早く続編を見たいという声は届いていましたが、色々忙しかったり肉体的にきつくて執筆欲が湧かなかったりと何カ月も空いてしまいました。
その間に現実では政変もあったわけですが・・・
25/12/18 タイトル少し変更しました。
太陽系に共和国軍の艦隊が到着した事は、直ぐにニュース報道された。
そして議員団を乗せた艦隊が地球軌道上に到着し、3隻のヴェネター級スタークルーザーが太平洋、伊豆沖に軌道降下した後、先頭のヴェネター級スタークルーザーから全体を紅く塗装されたカンサラー級クルーザーが8機のLAATガンシップと4機のVウイングスターファイターに護衛されながら東京湾海上国際空港、通称羽田空港の第4ターミナルへ向かった。
カンサラー級クルーザーと護衛の件については既に羽田空港ターミナルとも話が着いており、離着陸が一時的に無くなる時間を見計らってカンサラー級は第4ターミナルの駐機場に着陸した。
先だって低空飛行後に着陸していたのは赤いラインカラーのLAATガンシップ(コルサントガード仕様)からはコルサント・ガードの一員であるコマンダーソーンが指揮するショックトルーパー部隊が展開し、また、カンサラー級クルーザーの乗降ハッチの前にはレッド・ガード2名が待機していた。
出迎えた首相や政府関係者は、予定にない共和国側の行動に困惑しつつも、現れたシーヴ・パルパティーン議長と握手を交わし、共和国議員団と共に車で移動していった。
尤も、移動時は警察の警護車両による護衛のみならず、コルサント・ガードの赤色のガンシップ隊も追従しており、その日東京の空は、共和国軍のスターファイターが飛び交っていた。
その後、舞台は赤坂にある迎賓館に移った。
大高首相は、パルパティーン議長と道中会話を交わしながら過ごした事もあってか、パルパティーン議長も大分くだけた表情を見せていた。
「さて、改めましてこうしてお会い出来た事は嬉しい事ですな。」
「ええ、地球という地殻惑星の日本という国がどういう国家なのか。こうして直に見に来た訳だが・・・、目的は別にも有ってな。」
「・・・と、言いますと?」
パルパティーンの表向きとは別の思惑に大高総理は、耳を近づけて聞いた。
「この世界には魔法という超能力を使う者がいると聞いておるのでな、色々知りたく思ったのだよ。純粋な探求心というものだが。」
「成る程。共和国の周囲では、魔法というのは無いのですかな?」
「うむ、魔法・・・というべきか。ソレに似た力を持ち扱う事が出来る者達はおるが、根本原理が異なるようだ。其処を報告だけでなく、自らの目で見て確かめたいと思ったわけだ。無論、共和国と日本の商業外交に関しても論じたいと思っているよ。」
「ふむ、そういうわけでしたか。」
「ああ、だが共に来ている議員たちはそれぞれの目的が有る故、個別に聞いていく必要があるぞ。」
大高は、パルパティーン議長の意見に納得したが、議員たちの目的が異なる点に困惑していた。議員団という性質上代表と行動していくものだと考えていたからだが・・・
「しかし、議員方の目的がそれぞれ違うというのはどうしてなのでしょうか?」
日本政府は、銀河連邦時代に配布された元老院議会制度に関する情報を断片的にしか受け取っていなかった。原因は野党反対派による工作によるものだった。
その為、元老院議会は、各国の代表者となる外務大臣級によるサミット程度と日本側は考えていた。
「ふむ?それらの情報は渡した筈なのだが・・・まあいいだろう。」
パルパティーンは、共和国における元老院議会制がどういうものなのかを大高総理に話した。
「元老院議員は簡単に言えば、各自が所属する惑星、星系、セクターを代表する者を指し、また大企業からも選出された代表が議員として出席している。そして、多くが一国の代表、つまりは国家元首などが務めている事が多い。私もかつてはナブーの代表議員でしたが、国家元首では無かった。つまりは、そういう代表もいるという事です。」
「な、成る程。では彼らの中にも・・・」
「ええ。先ほど言ったナブーの女王はパドメ・アミダラ議員、パントラの書記長はリヨ・チューチー議員のように、元老院議員でありながら国家元首を務めている方も居るという事を理解して欲しい。」
「分かりました。此方としてもそちらの意向に沿えるようにしたいと思っています。」
「結構、では早速政治的な話と行こうか。」
其処からパルパティーンは大高と、日本と共和国の未来に向けた複数の議題について話し合った。
主に経済分野と国防分野の話となったが、国防に関しては恙なく話は進んだ。
言ってしまえば共和国軍の駐留を正式認可する事と、洋上プラットフォームによる前線基地の建設許可や共和国軍で使わなくなったスターファイターやリパルサークラフトの販売・教導を行っていく旨を記した国防条約を締結した。無論、それらの問題が反論無く進むのは議長権限もあるが、日本が共和国の傘下に納まった事が大きい。
共和国は、如何なる外国勢力からの侵略行為を許さず、現地防衛軍戦力に加え共和国の常備軍と共同でコレを撃破撃退する事を、銀河共和国時代には無く、新たに共和国となってから改めて明記していた。
今まではその国家の要請や調査の上で検討してからの出撃としていた共和国軍だったが、これからは現地にいるジェダイ将軍・提督の独自判断で防衛に参加することとなったのだ。
ジェダイ高位将軍が3人、滞在している為、それに付随して1個コープスの、つまりは3個コープス(兵団)が日本に駐留するというのは物理的にも基地自体が少なく生活する為の物資も少なくなる為、日本本土にはそれぞれの部隊、3個連隊が駐留し、他は拡張された硫黄島基地、南鳥島基地、北方4島各基地、佐渡島、対馬に3高位将軍の部隊とは別に1個バタリオン(大隊)ずつ駐留し、本隊は土星や木星、冥王星の小惑星に設置した宇宙ステーションにそれぞれ駐留する事となった。
そうすることにより、国防分野における問題は無かった。
経済分野ではその都度、問題に上がったのは共和国側の通貨であるクレジットと日本の円の為替システムについてだった。
100円=1クレジットという形を財務大臣は良く思っていなかった。
だが、共和国側にはクレジットが標準通貨としており、使えない惑星がほぼ無いという程に広まっており、通貨価値は高い為、本来は倍額の1クレジット=1000円にしようとしていた。尤も、為替システム自体は星系によってレートが異なる為、一概に100円=1クレジットとは言えない為、コルサントを含むコア・ワールドの惑星圏ではそのレートとする事は元老院議会で決定していた。無論、その点についても財務大臣は反対の異を示した。
経済・財務担当として来たモン・モスマは津島財務大臣と上社経産大臣と長い会談を繰り広げた。意地でもレート差を無くそうとする日本側の行動は事前にドゥークーから知らされていた為、やって来た議員団は一歩として譲らず、寧ろ共和国から輸出予定だった保安装置やホログラム投影装置などの物資を少なくし、日本側が強く要望していた人工擬似生体装置の輸出を取り止め、更には国防軍が購入予定にしていたZ-95ヘッドハンターファイターの輸出両を50機から20機に減らす意向を示すと、上社経産大臣は、レートだけを理由にそれだけの不利を被るのは割に合わないと判断し、津島財務大臣を説得して当初示していた1クレジット=100円の相場で、取引は成立した。
財務大臣は不服そうにしていたが、政権閣議が開かれた時にその事実が発覚すると津島財務大臣は責め立てられた。財務大臣のくだらない意地の所為で共和国との商業協定を含む取引全てがご破算になるかもしれない状況に陥りかけたからだ。
財源が無いと、事ある事に言い出す津島財務大臣だったが、共和国側から提供された情報が既に首相や法務大臣の耳に入っており、予算から中抜きされたり、不正受給した補助金等の問題を不当に隠し続け、且つ懐に仕舞っている財務官僚の名簿まで、首相自ら閣僚らに知らされると、その後の閣議決定で、財務大臣を含む関わった39名の財務官僚を更迭する方針を示し、更には抜かれた予算や補助金の多くが税金から抜かれている事実も国民に対して公表した。
大高政権にとって大打撃と成り得る不祥事だが、連名で会見を開き奪われた税金を全て回収するだけでなく、政権閣僚等の給料を半額にし、差分を国庫に返納し予算に当てる事を発表した。
ただでさえ、財務省への風当たりが強く、連日デモが開かれている中にぶっ込まれた特大の爆弾。過激な行動も出ると思われた矢先に、紺野法務大臣の動きは早かった。
最高検察庁に指示を出して警察も動かした。デモ活動が暴動に発展する前に、津島財務大臣以下財務官僚39名と関わったとされる職員87名を全員緊急逮捕に乗り切ったのだ。
通常なら逮捕もされない上、有っても書類送検程度で終わると思われていた国民からは寝耳に水の出来事であり、しかし法務大臣には賞賛の声が上がった。
警察も、
「今回の汚職騒動の主犯とされる津島財務大臣は逃亡の恐れがあり、また踏み込んだ際に既に幾つかの証拠を隠滅していた為、この命令のおかげで即逮捕に乗り出せた。」
と声明を発表。過去に例に無い、現職大臣が逮捕された騒動は翌日の一面を飾った。
街角の人からはこんな声が聞こえた。
「昔はこんな風に動く事なんて無かったのに、今は迅速だねぇ。」
「国民の税金を何だと思っているんだ!」
「ただ職員らを逮捕しただけじゃ改革にならない気がする」
「もっと抜本的な改革案は無いのか?」
「財務省は闇の巣窟みたいなものよ。各省の予算を握っているからそれに脅されてきたけど、そうは行かなくなった。バラされた内容も内容だけど・・・。」
そう、あまりにも酷過ぎた。
津島財務大臣が逮捕されてから歴代財務大臣や元財務官僚もネズミ算式に逮捕されていった。理由は、中抜きした税金が第三国に流れていたからだった。それも日本と敵対している大亜細亜連合に累計しておおよそ70兆円にも及んだ。これは現在の日本の国家予算約210兆円の1/3に辺り、更には歴代財務大臣が流した資金の内からキャッシュバックを受け取っていた事も明らかになり、即座に家宅捜査の末に逮捕されていき、政府は逮捕された財務大臣や官僚に全額返済するように命令を出したが、全員が容疑を否認し、知らぬ存ぜぬでやり過ごそうとしたため、決定的な証拠となる過去の取引記録や秘密の会談の写真等、彼らにとって不利な情報が一気に公開された。
だが、これら大高政権の動きに対し新聞報道各社は、大高首相に全ての責任があるかのような報道を開始し、津島財務大臣への任命責任やこれまで大高政権が展開してきた政策を批判する偏向報道を繰り返し流した。
何れも、財務省と深い繋がりのある大手各社による報道が集中したが、長年その財務省からの圧力に屈さずに報道をし続けてきた大東京日本テレビは、財務省の過去官僚等による問題や、包み隠された事件を槍玉にあげて真っ向から対立するような報道を展開するという状況が日本国内で起きた。
それが九校戦まで1か月を切った時期の事である。
だが、此処まで早く証拠が集まったのには理由があった。
それは、大高首相が沖縄防衛戦時に共和国との条約で決められた内容が理由だった。
昨今の共和国では至極普通の内容だが、日本側にとっては寝耳に水の内容であった。
それが、ジェダイ・共和国政府による政治介入・改革だった。
当然ながら、条約締結後にこの条項を確認した左翼政党から反発の声が相次いで上がったが、共和国におけるジェダイによる政治介入実績が多数提示されただけで無く、ジェダイ介入を拒む政治体制である場合の汚職率の高さから既に目を付けられている事に左翼議員らは大いに慌てていた。
「いくらなんでも内政干渉だ!」
「ジェダイだからって、国政に介入するのは問題だ!」
と、いった声に国会に呼ばれたマスタードゥークーが、
「国民の為の政治をしているなら、何も言わんよ。国民に圧政を敷き、私腹を肥やす事しか考えていない売国議員を炙り出すのが我々の仕事だ。拒むという事はそれ相応の裏があるようだな?」
と、国会生中継されている中のこの発言にどういうわけか多くの国民が、ジェダイの多少強引なやり方を支持し、与野党政治家を非難した。
「どちらかをというなら理解出来るのだが、両方をとなると、この国の政治家は余程腐っていると見て取れるな。でなければ、議事堂外でこうも国民から国会議員らに対してプレッシュコールを浴びせられるわけも無いか。」
ドゥークーは、日本国民の想定に無いの反応に母国の状況以上に困った状況にあるとぼやいた。
だが実際、ドゥークー主導の元、財務省と金融庁を切り離して、各地方・国会議員の税務調査を行った結果、与野党合わせて400名近くの脱税や使途不明金、書類記載無しの不明資金等が発覚。総額にして約8400億に登った。その多くが使途不明金であり、脱税された資金は2割程度に留まった。だが、元幹事長や元総務会長による脱税が酷くとある幹事長に至っては親子2代続けて総額約500億に及ぶ脱税が発覚した。何れも長年に渡って企業団体献金等によって受け取った現金だった。
脱税発覚と同時に逮捕されたり書類送検される議員や元議員が次々に報道される中、国外逃亡を図ろうとした議員も少なくなかった。しかし、そんな浅い考えをドゥークーは見通しており、国税庁に強行捜査権を臨時で授け、逃亡を図った議員らの国外口座を凍結したり、押収した上で国際指名手配までに及んだ議員も存在した。
少々やり過ぎにも見える一連の行動だが、大高首相による議員改革の初めに過ぎず、今まで問題視されても議員特権でやり過ごして来た議員らは共同で内閣総辞職案を国会に提出するも、関与していない与野党議員らの反対多数により否決。その上で議員報酬を3000万から半分の1500万に減額する等を盛り込んだ議員報酬改定法案が衆院を通過し参院でも、反対に遭うも結局可決された。
改定法案が可決された事により、今年秋の衆議院選挙で衆議院にいる議員は481から361名に、来年春の参議院選挙で参議院の議員も251名から193名に減らされる事も決まり、これにより、国会議員だけで年間総額219億6千万円も掛かっていた議員報酬が83億1千万円と大幅減額された。無論、大臣や首相らの給料も約4割減となっている。
そうした事で、浮いた税金を別に充てる事が出来るまでの改革に至ったのは、やはりマスタードゥークーによる介入があったからこそ、其処まで追求して行えたのではないかと言われている。
ドゥークーによる政治介入が行われている頃、司波家では・・・・・
ソファーで横になる紫音と紫音の頭を膝に乗せている咲那が居た。
「お~、凝っていますねぇ。」
モミモミしながら咲那は言う。
「最近色々ありましたよねぇ~。」
揉んでいるのは耳だ。私の耳をモミモミしながら咲那は耳以外に肩や腕も触り始める。
「咲那~、起きた方がいい?」
「いいえ、マスターの楽な姿勢で良いのですよ~」
マッサージ風景から唐突に始まっているが、きっかけは咲那が、
「マスタ~、お疲れみたいなのでマッサージしますよ。此処に横になってください。」
から、始まった。
「あのう、せめて部屋でやってくれませんか?」
深雪が気まずそうに言うと、
「ごめんね、深雪。部屋でやると暴走しかねないから。咲那はね、寝ている時にベッドに侵入するのは勿論、寝ぼけて私の耳を甘噛みしてくるし、それを伝えて説教しても何故か誇らしげにしているし・・・」
「むふー」
誇らしげにしている咲那だけど、深雪は困惑というより、顔を赤らめていた。
「深雪も達也にしてあげるのですよ。」
「何を勧めているのよ、まったく。」
久々の休日をまったりと過ごす。といきたいけど、この休日も長くない事を知っている。
あくまで束の間の休息だから、咲那がしたいようにさせている。
既に、政界の方ではマスタードゥークーと同行しているジェダイナイト達、共和国から派遣された監察団の動きが活発だった。
何十人もの議員や官僚、役所役人が次々に横領汚職脱税で逮捕されたり書類送検されたりしていた。しかも、その風向きは政界のみならず経済界にも飛び火しつつあった。
尻に炎でも付いたかと思う程、今まで重い腰だった警察・公安が連日、議員や大企業の会長や社長を逮捕するに踏み切ったのは、政界の動きに合わせてだろうか。
分かっているのは、十師族や百家が経営している会社等も警察の立ち入り捜査の対象にされている事から今まで黙認してきた件を含めて虱潰しに捜索を行っていく可能性が示唆されていた。
テレビではこの日何回目になるか分からない速報で今度は宗教法人へ家宅捜索した結果、多数の不法滞在者と巨額の脱税が発覚してその場に居た関係者全員逮捕という速報だった。
「この宗教法人って政治団体では無かったかしら?」
「いや、政治団体では無いが野党左翼系政党と繋がりが有るらしいから其処からだろうな。」
深夜さんと元造さんがそんな会話を交わしていた。分かっているだけで、既に10の宗教法人が解散させられて、うち4団体が海外口座凍結、没収の末、国外追放処分になっていた。
「ある意味、これだけ日本に巣食って甘い汁を吸ってきた奴が居たってわけだよね。」
「そうだな、そう考えればこのマスタードゥークーによる政治介入は正しかったようにも見えるが、どうなんだ紫音姉?。」
達也からの質問に私は苦笑いしながら答えた。
「マスタードゥークーはそんな打算的にはやってないよ。ただ叩くべき埃があったから叩いたらあれこれ出て来ただけだろうね。メールで来ていたよ。此処まで腐った政治家共見るのは久しぶりだってね。ただまあ、その分抵抗は凄かったらしいよ。」
「みたいだな・・・・・。」
テレビスクリーンには、醜く議員席にしがみついて離れようとしない議員を警察官らが強制的に引っ張り出している映像が何度も流されていた。
警察の捜査はその後、政治家と癒着したあらゆる業界に飛び火していく事になり、九校戦を前にまだ大火は収まりそうになかった。
はい、ということでマスタードゥークーによる政治介入に関しての話でした。
マスタードゥークーが腐敗に対して厳しい考えを持っている事は元より、原作でも度々衝突があった事は言わずもがな。
スターウォーズ テイルズオブジェダイに描かれている頃のマスタードゥークーの方が好感持てるのですよね。メイスは昔から変わらんかったかと思いながら。
次回は、バス移動のところからかな。お楽しみに・・・