剣士の帰還、ジェダイとなって調和を齎さんとす   作:アトコー

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大分時間が経ってしまいましたが、取り敢えず出来たのを投稿していく方針で。

本音は、昔嵌ったゲームに再度嵌り直した結果、手付かずだったのですけどね。


第32星 騒動後

 

 

 

第一高校襲撃後、第一高校は教員の再教育と共に人員の刷新が図られた。

スパイ未遂を疑われた生徒や関与を疑われている生徒は入院若しくは在宅待機となっていた。疑われた生徒達の多くが少なからずのマインドコントロールの影響下にあったが故とされており、責を問うということはされなかった。

 

 

学校側でのごたごたが解決に進みつつある一方、此方はそうでも無かった。

 

 

 

 

 

市ヶ谷某所

 

銀河連邦の大使館のある建物で、紫音や咲那、奈波、優姫、嶺衣奈、聖羅がジェダイ評議会の席のように円になるようにして集まっていた。

 

 

 

「そうですか、よりにもよって・・・。」

 

「2人は処断したわ。尤も面影なんてちっとも残って無かったし。」

 

上田登志雄と李陳、今となってはどういう経緯で闇落ちしたか等知る由もない。だが、かといって相手から聞き出すなんて事も不可能だった。それ故、遭遇したら助けようとせずに処断する決まりになっていた。そのように決めたのは、マスターレヴィナスからの発案だった。

 

「これからまだ現れると思う?」

 

「そればっかりは分からないわ。マスターヨーダの言葉を使うならフォースの陰りを感じるってところね。」

 

「ですが、先の防衛戦以来2人も現れたとなれば、何処かでまた相見える事でしょう。」

 

「・・・・・・・。そういえば、奈波や聖羅の方は大丈夫そう、学校生活?」

 

家の関係上全員が第一高校とは行かなかった。

その為、奈波が第三高校、優姫が第四高校、聖羅が第五高校、嶺衣奈が第七高校、とそれぞれバラバラに散っていた。

 

「第一高校のような騒動や差別が無いので、特には。」

 

「それよりも、紫音さんたちのところが大変では?」

 

「・・・・・」コクッ

 

 

 

実際、事件はテレビ、新聞を通して大々的に報道された。

第一高校がブランシュによって襲撃された事や、そのブランシュ日本支部壊滅作戦が実行された事等、1日のうちに大事件が2つも起きたのだから当たり前といえば当たり前。

 

寧ろ、それらの事件を隠滅しようとした十師族の公権力を問題視する声が上がっている程だ。主導した十文字と七草が隠滅もとい無かった事にしようとした事が警察を通してバレた為、更に批判が殺到したのだ。

 

十師族もそうだが、十文字家の総領が関わる事件に普通の警察は関与出来ない。

 

というのが、定説とされてきたが、今回警察はその定説にメスを入れた形となった。警察庁長官と警視庁警視総監が連名で、このテロ事件に関する詳しい事象の発表と、その鎮圧に当たった部隊の公表、銀河連邦軍の関与を示し、同時に今の警察力ではバトルドロイドに対し有効な対応策が無いとした上で、今後日本警察にそれらの対応力を持ち得ない間は、対バトルドロイドへの対抗力として銀河連邦軍の投入を決定したと発表した。

この発表には内外からの反発があったが、反対勢力の意見を無視してブランシュが集め抱えていた武器弾薬類が公表した。

 

それが、コレであった↓

 

小火器類 150丁

重火器類 30丁

固定武器類 20丁

手榴弾を含む爆薬類 348個

弾薬 5万8千発

バトルドロイド(破壊した物を含む)

・B1バトルドロイド 350体

・B2スーパーバトルドロイド 55体

・ドロイドコマンドー 39体

・ドロイデカ15体

・ドワーフスパイダードロイド 10体

・戦術ドロイド 1体

・改造AATバトルタンク 3両

・作りかけのリパルサークラフト 1両

 

起動していない物が6割もあり、全起動していた場合、被害は相当であったと推測された。また、警察だけで対処しようとした場合、全滅した上、周辺住民への被害もあったのではないかと推察もあった。

今まで警察や銀河連邦軍の動きを批判していた左翼政党も批判しようが無い事実を突きつけられて振り上げた拳の降ろし先を失った形となった。

 

だが、批判をしていた政党とブランシュとの繋がりが警察の捜査によって明らかになると、怒りの矛先は彼らにも向かった。流言飛語が飛び交い、事実かどうか定かでない情報も流出し混乱を極めていたが、それらの問題と同時並行で国立魔法大学付属第一高校において、二科生に対する不当な扱いと其処に学校側が深く関与していた今までの事実が白日の元に出た。第一高校もまたブランシュの襲撃を受けた側だったが、事実に反して報道各社は第一高校の教授らがブランシュと関係を持っていたのでは?という憶測が広がった為、余計混乱が広まった。

 

「ブランシュ騒動もそうだけど、第一高校があそこまで腐っていたとは思わなったよ。」

 

「立川市と東京都教育委員会に賄賂でしたっけ?」

 

「ええ、思い切った行動を取っていたものでしょうけど、その点は文部省と元締めの魔法大学側が本気で捜査していたから明らかになったとも言えますね。」

 

「おかげで2週間の学校閉鎖。まあ、だからこうして集まれるのだけれどもね。」

 

そうして6人は意見交換しながら、緊急時に対応出来るように近隣の陸軍基地にそれぞれの所属部隊から1個カンパニー(中隊)を配備する事を決めた。

 

日本国内に類似の組織や団体が無いか警察庁に確認したが、把握している限りではブランシュ並の反魔法過激派団体は存在せず、準規模で別種となるが、聖羅が居る宮城に国粋右翼団体『国心会』があるぐらいだと知らされた。その『国心会』は、元軍人や元警察官が中心の右翼過激派系団体とされている。が、その実態は東北有数の義勇軍事組織として活動しており、国外からの侵攻や破壊工作のような事件発生時に現地警察よりも早くに行動して銃器を所持して警戒配置に着く事から警察は非公認ながらも取り締まりを行っていないらしい。

 

「警戒だけしておきますか?」

 

「向こうから接触が無ければ放置で良いよ。・・・それはそうと、学期試験の後、各校は九校戦(全国魔法科高校親善魔法競技大会)に向けて動くと思うのだけど・・・・・」

 

「何か、問題が?」

 

紫音は、マスターレヴィナスから知らされた情報を皆に伝える為、事前情報も込みで話した。

 

「我らが、最高議長がかつてのシスの暗黒卿で今はグレイ・ジェダイっていうのは知っているわよね?」

 

ダース・シディアスであった事は主だったジェダイマスターを通じて既に明かされているが、そのシディアスがフォースに関して物凄い探求者であるという事の方が強く知られていた。

 

 

「ええ、報告が有った時は、マスター共々大いに驚かされましたが・・・マスター九條は知っていたので?」

 

「ええ、その正体も薄々分かっていたわ。だけど、決定的な証拠が無い中で浮上した第三のシス卿。この存在が色々問題を大きくしていったわけだけど、それに関しては・・・今は置いといて。」

 

「「「???」」」

 

混乱する彼女たちを余所に、問題を切り出した。

 

「パルパティーン議長、フォースに関して今あらゆる探求をしているみたいなの。マスターヨーダが嘆いていたわ。なんかはっちゃけているって。」

 

「・・・・・・、(‘ω’)」

 

「職務放棄していると?」

 

「まあ、今は昔程あれこれ仕事が有る訳じゃないみたいだから護衛に一小隊とジェダイを伴って出かけるみたい。最近はマスターヨーダじゃなくてマスタークーンが同行しているそうよ。フォースの探求で未知のフォースに触れたり、廃墟となったシスの寺院やジェダイの隠れ家とかを訪問しながら昔のフォースの痕跡探しをしていたそうよ。」

 

「何やっているの?」

 

「いや、議長職とはいえ息抜きには必要では?いやなんか本当に何やっているの?って言いたくもなるけど・・・。」

 

「それで、こっちの近況報告と学校のこれからの予定を伝えたら・・・」

 

「まさか・・・来る?」

 

紫音は頭に手をやりながらも頷いた。

 

「ええ。九校戦に興味を持たれて、フォースに似た異能って事で銀河連邦から代表団を送り込むそうよ。表向きは商業貿易に関する事で・・・でも本命は九校戦。」

 

そう聞いて、この場にいる全員が頭を抱えた。

 

「一番来ちゃいけない人が来るってどういうこと?」

 

「寧ろ、大亜細亜連合とそのバックにいる連中を刺激しかねないのに。」

 

「恐らく議長はそれが狙いでしょうね。議長が来る時は皆テンプルマスクを付けて護衛に当たる事になるから頭に入れて置いて。私は議長に真意を確かめておくわ。」

 

「護衛は決定事項?」

 

「というより、私たちも駆り出されるでしょうね。マスターが言っていたから。」

 

まあ、どう言ってもパルパティーンは考えを変えたりしないでしょうけど、魔法をただ知りに行くってだけじゃない筈。近況報告は書面にしてパルパティーンにも送っていたけど、若しかして達也に目を付けた?その可能性はゼロではない、達也には未だに暗黒面の側面が見え隠れしているからだ。

 

「家の事情って事で、各家に通すようにする。その上で、全員7月30日には立川基地に集合するように。」

 

「質問、パルパティーン議長は何で来て、其処からどう護衛するの?」

 

優姫は、護衛として動く行動予定を聞いてきた。紫音は頷きながらも、

 

「私が聞いている限りだと、パルパティーン議長ら一行はカンサラー級クルーザーで羽田国際空港に7月10日には現地入りすると聞いている。その時は私たちの護衛は不要。マスタードゥークーとマスターレヴィナスとジェダイ・ガード4名が現地から要人護衛として、主に官公庁で会談する予定だから私たちはいいって。」

 

「と、言う事は・・・、それらの会談が粗方終わった後?」

 

「そっ、パルパティーン議長以外の代表団議員がカンサラー級で帰る中、議長はシータ級T-2cシャトルで市ヶ谷基地から立川基地に行く、それが7月30日。」

 

「随分と長い日程なのですね。」

 

聖羅が少し心配するように言ったのは長い分、護衛の負担のみならず、銀河連邦を良く思っていない勢力の標的になると危惧したからだった。

 

「会談自体は首相のみならず、天皇陛下とも会談されるし、後、アポを取っている諸外国の大使と会談されるそうよ。それ故、わざと長く取ったって聞いている。それと、議員団を含め、護衛はレッド・ガード20名とセネイト・ガード40名、パルパティーン議長自ら選出したとされる精鋭トルーパーのレッド・トルーパー部隊約120名を連れて来ると聞いているよ。尤も、レッド・トルーパー部隊の威圧感がかなりあるから普段の護衛はレッド・ガードとセネイト・ガードになりそうだけどね。」

 

「・・・・・そのレッド・トルーパーって何ですか?」

 

嶺衣奈の意見は尤もだった。

初耳の部隊に、私もマスターも実力として大丈夫か?と疑ったが、レッド・トルーパー部隊の実力評価をしたマーシャルコマンダーのコーディとバカラは、文句無しの評価を出したという。実戦さながらの部隊演習でもレッド・トルーパー部隊は彼らの部隊を圧倒し錬成においても非常に高い評価が出された。

 

 

その一方で彼らレッド・トルーパー部隊は半数以上がクローンで無い事も報告書にあった。

 

 

パルパティーン議長が直々選抜したこの部隊は、何等かの問題によりオーダーを去ったジェダイ・アプレンティスだった者達を中心に構成されており、またクローントルーパーも第501大隊と第315大隊のトルーパーから選出された精鋭を集めたとされていた。

元ジェダイも多くがフォースを使えなくなった、若しくはフォースとの繋がりを自ら断っている為、それらの力を使う事は出来ないが、主に身体能力が非常に高いメンバーで構成されており、現状1個連隊規模のレッド・トルーパー部隊が存在しているという。

一体、どの段階で、何時からこの部隊を持っていたのかもパルパティーンしか分からないのだが、この件に関しては詳しく記されていなかった。装甲服全身を紅く染め、大半の軍部隊が身に着けるフェーズⅡクローントルーパーアーマーに対し、この部隊はフェーズⅣの試作段階の最新鋭トルーパーアーマーを身に着ける異色の部隊だった。

 

「私も詳しい事は、そこまで分かっていないのだけどね。現状は元老院直轄の特殊部隊だと思っておいて。」

 

「分かりました。しかし・・・この時期に・・・ですか?」

 

「言い出してもしょうがないよ。議長は何時も突拍子も無い事を言い出して振り回すのだから。」

 

「それもそうですね。」

 

議長がある意味議長となってからジェダイを振り回すような事は増えたと思う。

実際、アナキンが議長の傍に居た頃よりもはっちゃけた行動を良く取っている気がする。

 

その後も、護衛に関する意見交換や話を戻しての各学校の状況に関する情報交換をしながらその日は終わった。

他校は然程影響を受けず、不正と怠慢が多く見つかった第一高校は、教職員の刷新と文部省から臨時教員が10名、1年間在席する形で不足する教職員の問題を一時解決とした。

また、一科生と二科生の対立を呼び込み、扇動していた教授、職員は全員第一高校からクビとなった。中には退学を免れたい生徒から金銭や物、果ては身体を要求していた事例があった事が退学した生徒からの証言で分かった為、それらを行った教職員は訴訟を起こされ、裁判の末、全員仲良く壁の中に納まったという。

 

但し、それらの問題を見抜けず、放置していた校長に関しては責任を取って辞任させるより、監視下に置いて仕事をさせる方が効率的という判断により、3年の減給処分と1年間の調査観察で収まったという。

それでも、記者会見を開き謝罪会見して事態鎮圧を図っても尚、学校への批判が多く寄せられていたらしい。

 

当然の結末とも取れるのだが・・・。

 

 

 

 






嵌っていたゲームの合間で執筆出来るようになったので、ソコソコのペースで投稿していきたい・・・・けど、多分一カ月は空くかも。
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