艦娘達と金属の歯車   作:ビクトリー

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ちょっと長くなりそうなので、分けます。


建造ラッシュ 前編

 

 

「...眠い」

 

まだ、もう少し眠っていよう。

そう思って寝返りを打つと手に何か固いものが当たる。

 

「...なんだ..これ]

 

起き上がって確認すると、それは黒い杖のようなものだった。

たしかこれヲ級が持っていたような...。

あいつ忘れて行ったのか。

 

「提督失礼します」

 

優花がドアを開けて入ってくる。

 

「...お目覚めのようですね]

 

なんだ?

優花がなんか悲しそうな顔をしているんだが...。

まずこの杖を置くか。

 

「優花、おはよう。起こしに来てくれたのか?」

 

「...!はい、昨日は私が一番起きるのが遅かったですから」

 

そのことを気にしていたのか...。

それぐらい別にいいのに...。

 

「提督昨日の任務の報酬と、新しい任務が来ています」

 

昨日の任務の報酬がもう届いたのか、

新しい任務というのも気になるがまず報酬を確認しよう。

 

「報酬はなんだったんだ?」

 

「燃料と弾薬です」

 

燃料と弾薬は艦娘の補給に必要だったからよかった。

まあ、このアーセナルには桁違いの量の資材があるから、

貰えなくたって問題はないんだが...。

 

「それと新しい任務ですが『全6隻で構成される主力艦隊を編成せよ!』

 とのことです」

 

新しい艦娘の建造か...。

戦力は多いことにこしたことはない。

 

「わかったその任務を受けよう。では早速工廠に行くか」

 

「では、私は資材...を...」

 

「危ないっ!」

 

優花が倒れそうになる。

それを見ていた俺はとっさに優花を抱き寄せる。

 

「おい、大丈夫か?」

 

今更だが、これほかの人から見たら抱きしめているように見えるよな...。

優花、お前なんで赤くなってんだ。

そんなことされたら俺も意識しちまうだろ...。

 

「司令官さ...ん」

 

...電よ、なんでこんな時に来た。

 

「...。し、失礼しましましたでしゅ」

 

電が真っ赤になって出て行ってしまった。

後で説明しなきゃな...。

 

優花もなんかうっとりとした視線で俺を見つめているし...。

今気づいたが優花の眼もとにクマが出来ている。

 

「優花、お前昨日ちゃんと寝たか?」

 

たぶんこいつ寝てないな...。

 

「...ッ!?き、昨日は書類整理をしていて...」

 

どうやら俺の言葉で正気に戻ったらしい。

というかやっぱりこいつ寝てないのか、

 

「お前は今日一日休め、これは提督命令だ」

 

職権乱用のような気がするが,

こうでもしないと優花は休んでくれないないだろう。

 

「...わかりました。ですが少しお願いがあります」

 

お願い?

おれにできる範囲でなら答えよう。

 

「わかった、言ってみろ」

 

「私が寝るまで...、そ、添い寝してくれませんか?」

 

なにこれ、かわいい。

そんな顔をされたら、この願いを断れるはずがない。

俺の理性、持つかな...。

 

「...寝るまでだぞ」

 

「はい!」

 

そういって俺と優花は布団に入る。

 

「んっ、ふ」

 

変な声を出すな。

 

 

数十分後

 

 

「すぅ、すぅ」

 

「...ようやく寝たか」

 

俺ももう限界だ。

これ以上ここに居たら大変なことになる。

俺は優花を起こさないように布団から出た。

 

「お前も案外子供っぽいな...]

 

しっかりしてはいるが、

やっぱり無理をしているところもあるんだろう。

すまないな、優花。

とにかく、優花はこのまま寝かせておいて、さっさと工廠に行って任務を終わらせよう。

 

 

なんか久しぶりだな。

俺の目の前には工廠のプレートが下げられているドアがあった。

此処に来たのは最初の日だったよな..。

入るか。

 

「失礼するぞ」

 

「提督ー、久しぶりー」

 

俺が入るなり妖精さんたちが挨拶してくる。

ほんとにいい子たちだな。

 

「今日はやっぱり建造に来たのー?」

 

この妖精さん感がいいな...。

と言っても、ここは工廠なので建造するか妖精さんと話しに来る以外では、

入らないから半分の確率で当てることが出来るんだよな

 

「ああ、建造しに来た」

 

任務で艦娘を六人必要だからな。

だけど、ここでは一度にどれくらい建造することが出来るんだ?

 

「妖精さん、此処では一度にどれくらい建造できるの?」

 

たぶん二,三人ぐらいだろうから、一回わけないといけないのか。

 

「今現在使えるので八人が限界ですねー」

 

ちょっと待て、

一気にそんな建造できるのか!

いや、ここが異常なだけか。

 

「一気に八人建造できるのはここだけだったりする?」

 

「私が知っている限りではここだけですよー」

 

...やっぱりここが異常なのか。

てか、さっき妖精さん今現在って言ったよな。

 

「さっき今現在って言っていたけど、それは...」

 

嫌な予感がする。

 

「はいー、まだ掃除と整備が完了してないドッグがあるんでー」

 

確か本来なら四つまでじゃなかったっけ...。

今現在でも本来の二倍かよ...アーセナル凄過ぎ。

 

「で、提督ー、建造しますー?」

 

妖精さんが放心状態の俺に聞いてくる。

 

「元からそのつもりだ。六人ほど建造してくれ」

 

深く考えるのはやめよう。

このアーセナルに常識は通用しない。

 

「資材はどうします」

 

資材か...。

俺はそういうのはよくわからんから妖精さんに任せていいか。

 

「資材については妖精さんに任せるよ」

 

「任されましたー」

 

なんか不安になってきた。

だけど俺は提督として、妖精さんを信じよう。

 

「建造には時間がかかるので、ここに居なくても大丈夫ですよー」

 

そうか、なら電を探しに行こうか。

まだ誤解を解けていないしな...。

 

「ありがとう、俺は少し出かけてくる」

 

「いってらっしゃいー」

 

さて確か電の部屋は132号室だったよな。

 

 

主人公移動中

 

 

「ここか、電の部屋は」

 

ようやく来れた。

ここに来るまで結構な時間がかかってしまった。

とにかく電はいるのかな?

 

コン コン

 

......。

ノックをしてみても反応がない、部屋にいないようだ。

また探しに行かなくちゃならないのか...。

なんか、また迷子になりそうな予感。

 

「司令官さん、何しているのです?」

 

俺は背後からそんな声をかけられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回は優花を出してみました。
妖精さんがもう一人出てきましたが、主要キャラにするかはまだ決めていません。
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