」
俺の布団の中には妖精さんがいつの間にか入っており、ご丁重に四肢と腹をがっちりと
拘束しているため起き上がれない。
「提督ー、朝からお盛んだねー」
「どこがだっ!」
なんでこいつはこんなとこでふざけるんだ。
たちが悪いぞ。
「冗談だよー、そんなことより今外すねー」
そう言って妖精さんは妖精さんを引きはがしていく。
...なんかまどろっこしいな。
そう言えば、こいつずいぶんとなんかフレンドリーになった気がする。
なんでだ?
「なんか昨日と比べるとずいぶんフレンドリーになった気がするんだが」
「やっぱり気づいたー。明らかに昨日と比べると違うもんねー」
自分で自覚してるのか。
だとしたら、なぜ今になってフレンドリーになったんだ?
「私はねー、昨日まで提督のことあんまり信用してなかったんだー」
ほんとかよ。いきなりの発言だな。
まあ、あまり信用されるようなこともやっていないからしょうがないのかもしれないけど。
「だけどねー、昨日の提督の話を聞いて提督は信用できるって思ったの」
喋り方が普通になったな...。
それだけ昨日の話がよかったのか?
何か特別なこと俺言ったけ?
「鎮守府の中には妖精や艦娘をただの使い捨ての道具としか見ない提督が多いって話を したら提督は『妖精や艦娘は使い捨て道具なんかじゃない。大切な仲間だ』っていっ てくれてね、その時は嘘を言ってると思ったんだけど、妖精と一緒に話して笑った り、悲しんだりしてる時の表情が、まるで子を思う親みたいな表情だったから私は提 督のことを信用できるって思ったの」
確かにそんな話をした記憶はある。
そして、妖精さんたちの話を聞いて笑ったり悲しんだりしたことも覚えている。
だが...。
「俺ってそんな子を思う親みたいな表情してたか?」
俺にそんな表情が出来るとは思えない。
そもそも、前世でも子を作ったことがないぞ。
彼女すらいなかったし。
...近所の子供からは懐かれてたが。
「してましたよー。本当にお父さんみたいでしたー」
この年で言われるのは、なんか嬉しいような悲しいような...。
...まあ、悪くはないな。
「それと、たぶん優花さんたちが怒ってると思うから早く会いに行った方がいいよー」
それは早く行った方がいいな、前みたいに無視され続けるのは少しきつい。
だが、その前に...。
「そうだな。だけど、その前に少し聞きたいことがある」
「なにー?」
聞きたいことって言っても、簡単な質問なんだけどな。
「名前ってほしい?」
「名前?うーん。今まで、そんなことを考えたことなんてなかったからねー。
なんでそんなことを聞くの?」
絶対こいつ分かってて言ってるな。
だって、表情が緩み切ってるし、目も輝いてる。
「いつまでも妖精さんじゃ不便だろ。だから名前を付けたほうがいいと思ったんだが」
実際に、さっき妖精さんを引きはがす時にめんどくさかったし。
...今度、他の妖精さんにも名前を付けてあげようかな?
全員分は時間がかかりそうだけど...。
「そんなことを言い出すと本当にお父さんみたいだねー、お父さんって呼んでいい―?」
なんか露骨に、話を逸らそうとしてるな。
...さっきの表情を考えると照れ隠しかもしれない...。
それならこっちにも手段がある。
「...そうか、お前はいらないか...残念だ。なら、ちょっとそこの妖せ「名前、ほしいです!」」
俺が、ほかの妖精さんを呼ぼうとした瞬間に言葉を遮られる。
そんなにほしいのか、名前。
「最初からそう言えばいいんだ」
やっぱり子供は素直が一番だ。
さて、名前を考えるか。
...思いついた。
「うう...」
妖精さんは顔を赤くしている。
やっぱりさっきのは照れ隠しだったか。
さて、もう名前は決めてある。
「有里でいいか」
「有里、有里ね...」
有里は、俺の言った名前を繰り返し言う。
...やっぱり俺のネーミングセンスでは駄目だったか。
「提督、名前はありがたくもらっておくよ。それと、早く行かなくていいのかなー?」
どうやら、一応名前を使ってくれるらしい。
だけど、今は早く優花たちに会いに行かなくちゃな。
俺はそう思いドアに手をかけたが、言い忘れていたことがあったので有里の方に振り向く。
「いろいろありがとな、有里」
「いいよー、気にしないでー」
さて、優花たちに会いに行くとしますか。
妖精さんのオリキャラが出てきましたね。
有里は、工廠や開発などの話に多く出てくると思います。