ライトセーバー戦って案外描写が難しいんですよね。色んな作品のライトセーバー戦を見て勉強しているのですが、まだ拙いのでその辺は許してほしいです。
クジョウたちが出撃してからの恩納空挺基地では、本土から来る予定の増援が妨害にあって来られないという絶望的情報に晒されながらも、なんとか周辺の敵戦力撃破による制圧が出来ていた。
基地内では、各所の戦闘の様子がスクリーンに映し出されていたのだが、
「ああ、名護城がっ!」
「応援に回せる部隊は無いのか!?」
「近隣の部隊は、現状防衛で精一杯です!とても応援になど・・・!」
包囲されドロイド軍に埋め尽くされようとしている光景になんとか応援に行けないかと司令部要員が怒声を上げながらやり取りをしていた。
その思いは防空指令室の視察部屋にいる彼女たちも同じ思いでいた。
「お兄様がっ、九條さんも!」
悲痛な叫びをあげる深雪を咲那は優しく宥めた。
「大丈夫ですよ。」
「心配じゃないのですか!?」
深雪は、咲那が何故この状況で冷静に居られるのか、分からなかった。
「マスターは、この程度ではへこたれませんし。回りにいる兵士たちも幾つもの激戦をマスターと共に潜り抜けて来た精鋭たち。危機的な状況なんてマスターからすればそんなでもないのです。」
「あの状況で、ですか!」
周囲を包囲され砲火に晒される名護城跡の頂上で戦う兄や紫音を想ってそう言っていた。
「落ち着きなさい、深雪。此処で焦っても仕方ないのよ。」
狼狽える深雪を宥めようと深夜さんがそう声を掛けたが深雪はまだ言いたげだった。
「ですがっ!」
其処に一緒に避難した由香里が深雪を抱き締めて落ち着かせていた。
「大丈夫よ、ほら。」
由香里が指差したのはスクリーンの映像ではなく、レーダーマップの方だった。
「来ましたね。」
咲那は自身の部隊の指揮官であるシニアコマンダーイグニスから通信に応えた。
『立華将軍、遅くなり申し訳ありません。部隊到着しました。』
「マスターの方が危機的状況です。至急応援に向かってください。」
『既に、爆撃隊が。それに各攻撃隊も九條将軍の周囲に展開するドロイド軍を撃破しながら迫るかと。』
「それじゃ遅いの。ガンシップで直接救出に向かって。」
『・・・了解しました。こちらが思っている以上に事態が深刻であるということですか・・・。』
「ええ、そうです。貴方たちも直ちに・・・!!」
咲那は基地の周囲で何かを感じ取った。
いや、知っているこの感覚に自然と腰のライトセーバーに手が伸びていた。
『将軍?・・・どうかしましたか。』
「・・・・客人だね。悪いけど、暫く通信が繋がらないと思って。」
そう言って、通信を切らないまま咲那は部屋の前にいる2人のコマンドーに指示を出した。
「守りを固めて。」
通信先からイグニスの『将軍!?・・立華将軍!』と呼びかける声にも応じずに通信を切った。部屋をいきなり飛び出した咲那に何かあったのかと穂波がクリフと呼ばれていたコマンドーに問いかけたが、
「我々には何も、しかし・・・何かが起きているのは確かです。」
コマンドーのカートは、通信をイグニスに繋げて基地への応援を要請した。
「警備の強化を、それと、こっちにも部隊を寄こしてくれ。イグニス」
『ああ、当然だ!』
咲那がフォースで何かを感じた頃、恩納空挺基地の正面の広場に1機の平べったい輸送船が降り立っていた。
警備に当たっていた兵士たちが周囲を囲みながら近づくとその兵士たちの半分が宙に浮かび首を抑えながら藻掻き苦しみ、残りの兵士たちが降りて来た黒マントの男に赤い光る刃によって殺害されていた。宙に浮いた兵士達も、首があらぬ方向に曲がった状態で放り出され、その男はゆっくり基地内部へと入っていった。
指令部への通路を真っ直ぐ進む中、男は途中で止まった。
何故止まったのか、それは
「やはり、貴方でしたか。森山」
「・・・・・・・・・・・・・ふっ。」
咲那はライトセーバーを起動しながら静かに構えた。
「お前か・・・・ふん。俺はなんて幸運なんだ。九條の取り巻きジェダイの一人を此処で殺せるのだからな。」
赤いライトセーバーを起動して近づく森山は黒いローブを脱いで襲い掛かって来た。
だが、咲那は振りかぶられたライトセーバーの軌道を読んで、難なくいなした。
「その程度で私に勝てると?」
「ふん、これは、小手調べ・・だっ!」
そう言いながら大振りの攻撃をする森山を咲那はいなし、躱して、あしらいながらも森山と打ち合った。
青と赤のライトセーバーがぶつかり合い、壁や床にライトセーバー跡を作りながら舞台は、さっき反乱兵とやりあった連絡通路待合室に
「こなくそ!」
森山は勝てると思い込んでいた。九條の後ろにいるだけの立華に勝てない道理は無いと思い込んでいた。だが、実情は、立華は自身を難なくいなしあしらう行動しか取らない。
バカにされていると逆上する森山は設置されていた椅子をフォースプルで引き寄せてからフォースプッシュで立華に投げつけた。
「ふぃっ!てぇいやぁっ!!」
投げつけられた椅子を真っ二つにした立華の眼前に赤いライトセーバーが迫るも、直ぐに体勢を低くしてしゃがんで躱すと森山の腹を蹴り飛ばした。
「グフッ!?」
森山は、蹴り飛ばされた勢いのまま壁に叩き付けられて膝を付かされた。
勝てると思って立ち向かった相手に膝を付かされたことは森山にとって屈辱以外何でもなかった。怒りのままフォースを振るいライトセーバーを持ち直した森山は勢いそのまま立華に襲い掛かり、立華は勢いを殺せずに体勢を崩すが、鍔迫り合いになったまま馬乗りになろうとする森山をフォースプッシュで押し出すと再び立ち上がり体勢を立て直した。
「どうだ、これが闇の力だぁ!」
森山の手からフォースライトニングが飛び出し、立華を襲うがライトセーバーを楯にした為、フォースライトニングが立華の身体を襲う事は無かった。
それどころか、フォースライトニングを使う森山の表情が驚愕していて、立華は呆れた表情をしていた。
「ダークサイドのフォースの一部しか分かってもいないのに、使いこなせていると思い込む方が可笑しいのよ。それが闇の力?弱々しくて駄目ね。まだドゥークーのクローンの方がまだ強力なライトニングを放っていたわ。」
「なんだと!?・・・・・クックックッ、そうかい。随分と余裕な事だが、その先は大事な人間でもいるのかな?」
咲那の表情がピクリと動く。連絡通路の先は防空指令室に繋がっているからだ。
より一層、ライトセーバーに力が入る咲那。だが、黙った事は悪手だった。
「そうかそうか、ならっ!」
森山は先ほどの勢いのまま襲い掛かり、咲那を肉薄した。
「其処に居る奴らを皆殺しにすれば、変わるかなぁ!!」
ケタケタと気持ち悪い笑みを浮かべながら言う森山を、咲那は静かに眺めていた。
「私を倒してから言いなさい。小物が。」
静かに怒れる咲那は、鍔迫り合いの中、徐々に暴力的な力に後退しながら防空指令室へ押されながらもどうこいつを殺すかを考えていた。
そして、通路のあちこちに傷を作りながら、遂に防空指令室の自動ドアのところまで来てしまった。此処で騒ぎに気付いた国防軍兵士達が、咲那に近づこうとしたが、森山の存在に気付くと近づくのを止め、中のオペレーターに避難を呼びかけた。
同時にこの者達も動いた。
「「「将軍!!」」」
ガラスの自動ドアをフォースプッシュで吹き飛ばされてきた立華を支えたのは、クローンコマンドーのカリフだった。そして、彼の傍には暴動鎮圧用のスタントンファを持ったトルーパー達も集まっていた。
彼らパージトルーパー部隊は別の通路からやって来た。コマンドーの要請を通じて基地に最初に到着したパージトルーパー部隊。彼らは、基地正面でライトセーバーによって殺された国防軍兵士達を確認していた。基地正面に1個カンパニーの展開を確認する前に、立華将軍を呼びかけていたが、一向に連絡が付かない。そのまま、パージトルーパー部隊は連絡通路とは別の通路から防空指令室に到着していたのだ。
「将軍、御怪我は?」
「今のところ。」
「・・・・・何故だ、何故倒れないんだ!九條の傘の下に居ただけの女を俺が倒せない?・・・有り得んっ!」
そう言いながら襲い掛かろうとする森山にパージトルーパーたちは構えたが、咲那はフォースプルで落としたライトセーバーを引き寄せて森山の攻撃に両手でライトセーバーを持って受け止めた。
「貴方はそれしか言わないのね。」
「なんだと!?」
「貴方はダークサイドのフォースの力を得て絶対的な自信があるのだろうけど、私は違う。マスターである九條紫音の傘を支え続ける事の凄さを考えない貴方とは。」
怒りのあまり襲い掛かろうとしていた森山の動きが止まった。ブツブツと何かを言っているようだが、咲那は続けて言った。
「私はね、仕事とはいえ、数々の問題を解決に導きながら銀河を股に掛けたジェダイマスター九條紫音の傍らで支え続けた自負ってものがある。そしてそれは数多の経験であり、数多の実戦を経て得た力。ドーピングのように一時的に手に入れた貴方とは決定的に違う。」
「それが何だ!九條如き、俺と戦っていれば簡単に討ち取られていたんだ!お前の首を持って奴にくれてやるわぁっ!」
「それは無理。」
ライトセーバーを持つ右手を中心に高く上げた怒り任せな構え方で、一気に振り下ろそうとした攻撃は、振り下ろす前に、森山の懐に潜り込んだ咲那の一閃により、胴を真っ二つに切り落とされた。ライトセーバーの斬り合い故に血が噴き出る事は無いが、力無く膝から倒れた下半身と違って上半身はまだ動いていた。それどころか、
「クソっ、クソっ!貴様如きにぃ!この俺がぁ!やられるなどぉ!」
激怒しながら叫ぶ森山を一瞥した後、パージトルーパー部隊とは別に基地内にやってきたトルーパー達の分隊長の肩を叩いた。
「後は任せた。」
「了解しました、立華将軍。」
「お疲れ様です、立華将軍。これを。」
サージェントに森山の処遇を任せ、私はクリフから濡れタオルを受け取った。
そして、森山は恨み言を叫びながらトルーパー達のブラスターライフル一斉射撃によって多数のブラスター弾を浴び、怨嗟の声を上げながら銃殺されたのだった。
「まだ、ダメね。マスターたちと研鑽を積む必要が有りそうだわ。」
「十分、御強いかと。」
「いいえ、まだまだよ。・・・・・取り敢えず、森山ね。」
咲那は胸ポケットから取り出したメモ帳から森山の名前に✓を入れた。
「マスターにシス戦士の襲来と連絡を。」
「了解。」
「基地周囲の防衛態勢の再構築を急がせて。それと、近隣避難所へも部隊を送って!」
「直ちに連絡します。」
トルーパー達が集まった事で、咲那もジェダイ将軍としての役割を担うべく動き始めた。
恩納空挺基地襲撃騒動は、ジェダイナイト立花咲那がシスの戦士であった森山海斗を倒した事で一旦は終結した。身体が半分になっても生存していた理由についてはシスの禁術だろうと通信したマスターレヴィナスからの助言を受けながら基地防衛と周辺部隊展開を国防軍基地司令と情報を共有しながら進めていったのだった。
咲那の指揮の元、危機に瀕した首里城、豊見城、八重瀬駐屯地に向けて2個バタリオン
の展開を指示した。また、各メージャー(クローントルーパーを指揮する指揮階級、コマンダーとキャプテンの間の階級)には国防軍現地指揮官の指揮下に入って応戦し、火力支援、航空支援は随時連絡する事の旨を伝えると、それぞれ理解を示し、展開していった。
特に首里城は、八原高級参謀(大佐)の指揮の元、地形を利用した反射面陣地の構築に成功しており、敵物量を追い返すも、自身の戦力が足りていなかった。その状況を見た咲那は上空のアサルトシップに指示を出して、AT-TEウォーカーの他にAV-7対車両キャノンを首里城に展開させることを通達していた。
銀河連邦軍到着から着実に趨勢は日本側に傾きつつあった。
今更ですが、ジェダイ派のクラスメイトは作中に描かれている限りです。
そして殆どの男子が暗黒面堕ちしてます。してない人もいるけど・・・
暗黒面堕ちしてない人は後々出てきますのでどうぞご期待を