剣士の帰還、ジェダイとなって調和を齎さんとす   作:アトコー

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遅くなりました。

現場が遠い場所に2回も行かされて、疲れと出費でダウンしてました。





第6星 コルサント防衛戦

 

第6星

 

ダソミアの騒動から更に時は経ち、戦況は膠着状態にあった頃、

 

 

 

 

それは予告なく現れた。

 

 

 

 

コルサント首都に突如としてグリーヴァス将軍が率いる通商連合の大艦隊が襲い掛かって来たのだ。

 

 

 

グリーヴァス将軍麾下の大艦隊がコルサント防衛ラインを突破して、まるで狙ったかのようにパルパティーン最高議長のオフィスを急襲、護衛と救援に駆け付けたジェダイやセネイトコマンドー、レッドガードを蹴散らしてパルパティーン最高議長を拉致した。護衛していたジェダイのフォースの叫びを聞いて慌てて駆け付けたメイス・ウインドゥだったが、救援に駆け付けた3人のジェダイの遺体と一人のジェダイが連れ去られた事を保安用ホログラムの映像を見て判明した事実だった。

 

 

 

 

 

 

 

パルパティーン最高議長を連れ去ったグリーヴァス将軍はコルサントから離脱しようとしたところだったが、態勢を立て直した共和国宇宙軍の反攻に遭い半包囲された為、突破するべく激闘を続けていた。

マンダロアへ向かう途中だった私たちも報告を受けた直後に針路を変更して艦隊をそのままコルサント宙域に向けてハイパースペースでワープした。

ワープ直後、ドンピシャで辿り着いた其処は正に艦隊戦の真っ只中。コルサント防衛艦隊の他、各方面に散っていた艦隊が次々にワープアウトして合流していた為、艦隊の数は共和国軍の方が勝りつつあった。

私もACR-170スターファイターの後身となるXウィングスターファイターをジェダイ用に改造したスターファイターでコマンダーバゼラート率いるXウィングとACR-170戦闘機隊と共に戦場に加わった。

 

あちこちでスターファイター同士のドッグファイトが繰り広げられている中、レーダーマップでオビワンとアナキンが、グリーヴァス将軍が乗るクルーザーに向かって飛んでいるのが分かった。

 

「彼らを援護する。各機続け。」

 

「了解。全機突撃態勢!」

 

 

オビワンたちはオッド・ボールことダヴィジャンが率いる戦闘機隊でグリーヴァス将軍が乗るインヴィジブル・ハンドへ突撃を開始しており、護衛のドロイドファイターに追われている状況だった。

無線では、オッド・ボールの戦闘機の後ろにドロイド・トライファイター2機に追われている状況でアナキンが救援に行くと言って、オビワンが宥めているようだった。

その無線に私は割り込んでいった。

 

「アナキンたちはそのまま行って!」

 

「シオン!?」

 

Xウィングのアフターバーナーで一気にオッド・ボールの戦闘機を追い回す2機のドロイドファイターに取り付くと4基のレーザーキャノンで薙ぎ払うように2機を撃墜してから合流した。

 

「久しぶりだな。セレノーの任務以来か?」

 

「ええ。あっちこっちに引っ張りだこだったからね。」

 

実際、銀河各所で発生していた共和国加盟国の高官が通商連合に拉致されるなどの事件発生に伴い、救出部隊としてあっちこっちに動いていた。

 

「最高議長を救出する。このまま来るか?」

 

「いや、周りを片付けてから部隊と一緒に行くわ。」

 

「来れるのか?」

 

「要人救出に適した強襲チームがいるから問題無いよ。」

 

そう言いながらも、2機に付き纏おうとするヴァルチャー・ドロイドスターファイターを撃墜していきながら援護していた。

 

「じゃあ、後で会おう。アナキン。」

 

「行きますよ、マスター!」

 

そう言って2人のジェダイ・スターファイター、イータ2・アクティス級スターファイターがメインハンガーベイから突入していった。

ハンガーベイのシールドを破壊して入っていった為、反対側から突入しなくてはならなくなった。

 

 

突入の為に待機していた強襲チーム10名を乗せたUウィング支援機(試作量産型)3機がXウィングの支援の元、反対側から突入した。

強襲チームのトルーパーと共に艦内に降りた私は乗機をパイロットトルーパーに任せ、中へと入っていった。先にオビワンとアナキンが入った事もあってか、発進ベイにはドロイドが一体もいなかった。ライトセーバーでバラバラになったバトルドロイドと燃やされたバトルドロイドしか其処には無かった。2人の居場所をフォースで感じながら、部隊を率いて中へと入っていく。

途中で迎撃に来たバトルドロイドの集団やドロイデカがやって来たが、歴戦の強襲チームと私の敵では無かった。

強襲チームのトルーパー達の装備はDC-15AブラスターライフルやZ-6ロータリーブラスターキャノン(所謂ブラスターミニガン)、グレネードキャノン、EMPグレネード、重楯であった。統制の取れた正確な射撃はドロイドコマンドーの機敏な動きであっても逃れることが出来るものでは無かった。

 

 

 

そうして、進んでいった先で漸く私はアナキンとオビワンに合流を果たした。

2人がいると思って入った部屋にはパルパティーン最高議長が捕まっており、アナキンがドゥークー伯爵の両手を斬り落として追い詰めたところだった。

 

「殺すのだ、アナキン。」

 

「出来ません、議長。」

 

「その者は、生かしておけば更なる争いを起こす火種となる。殺すのだ、アナキン。」

 

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

 

アナキンは、両手で自分のライトセーバーとドゥークーから奪った赤いライトセーバーを持ってドゥークーの首に挟むように向けていた。

 

「アナキン、其処までにしなさいよ。」

 

「・・・シオン。」

 

議長に言われるが儘に殺していいのかと、葛藤していたアナキンに声を掛け、ライトセーバーを仕舞わせた。

 

「議長、彼の身柄は一旦此方で預かります。」

 

言っていないが本物のドゥークーはレヴィナスの管轄でオルデランにある。

だからこそ、この偽物を生かして捕まえておきたいのだ。

 

「ならぬ。殺すのだ、シオン。」

 

「そうは行きません。既に両手を失った状態、降伏させたも同義です。後は元老院で法の裁きを受けさせるがよろしいかと。」

 

「こやつの所為でどれだけ被害を被ったか、シオンもよく分かっておろう?」

 

議長の言う事も正論である事は分かっている。だとしても、無抵抗の相手を殺す訳には行かない。トルーパー達なら違うが・・・・・

 

「ええ、分かっているから・・・だからこそです。それに、殺してしまっては、分離主義勢力の幹部共の居場所や点在している艦隊の所在も分からなくなります。仮に逃げられたとしても痕跡を探すぐらいの材料にはなる筈です。」

 

あれこれ理由付けしても問題は無い。それだけ価値ある人間なのだから。だが、議長は・・・

 

「駄目だ。殺すのだ、シオン。」

 

巌にして、殺害せよの一点張りの議長には少々困った。トルーパーたちも取り敢えず、偽ドゥークーを拘束したものの、どうすべきか指示を待っている状況だった。取り敢えず、議長をスルーしてオビワンの状態をメディックに聞いた。

 

「オビワンは?」

 

「大丈夫です、気絶しているだけかと。」

 

倒れていたオビワンはフォースライトニングを浴びて気絶しているだけのようだった。

部屋に入って、確認に入ったメディックが伝えてくれた。

 

「アナキンは議長とオビワンを。第3分隊、アナキンと一緒に行って。」

 

「シオンは?」

 

拘束したドゥークーをトルーパーたちに連れさせて部屋を出ようとした時にアナキンから聞かれた。

 

「私はコレをコルサントに運ぶわ。

それと議長、我々ジェダイは、あくまで今ある規定に則ってある程度の行動をしなくてはなりません。例え、その行為がオーダーに見られず悟られないとしてもそれを下した本人の心が傷つき、自責の念に駆られてしまう事も少なくありません。規定通り、コルサントに連行し元老院を経て司法局に引き渡します。その時に生かすか殺すか定めてもよろしいかと。確かに、悪だからと決めつけるマスターウインドゥのようなジェダイだったなら殺していたかもしれませんが・・・・・」

 

私は睨み付けるかの如く、私を見る議長にそう言った。

何故、其処まで睨み付けるのかは分からないけど、しっかりと理由を付けてアナキンを想っての事だと諭した。

パルパティーン最高議長は、そう言った私をジッと睨み付けた後、私の事をよく知っているからこそ諦めたように言った。

 

「・・・・・ふむ、分かった。シオンはそう言う点もしっかりしてくれよう。そこまで言ったのだ、ならば間違ってもコルサントについてから他のジェダイに殺されるような事はあってはならんぞ。」

 

「心得ております。例え、マスターウインドゥが殺害しようとしても部隊総出で当たりますよ。」

 

そう言うと、満足したように漸くいつもの議長に戻った。

ドゥークーを連行していく為、アナキンと一度別れる事になったものの、ハンガーベイまでの道のりのあちこちにB2スーパーバトルドロイドやドロイデカ、ドロイドコマンドー、ドワーフ・スパイダードロイド、マグナガードが配置され、中々ハンガーベイへとは行けなかった。また、部隊を降ろした後、離れさせていたUウィング支援機のパイロットからもクルーザーに再び近づく事が出来ないと泣き言のように言われたので、退避を指示。一転して、アナキンたちと合流する方向に変えた。

すると、アナキンに付かせていた分隊から緊急連絡が入った。

 

『将軍!!』

 

「どうしたの?」

 

『最高議長を含むスカイウォーカー将軍たちがレイシールドに捕らわれました!』

 

「!?・・・そっちは大丈夫?」

 

『今はドロイド共と交戦していますが、助けに行けそうもありません!』

 

通信先からはブラスター音が鳴り響き、激しい銃撃戦の最中である事が分かった。

 

「分かった、直ぐに合流する。」

 

第3分隊長からの救援要請に私たちは急いだ。

私たちが到着した頃には3人は連行された後で、ドロイド共の猛攻を凌いだ第3分隊と合流。負傷者2名を出したものの、行動が可能であった。

 

「何処に連れていかれたのでしょうか?」

 

「何が迎えに来たかによるけど・・・。」

 

「マグナガード8体が3人を連れていきました。それと、スカイウォーカー将軍のR2D2も・・・。」

 

目撃した分隊員の話を聞きながら、私は有り得そうな場所が何処か、フォースで探してみると案外早くに見つかった。

 

「成る程ね、艦橋に居るわ。」

 

「と、なると。」

 

「しょうがない、コレも一緒に乗り込むわよ。」

 

連れ回したままのドゥークーも一緒に乗り込もうって事で、下手に暴れられても困るのでとメディックによって眠らせられたドゥークーはトルーパー1人が背負う状態となり、そのトルーパーの護衛で4名が任務に当たった。

 

 

だけど艦橋へと乗り込もうとした時、艦橋へと繋がるドアから慌てて飛び出して来たのは、青色塗装のパイロット・バトルドロイドたち。まあ、問答無用でライトセーバーで切り裂いて、トルーパー達がブラスターライフルで撃ち抜かれている訳だけど、何が起きたのか分からなかったが、艦橋に入ろうとするとその訳が分かった。

捕まったオビワンとアナキンがライトセーバーでバトルドロイドやマグナガード相手に暴れていたからだった。議長は赤色塗装のドロイド、セキュリティー・バトルドロイド2体に引っ張られて連れて行かれそうになっていたが、即座に2人のトルーパーがバトルドロイドの頭部を撃ち抜いて引き千切って破壊し、議長を救出していた。

だが、問題のグリーヴァスは騒ぎに乗じて窓を割ってこちら側を混乱させた為、難を逃れていた。

 

「シオン!?離脱したんじゃなかったのか?」

 

「生憎船が来れなくてね。そうでなくてもメインハンガーまでに待ち伏せがあちこちだったからこっちに合流した訳。怪我は?」

 

「あると思う?」

 

「知ってた。無事でよかった。」

 

艦橋のコンソールパネルを調べていたトルーパーがある事に気付いた。

 

「ケノービ将軍、脱出ポッドはもう一つも無いようです。」

 

「グリーヴァスだな。よし、この船で着陸しよう。手伝ってくれ。」

 

オビワンがコンソールを弄りながらこのクルーザーの操作をし出した。

アナキンも手伝い、私と他のトルーパーたちも航行の補佐に回った。とはいえ、艦隊戦で激しく損傷したクルーザーはダメージコントロールも機能せず、エネルギーダウンまで起こしていた。そんな絶望的な状況でもトルーパーたちは泣き言一つ漏らさなかった。

だが、ギシギシと船体の軋む嫌な音を艦橋から聞いていた私たち

 

「なんか嫌な予感がするんだけど・・・。」

 

そう言った瞬間、ヴェネター級スタークルーザーの砲撃で生じた大爆発と同時に船体は真っ二つに折れ、前と後ろに分かれて落ち始めていた。

 

「軽くなった。」

 

「ああ、操作も楽になったぞ。」

 

「そんなわけないでしょ!エネルギーを制御盤に回して!フラップ全開準備!」

 

こんな状態でも先頭部分だけになったクルーザーの一部のエネルギー回路は動いていた。

 

「落ち着け、シオン。気楽に行こう。」

 

「気楽に行けますか!?・・・・・、前も似たような経験があったけど、2人はいつもこうなの!?」

 

「・・・・ああ、まあ。」

 

「・・・・・・・・。」

 

「マスター?目を合わせて言いなさいよ。アナキン、顔を逸らすな!」

 

「それよりも、何とか降ろさないと。」

 

半分になって尚、堕ちているのか飛んでいるのか分からないインヴィジブル・ハンドを制御しつつモニター画面から見える外の風景を頼りに何処か艦を降ろせる場所を探していた。

 

コルサントの大気圏を突破したインヴィジブル・ハンドは、飛びながら落ちていた。

アナキンとタイミングを合わせつつ慣れないドロイド用のコンソールパネルを操作していく。

 

「よし、フラップ全開、冷却ポンプも全開だ。」

 

その指示にトルーパーたちが応じてコンソールパネルを操作していく。

 

「了解、フラップ全開」

 

「フラップ全開・・・」

 

「冷却システム、全開です。」

 

「よーし。後は・・・」

 

アナキンの操縦の元、ゆっくりと降下・・・しているように見えた。

 

「距離350000、コルサントの使われていない貨物用滑走路がある。フラップ操作!右10度修正!」

 

「了解!」

 

不時着地点を私が確認し、操縦をアナキンの操縦テクニックに任せ、フラップ操作を担当のトルーパーに指示を出す。僅かに10度されど10度だ。微調整であっても一瞬の油断も許されない。私はフォースの感性を使って船体の角度、状態を確認しながら細かな修正を加えつつ不時着の衝撃に備えた。

 

「左36度、ファイヤースピーダー3機確認。」

 

「右15度からも4機接近します!」

 

トルーパーがコルサント消防隊のファイヤースピーダーの存在を知らせてくれていた。

 

「・・・!はい。」

 

『クジョウ将軍、許可を取り付けてきました。トラクタービームで着陸を支援します。』

 

そう言って通信してきたのはコルサント防衛軍の宇宙軍士官だった。

艦橋のモニターから船体を通り過ぎながらもぴったりと並行している星間タグやアークワイテンズ級ライトクルーザーを確認していた。

 

「命令した覚えは無いのだけどなぁ。」

 

「普段から勝手な行動を起こすから色んな部署に伝染したんじゃないか?」

 

「アナキンに言われたくないね。・・・そろそろだよ!」

 

「ああ!」

 

そう言いながらも滑走路に不時着した瞬間、ファイヤースピーダーが離れ、星間タグがトラクタービームを発射してクルーザーを止めようとエンジン全開にしていた。ライトクルーザーもトラクタービームをワイヤーのように何本も伸ばして止めようとしていた。

が、船体を燃やし崩壊しながら不時着したインヴィジブル・ハンドは中々止まらず、既に使われていない管制塔を派手に破壊して滑走路の先端ギリギリまで滑り、漸く止まった。

だが、無理矢理止めようとして1隻のライトクルーザーがトラクタービームが勢いで切れた拍子にバランスを失い、墜落。星間タグ3隻がインヴィジブル・ハンドの残骸に当たり墜落していた。

 

「今回は軟着陸だったな。」

 

「機体もバラバラじゃない。」

 

「( ^ω^)・・・・・・・・・・・・・・」

 

こんな2人に私は呆れながら溜息を吐き、2人に続いて立ち上がった。

 

 

 

 

 

 

外には、コルサント消防隊が残り火を探して消火活動を続けていた。

迎えに来た元老院シャトルバスに乗って共和国行政ビルへと向かった。強襲チームのトルーパーたちは負傷者を除いてLAAT/iに乗り込んで後に続いた。

 

シャトルバスは、発着場に着くと私は気絶したままのドゥークーを無理矢理叩き起こし、手枷足枷も付けて降りようとしていた。

 

先にシャトルバスの外に出たパルパティーン最高議長は、元老院議員たちと談笑を交わしていた。

オビワンは、このままジェダイ聖堂に戻ろうとしており、アナキンは議員らと談笑しようとしていた。

そして一旦の談笑を終えたパルパティーン議長と議員たちは中へ入ろうとしていた。

 

「パルパティーン議長、大丈夫ですか?」

 

そう聞いてきたのはコルサントでパルパティーン最高議長を待っていたマスターウインドゥだった。

 

「ああ、2人の・・・いや3人のおかげだ。アナキンのおかげでドゥークーは生け捕ったが、グリーヴァス将軍にはまた逃げられてしまった。」

 

「ドゥークーを?殺しておくべきではなかったのか?」

 

ウインドゥの言に議長も同意するがドゥークー殺しただけでは戦争が終わらないと進言していた。

 

「・・・うむ、だがドゥークーを逮捕した今、ドロイド軍の指揮官はグリーヴァス将軍だ。元老院としては、戦争継続を支持せざるを得まいな。」

 

「ご安心を、最高議長。必ずやグリーヴァスを逮捕しましょう。それでドゥークーは・・・」

 

ウインドゥはパルパティーン最高議長と少し会話をした後、議長は後ろを指差した。

其処で私たちが姿を見せた時、ウインドゥの目色が変わった。

それもそうだろう。強襲チームのトルーパーたちに連行されているドゥークーも一緒に姿を見せたのだから。

 

「どういう事だ?」

 

「アナキンがドゥークーを捕らえて居りましたので、身柄の護送を。」

 

「殺しておくべきだ。」

 

「アナキンはドゥークーを破り、両腕を奪いました。戦闘能力を失った相手を殺す事はジェダイの教えに背きます。」

 

「普通の相手ならだ、だが・・・そいつはシスだ!」

 

「シスであれ、誰であれ、其処を捻じ曲げてはただの暴力装置となってしまいます。」

 

元老院議員が複数いる中、私とウインドゥは引き渡す事に対しての言い合いをしていた。それもウインドゥの言い分に少し大きな声で話す恰好となってしまったが、負けずとウインドゥも怒鳴り散らしてきた。

いつもならジェダイの教えに厳格である筈のマスターウインドゥもどういう訳か、殺す事に執着していた。

だが、ジェダイの行き過ぎた行動により反感を買ってしまう事例は少なくなく、その火消しとして色んな星系を飛び回り、調停に当たって来た身としては、要らぬ諍いも起こしたくないというのが本心だった。

 

「暴力装置だと?」

 

「マスター、その事についてはマスター自身もご存じの筈。本来その惑星の司法で裁かれる予定だった者をジェダイが悪だからと勝手に殺した事で共和国からの離脱を招き戦争に発展したケースを。同じ事を今度はコルサントでも起こすつもりですか?」

 

それは、ある惑星でドゥークー伯爵と違法取引をしたとされる政府高官を派遣されたウインドゥの元パダワンでジェダイナイトとなったその者がその高官を悪だと決めつけて勝手に殺害してしまったのだ。後に別の高官が違法取引をした訳で殺害された高官は冤罪で有った事が判明するが、全て後の祭り。ジェダイと共和国への反感から共和国から離脱してしまい、分離主義勢力に加わり、周囲の加盟国の通商妨害を含む海賊行為を行った為、共和国軍が派遣された事。

 

最終的には、勝手に殺害したジェダイナイトをその惑星の司法に則って裁きを下された事で事件は閉幕した。それまでに多くの犠牲を出した挙句、調停にやってきた私も大分苦労し、コルサントのジェダイ評議会メンバーに助言を受けに行ったりと忙しかった。最終的にこの戦争の引き金となったジェダイナイトを該当惑星国に差し渡すという話になった時、そのジェダイナイトのマスターであるマスターウインドゥやジェダイ評議会は反発したものの、議題は共和国元老院を通した上での差出要請という名の命令だった。

 

無論、差し出して本当に戦争が終わるという確証は無かったが、周囲が武力で訴えかける中、私自らがフォースや共和国軍等の武力を使わず一人でスターファイターに乗って惑星首都に何度も訪れ、根気強く説得し続けた結果、引き渡した後に分離主義勢力から脱退し共和国に再加盟。大いに世話になったとジェダイ聖堂に私宛の色々な品が届いた。その惑星の特産品から金品、宝石類や財宝類に至るまで。

 

その事を覚えているウインドゥも顰め面になりながらも、

 

「なら、銀河司法センターに送るのか?」

 

「その通りです。マスター」

 

「・・・・・・・・・・・・・。分かった、・・・・・先の件でも苦労を掛けたが、最後まで頼む。アナキン!」

 

マスターウインドゥは、まだ議員(アミダラ議員とオーガナ議員)と談笑を続けていたアナキンを呼び出した。

 

「何でしょう、マスターウインドゥ」

 

「シオンと同行しろ。最高議長を救出しドゥークーを追い詰めた手腕は評価する。だが、やるなら最後まで連行してやれ。」

 

マスターウインドゥがそう言うと、ドゥークーに繋がれている手綱をトルーパーがアナキンに差し出していた。

 

「・・・分かりました。」

 

「シオン、アナキン、後でまた会おう。」

 

 

 

 

 

ドゥークー伯爵を銀河司法センターに送るまで、正に警戒態勢だったが、強襲チームのトルーパー達だけでなく、要請を受けたコマンダーフォックスらショックトルーパー部隊も警護に合流した為、其処まで警戒せずに引き渡しを終えて来た。

 

「漸く終わったか?」

 

「終わったと思いたいけど・・・グリーヴァスはやったの?」

 

「いや、逃げられた。窓を割って・・・」

 

「逃げ足だけは速い奴だ。」

 

「ああ、全くだ。戦争が終わらない。」

 

「だが、強敵の一人はこれで消えたわけだ。」

 

「ええ・・・・確かに。」

 

事実を知る私はごまかしながら頷いた。

 

次はグリーヴァス将軍かと考えた時、ふとアナキンが私に聞いてきた。

 

「そう言えば、他にも居なかったか?」

 

「ん?ああ、居たよ。だけど、シスとしての活動は殆どしてないね。」

 

「そうなのか?」

 

「アサージ・ヴェントレスは、故郷をグリーヴァスに壊滅させられて僅かな生き残りと共に何処かに行ったというし、ダース・モールは兄弟をジェダイでは無い誰かに殺されてから何度か立ち塞がる事はあったけど、最近は鳴りを潜めているね。」

 

「どちらも強敵だった。サヴァージ・オプレスの方はどうだ?」

 

「そっちは死亡を確認した。」

 

オプレスの死にアナキンは驚愕していた。非常に力強く強敵と互いに感じていたからだ。

 

「何!?誰が殺したんだ。」

 

「分からない、ダソミアに訪問した際に怒りと悲しみに落ち込むモールから話を聞いた。恐らくモールのマスターが殺したのだろう。」

 

「そうだったのか・・・。」

 

ヴェントレスは一時コルサント暗黒街に滞在していたが、ある時から足取りをまったく追えなくなっていた。

 

「モールからもその後のヴェントレスの行方は不明のままだ。そのモールもつい最近は動向を追えなくなったが、終始オビワンとの決闘を望んでいるようだった。」

 

「オビワンと?何故なんだ。」

 

「浅はかならぬ因縁でも有るのでしょうね。理由については教えてはくれなかったわ。けど、少なくともシスとしての活動はするとは思えない。」

 

「そうか。」

 

「だけど、グリーヴァス将軍を討っても終わるとは思えない。」

 

「この戦争がか?」

 

「うん、アナキンには言ったよね。私がこの辺りの星系出身じゃないって事は。」

 

「ああ、聞いているよ。」

 

「そしておそらく私のクラスメイトだった人達もあちこちに散らばっている可能性が高い。サナやユウキ、マサユキの他、セイラやツキノ、シズネ、ホムラやキリカも私と同じ星出身だった。」

 

「・・・・・・・・・・・・・」

 

「そして、シスの戦士として現れたミカゲ・シモツキ、カゲカツ・クジ、ヨシノブ・ハツシバも同じ。」

 

「その3人は?」

 

「殺したよ。同じ星の誼みって事で。」

 

「・・・・・辛くなかったか?」

 

「そりゃあ、・・・まあ辛いさ。だけど、3人ともかつての面影は一切残ってなかった。ダークサイドに呑み込まれ狂気の戦士となっていたから。でも、たった3人なわけが、その筈が無いと思っているの。」

 

「ジェダイが把握しているだけでシオンを含めて7人。シスの方は3人。」

 

「私は今見つかっている倍はいると見ているよ。」

 

「!?それじゃあ何時まで経っても・・・。」

 

「そう、終わらない。だから、ドゥークーから吐かせないと。ダーク・アコライトというダークジェダイの組織に関しては。」

 

「その目的で・・・。」

 

「他にもあるよ。やることが多すぎて、困るよ。」

 

「よくよく考えたらシオンの歳は・・・。」

 

現状、若さを保ったまま・・・というより成長が遅くなっているのだ。

表向きの年齢と実はの年齢で差があるのだけど、これは話さないでおくことにしている。

 

「女に年齢を聞くなんて法度だぞ。」

 

「ご、ごめん。」

 

慌てて謝るアナキンに追撃した。

 

「パドメさんに同じことをしたら嫌われるよ。というか報告しようかな?」

 

「そ、それだけは嫌だ。って待ってくれ、報告なんてされたら何が待っているか!」

 

さぁ、してみたら分かるんじゃない?と言うと何が待っているのかフォースを使っても感知出来なさそうで怖いからやめてくれと懇願されたので冗談だけにしておいた。

 

 

 

共和国行政ビルにまた戻り、アナキンは其処で降りた。私はジェダイ聖堂へ向かった。そして漸く訪れた安息に宛がわれた部屋で休息を取るのだった。

 

 

 




XウイングとUウィング支援機はまだ無いんじゃない?って言う人いるかもしれませんが、其処はシオンがインコム社に働きかけてARC-170に代わる主力戦闘機の発注や強襲型潜入用ガンシップとしてUウィング支援機の開発を複数の元老院議員や議長を通じて働きかけているので、本作では既にT-65型Xウイング・スターファイターの量産が進み、ジェダイ・スターファイターとしてジェダイ・オーダーにも卸されています。

Vウイングは・・・いい機体だと思うのですが、個人的にはあまり推していないんです。推してる方には申し訳ないのですが、登場回は極端に少ないです。発展型を創作出来ればと思いますね。

それでは次回話で
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