剣士の帰還、ジェダイとなって調和を齎さんとす   作:アトコー

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難作だった。
3話を1話に纏める事もそうだけど、この手の話は結構難しく、シビアなところがあった。

加えて、オリジナルストーリーにしているので、どう改変していくかで迷いましたね。
あまり改変しきれてない?
・・・・・・・・かもしれない。






幕間 ジェダイ聖堂爆破事件

 

その日、アリーンでの災害復興救援事業での仕事を終えてコルサントに戻って来ていた。

基地からの移動にガンシップを使い、聖堂のタワーハンガーに降りて報告に行く途中だった。

 

「機体の整備、頼むわ。エンジンから異音がしていたから調べてもらえない?」

 

「分かりました。整備班!来てくれ!」

 

乗って来たガンシップはアリーンでも使用していた機体だが、エンジンから異音が鳴るのに気付いて何度かパイロットにシステム上問題が無いか確認してもらっていた。その時は問題は無いとしていたが、念の為、見てもらう為にも一先ず聖堂でメンテナンスしてもらうために聖堂従業員に声を掛けていた。

 

そして、報告の為にハンガーを離れた直後、背後からの爆発音に振り向く間も無く、ハンガーデッキから聖堂に入る自動で閉じられた扉が爆風と衝撃波で吹き飛ばされて、私は意識を失った。

 

響き渡るサイレン、燃え盛るガンシップや壁、そしてあちこちから聞こえた呻き声や悲鳴で漸く意識を取り戻した私が見たのは、整然と並べられたガンシップがあったハンガーデッキ・・・ではなく、爆発で何もかも吹き飛んで、あちこちで負傷した聖堂従業員やクローンが仲間を救出すべく瓦礫をひっくり返したりして助け出していた。

 

「・・・な、なにが・・・」

 

だけど、そんな状況に陥っているのに、何が起きたかまでは分からなかった。

自分の身体に圧し掛かる扉をフォースで移動させて立ってハンガーデッキの方まで歩いていこうとしたけど、立とうとして左足の激痛に耐えきれずに転げ落ちた。

転げ落ちた地面を這うようにデッキ内に入っていって、漸く状況が呑み込めた。

多くの従業員やクローンが死んでいて、中にはついさっきすれ違ったジェダイ仲間の姿さえあった。だが、5体満足にあるのが少ないぐらいで殆どの従業員は爆心地の近くにいたのか、ほぼ凄惨な状態になった。

 

「将軍っ!?大丈夫ですか!?」

 

ついさっき、ハンガーで別れたガンシップのパイロットが私の元に駆け付けた。

 

「ええ、脚を・・・」

 

私は自分の脚がどうなっているのか分かっていなかった。

 

「これは・・・・・クジョウ将軍、少しお待ちください。ゲイル!」

 

パイロットが叫んだ先にはもう2人、トルーパーの姿があった。一人が壁を背に項垂れていて、もう一人が手当てしているようだった。

 

「クジョウ・・・将軍!?・・・っ」

 

どういう状態なのか・・・それは言われなくても察する事が出来た。二言を告げぬ程に酷いのだろうというのが、彼らの表情を見て分かった。

 

「少し、失礼します。ゲイル、そっちを持ってくれ。」

 

「ああ、分かった。」

 

2人に肩を貸しながら、壁際のもう一人の元まで運ばれた私は其処で足の状態を見る事になった。

ぐにゃりと曲がってはいけない方に曲がった血塗れの足が其処にはあったからだ。

 

「応援を呼んできます。多分、混乱しているのか、まだ来ないようなので。」

 

そう言うパイロットに私は聞いた。

 

「サブパイロットは?」

 

パイロットにガンナーのゲイルともう一人は確認出来た。だけど、サブパイロットのトルーパーの姿が無かった。

 

「さっきの爆発で、・・・・・デッキに吹き飛ばされて・・・・・」

 

そう言いながら、ハンガーデッキの外を見るガンナーとパイロットに私は察した。

 

「そう・・・か。」

 

その後、駆け出したパイロットトルーパーだけど、彼も腕を怪我していた。

よく見ていなかったから分からなかったが、左腕がだらーんとぶらぶらしていた。骨折か脱臼か、どちらにしても彼も重傷である事に違いなかった。

 

 

 

最終的には私たちは救出された。

爆発騒動で駆け付けたのは聖堂内に居た殆どのジェダイの面々だった。

真っ先に駆け付けたマスターウインドゥにパイロットが事情を伝え、現場に赴いた時には意識が朦朧とした私と声を必死に掛け続けるトルーパーが居たらしい。その辺りの記憶が曖昧なだけあって、どうだったかはマスターウインドゥから聞いた。

ハンガーデッキが何者かによって仕掛けられた爆弾の爆発によって聖堂従業員27名、クローン16名、ジェダイ6名の命が奪われた。後から駆け付けたマスターレヴィナスによる指揮で即座に救出が出来た者の命は助かったが、壁に縫い合わされた者や瓦礫の下敷きになった者の多くは既に亡くなっていた。負傷者は全員癒しの間に送られ、特に重傷者はバクタタンクへの治療が施された。

爆発によるジェダイの負傷者はシオン・クジョウただ一人であり、他6名は死亡であった。

 

 

 

この事件後、直ぐにジェダイ・オーダーは当時コルサント外に居たアナキンとパダワンのアソーカに捜査を要請し、爆破犯の捜索を行っていた。

負傷した聖堂従業員の聞き取りの中で爆破犯として浮上したのが、従業員の一人で爆発物のプロと目される人物だった。また、当時現場にいたトルーパーからもこんな証言があった。

 

「そういえば、あの日ガンシップで大量のガンシップ用弾薬、燃料の輸送があったと聞いている。普通なら小分けして運ぶのを1機に集中して運ぼうとしているのを見かけた。」

 

というものだった。

監視モニターの分析の結果、爆発を起こしたガンシップは、その爆発物を大量積載した機体で、且つ集中的に爆発物が機内に搬入されていた記録も見つかった。だが、その爆破事件を引き起こした従業員が見当たらないという事で分析ドロイドが更に録画データを確認し、遺留品を調べた結果、爆破事件を引き起こした従業員は右手を残して木端微塵に吹き飛んでいた事、従業員自身が爆弾であった事を突き止めた。

だが、同時に判明したのは有ってはならないモノだった。

 

「ナノ・ドロイド?それが爆弾として使われたのか?」

 

「爆弾として利用されている極微テクノロジーの一つです。」

 

「ふむ・・・・・。」

 

「シオン、此処に居たのか。」

 

「マスター、ええ。」

 

あの爆破事件の後、バクタタンクで足の治療を済ませて全快した訳だけど、惑星内に居なかったアナキンとアソーカの2人だけに捜査を任すという評議会の方針に納得行かなかった私は単独で調査に乗り出していた。

 

「捜査はアナキンとパダワンのアソーカだけだ。俺達は何も出来ん。」

 

マスターはそう言うが納得出来るわけが無かった。私は足を失いかけた。

あの時のガンシップのサブパイロットは首の骨を折った上に地面に叩き付けられて死んだ。

他多くの従業員とクローンが無くなった。

 

「何も出来ないからと、ただ静観を決め込んでは噂の払拭は出来そうもないようですね。」

 

「シオン。」

 

マスターが私の肩に手を置くが私は機器の操作を止めなかった。

 

「ジェダイ存続に関わる事態であるという事を理解していなさすぎです。憲兵隊の投入は必要だった筈だ。それを拒んだなら第三者委員会なるものを作って外部捜査会を作るべきだった。それらをせずにただ静観し、2人の捜査に任せるというのは・・・・・ジェダイが仲間を庇ってやっている。そう見られても可笑しくない事が何故マスターヨーダたちは分からないのです?」

 

「・・・・・・・・・・・・・複雑なんだ。何しろあの事件当時、殆どのジェダイが聖堂にいたんだ。ジェダイの誰かが関わっている可能性は払拭出来ない。故に外部にいたジェダイにしか任せられん。」

 

「ジェダイ贔屓に見られている状況が今の聖堂前を生み出している。そうとも考えられるのですよ。少なくとも彼らの意見も理解は出来る。」

 

そう言いながら他の分析ドロイドからの情報を保安ステーションで解析しながら進めていた。

 

「元老院からは憲兵隊の投入が強く求められたのは、君が原因とも言えるのだ。」

 

「・・・・・私が当時あの場に居て、重傷を負ったから?」

 

マスターは、その問いに頷いた。

 

「そうだ。元老院は君をかなり買っている。ジェダイの中でも、いやジェダイマスターよりも強い発言力を持っていると言って過言じゃない。」

 

「元老院への顔出し、更に言えば議会そのものへは出席していませんが?」

 

「ああ、殆どが各元老院議員からの依頼だ。だが、その依頼を確実に元老院議員が求める形や用件を満たして行っている。その評価はジェダイ評議会より上だ。今回の憲兵隊の投入は主にオーガナ議員やアミダラ議員、モスマ議員、ロブ議員、チューチー議員、ポールネス議員等30名以上に及ぶそうだ。今はパルパティーン最高議長が抑えているそうだが・・・・」

 

「そんなに!?・・・・・いや、どの議員も調停で立ち会った事もあるから・・・いやだとしても・・・・・」

 

どの議員も知っている名であり、有名な著名議員であった。

私の重傷を知ってか、即座に憲兵隊投入の声を上げたのはオーガナ議員だった。

理由は、私のジェダイ内部における評価の低さだった。

数あるジェダイナイトの中で私の評価はジェダイ評議会からもあまり高いとは言えない。中には私を妬み蔑むジェダイも居る事をオーガナ議員は知っていた。故に、そのジェダイの仕業じゃないかと、彼は思ったのかもしれない。

 

「・・・・・・・・・・・分かりました。一度議員らと会って話してきます。解析は平行して進めて。特に、ジャッカー・ボウマーニと接触した者の確認を。家族への接触も含め、監視カメラにあれば報告を。」

 

「分かりました。」

 

分析ドロイドたちに任せて、私は保安ステーションを出ると元老院ビルへと向かった。

正面玄関には、多くの元老院議員が丁度議会が終わったのか出て来たところだった。手始めにパルパティーン最高議長に会う予定だったのだが、その議長を始めとした憲兵隊投入賛成派の議員らが話しながら出て来たところだった。

 

「マスタークジョウ、身体はもう大丈夫なのか?」

 

「お騒がせして申し訳ありません。私はこの通り、もう大丈夫ですオーガナ議員。」

 

「それは良かった。貴女に万が一の事があったら、その仕業は内部の人間だとしか思えないもの。」

 

「ああ、君を失う事は大きな損失だ。」

 

「我々議員の間でも大きな話題となっていた。身体が治って良かった」

 

多くの議員が私の完治を祝い、五体満足である事に安心していた。それはパルパティーン最高議長も同様だった。

 

「君が居なくなる事は共和国にとっても大きな損失だ。今回の事件に憲兵隊を投入するという考えは私も考えていた。・・・・・・だが、ジェダイの反発も大きいのも事実だ。どうすべきだと思う?」

 

「憲兵隊よりも事故調査委員会を設立し、ジェダイの視点ではなく、第三者としての視点で捜査するのがいいかと思います。」

 

「事故調査委員会・・・度々爆破事件やクルーザーの墜落の度に設立した組織だったね。よし、今回もそうしよう。」

 

「爆発物のスペシャリストを含めて捜査を行う事を打診しよう。集められるか?」

 

「私の方で人員を集めましょう。いつものメンバーですが、多くの調査をしてきたスペシャリストです。中立の視点で物事を考える上、軍や我々元老院の圧力に屈しないよう権力を強めていますから問題は無いでしょう。」

 

 

議員たちはその後、他にやる事があるのかその場をそれぞれ離れていったが、私はパルパティーン最高議長とオフィスに入った。

 

 

 

「良かったよ、本当に。」

 

「その節はお騒がせしました。」

 

「いやいや、君が無事でよかった。多くの犠牲者が出た事は悲しい事だが。」

 

「ええ。」

 

「それで、目途は経っているのか?」

 

「ええ、ある程度は。ただ、単独犯か共犯がいるかは・・・・」

 

「ふむ。・・・・・・コルサント保安部隊に指示を出そう。評議会は善しとしないだろうが、君に任せる。」

 

「ジェダイ内部では惑星外にいたアナキンとアソーカが捜査を担っています。私のは勝手にやっているだけです。」

 

「構わない。何度も言っているが、私にとっても、議員たちにとっても、そして共和国にとっても、君の損失は重大問題なのだ。」

 

「過分な評価は有難いですが・・・・・。」

 

「保安部隊には私から伝えておく。よいな、聖堂を攻撃した者を必ず捕まえるのだ。」

 

パルパティーン議長は、念を押してそう言った。

元老院がそこまで力を入れる理由が私だけじゃない気がしながらも了承してオフィスを後にした。

 

だが、私が元老院ビルに行っている間に実行犯であるジャッカー自身が爆弾であった事やジャッカーの血液に含まれていたナノ・ドロイドの理由は、彼の妻が全ての原因であった、という事で彼女を逮捕して事件は終わりを迎えようとしていた。動機は不明だが、ジャッカーの食事にナノ・ドロイドを含ませて人間爆弾として使ったとしか思えない行動だったという。

分析ドロイドの解析でジャッカーと会話をしたジェダイは一人も居ない事から単独犯である事や、第2、第3のナノ・ドロイドによる爆弾の心配は無いという報告を受けた。

私は保安部隊にジェダイ聖堂に拘束した容疑者を共和国軍事基地にある軍事刑務所へ送還する事を通達すると、その通達にコマンダーサイアの部隊が対応した。

ジェダイ評議会は先の爆破事件で亡くなったジェダイの葬儀を行った。ほぼ全てのジェダイが集まる中、慎ましく行われた。

葬儀が終わった後、私はアナキンとアソーカ、バリスとターキン提督が話しながら進んでいるのを見つけた。その時の会話は丁度容疑者を移送した事の話だった。

 

「それでレッタは?」

 

「移送された。」

 

「移送?何処に?」

 

「軍事刑務所だ。」

 

「何故ですか?これはジェダイの問題であり、彼女はジェダイの監視下にあるべきです。」

 

「クローンの犠牲者が出た以上は軍の管轄だ。ジェダイへの攻撃は元老院への攻撃でもある。本来なら憲兵隊も投入して捜査すべきだった。」

 

「ですが!・・・」

 

「ターキン提督の言う通りだよ、アソーカ。」

 

話を聞きながら壁際に立っていた私はそう言った。

 

「シオン。」

 

「最初から軍憲兵隊も捜査に加えた共同捜査であったなら、ジェダイとしても関われた。だけど、それを拒んだ以上、ジェダイの管轄から軍の管轄へと移すべきだよ。」

 

「提督の言う通りだ。シオンの言い分も一理ある。」

 

アナキンはターキン提督と私の言い分に擁護する立場を取っていた。軍憲兵隊の投入はそう言う意味を含めても良い判断である筈だった。拒んだ理由がジェダイの問題である・・・というアソーカの言い分も理解出来るけど、それだけを押すには少し弱い。

 

「ジェダイには共和国市民を裁く権限は無い。司法権限を持つ組織に引き渡す必要がある。」

 

「ですが、まだ聴取も。」

 

「だとしてもよ。」

 

その意見に納得の行かないアソーカだが、バリスは仕事が有ると言って去っていき、アナキンは友人を慰めるべきだとアソーカを行かせた。

エレベーターに乗り込みながらアナキンは言った。

 

「彼女もまだ若い。」

 

「まさしく。しかし、若いのに経験豊富なジェダイも此処には居る。」

 

ターキン提督は私を見ながらそう言うと

 

「場数が違いますよ。・・・・・コルサント市街のカメラ記録、見てきます。」

 

「彼女が犯人だろう?」

 

「単独犯であるなら・・・裏付けしたいだけです。もし、誰かが関わっているとすれば変わってきます。」

 

「ふむ。」

 

 

エレベーターを降りて共和国軍事基地中央保安センターにあるコルサント監視モニター室へと足を運ぶとコマンダーサイアが出迎えてくれた。

 

「お待ちしておりました、将軍。」

 

「どう?進捗の程は。」

 

「いえ、まったく。現在、レッタ・ターモンドと接触した者を調べていますが、直近1週間で分かる範囲では亡くなった爆破犯以外居りません。」

 

「・・・・・若しくは監視カメラの死角を突かれたか。」

 

「・・・・・まさか。ありえません。」

 

「可能性としてよ。一応聞き取りの方もお願い出来ない?」

 

「既にポリス・ドロイドに自宅周辺の聞き取り調査を。」

 

「頼もしい限りね。」

 

「しかし、そこまでする必要があるのでしょうか?」

 

「動機次第で、内容は変わるわ。尋問の程は?」

 

すると、尋問を担当したトルーパーが首を振りながら言った。

 

「それが、コマンダータノにしか話さないと。」

 

「アソーカにしか?」

 

「はい、ターキン提督がジェダイ聖堂に連絡を入れたとの事です。先ほど、コマンダータノが軍事刑務所に到着しました。」

 

「・・・・・・・・・・・」

 

あまりにも事が進み過ぎている気がする。考えすぎ?

いや、・・・・・どうももやもやする。

 

「サイア、私も行くわ。直接は無理でも監視モニターから話は聞ける筈よね?」

 

「はい、可能です。」

 

私は、直ぐに動いた。コマンダーサイアを含むショックトルーパー8名を連れて軍事刑務所へ入った。既にアソーカはコマンダーフォックスと共に中に入った後のようで、受付の中に私とサイアは入った。

 

「将軍、申し訳ないのですが・・・・・」

 

「えっ?ああ、そうね、これは預ける事になっていたわね。」

 

ショックトルーパーが言ったのはコムリンクとライトセーバーをこの場で預ける事。正確には金属類を中に入れない事を指していた。

 

「あれ?なんで監視モニターの録画録音がされてないの?」

 

「ん?おかしいですね。これをこうして・・・・・」

 

すると、モニター画面にアソーカとレッタが会話している様子が映し出された。

会話内容も聞き取れるので、記録係が録音しながら重要と思われる単語を書き出していた。

 

「聖堂爆破はターモンド容疑者の案ではない・・・・唆した人間がいるのか?」

 

「・・・・・・考えたくもない事だけど、やっぱりそうだったのね。」

 

「クジョウ将軍、何時から疑っていたのですか?」

 

「彼女が捕まって自宅の捜索や証拠品、経歴を見て、有り得ないと思いながらその考えには至っていた。」

 

「と、なると。」

 

「やはり、この事件にジェダイが・・・・・・」

 

その事実だけでも、重苦しい空気が漂っていた。アソーカは更に追及しつつも聞き出そうとしていた。何故こんな事をしたのか、指示したジェダイとは誰か。

こんな事をした理由は、ジェダイが戦争の兵器であると多くの民衆が思っているという。

 

「ターキン提督が言っていたわね。ジェダイは平和の守護者であるべきだと。」

 

「・・・・・・・、全てのジェダイがそうでは無いのでは?」

 

「でも国民ってのは、一部が良くない事をしたら全員悪いかのように思ってしまうものなのよ。国民感情って結構シビアだから慎重に行って行かないといけない。けど、事この事案は問題ね。」

 

その上でターモンド容疑者は保護を求めていた。この保安施設内において尚、指示したジェダイが自分の口を封じようとしているのでは無いかと。故に、アソーカに助けてほしいという事だった。

 

「サイア、部屋の外で待つフォックスにアソーカを呼び出すように伝えてもらえる?」

 

「了解しました。フォックス、聞こえるか?」

 

『サイアか、どうした?』

 

「クジョウ将軍がコマンダータノを呼び出している。コマンダーを呼んでくれないか。」

 

『分かった。少し待て。』

 

そう言うと、フォックスは部屋の扉を開けていきなり踏み込んだ。

 

「まだ話している途中なのだけど・・・」

 

「申し訳ない、コマンダータノ。クジョウ将軍が呼び出しているとの事だ。このコムリンクを使ってく・・・・れ・・・・?」

 

「ん?どうした・・・・の!?」

 

そこで、2人は気付いた。

モニター画面を見る私たちも異変に気付き、ショックトルーパーを走らせた。

サイアがフォックスに連絡を取ろうとコムリンクを鳴らした。

何が起きたか、それはアソーカとフォックスが話し出した瞬間にターモンドの身体が浮かび上がったのだ。それも首を抑えながら苦しそうに。

 

「レッタ!?」

 

「緊急事態だ!」

 

「レッタ!?どうしたの!?えっと・・・どうしたら!?」

 

『アソーカ!アソーカ聞こえる!』

 

「マスタークジョウ、レッタがっ、どうすれば!?」

 

『落ち着きなさい、フォースの流れを断ち切るのよ。一瞬なら出来る筈よ。』

 

「フォースの流れを!?えっと・・・確か・・・こう!」

 

一時的にその空間内のフォースの流れを断ち切るというのは、私が編み出した技術の一つ。

空間内でフォースによる干渉を一時的に遮断するというものだった。

アソーカは粗造りだけど、フォースカットの方法を体得していた。

その為、流れが断ち切られた事でターモンドの身体が地面に落ちた。

 

「フォックス、どうすれば!?」

 

『その区画は危険よ。アソーカ、ターモンドを連れて移動して。フォックス、下層の収容部屋の一番近いのは!?』

 

「此処からだと、3階下になる。」

 

『階段を使って、エレベーターだと察知されるかもしれない。』

 

「わ、分かった。」

 

慌てるアソーカに指示を出してその収容部屋から移動してもらった。だが、事態はこれだけでは終わらなかった。

 

フッと照明が暗転して夜光灯だけが付いた。

 

「何が起きたの!?」

 

「トルーパー、再起動しろ!」

 

「やってますが、これは・・・!」

 

そう言って何とか照明を付けようと予備電源へ付け直したが、事態は最悪の状況になっていた。

明るくなった通路、部屋だが、コムリンク越しにアソーカの悲痛な叫びが聞こえてきた。

 

『そんな!?こんなことって!』

 

「どうしたの!?アソーカ!答えて!」

 

監視カメラがダウンしたのか何も映らない。仕方なく、私はサイアと数人のトルーパーと共にアソーカの元に駆け付けた。

だが、其処には座り込むアソーカと倒れ伏すショックトルーパーが居た。

 

「これは・・・・・コマンダータノが?」

 

階段の扉を開けに行ったフォックスが先に戻って来て、斃れたトルーパーを見ていた。

斃れたトルーパーにはライトセーバーで斬られた跡が確かに残っていた。

 

「違うわ、私じゃない。」

 

「ですが・・・貴女しかいません。」

 

怒気を孕む言い方にサイアが宥めるように言った。

 

「フォックス、少し落ち着け。コマンダータノのライトセーバーは何処だ?」

 

「・・・・・・・・・・」

 

フォックスは此処で漸く彼女の手元にライトセーバーは無く、腰にも付いていない事に気付いた。

 

「受付で預ける規則になっていた。そして、コマンダータノのライトセーバーもコムリンクも此処だ。」

 

私のは移動する前にサイアから受け取っていた。だが、ターモンド容疑者は首を絞められた事による窒息死・・・・・では無かった。

 

「・・・・・・フォース・チョークで出来なくはないけど。・・・ううん、ダメね。首が折られてる。」

 

「そんな、唯一の手掛かりが。」

 

その時、私はこれまでの状況を思い返していた。

そして、今ゾッとすることを考えた。

私がこの場を訪れないで、アソーカ一人で面会していたとしたら・・・・・

アソーカに全ての罪を着せようとしていたとしたら・・・・

そしてもし、この状況にターモンド容疑者を殺したジェダイが笑っているとしたら・・・・

 

「・・・・・・フォックス、軍事刑務所を含む基地全ての出入口を封鎖して。」

 

「は?」

 

「これを為したジェダイがまだ近くにいるかもしれない。部屋越しにやるくらいだ。刑務所内に密かに潜り込めるのもジェダイしか居ない。警報を鳴らして!」

 

コマンダーサイアが直ぐに連絡を入れて、共和国中央軍事基地全ての出入口が封鎖された。

出入りする者を監視し、特に出ようとする者はよく調べるように通達を出した。また、フォックスは封鎖をしている間のジェダイの出入りを禁止するよう通達を出していた。

 

「しかし、誰が・・・・・。」

 

「ターモンドは、口封じを恐れていた。だが、何故コマンダータノに?」

 

「そのジェダイの指示だと言っていたわ。だけど・・・そのジェダイへの手掛かりが・・・・。」

 

「今のところ怪しい人物は確認されていません。」

 

封鎖命令を出して3日。

ジェダイ評議会には緊急事態が起きている故、ジェダイの出入り禁止である旨と、警備班のマスタードローリグには聖堂に封鎖命令を出してから戻ってきたジェダイをリストアップするよう頼んだ。だが、その間に何も進展は無かった。アソーカも帰さずに拘束したままなのは、理由があった。

 

 

 

 

「どういうこと?」

 

「恐らくこれをやった犯人は何が何でもアソーカに爆破事件の罪をも擦り付けたいと考えている筈だ。そうでなくても、わざわざアソーカを指名した事も不可解だ。」

 

「まるで、私をそう仕立て上げる為に・・・・・。」

 

「しかし、どうすれば?」

 

「なら、今は相手の策略に乗ってあげましょう。」

 

そう言うと、フォックスはまさか!?と驚愕し、アソーカは呆れた表情をしていた。

 

「・・・・・って事は私がやった事にするって事?」

 

「ええ、正確に言えば敵を騙すにはまず味方からって事よ。」

 

「・・・・・なら、マスターも巻き込みたいのだけど。」

 

「アナキンを?・・・・・・そうね。」

 

私は少し考えて、これを為す味方は少しでも多い方がいいと考えてトルーパーに連絡をしてもらった。

程なくして、マスターレヴィナスとマスタースカイウォーカーの2人がやってきた。

 

「どういう状況なんだ?」

 

最初に説明を求めてきたアナキンに現状と、起きた事態を全て話した。

話を全て聞いてアナキンとレヴィナスは呆れながらも私の策に乗る方向で一致した。

 

 

「つまり僕が真犯人を探し出せばいいわけだ。」

 

「そうなるな。俺がアソーカの弁護をするが、恐らく裁判まで日は無いぞ。」

 

「裁判前に決着は着かせる。」

 

「出来るのか?」

 

「その為の布石は蒔いたよ。」

 

それからというのも、忙しかった。シン・ドローリグから受け取ったリストにあるジェダイ全員からその日どこに居たかをそれとなく聞き取り、アリバイ確認。

その中で一人だけ、アリバイの成立しないジェダイが居た。

また、アソーカが犯人を殺したという噂に、そのジェダイが真っ向から異論を叫んだが、私にはどうして捜査関係者しか知り得ない情報を知っているのか不思議でならなかった。

 

その間、アナキンも聖堂内で捜査をしながら評議会の追及を巧みに避けていた。時々レヴィナスの擁護もあって、強く出れないよう牽制されていた。だが、何かを企んでいるかのように思わせるだけでも十分だった。

私はその間、コルサント暗黒街に詳しい元老院議員から情報を仕入れて情報屋からも情報を得ていた。

その中で、私は行方不明になっていたアサージ・ヴェントレスがこの暗黒街に居る事を知った。

 

情報を共有する為に都度都度、軍事刑務所の会議室に集まった。

私とアナキンとレヴィナスとアソーカとフォックスで・・・・

 

「ヴェントレスが暗黒街?」

 

「ええ。だけど、かなり深部に居るみたい。それと、情報屋の情報だと彼女、ライトセーバーを持っていないそうよ。」

 

「ライトセーバーを?何故だ?」

 

「分からない。何故持っていないのか、その理由も彼女しかしらない。」

 

「だろうな。」

 

「僕が聞き出してこよう。もう裁判も始まる。待ってられないね。」

 

「議長を含めて根回しはしてある。知らないのはジェダイ評議会だけ。」

 

「逮捕しましょう。奴は危険な存在です。」

 

「いや、今回はしなくていい。大分鳴りを潜めている、次何か仕出かせばその時は逮捕する時だ。」

 

「しかし・・・・・。分かりました。」

 

フォックスは不服そうにしながら渋々了承した。今はヴェントレスの逮捕より真犯人確保が優先されるからだ。非常に早いペースで犯人と思われるジェダイの特定が進んでいた。

私の中でもう決定しているようなものなのだが、決定的な証拠が無い為、大きく出れないというのもあった。

 

「それから将軍方、一つ報告が。」

 

「なんだ、フォックス?」

 

「刑務所内の通気口などを詳しく調べた結果、毛髪が見つかりまして。」

 

フォックスは毛髪から近人間種のミリアランという種族の遺伝子があったと報告してきた。この段階になって漸く私は確証に近い答えを得たと思い、共有することにした。

だが案の定、アソーカはそんな筈は無いと否定していた。アソーカにとって彼女は大親友でもあったから、裏切るなんてありえないと思ったのだろう。

 

「候補に入れておく。だが・・・・・確かか?」

 

動揺するアソーカを余所に今まで調べ上げた情報が入った端末をマスターレヴィナスに見せると深く考えながら頷いていた。

 

「アナキンはヴェントレスと話に行け。恐らく彼女が鍵だ。」

 

 

アナキンは私の情報を頼りに暗黒街に入るとフォースの感に頼ってヴェントレスを探し出した。逃げるヴェントレスと追うアナキン。2人の追いかけっこは結構早い段階で終わりを告げた。というのも、ヴェントレスが条件を突き出して来たからだった。

 

ヴェントレスは、自身のライトセーバーが何者かに奪われた事実、そしてそのライトセーバーを奪ったのがジェダイの誰かである事を告げたのだった。そして、決定的な事をヴェントレスは話した。それはターモンドが最近会っていたジェダイに関する事だった。

監視カメラにも掴む事が出来なかった喉から手が出る程の情報に対して、アナキンはジェダイに懸けられた賞金を取り下げる事を条件に奪われたライトセーバーを取り返す事を約束した。

そして、ターモンドが会っていたジェダイが判明すると直ぐにアナキンはジェダイ聖堂へと向かっていったのだった。

 

アナキンはその名を聞いた時から怒りを抑えようと何度も精神を落ち着かせていた。

バリス・オフィーがいる部屋の前まで行きチャイムを鳴らした

 

「バリス、君に話がある?」

 

「マスタースカイウォーカー?何でしょうか?」

 

バリスはいきなり自分のところに来たアナキンに少し驚いていた。

 

「バリス、君は軍事刑務所で事案が発生した時、コルサントの暗黒街にいたそうだな。」

 

アナキンは置かれていたバリスのライトセーバーをフォースで引き寄せて手に取った。

 

「親友ですから、何か力になれないかと思って。」

 

だが、このバリスの証言が嘘である事はコルサント暗黒街にいる情報屋を含め、潜伏していた賞金稼ぎと司法取引の末、当時は訪れていなかった事を確認していた。

 

「何か問題でも?」

 

その事実を知るアナキンは、敢てはぐらかした

 

「いや、問題は無い。だが、君が会ったという人物について知りたいんだ。」

 

「それは・・・・・・。」

 

言い淀むバリスにアナキンは、追撃した。

 

「言いにくい相手か?ギャングか、賞金稼ぎか、取引したんじゃないか?」

 

「そんな相手とは取引なんてしません。私は一般市民としか有っていません。」

 

だが、残念な事にあの暗黒街に住まう本当に善良な一般市民はごく一部しか居ない。故に彼らの特定も終えており、裏も取れていた。

 

「そうか、だが、何度か暗黒街に来ていたそうじゃないか。それも、爆破事件が起きる前にも」

 

「まさか、私が?行く必要がありますか?」

 

「レッタ・ターモンドと其処で会っていたんじゃないか?」

 

アナキンはヴェントレスから聞いた情報をそのままバリスに聞いた。だが、バリスは狼狽える事無く否定し続けた。だが、

 

「一体誰が見ていたというのですか?」

 

「ヴェントレスだ。暗黒街に潜っていた彼女が言うにはそうだ。」

 

「ヴェントレス?ありえませんよ。彼女はシスの戦士ですよ。嘘を吐くのも上手ですから。」

 

「確かにそうだが、彼女から嘘を言っているようには思えない。」

 

「彼女を信じるというのですか?」

 

バリスは呆れたように言うが、アナキンは動じずにいた。

 

「なら、アソーカがやったと?」

 

「いいや、違うね。2人とも嘘は言っていない。更に言えば、アソーカは当時しっかりとしたアリバイがあって、それを為せる手段が無かった。だけど、不思議なのは・・・・・何故君が、アソーカが犯人だと言えるのか・・・だ!」

 

その瞬間、アナキンはフォースの揺らめきを感じ取ってすぐさまライトセーバーを起動した。そして斬りかかるバリスの攻撃を防いだ。

 

「見ろ、やっぱりヴェントレスのライトセーバーだ。」

 

バリスの攻撃を難なく防ぐアナキンは

 

「ヴェントレスから奪ったライトセーバーを捨てておけばな!」

 

「ダークサイドが気に入ったのよ!」

 

バリスはそう言い放ち、防がれながらアナキンはバリスを蹴飛ばした。

蹴飛ばされたバリスは廊下に転げるも直ぐに態勢を立て直して逃げ出した。

それを追うアナキンは追いながら連絡を入れた。

 

「シオン、言った通りになった。」

 

『大丈夫。安心して』

 

 

窓際の通路まで追いかけたアナキンが斬りかかり、バリスはそれを避けて窓際に立った。

 

「アソーカを売ったな。裏切り者」

 

「信用や信頼なんてなんも価値なんて無い。ジェダイ評議会が信じるのはただ一つ、あるのはただ暴力だけ!」

 

その言葉にアナキンは本気で怒った。そんな考えに至ったバリスに対して、腰に付けていた自分のライトセーバーも手に取って起動し、二刀流になってバリスと斬り合った。

 

アナキンの方が場数も経験も上だというのに、バリスが何故か自分と同等に打ち合える事が信じられなかった。だが同時にアソーカを裏切り、爆破犯としての罪を擦り付けようとし、シオンの努力を水泡に帰させようとしたバリスを許すつもりは無かった。

 

だが、バリスもライトセーバーの腕ではアナキンには勝ち切れないと思って逃走を選択した。だが、此処が何処だかバリスは忘れていた。

 

「武器を降ろせ。」

 

ジェダイテンプルガードが黄色のダブルライトセーバーを手に2人ずつ、前後に現れた。更に前からはシン・ドローリグが、後ろからシオン・クジョウがそれぞれライトセーバーを手に現れた為、状況を不利と感じたバリスは窓からの逃走を選択して窓を割って逃げ出した。

バリスを追ってアナキンも割られた窓から追うのを見て、マスタードローリグは下の階へ急ぐように他のテンプルガードに指示を出し、アナキンの後を追った。クジョウは後を追わずに上から2人が戦う様を見ていたが、アナキンが蹴飛ばされて落ちた先は聖堂の訓練所。

間が悪い事にマスターシヌーベがジェダイ・イニシエイトの子供たちの訓練が行われている最中だった。咄嗟にマスターシヌーベが子供たちを護るべく杖からライトセーバーを出して威嚇するが、その時子供たちの一人が叫んだ。危ないっと。

 

その警告にアナキンはうつ伏せから仰向けに咄嗟に反応してバリスの攻撃を防いだ。

流石に危ういと思った私もバリスとアナキンが居た場所まで飛び降りたけど、杞憂だったみたい。2人が戦う回りにテンプルガードたちも続々と集まって来た。

二刀流で互いに戦い合っていたが、アナキンは落とされて起き上がってから一本だけになり、バリスはそれで圧倒しようとしたが、アナキンに腕を掴まれて強く握られて痛みに持っていたライトセーバーを落とすとアナキンが圧倒した。

最終的にはフォース・チョークでバリスを捕らえるとテンプルガードによって両手を拘束されて、アナキンはその足で法廷へ急いだ。

 

 

 

軍事基地内の法廷では、何故かターキン提督がアソーカが犯人であると証拠映像を見せたが、音声が入ってなかった。

其処にマスターレヴィナスが音声付で録音し始めた部分から最後まで全てを流すと、法廷内の状況が大きく変わった。ヨーダもアソーカが暗黒面に落ちたと疑わなかったのに対し、レヴィナスが出した別の証拠映像(音声付き)で変わったのだ。

一転して追及から擁護に出たヨーダを含むマスタージェダイたち。

しかし、議員の視線は厳しく手のひらを返すのが早すぎると批判が相次いだ。

その状況でマスタースカイウォーカーを含めた私たちが法廷内に入った。

 

だが、私たちが入って状況がマスターヨーダらジェダイ評議会への厳しい視線を向けられている異様な状況でアナキンが真犯人を突き出した。

 

バリスはジェダイ・オーダーが腐敗しきった組織になり、殺戮者の集団に成り下がったと糾弾した。戦争を通してダークサイドの手先となり、共和国を壊そうとしていると叫んだのだ。

だが、仮にそうだとしてもやり方が不味かった。警告だとしても誰かを犠牲にしてはそれは表現するものからテロリストに成り代わるものだ。

バリスはその後、テンプルガードに連れていかれたが、私はジェダイ・オーダーがアソーカを糾弾する側に立っている事が理解出来なかった。

私とアソーカ、アナキンとレヴィナスで共謀してバリスを捕まえるまでを話した。無論、それは、他のオーダーメンバー、主に評議会議員が信用出来なかったからだ。

 

「やっぱり読んだ通り、ジェダイ・オーダーはアソーカを糾弾する側に立ったわけね。」

 

「ああ、シオンが読んだ通りだ。」

 

「どういうことじゃ?」

 

「目先の情報ばかり見て大事な情報を見逃して、憶測で良い悪いと決めつける。ジェダイ・の悪いところだ。」

 

「直ぐに有り得ない、信じられないと現実逃避して日和見な考えしか打ち出さず、身内から悪い者が出れば目先の情報だけ信じて考えようともしない。そうでは無いですか?マスターヨーダ」

 

「それは・・・・・」

 

「そうであっても、アソーカが殺した事実に何も変わらん。」

 

そう言ったのはマスタームンディであった。

 

「では、アソーカが殺したという証拠は?現地に居た私でもアソーカが殺すなどという行動が取れたと言えますか?寧ろ殺す前にターモンドを唆したジェダイが誰であるかを知る必要があるのに、知る前に殺す理由は?」

 

証拠があるわけでも無いのに、アソーカが殺したと断言したムンディに対して追及すると殺したという証拠も持ち合わせていないムンディは押し黙るしか無かった。

バリスが持っていたヴェントレスのライトセーバーはアナキンが回収していた。

アソーカを囮とした囮捜査はこうしてバリス逮捕で終わりを告げた。

 

 

 

その後の自供で、軍事刑務所の通風孔を通って内部に侵入し、ターモンドをフォース・チョークで暗殺しようとしたが、フォースの流れが突如断ち切られ、殺し損ねたので発電室に仕掛けたEMP爆弾を作動させて電源を落とし、暗闇の中慌てるアソーカらをフォース・プッシュで押し倒し、ターモンドをフォース・チョークで首の骨を折って殺し、自身に気付いたショックトルーパー2名をライトセーバーで斬り殺して逃走したという。

その時アソーカは後ろを向いていて、且つ倒れ伏したままだったから都合が良かった、と。

 

 

 

だが、それで終わらなかった。バリス逮捕後、ジェダイ・オーダーはアソーカに対し謝罪した。だが、オーダーは碌に調べもせずにアソーカを容疑者と決めつけた事に対しどういう理由であったのか、他に調査をさせていたのか、あらゆる点で私とレヴィナスが追及し、どの答えも得る事は出来なかった。答えられなかったのだ。ヨーダもオビワンも、ムンディもフィストーもクーンも、誰もかれもが与えられたそれだけの証拠を信じ、新たな証拠が出されるまでアソーカを犯人だと決めつけ疑わなかったのだ。

また、ターキン提督は意図的に音声の部分を省いたとして謹慎処分となった。少し調べればすぐ出て来るのに、このデータを元にアソーカを犯人に仕立て上げた罪は重いと司法長官が判断した結果、降格と減給、半年分の給与をアソーカに引き渡すなどの処分に加え、3年間の謹慎処分となった。

 

ヨーダは、困難に立ち向かい強い意思を以って対応した事と謝罪の意味を含めてジェダイナイトへ昇格を提案したが、アソーカは拒否。

アナキンに自分探しの旅に出ると告げてオーダーを去ってしまった。

 

 

 

だが、アナキンはアソーカの席を残したままにしていた。復帰したらアソーカはジェダイナイトとして復活出来るように手を尽くした上で、送り出したのだった。

 

 

 

 




次話に行くと言ったね。その間に幕間を入れる予定だったの忘れてた。
何話か入れていくかもしれないので楽しんでみてくださいね。

それでは、また。
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