夏バテしたり、内容を弄ったりで時間が掛かってしまいました。
なるべく話の流れが前後しないようにはしていますが、都合上前後する場合もあります。
それをご了承の上でどうぞ。
開戦から1年後、影の惑星アンバラが銀河共和国から突如脱退した。
分離主義勢力に加わったアンバラに対し、共和国は鎮圧の為に軍を送った。分離主義勢力の撃退を目的とした作戦だったが、この作戦にジェダイマスターのオビワン・ケノービとセイシー・ティンの2人とジェダイナイトのアナキン・スカイウォーカーが参加。首都攻略に向けての作戦をオビワンとアナキンが議論していた。
首都攻略に際してこの都市を独立星系連合と地元の軍組織によって守られていたことを知り、攻略が難しい状況になるのを知るのだった。
激しい攻防戦の途中、突然アナキンの代わりに何故か来たジェダイマスターのポング・クレルと501大隊が空軍基地を奪取した。
首都攻略の主力となるオビワンと252突撃大隊は、空軍基地からの航空戦力の支援を得て攻略を開始しようとしていた。
増援部隊として私とマスターレヴィナスの部隊も派遣されていたのだが、調整の為に来た制圧された陸軍基地で、501大隊の指揮権がアナキンじゃない事を知った。(事前連絡ではアナキンの筈だったのだが・・・)
クレルだと知った時に昔を思い出していた。
その頃の私は、マスタークレルについてはあまり知らなかった。その為ジェダイ聖堂のマスターレヴィナスのいる部屋に訪れていた。
「マスター、ちょっといいですか?」
「ああ、構わんぞ。」
マスターは何かの瞑想中だったようだけど、それを切り上げて話を聞いてくれるようだった。
「どうした?浮かない顔をしているぞ。」
私の表情を見抜いてきたマスターに私は聞いた。
「マスター、ポング・クレルはどんなジェダイマスターなのですか?」
「いきなりだな。・・・うーん、そうだな、ジェダイの中では非常に攻撃的なジェダイだな。それに冷酷で我儘で、唯我独尊な奴だな。はっきり言ってあいつは嫌いだ。何か言われたのか?」
凄く辛口コメントをするマスターに私はマスターに会う前にジェダイ聖堂の廊下ですれ違ったマスタークレルに言われたことを言った。
「何故、研究所生まれのクリーチャーをそんなふうに扱おうとするのかって。確かに皆クローントルーパーですけど、それぞれ個人個人ですし、一人間として見ていることが気に食わなかったらしいです。」
「・・・・・・・・・」
マスターは、そう話した私を見てから肩を震わしていた。そして、・・・
「ちょっと行ってくる。」
底冷えしたような怒りの言葉で、部屋を出ていった。
マスターも私と同じく彼らクローントルーパーを一個人で見ている。全員が従順である必要はない。任務とプライベートのオンオフが出来て、各コマンダーやキャプテン、サージェントが任された任務に対し、意見を述べることを許している。
故に、互いに信頼し合い、作戦の遂行率は当初に比べて非常に高く戦死するものも少なくなっていた。マスターが出ていった扉を眺めていると、他のマスターがやってきた。
マスタープロ・クーンとキット・フィストーだった。
「どうした?レヴィナスがかなり怒って出ていったが・・・」
「マスタークーンにマスターフィストー。・・・実は・・・」
私はさっきマスターに話した内容を話した。すると2人は
「成る程、それで怒っていたのか。」
「ええ。クローントルーパーを軽視する度を越えた対応には私も部下も困ってまして。この前も・・・・・・」
それは・・・ある日のコルサント共和国軍基地で。
私は、いつものようにコマンダーブレイブや他のコマンダーやキャプテンと模擬演習を碁盤で行っていた。クローン大戦が始まってブレイブの部隊と行動を共にするようになった頃から、始めた模擬演習は他のコマンダーの戦力を分離主義勢力のドロイド軍と見立てての戦術演習だった。始めたきっかけは、トルーパー達の死傷者の増大、ドロイド軍との戦闘における基本戦術等で多くの犠牲を払いつつあったからだ。
この模擬演習には、コマンダーコーディ、グリー、バカラ、サルヴォ、キャプテンレックス、アポー、コーベルなど多くのコマンダー、キャプテンが参加しそれぞれの戦術を試していた。
その状況にオビワンもアナキンも思い至った戦術を披露しつつもその模擬演習に参加するようになり、今では多くのジェダイも戦術面においてクローントルーパーコマンダー等と深め合っていた。
それに待ったを掛けたのがジェダイマスターのポング・クレルだった。
要は『俺の言う事だけ聞いていればいい、一一戦術に指図してくるなど何事だ。』というもの。それ故、模擬演習を主導した私やそれに賛同するクローンへの風当たりが強い。
そんな時に事件が起きた。それはクレルがコマンダーブレイブの部隊、第427ブリゲードを戦場に連れて行く為にブレイブに指示を出したのだ。だが、ブレイブもそうだが、私の部隊でのクレルに対する評価は最低である。対応としては殆どしたくない相手であり、仮に率いていこうなど言うものなら後ろから狙い撃ちかけないほどだった。そんなことを知ってか知らずかそう言ったのだった。
だが、ブレイブは・・・
「断る。」
「何?」
「我が部隊を貴様などに預けるつもりは無い。と言ったのだ。」
「ほう、クローンCT-1019、お前には欠陥があるようだ。」
「欠陥?それは貴様の脳みそだろう?」
コマンダーブレイブに怒りが募っていたが、クレルは気付けなかった。周囲の427ブリゲード所属のトルーパー達が次々にブラスターライフルやロータリーブラスターキャノンを手に射撃位置に移動していっていたのだ。
「あまり調子に乗るなよトルーパー。ふざけたことを言っていると分かっているのだろうな?」
クレルがライトセーバーを起動してブレイブに突き付けるがブレイブは動じなかった。
「そちらこそ分かっているのか?俺を此処で殺せば427ブリゲード全隊員が貴様を殺すべく襲い掛かるぞ。」
そこで、クレルは初めて気付いた。自身の能力を以ってしてもこのクローンの感情が読めないということ。周囲を既に囲まれていたということに。
「反逆か?」
「貴様がな。」
「・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・」
クレルとブレイブの間で睨み合いが続く中、丁度模擬演習の為に訪問していたオビワンとムンディが騒ぎを聞きつけ、クレルが427ブリゲードを率いることは無くなったが対立の溝は更に深くなったことは言うまでもない。
―――――――――――――――
「確かに、マスタークレルのやる事はやり過ぎな気がするな。まあ、気を付けた方がいい。」
「コマンダーブレイブとその部隊は非常に強い。それは間違いない。故にその武力を以って功績を立てたいというジェダイもいるだろうな。」
「ええ。今ではマスターレヴィナスの命により、私かマスターが許可を出さない限り動かせなくなっていますが。」
「そういえば、君の部隊にいくつかの特殊部隊を作ったとも聞いているが?」
「はい。複数の作戦に当たって、専門部隊があります。AT-RTウォーカー部隊然り、ジェットパック部隊然り、ヴァンガード部隊然り、重ガンシップ隊然り。」
「頼もしいな。共に戦える時の戦いぶりを楽しみにしているよ。」
そうして、何だかんだ2人のマスターと戦術面の話から、トルーパー達の話に移行していた。
私曰く、フラグ回収するトルーパーが多いと。
ジオノーシスでも、ライオスでも、フェルーシアでも、クリフトフシスでも、
撃墜されたガンシップの音声ログを確認すると、必ずと言っていい割合でフラグを立てるトルーパーが居て、僅か1秒後に撃墜されている事実。
隊でも、その事が持ちきりになった。戦闘において絶対は無い。と作戦前に全員に説いても必ず誰かしらがフラグを立てる。基本的にトルーパーのフラグ回収率が高い為、毎回頭を悩ましているとぼやいた。
そんな談笑をしていると、マスターレヴィナスが帰って来た。
「ちっ、逃げ足の速い奴め。」
「あ、マスター。お帰りなさい。」
「お邪魔しているよ、マスターレヴィナス」
「マスタークレルは何かと傲慢なジェダイだが、ジェダイマスターに選任されているだけは有る実力のあるジェダイだ。・・・まあ、かといって彼の言い分全てを容認するかと言えば違うが。」
「ああ、構わない。あいつめ今度会ったらとっちめてやる。」
「おいおい、マスターレヴィナス。あまりそういうのは良くないぞ。」
怒れるマスターをフィストーが宥めている、そこまで光景は思い出せていた。
彼とは話し合う事も無いまま、この日を迎えたが当のマスタークレルの姿が基地には居なかった。
どういうことか?と訝しんでいるとキャプテンレックスからクレルが裏切ったと報告が入った。どういうことかを聞くと、レックス曰くそれぞれの部隊指揮官に偽の情報を教え、同士討ちをさせたというのだ。その話をしている間にマスターが何処かへ行ったが、同士討ちとなった原因は、アンバラン軍による補給艇襲撃で武器と装甲服が強奪されたという情報からアンバラン軍の兵士がトルーパーに偽装して騙し討ちをしようとしているとレックスたちは言われたそうだ。そして、その通りに現地に行くと、確かに偽装したトルーパー部隊があったのだが、これが友軍である事に驚愕したそうだ。
それもそうだろう、敵だと思って撃っていたのが兄弟たちだった・・・など信じられるわけが無い。だが、撃たれたトルーパーの遺体から兄弟同士による同士討ちだと分かり戦闘を止めたレックスだったが、双方共に被害を出しており、また瀕死のルテナントのワックサーからの情報を元にクレルに真偽を確かめるべく基地に戻り問い質したという。(正確には共和国背信の容疑で逮捕しようとした)が、クレルの反撃に遭い、現在追撃中だというのだ。
その報告を受けている最中にマスターから通信が入った。
『シオン、第427ブリゲードを動かしてクレルを追え。』
「はい?」
唐突にそんなことを言い出したマスターに私は素で返してしまった。
『クレルはオーダーの反逆者だ。奴の部屋からコレが見つかった。』
そう言って持ち出されたクレルの部屋にあったというホログラムが再生されるとそこには分離主義勢力を主導しているとされるドゥークー伯爵との交信が残されていた。内容が内容だけに事態は深刻なものだった。しかも、それがアンバラで共和国軍を壊滅させろというもの。ピンポイントに目標が定められているのだ。
「・・・・・マスター、動かせる部隊に限りがあります。」
『なんだと?』
「第427ブリゲードは、検診の為半数以上がカミーノにいる状態なんです。その状況で増援を率いてきたので、即応で動けるのがコマンダーブレイブを含めた1個バタリオンしかいない状況です。」
『・・・・・・・・・・。そうだった、前回のフェルーシアで427ブリゲードには無理させたのを忘れていたな。』
前回の激戦というのは、フェルーシアでの独立星系連合との戦いで、427ブリゲードは共和国軍の前線基地で防衛戦を3カ月に渡って繰り広げた。
マスターレヴィナスとマスターティンが包囲線を突破して基地の破棄を決定。
427ブリゲードの撤退までの激戦を指していた。約2個連隊分の負傷者を出し死者約500前後、非常に厳しい戦いだったのだ。私のパダワンのサナはジェダイ聖堂の医療班診療所で療養を余儀なくされ、私も暫くお休み状態となったのだ。
「だが、どうする?誰も動かないでは・・・」
「私が行こう。」
話しを共に聞いていたマスターフィストーが名乗り出た。部隊を借りるよ、と言ったマスターフィストーに私は了承してブレイブにも伝えた。
『なら、マスターヨーダには私が話を付けておこう。』
そう言って、マスターの通信は切れた。
それからというのも、増援戦力を連れて行った後コルサントにとんぼ返りした。
ブレイブには話をつけてマスターフィストーの指揮下でクレルの追撃に乗り出していた。
クレルを逮捕せんと意気込んでいたレックスやファイブス達だったが、レヴィナスの怒りの捜索の前に基地から離脱しており、アンバラからクレルを出すなという命令を全軍に達した時には既にクレルは何処で手に入れたのか分からないベルバラブ22スターファイターで惑星から逃走した後だった。
私も行きたかったのだが、如何せん前回の激戦で負った骨折がまだ治り切っておらず無理をするなとマスターからも言われているのでジェダイ聖堂へと戻っていった。
そして部屋に戻ることにしたのだが、如何せんやる事がない。
偶にサナの様子を見に行ったり、庭で鍛錬しているマサユキたちの様子を見に行ったりしているぐらいだ。
ジェダイは色々規範が有るけど、それさえ守ればある程度は自由なのだ。
そう、自由・・・なのだ。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・はぁ。」
ベッドに横になって、天井を見た。
此処に来てから色々あったとふと思った。同時に元の世界に帰りたいとも考えるほどに。
色々やり忘れたことが多かったし。しっかりと別れも言ってない。まさか今生の別れのような事になるなんて・・・・・
「(そう言えばあの日は、彩夢姉と喧嘩別れしたんだっけ・・・・・・、いなくなる前にしっかり謝っておけばなぁ・・・・・・・・。)」
彩夢姉のアイスだと思わなくて食べてしまった事に謝罪したけど、聞き入れてもらえなくて買いに行ったんだっけ?
そんな事を思った時、私はふと思いついてガバッと身を起こした。
「ジェダイ公文書館に行けば・・・・・私たちの星もあるかな?」
そうと決まれば私は動き出していた。忘れていたと思い出しながら、公文書館の各星系資料には、コルサント星系は勿論、アウターリム、インナーリム、ワイルドスペース、ミッドリム、コアワールド、未知領域などの宙域が記されていた。
膨大な情報の中に、太陽系があるか。それが問題だった。
だが、私の知る太陽系なるものは案外早く見つかった。
記録上では凡そ52BBY期に発見した事になっているけど、それ以上が分からないままだった。
一斉検索を掛けて尚、情報はあるにも関わらずその情報はどういうわけか、私の権限では閲覧出来ない状況だった。隠されていないというのに、太陽系は確かに見つかったというのにその情報ソースは最高位の権限で閲覧することが不可能になっていたのだ。しかも、その情報ソースが閲覧不可になった時期が私たち、地球出身者がこのコアワールドを含む宙域に来た時期と重なっているということに、私はもしやと感づかせた。
「(ジェダイの中にシスが紛れ込んでいる?いや、・・・・・有り得ない。だとすれば、マスターレヴィナスやマスターヨーダが気付くはず。なら、誰が?・・・・・ジェダイではない可能性もある?・・・・・・・・・・・まさか、最高位権限って、最高議長!?
仮にそうだとして、何がある?その裏は・・・・・・。)」
私は深く考えすぎて、背後に迫る人の存在に気付かなかった。
ポンと肩を置かれて、私は咄嗟に振り向き、その手にライトセーバーを持った。
「どうした?深く考えていたようだが・・・・・」
目の前にはマスターレヴィナスがいた。
随分と考えていたのか、汗が滴るほどだった。
「何を考えていた?」
「マスター・・・・・いえ、私の・・・故郷の星系が見つかったのですが、・・・・・最高位権限のみの閲覧しか認めないようでして・・・・。権限不可になった時期が、私がオルデランに来た時期だったもので・・・・・・。」
「・・・・・・・・・・・・・・・」
マスターレヴィナスは、じっと情報ソースを見ていた。グランドマスターの権限でも閲覧不可であるその情報ソースに一体何が隠されているのか。どうして閲覧不可なのかが気になったからだ。
「シオン。自室で君の考えを聞かせてくれ。」
そう言われ、情報ソースの内容をコピーして抜き取り、マスターと自室に戻った。
しかし、私は部屋に戻るまでの間、終始ビクビクせざるを得ない状況にあった。
部屋に戻ってから、私が公文書館で深く考えていたことを全て話した。
すると、マスターも同じことをいった。
「最高議長には気を付けろ。あいつはナブーの議員やってから最高議長になってはいるが、経歴に黒い情報がどういうわけか一切ない。どんな議員にも1つや2つはあるのだが、最高議長になってから1つも無いということは有り得ん話だ。」
マスターもマスターで、パルパティーン最高議長をかなり怪しんでいたらしい。
「第427ブリゲード、全員揃ったら近々動かすから準備させておけ。」
「と、いうと?」
「今いるドゥークーの化けの皮を剥がす。それだけだ。」
どういうことなのか?その答えにマスターは答えなかった。
それは、ジェダイ内部で謎に包まれたドゥークーの動向をマスターレヴィナスが主立って調査していた。但し、その行動を最高議長には一切知らせずに行動していた為、私たちの行先は偽って伝えられた。それから暫くして、
4隻のヴェネター級スターデストロイヤーの艦隊が向かった場所は、かつて情報収集基地があったリシだった。今では前線基地として機能していた。
其処に到着したマスターレヴィナスと私は、ブレイブを伴って基地に待機しているコマンドーチームのデルタチームと会った。彼らの情報で、リシの衛星であるリシ・ムーンと同じく衛星があることが分かった。但し、常にリシの裏側にある為、一時的にリシ・シャドームーンと呼んでいる。そのシャドームーンに地下建造物があり、生体反応があることを突き止めたブラボーチームと共に私は、カンパニー3隊を引き連れてマスターとそのシャドームーンに向かった。影にあるというだけあって、非常に寒いのでトルーパー達の装甲服を着て同行しているが、その地下建造物は意外と早くに見つかった。ブラボーチームが印をつけていたようだ。
中は温かく、施設内は機能していた為、私たちは奥へと侵入した。
其処には誰も居なかった。非戦闘用ドロイドさえも無かった。
だが、目的の生体反応は何処からかが分かった。
「此処か?」
「しかし、壁の中です。」
マスターが壁をフォースで感知しながら、隠された配電盤のカバーを探し出した。
そして、パカッと開けてボタン操作すると、中から一つのカーボン冷凍された板が出てきた。
「これは・・・。」
「ドゥークー。漸く見つけたぞ。」
マスターがそう言った。中を覗くと確かに、ドゥークー伯爵とそっくりだった。
「マスター」
カーボン冷凍されたドゥークーを見つけた私たちは、慎重にそのドゥークーを運び出した。
誰が、何の目的でそうしたのかは分からない。だけど、マスターレヴィナスは、懐かしそうな感じでカーボン冷凍されたドゥークーに触れながら傍に付いていた。
その後、カーボン冷凍されたドゥークーはマスターレヴィナスの管理の元、保管された。
ドゥークーに関しては色々問題があったからという事もあって、評議会にも報告は濁して報告された。
それからというのも、私は各所の星系の戦いに駆り出され、地域安定の為に治安活動へ乗り出していた。第427ブリゲードを率いる私とシニアコマンダーのブレイブと共にアウターリムにあるダソミアを訪れていた。
ドロイド軍の動きを察知し追跡していると、グリーヴァス将軍を含むドロイド軍団がダソミアに降り立っている事が分かり、上級偵察部隊による偵察を行い情報収集に当たった。
帰還した部隊トルーパー達から情報を聞くと驚くべき情報が手に入った。
「では、ダソミアにナイトシスターの本拠地が?」
「そのようです。また、シスナイト、アサージ・ヴェントレスも確認出来ました。」
「見られてない?」
「ご安心を、我々は潜入のプロですから。」
「分かった。休んでいいわ。」
トルーパー達を下がらせると話を聞いていたブレイブと相談した。
「さて、困ったわね。」
「介入してもいいですが、一度に2つの勢力と戦う事態になりかねませんからね。」
どの勢力も面倒な相手だからだ。
「ヴェントレスはドゥークー伯爵に裏切られ復讐の機会をうかがっていると言うわ。だから、その前にグリーヴァスで仕留めに掛かったとも考えられる。」
「出来れば増援が欲しいところですね。他にもジェダイが居れば・・・・。」
「そうなんだけど、今は誰も彼もが出払っているわ。聖堂には半端なのしか残って無いし、はっきり言ってこの手の戦いに参加させたら無駄に正義感の強いジェダイならナイトシスターすらも殲滅しに掛かりそうなのよねぇ。」
ダークサイド派の戦士が集う彼女たちは、現状中立の立場で共和国とは戦争状態には無い。互いに遣り合う理由が無いからだ。
「確かに。」
「彼女は狡猾なシスナイトである事は間違い無い。交渉の余地も無いけど、グリーヴァス将軍を見逃す訳にも行かない手前、軌道上のドロイド艦隊を殲滅して帰るとしましょう。」
「よろしいのですか?」
「現戦力で2つの敵と戦えば良くて相打ち、悪くて全滅する。なら、一点に絞って一撃離脱した方がいい。」
そうしてクジョウ将軍の指揮の元、16隻のクルーザーの艦隊はダソミア軌道上に展開するドロイド艦隊を極軌道より急襲した。
ハイパースペースによる短距離ワープ後と同時に総攻撃をした為、軌道上に展開していたレキュザント級ライトデストロイヤーやプロヴィデンス級デストロイヤー、ルクレハルク級バトルシップの護衛ドロイドスターファイターは、激しい砲火に晒され、迎撃に移ろうにも今まで遭遇してきた共和国軍スタークルーザーとは違う苛烈な攻撃を受けた結果、大した戦果も挙げられずに次々にガラクタに変貌していった。
更には、攻撃用砲塔が向かない真上に艦隊が出現した事により、ドロイドコマンダーたちも大混乱に陥り、戦闘態勢を整えようにも密集していた事も相まって艦同士が衝突したり、砲撃で撃沈されたりしていた。
真っ先に沈められていたのはミューニフィセント級スターフリゲートであった。他のデストロイヤーに比べて装甲が薄い事もあり、また真上に向けれる砲塔も無かった上、他のデストロイヤーよりも上方を正位していた為、他のデストロイヤーよりも真っ先に沈められていたのだった。
急襲攻撃を受けたドロイド艦隊も態勢を立て直して迎撃に移ろうとした頃には、共和国軍艦隊はハイパースペースで離脱していった後だった。バトルシップ1隻、デストロイヤー2隻、スターフリゲート8隻を急襲で失った上、他の艦は中破乃至大破する状況となっていた。
ダソミアの地上ではナイトシスターとドロイド軍による戦闘が勃発しており、ドロイド軍によるナイトシスターへの追撃戦が行われようとした矢先に指令船が破壊された事で地上のドロイドが機能停止に陥った。これを機と見て反撃に乗り出したナイトシスターだったが、グリーヴァスの猛攻に壊滅を余儀なくされたらしい。
クレルにはまだ、役割があるので生かしました。
とはいえ、彼は共和国から追われる立場になったので暫く話には出てきません。ですが、死んでもいません。クローンも居ません。
ダークサイドに転向したジェダイとしては、尤もな例ですけど、ジェダイって結構簡単に闇落ちしやすくない?って思うのは私だけでしょうか?
まあ、厳しすぎる規律の所為って言うのもあるかもしれませんが、本作ではその規律をちょいちょい破る若しくは無かった上で進行していきますね。
では次話、第6星で。