久々にディビジョン2を起動してから嵌りに嵌り、加えてコードギアスの別小説に浮気していました。(サボっていたとも言う)
達也が風紀委員会の一員となってからの最初の週はクラブ活動新入部員勧誘期間だとか。
その時期だけデモンストレーション用としてCADの所有が許されるためか、学内がほぼ無法地帯になるという。しかも、一科同士、二科同士でヒートアップし果てはクラブ同士で魔法の撃ち合いになる事もあるというのだから注意しなくてはならないそうだ。しかも、この生徒間の揉め事に教員が介入することは無いというのだから可笑しな話だ。
二科生の達也が風紀委員になるというので、風紀委員会内でも疑問視されたが、演習を見ていた渡辺委員長に一蹴されたらしい。同学年の一科生が尚も疑念の声を上げたが、渡辺委員長の
「生徒会、風紀委員会の立ち合いの演習で一科生に勝っている」
という発言に、在籍していた風紀委員の見る目が変わった。公式な演習で、どのような手段だとしても勝ったという事実は風紀委員の仕事をしていく上では大きな事だったのだ。
「二科と侮ると痛い目を見るようだ。」
「だな、誰が足を掬われたかが気になるが、戦力になるには違いない。」
「多少の疑念が残るがまあいいだろう。」
「とはいえ、だ。多くの一科生は目の敵にするかもしれない。何かあれば直ぐに応援を呼べよ、司波。」
「・えっ、・・・ええ。頼りにさせてもらいます。」
思っても見なかった好感触に達也はチラリと渡辺委員長を見ると軽くウインクしてから
「よし、では直ちに出動!」
「「「はい!!」」」
そんなやり取りがあったという。
だが、達也は自分が風紀委員であることを理由としたトラブルを引き寄せやすい事をまだ理解していなかった。
第一高校には体育館が2種類ある。小体育館と体育館、利用目的はほぼ同じだが利用者が異なると言う点。此処でもある種の差別的な点があった。小体育館は非魔法競技用、体育館は魔法競技用と用途が魔法の使用不使用であった。
とはいえ、使わないクラブでも入部希望者は一科生も含まれている為、必ずしも規模が差別になるかとは一概にも言い難いという問題視しにくい点もあった。
トラブルが発生したのは、第ニ小体育館の剣道部のデモンストレーションを見に行っている時に起きた。
剣道部のデモンストレーション中に剣術部がちょっかいを掛けたのだ。
達也が2階席から1階席に降りた時にその事件は起き、丁度私と咲那が2階席の会場全体を見る事が出来るところに座った時に起きたものだった。
状況ははっきり言って剣術部部員らが悪い。予定時間前に来て待機しているならまだしも、竹刀でデモンストレーション中の剣士にちょっかいを掛けるという行為は戴けないものだった。これが大会なら厳重注意どころか退場ものだろう。
私も眉をひそめながら近くに達也とエリカがいるのを見つけながら、剣術部部員の中に見知った顔を見つけた。
「彼がいるというのに、何故?」
「しないと思っていたけど、所詮上辺だけでは図りかねるわね。けど、正義感の強いところがあるってのは分かったのにな。」
だが、来たばかりの私たちは詳しい事情を知らないまま。それ故に、彼の言動に注目していると、思わぬ言葉が飛び出して来た。
「壬生、剣道部なら剣道部の剣技を魅せるべきじゃないのか?なんで剣術の剣技を魅せる?いや、剣術じゃないな、居合か?」
「そんな事は無いわ。憶測で言わないで頂戴。」
「壬生、剣術を剣道に似せても剣道にはならないぞ。それに、剣術をしようってなら、俺達がやるってもんだ。」
桐原が指摘したのは、剣道部がしていた演目の剣技。本来なら、剣道部は剣道部の剣術を行う筈なのだが、桐原の目には剣術の剣技をしていると見えたらしい。・・・いや、何人かがうんうんと頷いている。それほどまでに似ている剣技があるのかと不思議になったが・・・
「そこまで言うならやってみる?剣技だけであたしに敵うと思っているの?」
「言うなぁ、壬生。そこまで言うなら試してみるか。」
上段の構えを取る桐原と中段の構えの壬生がそれぞれ近づき、打ち合いを始めた。
「へぇ、面白いね。」
桐原は激しく攻めていると見せながら壬生の剣技を集中して見ていた。壬生が受けから攻めに好転した時、桐原は壬生から放たれる剣技に対して苦も無く受け止めいなしていた。
「やっぱりおかしいな。誰からその剣技を学んだんだ?」
「それは桐原君には関係無いでしょ!」
桐原は一旦距離を置いて壬生の動きに集中していた。桐原は壬生が行った剣技が剣道というよりもより実戦的な、本来の道を外れ剣術に近い剣技を打ち出してくる事に疑問を抱いていた。少し前の壬生はこんな技は知らなかった筈。純粋に剣道技で責められて負けるような状況ならいざ知らずこの状況は桐原にとって違和感を覚える試合となっていた。が、この時桐原の脳裏には春の剣術大会での敗戦を思い出していた。自分よりも年下の少女に軽くいなされるように負けたあの時の状況を。そして、ふと二階席に目をやった時、桐原は・・・・・・笑った。
「壬生、お前がその道を選んだというなら、俺も剣術に携わる者としてしっかりと立ち会わないとな。」
壬生は桐原の言動を理解出来ていなかったが、桐原が言った剣術に似ている技というのは一種の後ろめたさと感づかれた桐原の洞察力に驚いていた。だが、壬生も分かった。仕切り直した桐原の構えに、身体がビクッと反応して咄嗟に構え直した。
が、桐原の動きも壬生の構えも唐突に終わりを告げた。
「はい、其処まで。」
観客も剣道部員も剣術部員も桐原も、壬生も、何が起きたかは分からなかった。
今から起きる試合を止めたのは誰だと思い視線を向けて悟った。
「トラブルが起きていると聞いてきたが、今の時間はまだ剣道部の演目時間だろう。何故、桐原と壬生が構え合っているんだ?」
「佐井賀・・・先輩。」
其処に現れたのは、風紀委員会所属3年の佐井賀直弥であった。
達也は会室で顔を覚えていたが、それでも分かりやすい程の肉体圧であった為、少し引きながらも呼ばれる事を確信していた。
「理由があるのだろうが、分かっているな桐原。」
「はい。」
「それと、司波。」
佐井賀は観客に交じって立っていた司波を呼び出した。
呼ばれた達也は、佐井賀の元に行き、謝罪した。
「・・・すみません。」
この状態に行く前に止めるべきじゃないのかという、佐井賀先輩の顔に謝罪した達也
「・・・・まあ、止めるべきかどうか悩んだのだろうことは分かる。レコーダーを回していたか?」
「はい、騒動として立ち合いの瞬間から」
「ふむ、後で確認しよう。」
だが、この時騒めきが起きた。この騒動を止められた事による騒めきではない。
2科生が風紀委員である事への騒めきだった。そして、桐原を連行しようとした事に一部の剣術部員からは抗議の声が上がった。
「おい、なんで桐原だけなんだ!」
「壬生も同罪だろう!」
するとその抗議に佐井賀ではなく、達也が答えた。
「規定順番の無視、演目の妨害の為、になります。」
「なんだぁ、その言い方はぁ!」
「舐めてんのかてめぇ!」
形式的な言い方に腹が立った剣術部員が一斉に達也に向かって飛び掛かった。
「おい、やめろ!」
佐井賀風紀委員の制止も振り切って達也に殴りかかった剣術部員たちだったが、達也はそんな剣術部員たちを避け、躱し、同士打ちを図った。
飛び掛かって拘束しようとして互いにぶつかる形となった部員が倒れると他の制止する部員を振り切って一斉に襲い掛かった頭に血が上った部員たちは、達也を捕らえる事は出来なかった。そして其処に、
「司波!武力制圧を許可する!」
佐井賀風紀委員の鶴の一声と
「掩護する!」
騒ぎを聞きつけて駆け付けた他の風紀委員も合わさって剣術部員たちは制圧された。
制止していた部員たちは佐井賀風紀委員の
「巻き込まれたくなかったら前に出るな」
の一言により静観していた。
だが、武力行使が許可されてから達也は本当に物理的に襲い掛かる剣術部員を制圧していった。手加減無しの格闘技で且つ達也は軍用CQC、CQB、クラウ・マガ、グルカ式格闘術など実戦的な近接格闘術を身に着けていた事も災いした。
ゴンっと鈍い音を立てながら撃沈する剣術部員たち。それを見た佐井賀はやり過ぎな気もするけど先に手を出したのは相手だし、まあいいか。2科に負けるような修練をしていた彼らが悪いと達也の行動を正当化しようとしていた。
結局、3人の風紀委員(ほぼ達也)によって魔法も使われずに武力制圧された10人の剣術部員は打撲や脳震盪、脱臼などで保健室送りとなった。
その後、部活連本部で剣術部が乱入した顛末を達也がレコーダー記録したところから最後まで話した。
途中合流となった佐井賀も乱闘騒ぎの際の状況を説明した。
「10人を相手によく無事だったわね。」
「当初の経緯は見ていないのだな?」
「ええ。風紀委員の仕事は魔法の使用による暴力行為を取り締まる事ですので。」
「確かに・・・しかし、その後が問題だな。」
「2科生だと分かってから彼らは飛び出して行きましたよ。尤も返り討ちにあったわけですが。」
「ふむ。桐原は?」
「乱入の理由は桐原先輩を含む複数の剣術部員が供述を。あまり詳しい訳では無いので分かりかねますが。ですが、乱入したという点は非を認めていました。」
剣術に似た剣道技というのが達也にも分からなかった。
「成る程ね。」
「ふむ。魔法が使われた訳でもない。風紀委員会は懲罰委員会に持ち込むつもりは無いがどうだ?十文字」
「寛大な決定に感謝する。後で個別に桐原には俺から聞いておこう。だが、風紀委員への暴力行為まで無しにするのか?」
「それについては・・・・・」
「俺が黙らせました。」
佐井賀がそう言った。渡辺委員長は目を丸くし、
「な、何をしたんだ?」
「魔法で勝てど、体術で司波に負けた以上は2科以下だと思え、と。」
「それは・・・大丈夫か?司波に今後攻撃が向かわないか?」
渡辺先輩の懸念も尤もだった。だが、佐井賀先輩は頷きながらも、
「まあ、多少なりの妨害はあるでしょうが。今回捕まった剣術部員らは1科でもそれなりの成績上位に居た者達です。その彼らが体術では司波に劣ったという事実と、物理制圧力の高さは知れ渡ったかと。以後、風紀委員への武力行使の際は即座に武力制圧の許可があればいいかなぐらいには。」
「佐井賀・・・お前・・・・・・」
渡辺委員長は呆れていた。3年の佐井賀直弥は魔法実技に体術を加えた近接戦を得意とするやり方をしていた。練習相手に十文字で互角という異色の存在なのだ。
「ま、まあ。今回の事で風紀委員への武力行使が危うい事を知らせればいいんじゃないかな。」
「・・・・・・佐井賀先輩と十文字先輩の組手は激しいのですか?」
達也は渡辺風紀委員長が引き気味になっているのを疑問に思って聞いてみた。
「激しいってものじゃないさ。なにせこいつ、去年にはモノリスの出場禁止という出禁を食らった初の奴だぞ。」
すると、達也は少し考えてから・・・
「なら、ペナルティーにはお二人の組手参加は如何でしょうか?」
そう言うと、渡辺委員長と七草会長は
「「いやちょっと待てぇ/待って!」」
「いいな、それ。」
「・・・・・そうするか。」
「いや待てぇっ!佐井賀っ、十文字!最悪死者が出るぞ!」
「いや、攻撃しなければ言いわけだろ?手始めに、剣術部員10名にはぬる~く参加してもらって・・・・・」
「待たんか佐井賀ぁ!」
と、報告会後の話し合いは紛糾し結果的には
『風紀委員への妨害や魔法攻撃を行った者はもれなく佐井賀・十文字組手会に招待』
という文面を部活連と風紀委員会が提示し、剣術部員10名には参戦チケットが渡された。
チケットを届けに行った佐井賀によって渡された10人の剣術部員はこの世の終わりかのような表情で真っ白に燃え尽きたとか燃え尽きなかったとか。
オリジナルキャラクター
3年の佐井賀直弥風紀委員は趣味が魔法筋トレというもので、制服越しでも分かる程筋肉が見えており、密かなファンがいるという。
尚、魔法科高校史上初の制服破りとして有名で、Yシャツだけで20枚以上も破っている。
2科から1科に繰り上がった生徒で、馬鹿にする相手に肉体美を見せつけて物理的に圧倒してから恐れられ、一般生徒の中で唯一十文字会頭と互角に渡り合える人物である。
モデルは某筋肉アニメの街〇さん風
尚、乱闘時に彼が参加しなかったのは、自分が参加したらやばい事になると分かっていた為。