ようやく登場です。
「電です。どうか、よろしくお願いいたします。」
なんか優しくて穏やかそうな子だな。
まずは挨拶するか。
「俺は龍輝優斗だ。此処の提督をやらせてもらっている。これからよろしく頼む」
大丈夫か、俺?
緊張して変なこと口走ってはいないよな?
「はい、これからよろしくです」
まずここを案内するか、此処は案内なしじゃ絶対迷うもんな。
実際、俺も迷ったし...。
これは決して俺が方向音痴とかではなく、純粋にこのアーセナルがデカいだけだ。
せめて地図でもあればいいんだが...。
今度時間があったらアーセナルをマッピングしよう。
今後、来てくれる艦娘のためにも。
「じゃあ、まず最初にこのアーセナルを案内するからついてきてくれ」
「わかったのです」
だけどまた迷うかもしれないので、優花も一緒に行かせるか。
優花なら迷うこともないだろうし。
「優花、お前も一緒に来てくれ」
「...わかりました」
さて、案内するのに何時間かかるか。
数時間後
「疲れたです」
「疲れました」
「ようやく周り終えた...」
電ちゃんの案内は数時間にわたった。そのせいで、電ちゃんと優花もお疲れらしい。
ずっと歩きっぱなしだったしな。
そしていつの間にか日は落ちてしまい、回りは真っ暗になってしまった。
「電ちゃん、ちょうど案内も終わったことだし、休んでもいいよ」
今日は、もう特にすることがないしな。
まあ、明日あたりには出撃してみようかな。
「わかったのです。だけど司令官さん、電のお部屋はどこですか?」
完璧に忘れていた。
此処までデカいアーセナルだと、たぶん部屋ぐらいならあるとは思うが...。
問題は...。
「優花、ここら辺の部屋って掃除してある?」
「いえ、まったく...」
やっぱり掃除していなかったか。
提督室だってまったく掃除していなかったし、使用する必要最低限の部屋しか掃除していなかったのだろう。
この子を埃っぽい部屋に寝させる訳にもいかないし、
かといって妖精さんたちの部屋に寝させるのも迷惑だろうし...。
「電ちゃん、今日は俺の部屋で寝なさ「だめです!」」
俺の言葉は優花によって遮られてしまう。優花がなんか怖い。
凄い目つきで睨んできてる。
なんで?優花になんかしたか?
「い、いや優花そんなやましい気持ちがあったわけではなく」
「司令官さん、やましいってなんですか?」
なぜだろう、俺にはこの子が輝いて見える。
まだ知らないことはいいことだが...。
逆に知らな過ぎるのもどうかと思う。
「お、男と女の子が一緒の部屋で寝ることは軍規違反です」
いや、いきなり軍規がと言われても、部屋がないからしょうがないような。
そもそも軍規なんて、俺わかんねえよ...。
てか、そんなことするほど溜まっちゃいない。
そんなに信用がないか...俺。
「だからって、妖精さんたちの部屋で寝せるわけにもいかないだろ」
「ですが...」
もう、めんどくさくなってきた。
このままだとずっと平行線になりそうだ。
「それなら三人で寝ればいいだろ」
まあ、三人なら何も問題はないだろう。
互いに監視していればいいんだしな。
「...ッ!?そ、そうですね。さ、三人でならナニも起こりませんよね。いいですよね、電さん」
「...?電はいいですよ」
優花はいったいナニを想像したんだ...。
とにかく、さっさと部屋に行こう。
疲れたから早く眠りたい。
なんか優花の顔が真っ赤だったが気にせずに行こう。
そして部屋についても、俺たち三人は無言で布団を引いていたが、
布団の体勢でまた揉めてしまい、
結局左から、優花、俺、電ちゃんの体勢で川の字で寝ることになった。
「電気消すぞ」
そうして部屋は真っ暗になる。
今日は、いろんなことがあったな。
起きたらアーセナルの上に居たり、それで提督になったり、名前を決めたり、
妖精さんに歓迎されたて、電ちゃんに会ったりと本当にいろいろあった。
明日は、いったいどんなことが待っているだろうか?
俺はそんなことを思いながら、目を閉じた
本当に優花さんがヒロインぽっくなっている気がする。
ですが、このまま突っ走ります。