剣士の帰還、ジェダイとなって調和を齎さんとす   作:アトコー

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スターウォーズのキャラクターは、オリジナルキャラクターを加えているので、ちょいちょい改変されています。

その為、このキャラの性格違くない?というクレームは受け付けないのであしからず。

それでは、どうぞ・・・・・・・


第1星 初めてのコルサント

 

レヴィナスさんを師としてフォースの鍛錬を始めて約2年の月日が経っていた。

フォースの霊体を見る事が出来る私は、そのフォースの霊体であるかつてのジェダイグランドマスターサティール・シャンとライトサイド、ダークサイドの両方をよく知るジェダイマスターレヴァンから導きを得つつフォースについてを学び、ライトセーバーというジェダイの武器の制作方法を学び、レヴィナスが持つマスターから受け継いできたライトセーバーを一時的に私に渡してくれた。

本来なら一から作るべきなのだが、マスターレヴィナスがコルサントに結局見つけた報告に向かった後に、マスターからはどういうわけか私は密かに鍛錬を積まなくてはならなくなった。

 

つまりコルサントに行って他のジェダイパダワンやジェダイナイトと何の交流もさせられないまま鍛錬を積まされている。リビングフォースにパダワンながらに精通し、未来予知も出来るとなれば危険視されるのだろうか?

 

どちらにせよ、私はそんな不安定な心も鍛錬しなくてはならなかった。

地球にいる家族が恋しいと思わないなんてことは無い。むしろ何も言わずに突然転移させられたのだから、家族が恋しくないわけがない。そんな私をフォースの霊体となったジェダイマスターサティール・シャンが慰めてくれたり、同じく霊体のジェダイマスターレヴァンが諭したりと不屈の心となる為に対応してくれていた。実家で剣士としての鍛錬を幼いながら少なからず積んでいたとはいえ、未熟なまま野に放たれた状態で、剣術の型もまだあやふやだった。

 

そんな私をマスターレヴィナスは、ジェダイとして直接鍛えた。

ライトセーバーの戦い方にはいくつかの型(フォーム)がある。

そのフォームを1から教えられたのだが、一つのフォームを極めればいくつもフォームを有している相手であっても圧倒することがあるという。

そして殆どのジェダイは何かしらのフォームを極めるという。

私にもいくつかのフォームを教えられその内の一つ若しくは2つを極めてみろと言われた。

最終的にはフォーム2『マカシ』とフォーム3『ソレス』の習得に力を入れるようになる。

マカシには、私が地球で培った剣術の技術を取り入れ私らしく改変したフォームとなったが、マスターレヴィナスと幾度と戦ったが私は常に土をつけられる結果となった。当然だ、勝てるわけが無い。長い年月生き続けている長寿の彼を打倒するには、より多く研鑽して尚、届くかどうかなのだ。

剣術の力量差があることは分かっていたがこうも強く何度も負けていると自信を無くしてくる。

が、マスターレヴィナスも霊体相手とはいえ、マスターレヴァンやサティールと戦ったり訓練を積んでいたが故に、強くなっているらしい。

 

そんなことをしながら、更に月日は流れ私はコルサントに呼ばれた。

だが、コルサントに行くという時にマスターはこっちに来いと言い、後を付いて行くとそれは異常な空間が広がっていた。

それが何かを問うと、マスターは

 

「鍛錬の間と呼んでいる。俺が編み出した、若いジェダイでも長い時間を掛けて編み出し習得した技を使えるようにする空間だ。この空間の中では外界と時の流れが隔絶される。外では2年が経ったが此処では6年経っている。シオンは此処に5年居た事になるが、入る時はお前が寝たまま入ったから分からなかっただけだ。」

 

なにそのチート空間、って思う程にはっきり言って特殊な空間だった。確かに5年も経ったにしては私の成長も遅い気がするけど、それも外に合わせて身体的な成長は遅らせていたらしい。

 

それからマスターレヴィナスが用意した宇宙船でオルデランからコルサントに飛び、コルサントで私はそのオルデランで散々見たつもりで居た科学技術差に愕然とし驚愕した。

 

そこで、見たリパルサークラフトは軍用・民間用共に高度な技術であることがよく分かった。

尤も、オルデランではそんなに見ていなかったというよりも修行にかまけてあの空間から出ていなかったからというのもあるけど。

その為、街に出て散策することも無かった。

だから、コルサントでのジェダイ聖堂までの道のりは楽しいものだった。

 

聖堂に到着してからもキョロキョロしていたらマスターに怒られたけど、出迎えにきたマスターウィンドウは、訳を言うとマスターに呆れた顔をして

 

「見たことも無いならこうもなるな。」

 

と、マスターへの呆れと私に対する同情があった。

そして私をじっと見つめて

 

「フォースの均衡を齎す者はアナキンじゃなかったのか?」

 

「その筈だ。・・・・・・・・だが彼女はアナキンと違い、特殊な事情がある。此処では言えんがな。」

 

「ふむ、では行こうか。」

 

フォースの均衡を齎す者。アナキン・スカイウォーカーは予言から生まれた、フォースの意思そのものによって産み落とされた存在だとされている。では、私はなんなのか?

そして私はどうなるのかが、これから決まるようだ。

未来予知は出来ている。が、必ずしも当たるとは限らない。だから黙って聞いている。

 

「では始めようか。」

 

ジェダイ聖堂の2番目の塔で会議が行われようとしていた。

3人のジェダイマスターと私のみであったが、内容は私がマスターに話した内容と同じ、それでいて何処にあるかについてもその部屋でプロジェクションマップを出されて探し出したりしたが、現状未だに発見に至っていない星系の可能性が出た上、そこまでの航路も無いことから私が突然オルデランに現れたという不可解な現象については一時マスターヨーダの預かりとなった。

そして、結果的に私はジェダイ・イニシエイトを通り越してマスターレヴィナスのパダワンとしてジェダイ・オーダーに正式に所属することが認められた。マスターがパダワンを持っていなかった事も認める理由だったらしい。曰く、

 

「いい加減、弟子を持て」

 

と、マスターウインドゥに言われていた。

 

だが、能力的にはナイトに昇格してもいいものだったわけだが、マスターウィンドウがマスターレヴィナスに対しどんな修行を行わせていたのかを聞いて呆れていた。

 

「ったく、お前という奴は、普通の奴なら逃げ出しているぞ!それをこなした彼女も彼女だが・・・」

 

「2人の師が+して着いたからな。強くはなっているだろうな。」

 

「並のパダワンより強いだろうな。まったく、本当にお前は突拍子の無い行動を取ってくれるな。」

 

「だが、いい経験にもなっただろう?」

 

一切悪びれもせずに言うマスターレヴィナスにマスターウィンドウが次第に呆れを通り越して怒りだした。

 

「もういい!表に出ろ!」

 

「ふん、また決着をつけるか?」

 

そう言いながら、部屋から出ていった2人。

ぽつんと残された私は、ドッと圧し掛かった疲れから解放された感じがあった。

 

「シオンと言ったか。」

 

ずっと2人の様子を見ていたであろう、私も思考から忘れていたマスターヨーダに突然呼ばれたが返事して答えた。

 

「はい、そうですが・・・。」

 

ヨーダは、私が持つ未来予知を気にしていた。能力を持つ者はそれに頼りがちになるそうだからだ。故に、私に警告した。そして、

 

「未来予知で、何を見た?ん?」

 

「あ、えっと・・・」

 

いきなり問い詰められて少し困ったが、私は此処に来る前に見た最近起こり得るであろうビジョンを伝えた。

 

「砂漠か岩の惑星で、多くのジェダイが闘技場らしきアリーナで戦う姿が見えました。」

 

「ふ~む。」

 

「それに加えて、多数の戦闘用のドロイドも。それぐらいですね。」

 

「ふむ。分かった。警戒しておこう。もしそのような事態が起きるなら警戒するに越したことは無い。」

 

「そう、ですよね。」

 

今一マスターヨーダの思考が読めない。ただ、コルサントに来てから圧し掛かる重みは一体何?

まるで、マスターレヴァンから教えられたダークサイドの力のようなものが・・・・・

 

そう、私が考えを張り巡らしているとヨーダが声を掛けてきた。

 

「まだ、他にも悩みがあるようじゃな。」

 

「ええ、まあ。かすかですが、何人か友人が近い星系内にいるような気がして。」

 

「こちらに転移したのがお主だけではない・・・、普通は考えられない事象じゃ。どれ、ついてまいれ」

 

そう言われてヨーダの後を追って部屋を出た。

 

「わしの知るところではそのような事象は知らん。だが、公文書に何か残っているかもしれん。」

 

そう言いながら、ジェダイ聖堂内にあるジェダイ公文書館に案内された。

過去、2500年分の歴史が詰まった公文書全文書で5000万部、何処に『転移してきた』という記録があるかすら分からなかった。

記録管理者のジョカスタ・ヌーから説明を受けつつ、転移・召喚に関する文書を調べ始めた。

恐らくそれに該当するであろう文書は全部で500部にも及ぶ。それも一つ一つが500ページ以上の分厚い文書となれば、気が遠くなるような作業だ。

だが、私はフォースを使ってページを手でめくらずに転移に関して書かれている場所を1個1個開いて確認していった。

 

「これは・・・・・・・違う。」

 

中には、ダークサイドに通じるのでは?というものもあったが、どれも転移や召喚ではなかった。一つの文書が読み終わる頃には館内も暗くなっていた。

その文書を片付けて、マスターレヴィナスのとこに向かうと、まだマスターとウィンドウが斬り合っていた。

 

「どうじゃ?見つかったか?」

 

私に気付いてマスターヨーダが声を掛けてきたが私は首を横に振った。

 

「そうか、地道に探すのも手じゃな。」

 

確かに、今日で1冊。一日大体4冊は見れると想定してやれば出来るはず。

けど、全てをそれに費やす訳にもいかない。ジェダイの修行もあるし。ナイトに上がる為の対策もある。やる事尽くめだ。

マスターとマスターウィンドウの鍛錬を見ながら私はそう決意した。

 

 

 




レヴィナスとウインドゥは考えの違いから時々言い合いになっていますが、仲が悪いというわけではありません。
ドゥークーとウインドゥとの関係よりかは良い方です。
それこそ、ドゥークーがオーダーを止めた後から噴出した各元老院議員の汚職や腐敗をより多く見て来たウインドゥも、ドゥークーの考えがある程度理解出来ると考えたから。

だけども、ジェダイはあくまで平和をと謳いながら、それらの汚職を見逃し、その議員が属する惑星の貧困を強めた結果、何が起きたかはウインドゥ自身がその後に経験し、其処にレヴィナスが介入した事で少し変わった程度となっています。


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